機動戦士ガンダムSEEDクロニクル   作:ガトー

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前回のあらすじ.....
アークエンジェル一行はザフトのモラシム隊との交戦を繰り広げ、乗り越えることに成功した。
だが、クルーゼ隊から新たにライデンを「シュトゥルム・アングリフ隊」を結成し、アークエンジェルを奇襲することに成功した。
シルヴァ達は必死にアークエンジェルを守るが、ディアッカの攻撃により、推力が低下しオーブ領海に不時着した。
そして、アークエンジェル一行はオーブに暫く滞在するのである。
それではお楽しみにくださいませ!



第二十八話 望まぬ再会

オーブ連合首相国「オノゴロ島」にて、ライデン一行はザフトの工作員に渡された社員証の説明を受けていた。

 

「そのIDで工場の第一エリアまでは入れます。しかしその先は肝心な個人管理システムですので、急にはどうしようもありません。」

 

「まぁ、無茶はしないようにと、騒ぎだけはごめんですからね」

 

「獅子は眠らせて起きたいので」

 

「フッ、よく言うものだ。了解した君達にも感謝をしている。ありがとう」

 

「いえいえ、ではお気をつけて」

 

「ああ」

 

ライデン一行は工作員達に頭を下げ礼をすると、薄い霧の中を進み切り抜けると、オーブの町並みを確認した。

それから「イザーク・ディアッカ」のコンビと、「アスラン・ニコル・ライデン」のコンビで二手に別れ潜入を開始した。

 

 

 

-オーブside-

アークエンジェルはオーブの整備班により、修理が開始された。

モルゲンレーテ社の格納庫では「ストライク・フィアース」が並び全面修理を行っていた。

手が空いている間、シルヴァは三人の少女達に囲まれて、動けずにいた。キラはというと先にエリカ・シモンズに連れられていった。

 

「あの、初めまして!私達はアサギ!メガネをかけているのはジュリ、最後はマユラです!」

 

「俺はシルヴァ。シルヴァ・ファウストだ、よろしく頼む」

 

「貴方もパイロットなんですか?」

 

「そうだよ。フィアースのパイロットを担当している。」

 

「すごーい!ねぇねぇシルヴァさんの事もっと知りたいです!」

 

「あ、シルヴァさんはフィアースの特性を!」

 

「ちょっと、いきなりは.....」

 

「そこまでにしときなさい。三人とも」

 

「「「はーい!」」」

 

三人は一人の声に反応すると、シルヴァから離れ、「赤色」のポニーテールをした黒服の軍服を着たオーブの軍人の元に集まった。

シルヴァは唖然としていると、ポニーテールの男はすぐにシルヴァを確認すると、自らかけより声をかけた。

 

「初めまして。ここでは見ない顔だな、君は?」

 

「自分は連合軍のモビルスーツパイロット。シルヴァ・ファウスト中尉です。」

 

「なるほど、君とあの少年がアークエンジェルのパイロットか。私はアレス・イェーガー1尉だ。歓迎しよう、盛大にな」

 

「恐縮です。アレス1尉。」

 

「アレスで構わんよ。君とは年が近そうに思える。」

 

「分かりました。それで私は何すれば宜しいですか?」

 

「ああ、ついてきてくれ。君にも見せたいものがある」

 

アレスと名乗った男は、シルヴァに挨拶し自己紹介をすると握手を交わした。そしてシルヴァを格納庫の奥へと案内すると、先に移動していたエリカさんとキラに合流した。

そして、キラとシルヴァはあるものを目にすることになる。

 

「っ!?これって.....」

 

「まさかオーブが開発したのか、このモビルスーツを」

 

「そう驚く事もないでしょう。貴方達もヘリオポリスでストライクとフィアースを見たのだから。あ、ルアルも後で持ってきてもらわないと.....」

 

「これが中立国オーブという国の本当の姿だ。」

 

「ん?カガリが何でこんなところに」

 

「また厄介な者がきたか。」

 

シルヴァとキラが目にしたのは大量に並ぶモルゲンレーテ社製のモビルスーツ「M1アストレイ」だった。オーブは極秘裏に連合軍からデータを盗用し、自国防衛用に開発したのがこの量産型のアストレイ達だった。

するとそこには右頬を赤く染めたカガリが登場し、アレスは溜め息を吐いた。

しかし、そんなのも気にせずエリカさんは話を続けていく。

 

「これは『M1アストレイ』。モルゲンレーテ社製のオーブ軍のモビルスーツよ。」

 

