アークエンジェルからシルヴァ達が食料品の調達のためにバルドフェルドの拠点に潜入することに成功した一行は町の様子を見て驚愕した。確かに平和そうではあったが町中にある砲撃の跡をみるに、「戦争」というものを再び実感した。
連合軍の方ではタクスフォース・デルタがプトレマイオス基地から出港し、地球のオーブへと歩みを開始した。
それではお楽しみ下さいませ。
-アークエンジェルside-
ザフトの最強の将、砂漠の虎こと「アンドリュー・バルドフェルド」との決戦を間近にしたシルヴァ一向はレジスタンスのサイーブ達とブリーフィングを行っていた。
そんな中シルヴァとアーサーは寝る前にコーヒーを片手にとり、アーサーの自室で語り合っていた。
「お前が無事に戻ってきて良かったよ」
「すまない。色々とあったがなんとか切り抜けてこれたさ」
「そうか。あの小娘は大丈夫だったか?」
「まぁ、なんとかな。それよりもアーサー」
「ん?」
「寝る前にコーヒーを飲むのは別に構わないが、顔が疲れてるぞ?何かあったのか?」
アーサーはシルヴァの質問に対し少し間を空けてこたえることにした。シルヴァもコーヒーを一口飲んで机に置いた。
「実はお前がフィアースに乗るとき声が聞こえたといってたよな?」
「ああ。あれは一体なんだ?」
「あれは.....」
アーサーは答えようとしたとき、出そうになった言葉を必死にこらえて我慢してしまった。それもそのはず自分の幼馴染みである「フィア・ローズマリー」がフィアースの生体ユニットとなっているから声が聞こえるかも知れないと。
そんなことを言ってしまえば理解されるはずがない思い、アーサーは言葉を変えて説明した。
「あれはフィアースに搭載されている『AI』による音声だ。ベルセルクシステム発動時、お前の代わりに操縦する時に発生する音声だ。」
「AIだったのか。それならよかったんだが。」
「まだなにかあるのか?シルヴァ」
「いや、その声はどこか懐かしくてな。」
「そうか。まぁ幻聴もあり得るだろうさ。ベルセルクシステム発動時は首後ろにコネクタが接続されるから、直接音声が聞こえるのかもしれないな。」
「なるほど、ありがとうアーサー。これで疑問は少しでも晴れた気がするよ。」
「ああ」
シルヴァは納得してコーヒーを飲み干すと立ち上がり自室に向かおうとしたとき、アーサーに伝言を伝えるために振り返った。
「アーサー。伝言を預かってるんだが」
「ん?だれからだ。」
「俺の.....。いやザフトのエースパイロットであるジョニー・ライデンからだ」
「内容は?」
「『次は決着をつけよう』だそうだ。」
「それはこちらの台詞なんだけどな。まぁいい。いずれ奴にはナイトメアを傷つけた借りがあるからな。」
「そうだったな。アーサー、死ぬなよ?」
「死なないさ。俺には役割があるからな。それに.....」
「それに?」
「俺の帰りを待たせてる人がいる。だから死ぬわけにはいかない」
「なら、お互い頑張ろうな」
「もちろんさ」
アーサーはライデンから挑戦状の如くメッセージを受けとると、コーヒーを持っていた右手を震わせて倒すことを決心した。それからシルヴァとお互いに帰りを待たせてる人のために戦うことを、拳と拳を軽くぶつけて近いながら眠りについた。
-アークエンジェルside.....end-
決戦の朝、バルドフェルドの元にジブラルタル基地から到着したイザークとクルーゼ隊の補充戦力として「ホウセンカ」の異名をもつザフトレッドのパイロット、シホ・ハーネンフース、それからピートリー級が二隻送られ、流石のバルドフェルドも驚いていた。
「ようこそ、レセップスへ。総指揮官のバルドフェルドだ。」
「クルーゼ隊、イザーク・ジュールです。」
「同じくシホ・ハーネンフースです。」
