機動戦士ガンダムSEEDクロニクル   作:ガトー

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前回のプロローグから、今回はヘリオポリスに住んでいるシルヴァ視点からお送りします!
そろそろ、原作に馴染んできたシルヴァがこれからどうやってキラ達と関わっていくのか。
暖かい目で見てやってください!
それでは、どうぞ!


第一話 動き出す運命

俺は夢を見た。内容はほとんど覚えてはいないけど士官学校にいたアーサーに連合軍として戦わないかと誘われて、それを振ったところから始まっていた。けど、途中から俺は「パイロット」になっていたたんだ、経緯はわからないけど。

それから朝になり目が覚めると、服を着替えて朝食を採ろうとしたその時、お気に入りのマグカップが不自然にヒビが入った。他にもやけに頭が痛いし、あまり朝食がとれずにいた。

 

(流石に調子が悪いな....。何かが起きそうな予感がする、気を引き締めないとな。)

 

そう言いながら、玄関を開けてキラ達に会いに行くことにした。俺には分かっている。今日この日がザフトによってヘリオポリスが襲撃され『四機のG』が強奪されることを....。 

 

「おはようございます、シルヴァさん」

 

「ああ、おはよう。キラ」

 

アカデミーの道中で、ヤマト家の家の前に到着しキラと登校すると変なことに気づく。そこにはいつも、あの四人の姿がなかったのである。俺たちより早く学校に行ったのかなと思いつつキラと談笑しながら歩くとふとある人物に目がいった。

それは連合の技術士官であるあの『マリュー・ラミアス大尉』が、メカニックの服装をしながら、なにやら整備を行っていた。

 

(な、マリューさんだと!。ということは今日がまさに『その日』じゃないか!。いや、まだ確信に至るつもりはないが....)

 

しばらく、マリューの事を見つめていると彼女の方からニコッとして軽く会釈をした。俺もニコッとして返した。

隣にいたキラが不思議そうな顔でこっちをみていた。

 

「シルヴァさん、あのメカニックの人と知り合いなんですか?」

 

「いや、知らないよ。ふと目にはいっただけさ。」

 

「そうですかね?なにか懐かしんでいたような」

 

「そうか?よく分からないがこのままだと遅刻しそうだな」

 

「あ、本当だ!急ぎましょう!」

 

「そのつもりだ!」

 

俺は右手の時計の針が9時に迫っているのを確認したのち、キラと全速力で、学校のルートまで走ることにした。だがそんなときだった。後ろから「おーい」と声をかけられ振り向くと、トール達がいた。俺はビックリしながらも彼らと共に学校に行こうとすると、突如と大きな爆発音がした。その振動で体制を崩しているキラを見ながら、コロニーの端をみるとそこには巨大な人形の兵器「ジン」がアサルトライフルをもって、突入していた。

 

「な、なんだと!モビルジンが来ているのか!」

 

「も、モビルスーツが来たの!?」

 

「そ、そんなここは中立なのに....」

 

ジンをみて、立ち往生していると俺たちの後方にある連合軍の施設が破壊され火を吹き始めた。それからというものジンが飛び、「あの」モビルスーツ達が眠るコンテナに向かい、歩みを始めながらアサルトライフルを乱射していった。

辺りには叫び声と、避難をする人々が溢れていた。キラ達は腰が抜けており、立っていられなかった。だが、彼らをここで死なすわけには行かない。

 

「トール、ミリアリア、カズイ、サイ、しっかりしろ!近くにシェルターがある。そこに向かって走れ!」

 

「し、シルヴァさんはどうするのさ!?」

 

「俺には、やるべきことがある。ちゃんと言うこと聞けよ!」

 

「キラ、俺についてこい!」

 

「は、はい!」

 

「ちょっと、二人とも!」

 

