クルーゼ隊の死闘を潜り抜けたアークエンジェル一行は、新たな人物「アーサー・グレイ」を回収すると、彼はシルヴァとの再会を果たすことができた。果たして彼がアークエンジェルに加わったことで何が起こるのか。それは今に始まったことではなかった。そんな「大天使」をザフト軍の英雄「砂漠の虎」が静かに牙を向いていた。
それではお楽しみくださいませ
ザフト軍基地ジブラルタルにて....
宇宙にクルーゼ隊のメンバー「アスラン・ニコル・ディアッカ」を残してしまった男二人が「ジブラルタル基地」にて保護されていた。白髪の青年はクルーゼ隊長に連絡を取るため移動しており、もう一人の金髪は上半身を包帯に巻き付かれながらも、優雅に席に座りながらコーヒーを飲んでいた。そして連絡を終えた青年が彼の元へと歩み空いてある椅子に座りだした。
「しばらくはこのジブラルタル基地に留まるようにとクルーゼ隊長のご命令ですって、副隊長」
「そりゃそうだ。俺達はあの大気圏突入を成功できたのだからな」
「その、すみませんでした。ストライクを落とすことに夢中になって」
「宿敵に夢中になるのは分かるがな。お前があの白騎士を撃とうとした前にシャトルが間に入ったろ?」
「ええ、覚えてますけど。あれは連合の腰抜け兵が乗ってたんでしょう?」
「お前は大馬鹿者だなイザーク。あれは民間シャトルだ。」
「な、う、嘘だ!」
白髪の青年「イザーク」は副隊長にそう言われると、席を立ち上がった。メネラオスから降りたシャトルが避難兵ではなく、民間人を乗せたシャトルを撃とうとしついたことを副隊長に言われたのである。そして落ち着きを取り戻すと再び席に座り話を続けた。
「もしあそこで撃っていればお前はプラントから非難が殺到していただろうな。」
「そ、それはそうですね。」
「だが、お前の機体を狙撃した謎のモビルスーツに感謝しないとな。」
「え!?あ、まぁそうですね。しかし、奴に会ったらこの借りは返しますよ。」
「ああ。それに奴はおそらく足付きにいるに違いない。」
「副隊長、よくわかりましたね。奴は足付きと共に『砂漠の虎』が捕らえてますよ。」
「なら、俺は『砂漠の虎』の隊長であるバルドフェルド隊長に会いに行くとするか。この新型でな」
ライデンはジンハイマニューバが復旧するまでの間、ジブラルタル基地により新たなモビルスーツを与えられていた。その機体は試験段階のモビルスーツだが乗り手がいないためジブラルタル基地にて封印されていた。そこでちょうどエースパイロットのライデンが抜擢された。
その内容が書き記されているファイルを全て見終わるとイザークに渡して立ち上がった。
「なら、自分は当分の間このジブラルタルにて情報収集に取りかかりますよ。副隊長も足付きの動向も教えてくれると助かります。」
「ああ、当然だ。しかしそこのファイルに書いてある新型はモビルスーツなのかと思いたいくらい謎だ。」
「まぁこっちは色々と新型を開発してますからね。副隊長ならやれますよ。」
「そうだな。それじゃイザーク、デュエルのOSの書き換えも大変だろうが頑張ってくれ。俺は先に行く」
「了解です、副隊長!」
二人は互いに握手をすると別々に行動をし、ライデンはモビルスーツ格納庫へと足を運び、新型モビルスーツの足元へ着くと見下ろしていた。
「フン、俺はモルモットじゃないんだがな。まぁ仕方ないな、ジンが直るまでだ。」
ライデンは軽く文句を言いながらも、そのモビルスーツと共にバルドフェルド隊長の元へと向かっていった。
-ザフト軍side....end-
それからというもの夜の砂漠にてコーヒーを飲みながら、双眼鏡でアークエンジェルの事を眺めていた兵士がいた。もう一人は端末でデータを調べていた。その傍らには金髪のザフト兵もいた。その二人はコーヒーを飲みながら話をしていた。
「あれが連合軍の新造艦のアークエンジェルねぇ。あのクルーゼが落とせないとはねぇ。あ、君もかライデン君」
「ははは、返す言葉もありませんよ。俺達クルーゼ隊も大気圏突入する前に落としたかったのですがね。まさか連合の増援が来るとは思いもよりませんよ。」
「たしか、『死神』だったかな?いや『悪夢』か。どちらにせよあの船にはエースパイロットが降りていると聞いてるからね。この砂漠でおとしたいものだ。」
「なら、そろそろいきますか?バルドフェルド隊長」
「君も白服なのに副隊長とは驚きだが、まぁいいか。よしライデン、ダコスタ君もいこうか」
「「了解です」」
「さーて、戦争をしに行くぞ諸君。」