「歓迎するよ。なるほど、ホウセンカの異名を持つエースも来るとはね。そろそろライデンも来る頃合いだ。」
「そうなのですか?」
「フェンリルの最終調整をしていてね。ふむ、イザークと言ったかね。戦士の消せる傷を消さないのはそれに誓ったものなのかね?」
「はっ。私用ではありますがあのフィアースに苦汁を飲まされましたので、奴に一矢報いるまでは消せません。」
「なるほどな。理由はなんであれ気に入った。君たちは前線で奴らに攻撃を仕掛けてくれ。」
「「了解しました!」」
「あー。それからだが何故ジブラルタル基地の連中はピートリー級を寄越してくれたの聞いてるかな?」
「詳しくは聞いては降りませんが、足付きにブルーコスモスの『エンデュミオンの影』がいるからじゃないでしょうか。足付きもろともここで消したいのかも知れません。」
「わかった。もう行ってもいいぞ。ライデンが君たちを待っている。」
「はっ!失礼します!」
二人は敬礼して自分達が乗ってきたピートリー級に戻っていくと、そこには改修を終えた「フェンリルMark2」が待機しており、その足元にはジョニー・ライデンが立っていた。
イザークはすぐに駆け寄り、ライデンと握手を交わしてシホは敬礼をした。
「副隊長!遅れて申し訳ありません。機体の整備と調整に遅れをとりました。」
「気にしなくていいさ、イザーク。んで、君は?」
「お初にお目にかかります。私は新たにクルーゼ隊に派遣されたシホ・ハーネフースと申します。ザフトのトップエースに会えて光栄です!」
「俺はそんな活躍はした覚えはないがな。こちらも『ホウセンカ』の異名を持つ君に会えることにも光栄だよ。」
「な、なんだって!?」
「え、あ、はい!き、恐縮ですライデン副隊長!」
「軽く自己紹介は終わりにして。イザーク、例の奴で来たか?」
「ええ、もちろんですとも。」
「よし、シホはイザークと共に足付きを上空から攻撃を仕掛けてくれ。俺は足付きから出てくるモビルスーツを相手にする。」
「「はっ!!」」
二人はライデンの指示を受けると気合いが高まっているのか、表情が固くなっており、ライデンはそれをみると二人の肩を叩き、笑いながら話し始めた。
「二人とも張り切るのはいいが、早死にだけはするなよ?。生きて帰ってこい、必ずだ。」
「わかりました。」
「それとイザーク。」
「はい、なんでしょうか?」
「彼女の面倒はお前に任せる。同じザフトレッドだから負けるなよ?」
「え!?あ、はい!」
「ハハハハ!!シホ、イザークは頭に血が上りやすいタイプだから、サポートしてやってくれ。」
「了解しました!」
「シホ、よろしくな」
「こちらこそ、イザークさん」
イザークとシホは握手を交わして自分のモビルスーツが格納されているピートリー級へと戻っていった。ライデンも同じく口に咥えたタバコを吸いきり、フェンリルMarkIIのコクピットで深呼吸して息を整えていった。
一方のアークエンジェル一行はレジスタンスと共に、武装を整えて拠点から出発していた。
モビルスーツ格納庫ではコマンドグラスパー、スカイグラスパー二機の前にフレイ・アルスターと、ムウ・ラ・フラガ大尉にカガリが立っており、ストライク・フィアース・ルアル・ナイトメアの足元にも、キラ・シルヴァ・マリア・アーサーが集まっていた。
「シルヴァ、体の調子はどうだ?」
「良好だ。ドクターからは問題ないと言われた。」
「で、でも無理だけはしないでくださいね。僕達がいますから」
「ありがとうなキラ。」
「アークエンジェルの方は私とフレイがサポートするわ。」
「うん。マリアも支援が必要なときはすぐに連絡してくれ。アーサー、お前もライデンとケリをつけるつもりだろうが、無理だけはするなよ。」
「任せろ、戦友」
四人はそうやって互いを気遣い、英気を養うために食堂に向かっていった。現地で調達したケバブを食べ終えたアーサーとマリアは格納庫へと向かっていくと、キラはシルヴァにあることを聞いた。
