地球に降り立ったシルヴァ達は、砂漠の虎と真紅の稲妻を相手にし苦戦を強いられるも、レジスタンスの協力を得て彼らを退けることができた。
だがそれは、束の間の平和であり彼らがまたどんな作戦をたててくるのかは定かではない。
それではお楽しみにくださいませ。
-アークエンジェルside-
アフリカでザフトの「砂漠の虎」・「真紅の稲妻」と戦闘の際、突如と現れたレジスタンスの協力により、その危機を脱出することができた。
そして戦闘が終わると、アークエンジェルではマリューさんとムウさん、それにアーサーが船から降りており、フィアースとストライク、ルアルに搭乗したシルヴァ達はコクピットで待機していた。
先に三人がレジスタンスと顔を合わせる事にした。
「助けていただいたと、お礼をいうべきなんでしょうかね。地球軍第8艦隊マリュー・ラミアスです。」
「よく第8艦隊が全滅しなかったね」
「........」
「サイーブ・アシュマンだ。こっちもこっちの敵を撃ったまでさ。」
「フッ。砂漠の虎相手にこんなことをよく続けるものだな。」
「確かにな。」
「金髪のあんたはどこかで見たことあるが、おまえさんはまさか....」
「アーサー・グレイ大尉だ。」
「俺はムウ・ラ・フラガだ。この辺に知り合いはいないんだがね」
「何てこった。『エンデミュオンの鷹』と『ブルーコスモスの死神』か....」
レジスタンスのリーダー「サイーブ」がアーサーの二つ名を口に出したとき、場の空気が一瞬凍りつく感じがしていった。それを聞いたアーサーは特に反応することはなく、ただ「フッ」と鼻で笑っていた。
「ブルーコスモスと言えど、私はそこまでの者ではないさ。」
「そうかい。しかしとんだ大物までそっちは抱え込んじまったな。」
「さて、お互い自己紹介が終わったことだし。俺達とゆっくり話がしたいなら銃を下ろしておくれよ。それにあのモビルスーツ達のパイロットもな」
「ッ!?、わかりました。ヤマト少尉・シルヴァ中尉・マリア少尉降りてきてちょうだい。」
マリューさんの声かけに三人が応じると、コクピットからワイヤーを使って降り、三人はレジスタンスとマリューさんの元へと駆け寄っていく。
それからヘルメットを脱いでアーサーのとなりに順番に立つと、レジスタンスの中から「金髪」の少女がキラに気付き、血相を変えて近寄っていった。そしてキラを殴ろうとしたとき、シルヴァがとっさに止めに入った。
「な、は、放せ!」
「いきなり初対面でぶん殴るとは、教育がなってないんじゃないか?お嬢さん?」
「な、馬鹿にするな!」
「ならその前に、感情的にならず落ち着いて話をするんだな」
シルヴァは腕を放すと、カガリはシルヴァに馬鹿にされたとして殴ろうとしたものの、逆に彼からおでこにデコピンを食らい「アウッ!?」と情けない声を出した。
その様子を見た、シルヴァは高笑いすると場の空気に馴染めないと感じ、フィアースの元へと戻っていった。
キラとマリアはクスッと笑いその後をついていき、アーサーは「あーあ」と昔のシルヴァを思い出してため息を溢していた。他の大人達は何がなだか呆然としていた。
それからというもの、アークエンジェル一同はレジスタンス「明けの砂漠」のメンバーらと共に彼らの拠点に向かっていた。
シルヴァ達は軍服に着替え、モビルスーツ格納庫にて各自マードック軍曹と共にメンテナンスやOSの調整を行っているのであった。
アーサーはというと、教育型コンピューター「インテグラ」に日誌のデータを保存して、マードック軍曹にナイトメアのメンテナンス解放の指示を出し、食堂でお昼を食べていった
-アークエンジェルside....end-
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-ザフトside-
ザフト軍ジブラルタル基地にて。現地で情報収集し「デュエルアサルトシュラウド」の設備が終わるのを待っているイザークの元に、モニターからクルーゼより通信が入った。
「両名とも無事で心から安堵している。」
「私はライデン副隊長が拾ってくれなければ死んでいましたよ。」
「そのようだなイザーク。所でライデンはどこに?」
「副隊長ならジブラルタル基地に封印されていたモビルスーツ『フェンリル』を駆り、バルドフェルド隊長の元へ行きましたよ」
「そうか。今ごろは足付きと共に戦っているのだな」
「恐らくは」
「無論、君も機会があれば討ってくれても構わんよ」