ミリアリアが俺たち二人を引き留めようとしたが、それをトールが首を横に降って拒否した。それからミリアリア達とすぐさまシェルターへと走り始めた。

俺は先の爆発に巻き込まれた、モビルスーツコンテナがある工場区に向かった。キラはペースを崩すことなくついてきてくれていることに感謝しながらいると、俺は何かにぶつかって尻餅をついた。その相手に目をやると帽子がふきとんでおり、金髪のショートで黄金の瞳の色をした少女だった。これはあまりにも見覚えがある顔だった。

 

「いってぇ....。大丈夫か、君!」

 

「いっつ....、あ、だ、大丈夫だ」

 

「シルヴァさん、早くシェルターに行かないと!」

 

(なんで、あの『姫様』がこんなところにいるんだよちくしょう!。悩んだって仕方ない、今はやることやるだけだ!」

 

すかさず俺は、その少女を抱き抱えると息を整え走り始めた。その子はというと、あまりにもびっくりして、俺の首もとに手を必死に回していた。

(やれやれ、慣れてないよな。こんなことされるとは思わないだろうし)

 

「ば、な、何をする!?」

 

「今ここで死にたくなきゃ、黙って俺につかまってろ。キラ、後もう少しだからな!持ちこたえろよ!」

 

「はい、シルヴァさん!」

 

「お、おまえは馬鹿なのかよ!」

 

「ああ、生まれながらの大馬鹿だ!」

 

少女は最初らへんは涙目になっていたものの、今は必死に顔を隠してしがみついていた。それから工場区に三人で到着し、シェルターへと走り始めたその時あるものに目がとまった。

それは「ストライク」ではあるが、ゴーグル型のバイザーを取り付けており、なにやらマントのようなものを纏っているのがわかった。だが、その見た目はどこかで見たことがあるように感じた。

そして、そのモビルスーツの下では連合軍のメカニックとザフトレッドが銃撃戦を繰り広げていた。

そして、モビルスーツをみていた俺とキラをよそに少女はいきなり大声をあげ始めた。

 

「やっぱり、地球連合軍の試作機なんだ....。お父様の裏切り者ーーーーー!」

 

「な、こんなところで大声出すなこのバカ娘が!」

 

そんな大声は聞いた、一階にいたザフト兵がこちらに気づき銃を放つ。俺はすかさずキラと少女をかばった。最悪怪我はしていないらしい。

 

「キラ、よく聞け。今からこの女の子をシェルターへと届けろ!」

 

「で、でもシルヴァさんは!?」

 

「言ったろ?俺には俺のやるべきことがある。できるな、キラ?」

 

「分かりました。必ずシェルターに向かいます!」

 

「そうだ、それでいい。」

 

俺はそうやって、キラの頭をなでると一人で泣いている少女にも、優しく頭を撫でた。こんなときに俺はなにやってるんだろうかと、心のなかで自分に呆れつつも、その子にも優しく声をかけた。

(まぁ、姫様からしたら他人なのに凄く変な奴と思われるわな)

 

「何があったか分からないが、今は避難を最優先にしろ。」

 

「う、ううう....。」

 

「大丈夫だから、もう泣くな。俺の連れが必ずシェルターに向かうからさ」

 

「さ、行け!キラ!」

 

「はい!シルヴァさんもご無事で!」

 

「ああ....任せろ。」

 

「お、おい!待ってくれ!」

 

それから俺は一階にむけてジャンプをし、うまく受け身をとって着地をしてみせた。それから、ザフト兵が銃を発砲してくるが建物を利用して回避しつつ、メカニックの死体から銃を拝借し寸分の狂いもなく、ザフト兵の頭を撃ち抜いた。やれやれ、あの人に鍛えられた時間は無駄じゃなかったな。そう自己満足しながら、寝たきりの「ストライク」のコクピットががら空きで、誰も乗っていなかった。ふと、頭にどこからか声が聞こえてきた....。

 

『危ない、避けて!』

 

俺はその声の主が誰か知らないまま、後ろを振り向くと別のザフト兵がこちらに向かってナイフを振りかざしてきた。辺りは火が回っており、熱を感じながらその攻撃を回避しつつ、相手の懐に「ワンインチパンチ」をお見舞いしてやった。