「あのシルヴァさん。」
「どうしたキラ、不安か?」
「ええ、まあ.....。だってバルドフェルドさんと戦う事になりますし」
「俺だって嫌さ。あの人をこの目で見て知ってしまった以上、撃つことなんて出来ないと思う。けどな、やるしかないんだ。」
「そうですよね.....。」
「大丈夫だ。バルドフェルドさんの相手は俺がやる。キラは前線でアークエンジェルの道を切り開いてやってくれ。」
「はい、分かりました。」
シルヴァはそう言うと、キラの頭を撫でると「ニコッ」と笑って食堂を後にした。キラは頭を撫でられて照れ臭そうにしてその後を着いていった。
四人はパイロットスーツに着替えていると、専用のスーツに着替えたキラがあることを聞き出した。
「あのシルヴァさん。聞きたいんですけど」
「ん?何をだ?」
「バーサーカーってなんですか?」
「そういや言われてたな。たしか.....」
「北欧神話に出てくる狂人のことよ。戦いの事になると人が変わるの。」
「マリアさんの言うとおりだ。だが、シルヴァがそれとは考えたくないな。」
「..........。」
シルヴァはバルドフェルドに「バーサーカー」と言われたことをあまり気にせずに、先に格納庫へと向かった。キラは聞いたことを後悔しそうになったが、マリアに「気にしないで」と言われ急いで後を追った。
アークエンジェルは、砂漠を順調に進行していると敵のヘリコプター「アジャイル」が多数接近しており、先にシルヴァとムウさんが出撃準備を整えていた。無論、その足元にはサイーブ達も士気を高めて虎を討つ覚悟を決めていた。
「対空、対艦、対モビルスーツ戦闘迎撃開始!」
「フィアース・スカイグラスパー、発進!」
ナタルさんの号令が木霊すると、ムウさんの乗るスカイグラスパー1号機にはランチャーストライカーが装備され、左リニアカタパルトが開閉し出撃していった。
『進路クリアー、フラガ機発進どうぞ!』
「ムウ・ラ・フラガ出るぞ!」
続いて右リニアカタパルトからはフィアースが運び出され、その背中には「アーモリーストライカー」が接続された。試作型ガトリングは壊れてしまった為、シェキナーを右手に装備しシルヴァはコクピットの中で、黄金の大地を見つめていた。
『APU起動、カタパルト接続。ストライカーパックはアーモリーストライカーを』
『アーモリーストライカー、スタンバイ!』
「シルヴァ、武器はほとんど制限付きだから空になったら、パージしろ!その機体はホバークラフトで移動も可能だから、バクゥの機動力に負けないはずだ!」
「ありがとうございます、マードック軍曹。あなたのお陰で心置きなく戦えます。」
「いいってことさ。そんじゃ行ってこい!」
『システムオールグリーン、続いてフィアース発進どうぞ!』
「シルヴァ・ファウスト。フィアース出る!」
シルヴァはレバーを握り直し、カタパルトから射出されるとすぐに戦闘ヘリ「アジャイル」を細くすると、シェキナーのガトリングと左肩部に装備されたミサイルランチャーで次々と落としていく。
上空ではムウさんとあとからやって来た、マリアとフレイが迎撃を始め、キラはエールストライカーでシルヴァとともに前線でバクゥ達の相手をしていった。
「アーサー大尉!ナイトメアは急ぎで直したのである程度出力は安定してますが、武装はフィアースの物をつかってください!」
「ありがとうそれでも助かる。メカニックは待避してくれ。」
「システムオールグリーン、ナイトメア発進どうぞ!」
「ナイトメア、アーサー・グレイ出るぞ!」
最後に出撃したアーサーは、シルヴァとマードック軍曹が一生懸命に修復した「ナイトメア・ツヴァイ」を駆り、フィアースの武器である槍状の武器「ビームトリシューラ」を手にして、後方から接近しているバクゥ達の相手をしていった。