クルーゼはそう言うと通信を切っていった。イザークは最後の台詞を聞いた時歯軋りをした。そして右目を覆っていた包帯を取り出し、先ほど写っていたモニターを見ていた。
「機会があればだと....?撃ってやるさこの俺がな!」
「だがまずはモビルスーツの調整とOS調整をしなければ話にならないしな」
一時的に感情が高ぶったものの、イザークはすぐに切り替えて己のモビルスーツが修理されている格納庫へと歩みを進めていた。
その場所にたどり着くと、完璧に修理されたデュエルガンダムとその横には大気圏突入に使用した「フライングアーマー」が新たな武装を追加して待機していた。
ふとイザークはライデンの駆るモビルスーツ「ジンハイマニューバ」に目を配ると、姿がかなり変わっていた。するとそこにジブラルタル基地の整備士がイザークに声をかけた。
「よう、イザークさんよ。包帯を外してるなんて珍しいな。」
「そりゃどうも。それよりこのモビルスーツはなんだ?ジンハイマニューバには見えないんだが....」
「あー、あれの事か?おたくの副隊長が設計プランをすぐ出して、こっちで補える武器も追加して、さらに装甲を強化してある。まさに専用機だな。」
「なるほどな。素体はジンハイマニューバだが別物なんだな」
「そう言うこった。んでアイツの名前は『ジン・クリムゾン』だ。」
「真紅という意味か。まさに副隊長らしい機体だな。」
「ま、アフリカで噂の足付きと戦ってるだろ?フェンリルがぶっ壊れたら乗り換えりゃいいさ。」
整備士はそう言いながら笑い始めた。イザークはそんな彼を気に止めず、副隊長専用のジン・クリムゾンを見上げ、いつか副隊長を越える事を胸に刻みデュエルのコクピットへと乗り込んでいった。
-ザフトside....end-
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一方アークエンジェル一行は明けの砂漠達の前線基地にたどり着き、アークエンジェルは地上に着陸すると、シルヴァ・キラ・マリア・アーサーの四名は敵に見つからぬよう、各自モビルスーツに乗りカバーをかけていた。
カバー作業を終わらせた四人は各々休憩をとっていた。アーサーとマリアは飲み物を取りに行っていると、そこにキラに殴りかかろうとしたカガリがこっちに向かってきていた。
「疲れたな、キラ」
「はい、シルヴァさんもお疲れ様です。あ、あの子は」
「さっきは悪かったよ。殴るつもりは無かったわけではないけど、あれは弾みだ。許せ」
「フハハハハ!!!」
「フフッ」
「な、何がおかしいんだお前ら!」
「いや、なんとなくなぁ。な、キラ」
「いや、だって」
素直に謝ってきたカガリを見た二人は、思わず笑ってしまった。逆にシルヴァも気を取り直して話を続けることにした。
「俺も君にデコピンを食らわして悪かったね」
「べ、別にいい!それよりもお前らがあんなモビルスーツになってるなんてな。おまけに地球軍とは」
「色々あったんだよ。僕らは」
「逆に聞くが君こそオーブの子だろ?どうしてレジスタンスの所にいるんだ?」
「それは....」
お互いの質問をしていくと、カガリはシルヴァの質問に対して言葉が詰まってしまった。そんな彼らを岩陰から様子を見ていた者がいた。するとその後ろから飲み物を取りに行っていたはずのアーサーが近づき声をかけた。
「盗み聞きか?護衛の」
「ッ!?いつの間に....」
「すまないな。だが、彼らに気づかれたら気まずいぞ。しかし、あのおてんば娘の護衛は骨が折れそうだな」
「フッ、そうでもないさ。たしかアーサー大尉か」
「そういえばあそこにいたな。貴殿は?」
「私はキサカ。彼女の護衛だ」
「そうか。よろしく、キサカさん」
「ああ、こちらこそ」
二人はそうやって自己紹介を終わると笑みを浮かべて握手を交わした。
一方のマリアはというとアークエンジェルに入ってドリンクを運ぼうとしたとき、フレイがマリアを見つけて声をかけた。マリアは振り返り反応すると、フレイは何かそわそわしていた。
「ならどうしたの?フレイ」
「あ、あのマリアさん。少し相談したいのですが」
「相談?いいわよ乗ってあげるわ。まずは場所を変えましょうか」
「あ、はい!」
フレイはそう返事をすると、マリアは自室に足を運びフレイをベッドに座らせて本題に入ることにした。
「改まってどうしたの?フレイ。」
「あの私....。皆が必死に頑張ってるのに私だけ何も出来てなくて....。だから皆の役にたちたいんです!」