「これをオーブはどうするつもりなんですか?」

 

「どうって?」

 

「これはオーブの守りだ。二人とも知ってるだろ?オーブは他国を侵略しない・他国の侵略を許さない・他国の争いに介入しない。その意思を貫くための力さ」

 

「なるほどな。それがこのモビルスーツと言うわけか。」

 

「そうだ。オーブはそういう国だ。いや、はずだった。父上が裏切るまではな」

 

「え?どういうこと?」

 

「まだそんなことをおっしゃるんですか?そうではないとなんども申し上げたでしょう?ヘリオポリスが地球軍のモビルスーツ開発に手を貸してたことなんて、ウズミ様はご存知な.....」

 

「黙れ、そんな言い訳が通ると思うのか!!国の最高責任者が知らなかったと言ったところでそれも罪だ!」

 

「カガリ様お止めください。それ以上は私も目を瞑る訳にはいきません。ウズミ様はオーブにとって必要なお方なのです。」

 

「なんでだ!あんな卑怯者のどこが!」

 

カガリのあまりにも感情的な言葉が炸裂する事に、シルヴァとキラは黙って聞き、エリカは冷静に対応しているが、アレスも黙くわけにはいかず、カガリと言葉を交わす。

 

「まったく。貴女の小さい時はあんなにも可愛らしかったのに。これではウズミ様が可愛そうで浮かばれませんな」

 

「くっ!」

 

「まぁ昨日あれだげバカ騒ぎをしたのですからほっぺの一つや2つ叩かれますわ」

 

「え!?」

 

「あ、本当だ。確かに赤いな。」

 

「そ、そんなにじろじろ見るんじゃない!」

 

「エリカさん、そろそろ行きましょう。」

 

「そうね、アレス君。さ、こんなお馬鹿さんはほっといて来て?」

 

「ほら、ここで放っておかれるの嫌だろ?カガリ、一緒に行こう」

 

「わ、わかったよ.....」

 

キラとシルヴァはカガリが叩かれた顔を見ると、確かに赤いなと頷いた。それを見たカガリは赤面し、二人に怒った。

エリカはキラとシルヴァ、アレスを引き連れてモルゲンレーテ社の最深部に向かうとしたとき、シルヴァは動かないカガリを放っておけなく声をかけて一緒にいくことにした。

 

 

 

 

そしてエリカ一行は扉を開けてはいると、そこは演習場のような場所にたどり着き、そこには三機のM1アストレイが並んでいた。

シルヴァとカガリ、アレスにはマイクが渡されて、エリカは三機に対して指示を出した。

 

「アサギ・ジュリ・マユラ。始めて」

 

「「「はーい!」」」

 

「ん?カガリ様帰ってきたの?」

 

「あら、本当?」

 

「なーに?帰ってきたの?」

 

「悪かったな.....!」

 

「マユラ、今日も訓練頑張ってな。」

 

「アレスさん!?はい、他の二人よりもっと頑張ってみせます!」

 

「「何を!!!」」

 

「さ、始めてちょうだい。」

 

「「「はい!」」」

 

三人は同時にアストレイを動かしていき、ポージングをとっていくが、何処かぎこちなく所々に「拳法」のような動きがあり、全体的に動きが遅く、戦場に出ればすぐに的になるのも時間の問題である。

そんなアストレイを見たカガリは愚痴をこぼし始めた。

 

「相変わらずだな?」

 

「けど倍近く早くなったんですよ」

 

「なんの役にも立ちゃしない。ただの的じゃないか。」

 

「ひっどーい!!!」

 

「人の苦労も知らないで!」

 

「敵は待っちゃくれないぞ」

 

「乗れもしないくせに!」

 

「言ったな!じゃー変わってみろよ!」

 

「はーい、やめやめやめ!」

 

「カガリ.....。お前なぁ、もうちょっと考えてから物を言えよな。あの子達が可愛そうだろう」

 

「でもカガリ様の言う通りよ。だから私達はあれをもっとも強くしたいの。」

 

「お二人のストライクとフィアースのようにね。」

 

「え?」

 

「それはつまり俺とキラは技術協力てして、そのOSの開発に手を貸してほしい。ということですね。」

 

「そう、シルヴァの言う通りよ。」

 