「バルドフェルドめ、本気でアークエンジェルを落とすつもりらしいが、そうはさせん!」
「お前無茶するなよ!」
「な、カガリ!?。貴様何をしている、待機していろと!」
「待機して何か変わる状況か!。お前の方に接近してるモビルスーツが来てるぞ!」
「わかった。モビルスーツは私が引き受けるから、カガリはとフレイと二人で援護をしてくれ」
「了解だ!。フレイ、一緒にやるぞ!」
「え、あ、はい!カガリさん!」
カガリはアーサーに助言をした同時に後方から新たに現れたピートリー級が二隻あらわれ、戦場は一気に混沌と化した。
次々に現れるバクゥをアーサーはナイトメアの機動力で翻弄しつつ、ビームトリシューラで貫いていき敵戦艦へと向かっていた。
無論、その間上空からはカガリはソードストライカーでピートリー級をシュベルトゲペールで切り刻み、フレイは統合兵装「I.W.S.P」を搭載したコマンドグラスパーでアジャイルを撃墜していった。
そしてがら空きとなったピートリー級を、アーサーはロケットブースターで接近しビームトリシューラで貫きすぐに離脱をした。
「存外、二人の腕は悪くないな。普段もあのようにしてもらいたいものだな」
『モビルスーツ、急接近!。識別は.....フェンリルとデュエル、それにシグーディープアームズです!。アーサー、気を引き締めましょう。』
「チッ、デュエルまでもが来てるのか。もう一機は知らないがエースに違いないだろう。」
「カガリ!お前はフレイを連れてフラガ大尉の元へ行け!。後ろはなんとか片付ける。」
「でも!」
「早く行け、支援機が落とされては話にならん!」
「分かったよ。でもマリアさんに言っとくからな!」
「カガリさん、敵がこっちに気づく前に行こう。」
「そうだな。待ってろよ!」
『随分、彼女のことを心配してらっしゃるんですねアーサーは。』
「只の気まぐれだ、それより奴らだ」
アーサーはカガリとフレイを見送ると、目の前に現れたモビルスーツ「フェンリルmarkII」と蒼白のバクゥが取り囲んでいた。デュエルとシグーディープアームズがアークエンジェルの方に向かうことを確認したがあえて追わず、残った二機に前後を取られる形になった。
この状況にアーサーは一人静に笑っていた。するとAIのインテグラが疑問を持った。
『笑っているのですか?アーサー』
「いましばしの間だが本気で戦える好敵手に巡り会えた事に笑っただけさ」
『バーサーカーシステム、いつでもスタンバイ完了してます』
「了解だ。」
「ブルーコスモスの死神だ。ここで潰すぞ。」
「やれるものならやるがいい、真紅の稲妻!」
アーサーはナイトメアの背部に搭載されている「ロケットブースター」を展開し、ライデンの「フェンリルmarkII」に向けて急接近し、蹴りを入れ蒼白のバクゥには左手に装備したアサルトライフルで迎撃を開始した。
「獣狩りの始まりだ」
ライデンはすぐに体勢を整え、蒼白のバクゥと連携をとりながらフェンリルを人形に変形させて突撃していった。
一方、イザークとシホはお互いに「S.F.S」を駆使しながらアークエンジェルの攻撃を回避していた。
「これならば勝てる」。
そう思っていた矢先、イザークの前にガンダムルアルがビームサーベルを引き抜いて接近しており、とっさに左のシールドで受け止めた。
「これ以上、アークエンジェルに近づけさせはしないわ!」
「な、なんだと!いや、それに乗っているのはマリアさんか!?」
「なんで私を知ってるの」
「マリアさん!イザークです、お忘れですか!」
「忘れてはいないわ、でも!」
マリアはすぐに距離をとり、二丁のライフルを連結させた「サテライトキャノン」を発砲した。
イザークはなんとかシールドで受けたものの、流石に衝撃までは耐えられずよろめいてしまった。