 

「がはぁ!?」

 

「あまり、したくはないんだがな!」

 

すかさず、空中に舞ったナイフを回収し、体制を崩したザフト兵に馬乗りした。その時相手のヘルメットが勢いよく外れて、そのなかにしまった髪をなびかせていた。オレンジ色のロングヘアーと、水色の瞳をした「女の子」だった。

 

「な、女の子だと!なんで戦場にでているんだ!」

 

「く、捕虜にするくらいなら殺して!」

 

「何をバカな事を、冗談ではない!」

 

「なら、このまま私を....」

 

俺は相手のファスナーが下がっていることに、気づいたが今はそれどころではない。もう、火がモビルスーツに近づいておりいつ爆発を起こしてもおかしくない状況を冷静に受け止めた。だが、自分の攻撃を食らったザフト兵の女の子を、このまま放置するわけには行かない。そこで、瞬時にある提案をした。

 

「選べ、このまま刺されて死ぬか。それとも俺と共にここを切り抜けて捕虜になるか!」

 

「あんた、馬鹿なの!こんな状況に何を....」

 

「生きるか死ぬかの選択をしてるんだ!。それにこんなにも可愛い女の子をしなせてたまるかよ」

 

「は、はぁ!い、いきなりなんなのよ、もう....」

 

「どうするよ、ザフトの」

 

「く、いいわよ....。生きたい、あんたについてくわよ....」

 

「上等、しっかり捕まれよ!」

 

「きゃあ!?」

 

俺は馬乗りから、体制を整えて彼女を姫様だっこしてコクピットに入った。「ストライク」は搭乗したのを感知すると、自動にコクピットの扉を閉じた。それからモニターを確認すると「GUNDAM」と表記された。

 

(やっぱり、こいつはガンダムだったんだな!。でも六体目のGはないはずだが、今は生き残ることをかんがえるか!)

 

それから、すぐに未完成のOSを目に止まらぬ早さで、自分好みに完成させていく。原作のキラの動きを真似しだけだが、俺の上に座っているザフトの女の子は、そのスピードに開いた口が広がらずにあることを聞いた。

 

「あんたはナチュラルじゃないの?」

 

「俺はナチュラルじゃない、コーディネーターだ」

 

「嘘でしょ!?」

 

「よーし、立ってくれよガンダム!」

 

OSが完成して、青いゴーグルの奥からツインアイが光り、黒と白色のフェイズシフトが展開されていく。心の奥底から大声で叫びたいと思うが、俺よりザフトの女の子が目をキラキラと輝かせて、俺の右手を握った。が、あまりに浮かれていたのか、すぐさま手を離して顔を赤くしながら俺の方を見た。

 

「た、たったよ!ガンダムが!」

 

「フッ、そうみたいだな。さてとその前に名前を聞かせてくれ。」

 

「え....???」

 

「ザフトの女の子って、回りくどいから名前教えてくれ」

 

彼女を、俺の目を見ながらもじもじしつつ教えてくれた。

 

「マリア....。マリア・ピースクラフト」

 

「マリアか、君みたいに綺麗な名前だな」

 

「あんたは?」

 

「俺はシルヴァ・ファウストだ。」

 

そして、マリアをのせてブースターを起動させてマントをなびかせて空に向かって飛び始めた。

 

「『フィアース』力を貸してくれ!」

 

それからというもの、キラは女の子を無事に届け、マリューさんと共にストライクに搭乗して、ジンを撃退していった。

 

 

ここから、運命の歯車が動き始めたのであった....。

 

 

 

 

 

 

 

 




今回もまたまた新キャラが搭乗しましたね。キラ君は無事に送り届けて、アスラン・ザラと相対しつつもストライクにのり、シルヴァと共にジンを撃退することに成功しました。
そして、オリジナルモビルスーツ「フィアース」が登場しました!物語につれて解説もしていきますので、暖かい目で見てくれるとありがたいです。感想と評価おまちしております、それでは、チャオ!
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