バルドフェルドの号令により、バルドフェルド隊は各自のモビルスーツに搭乗しアークエンジェルへと向かっていった。ライデンはジブラルタル基地から渡された試作品に搭乗するまえにバルドフェルドに声をかけられた。
「ライデン、君はあのアークエンジェルについて知っているんだよな?」
「ええ、そうですけど」
「ならば、私の隊員とは違いアークエンジェルの後方から奇襲をしかけてくれ。いけるかな?」
「なんとも無理難題をおっしゃる。ですがやってみますよ、この試作品「フェンリル」で」
「よし、その意気だ。クルーゼ隊メンバーの実力見してくれ。」
「はっ!!」
ライデンは敬礼をすると、フェンリルに搭乗しモニターを起動させてレバーを握り直す。そしてモニターに暗い砂漠の上に佇むアークエンジェルを見つめていた。
「あそこにシルヴァとマリアそれからストライク。そしてシャトルを守った『悪夢』か。大分戦力の差が出ているが....」
「だが、やるしかないな!」
ライデンは悩みはしたものの、自分に出来ることを考えフェンリルを動かす。そして地上に降りた真紅の稲妻は暗い砂漠へと姿を眩ましていった。
アークエンジェルのモビルスーツ格納庫ではシルヴァとアーサーが話し終わっており、そこに偶然彼らの会話を聞いたマリアが集まってお互いの事を話し始めていた。
すると警報が鳴り響きを第一種戦闘配備が発令された。シルヴァとマリア、アーサーは急ぎパイロットスーツに着替えてムウさんとキラも合流したが、出撃命令が出ていなかった。
おまけに整備が解放されたアーサーのナイトメアはまだ完了されおらずムウさんが駆るスカイグラスパーもまだ整っていなかった。
「ちくしょー、まだ終わってないのかよ」
「くっ。流石にナイトメアはまだ時間がかかるか」
「すんません、アーサー大尉にフラガ少佐。ナイトメアはブースターがまだ終わってなくて。スカイグラスパーも弾薬が積み終わってないんでさ」
「それなら仕方ないな。私とフラガ少佐は待機するよ。シルヴァ、敵の数は未知数だ。気を付けろよ」
「そうみたいだな。よし俺が囮に出てやるさ!キラ、いくぞ!」
「あ、待ってください!シルヴァさん!」
シルヴァのフィアースは砲撃形態の「アーモリーストライカー」を装備し、ストライクはランチャーストライカーに換装していた。
マリアは人知れずルアルのコクピットに入ると、操作レバーの横にある物が点滅していた。
「これって........。一度この戦闘で出てみるしかないわね。」
マリアは何かを決意するとファスナーを上げてヘルメットをかぶり待機状態に入った。
アークエンジェルはザフト軍の戦闘用ヘリコプター「アジャイル」のミサイル攻撃を受けていた。しかし、今の状態では小回りが聞かずラミアス艦長は冷や汗をかいていた。そこにモビルスーツ格納庫からシルヴァの通信が入る。
「マリューさん、俺とキラが囮に出ます!それで敵の戦力も分かるでしょうし、小回りが効かない今のアークエンジェルから出た方がいいでしょう」
「確かにそうね。分かりました、フィアースとストライク発進させて!」
「艦長よろしいのですか?ストライクとフィアースは宇宙用の機体ですよ!?」
「ストライクはともかく、フィアースは大丈夫よ!ではシルヴァ君お願いね!」
「了解!」
「フィアース、シルヴァ・ファウスト出る!」
アークエンジェル左のリニアカタパルトからフィアースが出撃していった。それからキラも出ようとしたときコクピットにアーサーからの通信が入った。そしてすぐにキラは返信する。
「キラ君、此度の戦場は砂漠だ。ストライクの接地圧を変更して戦った方がいい。でなければ的になって集中砲火食らうぞ」
「あ、ありがとうございます!アーサー大尉」
「ああ。気を付けてな」
(まさかこの俺がアークエンジェルを助けるとはな。滑稽だな)
キラはリニアカタパルトから出撃して砂漠に着地すると、すぐに接地圧を変更して砂漠に対応した。シルヴァはというとフィアースのある機能に気づいてないのか、足をとられアジャイルの攻撃をもろに食らっていた。そしてバギーから望遠鏡で確認していたバルドフェルドは「フィアース」と「ストライク」を確認すると副官のダコスタに指示を出す。
「ふむ、噂の二機が出てきたか。よしバクゥを向かわせろ、様子を見てみたい。特にあのフィアースのな」
「了解です隊長。あのパイロットにも指示を出しますか?」
「そうだな。船の後方から攻撃してもらおうか。すぐにライデンに指示を出してくれ。」
「はっ!」
ダコスタはすぐにバクゥ各パイロットに指示を出して向かわせると、端末を用いて潜伏しているライデンに通信を行った。