シホはイザークの様子がおかしい事に気づき、両肩部に搭載された「試製指向性熱エネルギー砲」の目標をルアルにあわせて、発砲するがマリアはルアルの機動力を駆使し、バレルロールを行いながら回避した。
「イザークさん、どうしたんですか!」
「いや、なんでもない。今はその翼を持ったモビルスーツをやるぞ」
「了解しました!」
「見せてもらうわよ、ザフトレッドに相応しいかどうか」
マリアはビームサーベルを格納し、連結させたビームライフルを解除し折りたたんで、「ビームマシンガン」に変更しブースターを羽ばたかせて、イザークとシホの前に立ち塞がった。
時を同じくして、アークエンジェルの前方ではシルヴァとキラがバクゥ数機とジンオーカー達の相手をしていた。
キラはエールストライカーの機動力を活かしつつ、バクゥを翻弄しビームライフルを発砲し撃破し、シルヴァは制限付きの武装でジンオーカーたちに擬似的なフルバーストを放ち、大量撃破を成し遂げていた。
背部と脚部に搭載されているミサイルランチャーをパージし、残る武装が「ロンゴミニアド」・「二連ビームライフル」・「ボックスビームサーベル」・「アーマーシュナイダー×2」の計五種しか残っておらず、シルヴァはヘルメットを脱ぎ捨てため息をついた。
「くそ、こんなにも数が多いのは予想外だ。それにしてもキラの奴、俺にうまく追い付いていたな。流石だ」
「シルヴァさん。ひとまずアークエンジェルに戻りましょう!マリアさんがデュエルと交戦してると連絡がありましたので」
「ああそうだな。いやまて?高速で接近してるモビルアーマーだと!?」
「どうしたんです?シルヴァさん」
「キラおまえは先に行け!どうやらあの人が来た.....」
「え!?」
シルヴァの言う通り、彼らの目の前にオレンジ色のモビルアーマー「ラゴゥ」が現れた。シルヴァはすぐにコクピットの操作レバーを握り直し、右腕に装着してある「二連ビームライフル」を構えた。
「再び会えたな、シルヴァくん」
「バルドフェルドさん.....」
「キラ、お前はすぐにアークエンジェルの方に行け!俺はこの人とケリをつける」
「でも、シルヴァさん」
「大丈夫だ、俺は死なない。さぁ行け!」
「.....分かりました!」
キラはすぐさまブースターを最大稼働させてアークエンジェルの方へと飛び立つと同時に、シルヴァとバルドフェルドは交戦を開始した。シルヴァはロンゴミニアドを発砲しつつ、距離を保つがバルドフェルドの駆るラゴゥの機動力は並みのバクゥとは違うので、当たる前に回避される。
バルドフェルドはラゴゥの頭部に搭載されているビームサーベルを展開し接近すると、ロンゴミニアドの砲身を切断していった。
シルヴァはすかさず、舌打ちをしつつも右腕に装着している二連ビームライフルで迎撃する。
「くそ!ロンゴミニアドはもう使えないか.....。」
「早急の対応、流石だなシルヴァ君。だが落とさせてもらうぞ!」
「まだだ、俺はここで終わるわけにはいかない!」
砂漠を駆け抜ける「虎」と「獰猛なる者」。アークエンジェルの後方には「真紅の稲妻」と「ブルーコスモスの死神」。これまでにないエースパイロット達の死闘が繰り広げられ、さらに戦場は混沌を広めようとしたとき、バルドフェルドにある通信が入った。
「隊長!レセップス、これ以上は持ちません!」
「何だと!?。足付き、これでも落とせないか」
「アンディ!」
「な、しまった!」
「当てる!」
アークエンジェルとスカイグラスパー小隊により、壊滅的なダメージを受けたレセップスの報告を聞いたバルドフェルドは、一瞬動きを止めた同時に、シルヴァは二連ビームライフルを右足に当て、さらに左腕のボックスビームサーベルで左翼を切り飛ばした。
バルドフェルドはすぐに体勢を立て直し、レセップスにいるダコスタに通信をした。