「そう言うことね。でも具体的にどう頑張りたいの?私達のように前線に出たいのか、ミリアリア達のようにサポートする側になりたいのか。フレイはどっち?」
「私は....。マリアさん達のサポートをしたいです!それが生きる目的になるかもしれませんから」
「フレイ、貴女まさか....」
マリアは確信した。フレイは地球におりるまで何もしなかった自分に対して、嫌気が差していたのだろうと。自分はベッドにこもっているだけで、戦っている皆の気持ちがわかるわけがない。だから自分もこのアークエンジェルに対し、何が出来るのかを模索していたのだ。
そこでマリアの質問に対し、自分はパイロットになりたいと志願したのだ。
「話は理解したわ。でもいきなり私達のようにモビルスーツには乗れないわ。訓練もしないとね。たしかスカイグラスパーとそっくりな『コマンドグラスパー』があるわ」
「分かりました。それに乗ってマリアさん達をサポートします!」
「ええ。でも当分は私がそばにいるわ。わかった、フレイ?」
「はい、マリアさん!」
「良い子ね、フレイ。」
「私こそごめんなさい....。コーディネーターだからって強く当たってしまって....」
「いいのよフレイ。仕方のないことだから。それに私とキラ、シルヴァも気にしてないわ」
「ありがとうございます....」
コーディネーターとナチュラル....。その壁がなければもっとはじめから仲良くなれていたのかもしれない。マリアはそう思いつつ、フレイの頭を撫でてハグをした。フレイはマリアのその優しさ、いや母性に近い物を感じ静かに涙を流していった。
それからと言うもの。ラミアス艦長が戻ってきた時にマリアとフレイがブリッジに入り、フレイがパイロットに志願したいことを伝えた。
最初は皆驚きはしたものの、彼女の思いをマリアが伝えると納得し、「コマンドグラスパー」のパイロットとなった。無論、サイもフレイが前線に出ることは躊躇したものの、マリアが当分は側にいてサポートすることを伝えると、まだ不安ではあるもののサイはマリアを信頼しているので、任せることにした。
一方のザフト軍、砂漠の虎の旗艦である「レセップス」内部ではフェンリルのコクピットから降りたライデンが、整備クルー達と話し合っていた。
「お疲れ様です、ライデンさん。フェンリルの乗り心地はいかがでしたか?」
「悪くない機体だが、変形する時四肢の負担が結構かかってる。モーター類がいかれてないか心配だよ。」
「なるほど。なら茶々ッとメンテナンスをしてすぐに出撃出来るようにしますね!」
「ああ、ありがとう。」
整備クルーはライデンのアドバイスを元にすぐにフェンリルのメンテナンスに取りかかった。そのスピードは素晴らしく一時間はかかるものを30分で済ませるほどであった。
ライデンは感心しつつバルドフェルドの部下達とトランプを使ったカードゲームや、今までの戦場の戦果など共有していった。すると一人の兵士がライデンに対してフェンリルの事を聞き出した。
「そういや、ライデンさんよ。あのフェンリルってモビルスーツはどうすんだ?」
「あれは元々ジブラルタル基地にて封印されていた物だからな。今回の戦闘でボロボロになったら、彼らに返すのさ」
「おいおい、それって大丈夫なのかよ」
「ああ。あそこには俺のジンを修理・改造してくれたメカニックがいてな。そいつが言うには『フェンリルが壊れても、データがあれば今後の我がザフト軍に大きく貢献するだろうさ』と言ってくれたのさ。」
「へぇ、随分と気前がいいメカニックだなぁ。これもエースパイロットの人徳かね」
「そうかもな。俺はあまり気にしたことはないが」
「なんたってあんたはザフト軍の中で人気なんだぜ?そりゃ人徳あるだろうさ」
「そうか。そう言ってくれると助かるよ」
二人はそうやって語り合うと、レセップス内のアナウンスが鳴り響き彼らは内容を聞き外に集結した。バクゥ五機とフェンリル一機が鎮座しており、目の前にはバルドフェルド隊長がいた。
「さて諸君。これより我々はレジスタンスの拠点を攻めにいく。」
「夕べはおいたが過ぎた。悪い子にはお仕置きをせんとな」
「目標はレジスタンスの拠点『タッシル』。総員搭乗!」
「「「ハッ!」」」
副官のダコスタの一声でパイロット達は次々にバクゥに乗り込んでいくが、ライデンはバルドフェルド隊長に搭乗する前に声をかけられた。
「あー、ライデン君ちょっといいかな?」
「なんでしょうか?」