通信を受けたライデンは砂漠の中から飛び出し、アークエンジェルに向けて移動を開始すると、背部に搭載されているビームキャノン二門をアークエンジェルのブースターめがけて発泡し、肩部に追加されたミサイルランチャーを全弾発射して奇襲を仕掛けることに成功した。
アークエンジェルのブリッジではサイがモニターで確認すると、高速で移動する機影を確認しマリューさんに報告をしていた。
「あ、アークエンジェル後方よりミサイルとモビルスーツ接近!モビルスーツ照合....ありません!データにない機体です!後方から仕掛けています!」
「なんですって!まさか敵部隊の新手なの!?」
「艦長、後方より攻められてはこちらも手が出ません!」
「ならマリアさんを出撃させて!少しでもアークエンジェルの被害を最小限にするわよ!」
「マリアさん、アークエンジェル後方にデータのないモビルスーツが攻撃しています!出撃お願いします!」
「ええ、分かったわ。ハッチ開けて!マリア・ピースクラフト出ます!」
ルアルのツインアイが光ると左のリニアカタパルトから、「熾天使」が出撃し四本の翼を広げてアークエンジェル後方に向かっていった。そしてサテライトライフル2丁を連結し地面に着くと、そこにいたのは黒い「獣」がいた。それはバクゥとは違う謎のモビルスーツだった。
「何なのあれは....。バクゥとも違う、まさかザフトの新型!?」
「さぁて、そのモビルスーツの性能見せてもらおうか。マリア!」
「まさか、ライデン副隊長!?やらせはしないわ!」
マリアはライフルを左手に移して右後ろのウイングからビームサーベルと取り出してウイングに内蔵されているブースターを吹かして接近する。
そしてフェンリルに向けて振りかざすが驚異的な運動性能により回避されると、獣は腕部からビームブレードを展開し、二・三度切付けて距離を取ると人形に姿を変えて、試作型のビームサーベルをサイドアーマーから取り出し鍔迫り合いに持っていった。
「いきなりの強襲、流石だなマリア。だが俺も負けられん!」
「な、ど、どうして!その機体は!?」
「驚くこともないだろう、そっちの機体と同じだ!」
マリアは驚きつつ鍔迫り合いで弾き返し距離をとった。ライデンは体制を立て直し再び変形する。
彼女が驚いた理由は獣から変形したフェンリルのシルエットは、シルヴァやキラが呼んでいるモビルスーツ....
『ガンダム』に瓜二つなのだから。
一方のシルヴァは砂漠に苦戦しつつキラと共にアジャイルを撃破しているが、ザフトの地上用モビルスーツ「バクゥ」が現れるとその機動性に翻弄されいた。キラはそんなシルヴァを守るために奮闘するがバクのミサイルに苦戦を強いられていた。
「ちっ!フィアースの接地圧をあげりゃいいんだろ!そして脚部のスラスターの出力も上げてホバー移動するようにできれば!」
「シルヴァさん、大丈夫ですか!」
「よし、変更もできたこれならやれる!キラ、俺のガトリングを使え!それでミサイルを落とすんだ!」
「分かりました!」
シルヴァはキラにガトリングを手渡すと、ロンゴミニアドをバクゥに向けて構えストライクと背中を合わせる。
そしてアジャイルとバクゥのミサイルが自分達に向かっているのを確認すると、シルヴァの両目から光が消えてミサイルと二連ビームライフル、ロンゴミニアドでフルバーストさせて全て打ち落とす。
ミサイルをパージしてホバー移動でバクゥに向かっていく。一人のパイロットは驚きつつミサイルを放つと、シルヴァは小型のシールドで全て防いでいった。
「やったか!?」
「おおおおおおお!」
「な、まだ生きているのか!?」
煙の中から現れたフィアースは左肩に装備してあるアーマーシュナイダーを手に取り、バクゥの頭部へ投げつけると同時に左腕が「キャノンアーム」に変形し、砲口からビームが発射されバクゥは一瞬に撃墜された。それに続いてキラもバクゥを撃破することが出来た。
その様子を遠くから見ていたバルドフェルドは息を飲んでいた。
「ほう。あのフィアースのパイロット、戦闘中に接地圧を変更してバクゥを一機落とすとはな....。ダコスタ、ライデン君の方は?」
「今はアークエンジェルから出た、翼を持ったモビルスーツと交戦しています。」
「すぐに連絡をしてくれ。バクゥの援護に回ってくれと」
「了解しました!」
ダコスタはすぐに通信を行うと、マリアと交戦していたライデンに先程の内容が届く。ライデンは目の前にいるかつての仲間の攻撃を回避し、バクゥを援護するためフィアースの元へと向かっていった。
だがマリアもそれを見過ごすわけがなく、機体を高く飛翔させて上空からサテライトライフルを発砲しているが、ライデンは後ろに目があるのか全て回避する。それからアークエンジェルではムウさんが乗るスカイグラスパーの整備が終わり発進していった。