シルヴァとキラはそう言われると、目の前に拳法のポージングをしたM1アストレイを眺めていた。

それから数分後、キラとシルヴァは作業服に着替えてOS開発に手を貸すことを開始した。シルヴァはアストレイに搭乗し、キラはOSをシルヴァから送られたデータと、自分の意見を交互に言い合い、オーブの技術者達を驚かせていた。

無論、オーブの技術者達とも意見交換し、アストレイをちゃくちゃくと強化しつつあった。

アレスはというと、一人の技術者がフィアースからあるものを発見したことを耳にし、エリカさんを連れて退出した。

シルヴァが休憩をとっていると、アレスがやって来て話を始めた。

 

「どうだ、シルヴァ。開発の方は」

 

「ああ。今のところ問題ないさ。アレスとの演習データも役になっているし、キラも何度かOSを書き換えたり、オーブの技術者の皆とも意見交換して、楽しくやってるよ。」

 

「そうか、それはなりよりだ。シルヴァ、いきなりすまないがついてきてくれ」

 

「ん?なんだアレス。どうしたんだよ」

 

「君にはフィアースについて教えてほしい。」

 

「突然だな。まぁ構わないが」

 

「ありがとう。歩きながら話そうか」

 

「ああ」

 

シルヴァはアレスにいきなり「フィアース」について教えてほしいと言われ、半信半疑ではあったが彼らは敵ではないため、自分の知っている情報を全て話した。

フィアースには『ベルセルクシステム』があること。コクピットに女の声が響き、時折自分が操作した覚えのない動きをしたり、システム発動時は首にコネクタが接続されて吐血したり、自分が体験したことを全てアレスに話した。

アレスは全て黙って聞き、時折相づちしながらフィアースについて知ることができた。

そして、ある場所にたどり着くと扉を開く前、アレスは振り返りシルヴァに対して質問をした。

 

「シルヴァ、ここから先は覚悟を決めてくれ。いいな」

 

「あ、ああ。わかった。」

 

「よし、行くぞ」

 

アレスは自分の持っている社員証をかざすと扉が開かれ、そこにはオーブの医師達とエリカさんがガラスケースの前に集まっていた。シルヴァはアレスの後ろをついていくと、アレスはポケットからリモコンを取り出し、ガラスケースの中身が明るみになった。

そこに存在していたのは人が入れるであろうガラスのカプセルで、英表記で「Feroz」と記されていた。

そして肝心の中身にはある一人の「人間」が入っていた。シルヴァはそれを目にしたとき、呆然とたっていた。そして両目から涙が流れ落ち、その場に崩れ落ちその者の名前を叫んだ。

 

 

「フィア、どうして君がそこに!」

 

 

かつて、連合の士官学校を卒業した友の一人が、望まぬ形で再会してしまった。シルヴァにとって、それは受け入れがたい真実であり、現実でもあった。

そして、コクピットに鳴り響く声は気のせいだと言い聞かせていたが、もはや言い聞かせることは出来ない。

その声の持ち主は今自分の目の前にいるのだから。シルヴァはこのやり場のない悲しみと怒りをどうすればいいのかわからず、ただ幼子のように泣きじゃくるしか出来なかった。

 

そんな様子を見かねたたアレスは、シルヴァを落ち着かせて話が出来るかどうか試しに聞くことにした。だが無理なようであれば、エリカさんに許可を取り暫くの間側にいようと考えた。

 

「シルヴァ。お前にとって彼女はどんな存在なのか教えてくれ。だが無理して言う必要はない。」

 

「か、彼女は.....。いやフィアは俺の士官学校からの友達で、アーサーの幼馴染みなんだ.....」

 

「何だと!?。本当なのか」

 

「本当だ.....。でもどうしてなんだ.....」

 

「立てるか?シルヴァ」

 

「ああ.....。ここを出る前にひとつ聞きたい」

 

「勿論だ」

 

「フィアは生きてるのか.....」

 

アレスはその質問に対し、言葉がつまったがエリカさんに視線をおくり、彼女はアレスの代わりにシルヴァに答えた。

 

「シルヴァさん、フィアさんは生きているわ。でも目が覚めるかは確証はないけれど、オーブの医学を持ってなんとかしてみせるわ。」

 

「ありがとう.....ございます。エリカさん.....」

 

「もちろんよ。貴方とキラ君にも恩を返さないとね。アレス君、シルヴァ君をここから退室させて、何処か休めるところに連れてってちょうだい。勿論外出もね?」

 

「はい、分かりましたエリカさん」

 