「これから僕らがやるのは町を焼くだけだ。お仕置きとしてね」
「町を焼く?。それはつまり彼らと戦争をするつもりはないと?」
「まぁ、そういうことかな。流石は真紅の稲妻だ。君はどう思う?」
「私はレジスタンスの拠点を攻めるとしても、警告をして町だけを焼きますよ。バルドフェルド隊長と同じ考えでやりますとも」
「なるほどな。君はクルーゼ隊に置くのはおしいな。この際、うちに来るかい?」
「ハハハ。あそこにはかわいい部下達がいるんで、お気持ちだけ受けとりますよ。」
「あら、そりゃ残念だ。よし、頼むぞライデン君」
「ハッ!」
ライデンはバルドフェルド隊長に敬礼をしてフェンリルに乗り込んでいく。モニターにはタッシルの座標が打ち込まれており、すぐにフェンリルを「ビーストモード」に変形させてバクゥよりも早く抜けて先頭に立っていった。
バクゥ達のパイロットはフェンリルの機動性に驚いていたが、自分達も負けず嫌いかバクゥを高速形態に変形して跡を追っていった。
レジスタンスの前線基地にいるサイーブ達はまだ知らない。砂漠の虎と真紅の稲妻がタッシルを燃やすことを....。
-アークエンジェルside....end-
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-連合軍side-
月のプトレマイオス基地では相変わらず新型モビルスーツ「ロングダガークライト」二機に、「デュエルダガーヴェステート」三機がタクスフォース・デルタに配備された。
この五機は、ナチュラルとコーディネーターの両方のOSを積んでおり、先行量産型の試作機の為、データは今後の連合軍に引き継がれることになる。
そして最後のモビルスーツ「アーチャー」は、アーカードが搭乗する「ランサー」と酷似しているものの、頭部はゴーグルタイプになっており、中距離・遠距離戦が得意なアルトリアにとって心が弾むモビルスーツとなっている。
「おおおお、これが俺たちの新しいモビルスーツかぁ!」
「皆格好いいね!早速動かしてみようよ」
「いいねぇ、模擬戦で誰が勝つか勝負しようぜ!」
「こら、貴方達。新型モビルスーツはオモチャじゃないのよ?大切に使ってあげて」
「分かりました!×5」
アルトリアは新型モビルスーツをみて興奮する部下達を落ち着かせるが、自分は心の中ではとてもウキウキとしている。
すると模擬戦から帰ってきた三馬鹿を引き連れたアーカードが、モビルスーツ格納庫に現れると全員は敬礼をして迎える。
アーカードは片手をあげて挨拶すると、すぐに新型モビルスーツをみて反応をした。無論三馬鹿達も言うまでもない。
「ほう、こいつが新しい先行量産型のモビルスーツか。しかしこいつぁ....」
「なんかゴッツイ....」
「動きにくそうだね!大丈夫なのそれで」
「まぁ、なにせ特殊部隊だからいけるだろ」
「無茶言うんじゃねぇよお前ら。そういう仕様だからな。」
「よーし、お前ら。俺が休んだらすぐに模擬戦を行うぞ。それまでOSを調整しておけ、いいな!」
「了解であります!×6」
アーカードはすぐにアルトリア達に指示すると、三馬鹿達に薬を飲むよう指示を出し、休むように言った。アーカード自身も軽く軽食のハンバーガーを手にとって食べ、ランサーを見上げる。
「フン。あの盟主め、俺達にとんだ試作機を渡してきたもんだな。誰一人もしなせるわけにはいかねぇな....。それにアイツらも。」
アーカードはそう一言呟くと、後ろに立っている純白の三機のモビルスーツ「プロトカラミティ・プロトフォビドゥン・プロトレイダー」がメンテナンスを行っていた。
数十分後、タクスフォース・デルタのメンバーは隊長のアーカードとの模擬戦でこっぴどくしばかれたのであった....
いかがでしょうか?
なるべく原作に沿って展開を書いておりますが、オリジナルてしてまさかのフレイがパイロットに志願!!!
ですか、まだ未熟のためマリアと共にシュミレーションを経て強くなっていくつもりであります。
またまた新型モビルスーツがどんどん出てきましたねぇ。その機体の解説もまた次回にて行おうと思います!
追記:なんとお気に入りが86件も言っていることにとてもびっくりしております!読んでくださってる皆さま方ありがとうございます!
これからも精進していきますのでよろしくお願いします!
それと私の友人が僕のオリジナルモビルスーツの絵を描いてくれてるので完成したら張りますのでお楽しみに!
それではまたチャオ!