そして遠方よりバルドフェルドの旗艦「レセップス」の主砲がアークエンジェルに向けて発砲していった。
サイから通信を受けたマリアは、ルアルに搭載されてある武装を解放させる。
「これ以上好きにはさせない!私だって!」
マリアはコクピットにあるコントローラーをモニターに中央に設置するとルアルは空中で停止し、四枚の翼を広げ胸のコアが光だす。突如アークエンジェルのブリッジに走って入ってきたアーサーが声を荒げてマリューさんにあることを聞く。
「ラミアス艦長!月は出ているのか!?」
「な、あ、アーサー大尉!?どうしてここに?今は戦闘中ですよ!」
「そんなことは分かっている!出ているのかと聞いている!」
「え、あ、は、はい。出ていますが....」
「まさか、あの武器を使うのか!?」
「ど、どういうことですか?」
アークエンジェル内で困惑している事を他所にルアルの姿に驚いているシルヴァ達とライデンは行動を停止すると、突如と月から「マイクロウェーブ」が発射されるとルアルのコアに集中する。
そして腕部と脚部の黒いラインが黄金に光り、翼は白く輝いてマリアはサテライトライフルを2丁連結させて、スイッチを押す。
「サテライトブラスター、発射!」
連結したライフルから超巨大のビームが放たれると、レセップスから発砲された主砲は瞬時に消えて爆発を起こしていった。その様子をみた両軍は、ほんの一瞬ではあるがその威力を目の当たりにして動けずにいた。
「な、なんだ。あのモビルスーツ!?」
「あの大きさのビームじゃ、プラントを破壊するレベルだぞ!」
「まるで大量破壊兵器じゃないか!」
バクゥのパイロット達は喚いているとその後方からミサイルが飛んできた。シルヴァとキラはすぐにモニターで確認するとそこにはバギーが数台来ており、一台がフィアースの近くによってワイヤーを繋げて通信をする。
「そこのモビルスーツのパイロット!」
「ん、なんだ???」
シルヴァは驚いているとモニターに赤く点滅してある座標が送られてきた。
「死にたくなければこちらの指示に従え。そのポイントにトラップがある。そこまでバクゥを誘き出すんだ!」
「そういうことかよ。なら一か八かの賭けに出ようじゃないか。キラ、お前も来い。奴らを誘うぞ!」
「分かりました、シルヴァさん!」
フィアースとストライクは同時にブースターを最大稼働させて飛び上がり、バクゥ達もその後をおっていく。だがライデンだけは残りルアルを仕留めようとしていた。
しかし、ルアルは先のマイクロウェーブを受けたのか、高速で移動しビームサーベルを振りながらフェンリルをアークエンジェルから引き離していった。
そしてキラとシルヴァは目標地点に着くとバクゥ達は飛び上がりその地点に着くと、落とし穴にはまりレジスタンスの用意されたトラップでまとめて爆散していった。
バルドフェルドは望遠鏡でその様子を見るとすぐに撤退命令を出して引き上げていった。無論、ライデンもその命令を受けてフェンリルを変形させて合流していった。
そしてアークエンジェルにムウさんから通信が入ると、敵の母艦「レセップス」が確認されたと入った。
続いて、ザフトのエースパイロット「ジョニー・ライデン」が『砂漠の虎』の異名を持つ「アンドリュー・バルドフェルド」と共に行動をしていることをマリアから聞いたマリューさん一同は冷や汗をかいていたのであった。
いかがでしょうか。なるべく原作とオリジナル展開を組み合わせて書いていくのは大変ではありますが、自分としては楽しいので、無理せず皆さんを楽しませるように頑張っていきます!
オリジナルモビルスーツがまたまた増えましたね(^^;
どんどん増えるかは未定ではありますが、スペックはどれ程のものにしようか試行錯誤しております。
そして、とうとうルアルの最終兵器である「サテライトブラスター」は、お気づきの方はいると思いますが有名な「ガンダム』X」の「サテライトキャノン」をモチーフにした武装です。
さてこれからも更新はゆっくりではありますが、どんどん書いていきますのでよろしくお願いいたします!
追記:お気に入り70もいくことにびっくりしておりますが、これからも精進していきます!
それではまたチャオ!
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それもいいがモビルスーツ解説を!
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オリキャラの解説求む!