シルヴァはエリカの答えを聞いたとき、少しでも心から安堵し胸を撫で下ろした。

アレスはシルヴァを支えながら、エリカさん一行に一礼し退出し、シルヴァが立ち直ったあと自前の車にシルヴァを乗せて、モルゲンレーテ社からある場所へ向かっていった。

 

 

 

 

シルヴァとキラがモルゲンレーテ社に案内された同時刻、アーサーはある屋敷へと案内された。そこは厳重に警備が配備されており、周りは黒服の者達が多数存在していた。

そして、車から降りたアーサーは黒服に屋敷の入り口に案内され、扉が開けられるとそこに立っていたのは、メガネをかけ「黒色」の髪色でウルフカットの軍人が待っていた。

 

「お待ちしておりました。アーサー・グレイ大尉。私はレイ・アームストロング1尉と申します。」

 

「よろしくお願いいたします、レイさん」

 

「とんでもない。貴方と私は年が近そうなので敬語じゃなくても構いませんよ。」

 

「そうか。わかったいつも通りでいかせてもらうよ。」

 

「勿論ですとも。さぁ我が主と貴方を待っている方がお見えです。」

 

「ま、まさか.....」

 

「ええ。そのまさかです。アーサー君も苦労人ですね」

 

「はぁ.....。こうなることは分かっていたんだ.....」

 

アーサーは大きく溜め息をつくと、レイは微笑んだ。主からは「ブルーコスモスの死神」を呼ぶようにと頼まれたが、当の本人とは全くイメージが違うため、微笑むことしかなかった。

それから重い足を持ち上げて、レイの後ろをついていったアーサーは、黒と金色の装飾が施された部屋にたどり着くと、レイがノックをし扉を開けた。

 

「ミナ様。アーサー・グレイ大尉をお連れしました」

 

「ようやく来たか。二人とも入れ」

 

「承知しました。失礼します」

 

「さぁ行こうか、アーサー君」

 

「ああ.....」

 

扉を空き、二人が入ると長椅子に座していたのはサハク家の当主「ロンド・ミナ・サハク」とブルーコスモスの盟主「ムルタ・アズラエル」が待ち構えていた。

二人はすぐに礼をすると、ムルタも礼を返した。ミナは微笑みで返し、レイはミナの後ろに立ちアーサーはムルタの後ろにたった。

 

「此度の支援の協力、誠に感謝しますミナ様」

 

「よい、アズラエル理事。私は貴女方に協力したまでだ。それにその貸しは今オーブにやって来ているのだから。」

 

「ええ、こちらも存じております。これからもアズラエル財団はサハク家の支援を惜しません。よろしくお願いいたします」

 

「その計らいに感謝する。そしてよい猟犬をもったではないか?アズラエル理事」

 

「猟犬と呼ぶのお止めください。彼にも尊厳がありますし、私のパートナーであり、今後の連合にとって必要な存在ですから」

 

「そうか。先の発言は撤回させてくれ。アーサー大尉の武運長久を祈っているよ。」

 

「恐縮です。それでは暫くの間はここに滞在しますが、お気にならさず」

 

「承知した。ではまた会おう。」

 

「ええ、ではまたごきげんよう。」

 

二人は対談を終えると、アズラエルはアーサーを引き連れてサハク邸を後にしていった。アーサーはアズラエルと一緒の車に搭乗し、モルゲンレーテ社の所まで送って貰うことにした。ミナはアズラエル達が帰ったことを確認すると、小さく笑った。

 

「フフフ。アズラエル理事は面白いな、レイ」

 

「お戯れが過ぎますよ、ミナ様。私は心臓がいたくて堪りませんでしたが、あのアズラエルがあそこまで食いつくとは」

 

「それはそうだろう。理事にとってアーサーは必要不可欠な存在になりえるのだから、あそこで食いつくとは。アズラエルも一人の女だな」

 

「それは仰る通りで」

 

「まぁよい。彼らが今後のどのように動くのか楽しみだ」

 

「レイ。貴公は引き続きモルゲンレーテ社へ向かい、そこにいるパイロット達と協力しなさい。」

 

「ハッ!仰せのままに」

 

「フフ、期待しているよ我が剣達よ」

 

「そういえば、ミナ様。ギナ様が帰ってきていると報告が」

 

「あぁ、聞いているとも。近いうちに会いに来るだろうな」

 

「左様ですか。それではミナ様、私もここで失礼します」

 

「うむ」

 