「ダコスタ君」
「は、はい!」
「退艦命令を出せ」
「隊長....!?」
「勝敗は決した。残存兵をまとめてバラディーヤに引き上げジブラルタルと連絡を取れ。あとライデン君にもすぐに撤退命令下をだしてくれ。彼がここで死ぬには惜しい。」
「し、しかし隊長.....!」
バルドフェルドはダコスタにそう言い残し、通信を切ると前席にいるアイシャにもコクピットから脱出するよう悟らせた。
「君もだ、脱出しろアイシャ」
「フフッ。そんなことするぐらいなら死んだ方がましね」
「君も馬鹿だな。」
「何度でも」
「ならば付き合ってくれ!」
バルドフェルドはレバーを握り直し、鬼気迫る勢いでシルヴァに突撃を開始した。シルヴァは残り少ないエネルギーを確認しつつ、体勢を整えた。
「な、バルドフェルドさん!」
「まだだぞシルヴァ君!」
「もう勝負はついたんだ、降伏してくれ!」
「言った筈だぞ。戦争に明確な終わりのルールはないと!」
「だからといってなんだ!くそ、エネルギーが」
シルヴァは攻撃を回避しつつ、バルドフェルドと話を試みるが叶わず、フィアースのモニターには「EMERGENCY」の文字が浮かび上がり、フェイズシフトが解除され全身が灰色に染まった。
「戦うしかなかろう。互いが敵である以上に、どちらかが滅びるまでな!」
「その先に何があると言うんだ、ふざけるなぁ!」
-SEED覚醒-
シルヴァは怒り両目からハイライトが消えると、すぐさまアーモリーストライカーをパージし、左腕前腕を槍のように構え両者は至近距離まで近づいた。
シルヴァはバルドフェルドの攻撃を回避しその左腕「パイルバンカーアーム」をラゴゥの顎下に狙いを定め貫き、さらにその首を引きちぎりバルドフェルドとアイシャがいるボディに蹴りを食らわした。
「キャァァァァ!!!」
「な、なんてやつだ.....。」
「..........」
シルヴァは引きちぎったラゴゥの頭部を片手にとり、左肩に装備してあるアーマーシュナイダーを右手で取るとゆっくりと近づいていった。バルドフェルドはアイシャを抱きしめ、両目を閉じたその時シルヴァの後方からビームが飛び出し、一匹の狼が現れた。
「バルドフェルド!!」
「ラ、ライデン君か」
「バルドフェルド隊長ご無事ですか!くそ、フィアースめよくも!」
「やめろ、イザーク!バルドフェルド隊長は回収した。目的は達した行くぞ!」
「し、しかし!」
「イザークさん!今フィアースに止めは得策ではありません!いきますよ!」
「く、了解した!」
「シルヴァ.....。いや今はいい、また会おう」
なんとアーサーと死闘を繰り広げていたライデンが駆けつけ、止めを刺される前にバルドフェルドを回収することに成功した。イザークはフィアースにライフルの照準を合わせようとしたが、シホに止められ撤退していった。
「これでいい..........。生きてくれ.....」
シルヴァは一言呟き、フィアースは片膝をついた。
後方からキラ達が現れ、すぐにシルヴァの元へと駆けつけ収容しシルヴァは疲弊していたのてアーサーが支えて勝利を祝った。
だがカガリは待機命令を無視したので後からアーサーに指導されたものの「よくやった」と頭を撫でられたのであった
お久しぶりです、皆様ガトーです!
やっと最新話を更新できたので是非読んでみて下さいね。いつのまにかお気にいりが120件もいっていることに驚きを隠せませんが、慢心せずにゆっくりとオリジナル小説を書いていきますのでよろしくお願いいたします。
私ごとですが、最近ARMORED COREにはまりましてプラモデルをSNSのオークションで買い漁り、組み立ててるのが最近のブームです。( *・ω・)ノ
ARMORED COREの武装をモチーフとして物を取り決めれたらやってみたいと思います。
それではまたチャオ!!!