レイはミナに一礼し部屋を退室して、自分専用のバイクに乗りだしてアレスがいるモルゲンレーテ社へとエンジンを吹かせて向かっていった。

アーサーはアズラエルの手配した車の中で、彼女に対して先に出す言葉を考えていたが、先にアズラエルから声をかけられた。

 

「はぁ.....。とにかく貴方が無事でよかったです。」

 

「すまない、ムルタ。心配かけさせてしまった。」

 

「本当ですよ。貴方が地球に私に無断で行ったときはそれはもう、握りしめていたペンをへし折ろうとかと思いましたよ?」

 

「ほ、本当にごめんなさい.....」

 

「そこまで謝ってくれてるので良しとします。後あの三人と、ご友人のアーカードさんも来てますからね?」

 

「な、何だと!?」

 

「後、アークエンジェルが修復完了したら貴方はいつも通り、私の元へ戻りますから。いいですね?」

 

「わかった。」

 

「さ、モルゲンレーテ社が見えてきましたよ。また離れるのは寂しいですが」

 

アーサーはアズラエルにこっぴどく怒声が来るのを待ち構えていたが、それは来ることなく逆に落ち着いた様子で話していたが、ペンをへし折ろうとした事を聞いたときは、流石に悪いことをしたと自覚し謝罪した。

それから三馬鹿とアーカードが来ていることも聞くと、異が重たくなり、食事が出来なくなりそうであった。

そう思っているうちにモルゲンレーテ社の手前につくと、アーカードは扉を開け、アズラエルも車から降りてアーサーをじっと見ていた。

 

「それじゃあまた、貴方のやるべきことやって来てくださいね。」

 

「勿論だ」

 

「それと、俺はブルーコスモスの猟犬なんかじゃない。君の立派なパートナーになってみせるよ。」

 

「あ、貴方!どこでそんなこ.....!!??」

 

アーサーはそう言うと左腕を首にまわし、ねっとりと唇を押し付ける。

アズラエルは咄嗟の出来事に対処しきれず、いつもは自分から行くがアーサーから来られたことがないため、思考が停止していた。だがそんな彼も悪くないと感じ、優しく彼を抱きしめた。

 

「早く帰ってきてくださいね。アーサー」

 

「ああ、ムルタ。約束だ。また約束の時に来てくれ」

 

「勿論です。そのときはいつものメンバーで行きますからね」

 

「それは楽しみだ。」

 

「いってらっしゃい、アーサー」

 

「いってくる」

 

アズラエルは赤面になりながらも、アーサーを応援し別れを惜しんだが、自分にもやるべきことがあるため、車に乗り込み出発させた。

アーサーはモルゲンレーテ社に戻ると、そこにシルヴァが疲れた様子で座っており、彼の側に腰を掛け話しかけた。

 

「大丈夫か、シルヴァ?」

 

「あ、ああ。アーサーこそ何かあったのか?」

 

「まぁ、色々とな。」

 

「そうか.....。」

 

「どうしたんだよ、シルヴァ。らしくないぞ」

 

「アーサー。前にフィアースについて俺の体に起きてる異変について聞いたよな」

 

「確かに聞いたな。それがどうしたんだ?」

 

「フィアースに生体ユニットが存在してたんだ。だからあんなにも変なことが起きたんだ。」

 

「お前.....。まさかフィアを見たのか」

 

「ああ、見たよ.....」

 

「そうか。」

 

「なんでフィアがそうなったのか分からない。でも知ろうとしたら俺は.....」

 

「お前には話そうと思ってたんだ。アークエンジェルについたとき」

 

「アーサー.....お前」

 

「親友に隠し事をしたのは悪かった。でも今から語るよ。」

 

「ああ、教えてくれ。」

 

アーサーは言うと、シルヴァに対し幼馴染みのフィアがどうして、生体ユニットにならなければいけないのか。その全てをシルヴァに語ることにした。

 

-to be continued-




いかがでしょうか?
オーブにたどり着いたシルヴァ達は、本編と同じようにM1アストレイを強くする為に協力をすることになりましたね。
とくに「拳法」が出てきたときは、勘が鋭いはもうお分かりでしょう.....( ・`ω・´)
そして、アーサーとアズラエルのイチャイチャもかけれて満足ですが、とうとうシルヴァが生体ユニットになった「フィア」と望まぬ再会をしてしまい、メンタルがボロボロに(・・;)

さて、次回もどうか暖かい目でお守りください!
それではまたチャ━(★´∀`)ノ━ォ!!!
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