機動戦士ガンダムSEEDクロニクル   作:ガトー

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前回のあらすじ.....
シルヴァ達はオーブの民を避難させるためにロンド・ミナ・サハクの居城であるアメノミハシラへと向かい、アレスの計らいのもとお目通りが叶うことができた。
そして、彼らはコロニー・メンデルへ向かう際アスランは今一度父であるザラ議長と話をするべくシャトルを借りて、護衛としてライデンと止めにプラントに向かっていった。
それではお楽しみくださいませ!


第四十二話 ラクス出撃

アークエンジェルのシャトルに搭乗したアスランとライデンの二人はプラントに向かっていた。

理由としては、アスランは今一度父親と話をしたいということだった。

だが一人でいけばプラントにいった際に何が起こるのか分からない、そこでザフトのトップエースである「ジョニー・ライデン」も一緒に行く事になった。

二人は軽く談笑しながら目の前に見てるヤキンドゥーエに近づきつつあった。

 

「申し訳ありませんライデンさん。」

 

「謝ることはないさ。俺も一度プラントの状況を知りたいだけだからな。」

 

「しかしライデンは本国ではMIAと認定されてますから、どうなっていることか」

 

「まぁそうだろうなぁ。でも俺の事を信用している軍人もいるから戻った所で上手く対応してくれると思うが。」

 

「正直、俺も父と上手く話せるかどうか」

 

「そう気を張るなよアスラン。君は君らしくお父上と話をすればいいさ。大丈夫だ」

 

「ありがとうございます。そろそろヤキンドゥーエの防衛網に引っ掛かります」

 

「了解だ、あとの動きは任せる」

 

「こちら国防委員会直属特務隊アスラン・ザラ。認識番号285002、ヤキンドゥーエ防衛軍応答願う」

 

「こちらヤキンドゥーエ防衛軍確認した。」

 

「それとMIAになっていたジョニー・ライデンを保護した」

 

「なんですって!?真紅の稲妻が帰ってきたのですか?」

 

「そうだ。対応を願う」

 

「了解、そちらにジン二機が向かいます。誘導にしたがってください」

 

アスランとライデンは、ヤキンドゥーエ防衛軍のジン二機の誘導に従い、宇宙港に到着しシャトルからアスランとライデンが降りるとすぐに兵士に取り囲まれ二人はザラ議長閣下がいる場所に連行されることになった。

 

一方のザラ議長は一人静にディスクでモニターを見つめており、その画面には「GENESIS」と書かれた『兵器』の名前が写し出されており、詳細を深く読もうとしたときチャイムが鳴り、ザラ議長はすぐに対応に入った。

 

「なんだ?」

 

「特務隊アスラン・ザラとMIAになっていたジョニー・ライデンが地球軍の物と思われるシャトルにて帰投いたしました。」

 

「なんだと!?地球軍のシャトルだと!」

 

「事態が事態ですので両名の身柄を拘束しておりますが」

 

「アスランはすぐに私の元へ連れてこい!ジョニー・ライデンは拘束を解き、バルドフェルドの元へ連れていけ」

 

「はっ!」

 

(アスランはともかく、今になってジョニー・ライデンが帰ってきただと?まぁいい奴にはバルドフェルドに任せて、まずはアスランの話を聞かねばなるまい)

 

アスランとライデンは別々に連れてかれ、ライデンは武装した兵士二名に案内された扉が開かれると、そこにいたのは共に戦ったアンドリュー・バルドフェルドの姿がそこにあった。

 

「な、バルドフェルドさん!?」

 

「やぁライデン君。まさか帰ってくるとはねぇ、しかもザラ議長閣下のご子息と共に」

 

「護衛として戻ったんですが拘束されまして」

 

「そりゃあ君は我がザフトのトップエースなんだよ?それが生きて帰ってきたとなると、軍内部は大喜びだし兵士の皆に活気もつくさ」

 

「なるほど.....。戻ったのが愚策だったか」

 

「いやぁそれはないさ!帰ってきたお陰で君の事を信用している者達と、クライン派が動きやすくなったさ」

 

「なんですって?まさか俺の事をここまで案内した兵士の二人も」

 

「彼らもクライン派だよ。当然ここの会話は傍受されてないし安心したまえ」

 

「それはよかった。」

 

「バルドフェルド隊長、動きましたぜ!」

 

「え、な、なんだ!?」

 

「アスランを休日に動いたのさ。さぁ君も行こうかライデン君!」

 

「りょ了解!」

 

ライデンとバルドフェルドは二名の兵士と共に、外の騒ぎに応じると彼らはなんらく人混みを避け、ある宇宙港にたどり着くとある船艦が止まっており、はたからみるとまだ準備の途中だった。

 

四人はすぐに乗り込むと他の乗組員は銃を取り出し、そこに『配備される』はずの乗組員を払い出すと、デッキに明かりがつきライデンはバルドフェルドの上にある席に体を固定していると、扉が開き『ピンク髪』の少女が現れると、ライデンは大層驚いた。

 

「なぜ君がここに!」

 

「お久しぶりですわライデン様。」

 

「ラクス!?どうして」

 

「私も共に戦いますわ。バルドフェルド隊長、準備できまして?」

 

「ご無事で何より。ライデン君はしっかり捕まってくれよ!」

 

「隊長、メインゲートの管制システム、コード変更されたした!」

 

「優秀だねぇ、そのままにしてくれればいいものを。少々荒っぽい出発になりますよ」

 

「仕方がありませんわね。私達はいかねばなりませんのだから」

 

「主砲発射準備!照準メインゲート、発進と共に斉射!」

 

「エターナル発進してください」

 

「撃てー!」

 

バルドフェルドの号令と共にエターナルの主砲はメインゲートを貫き爆煙が広がるがエターナルは動じることなく進み出た。

するとエターナルの後方からザフトのシャトルが現れ、そこにはダコスタとアスランが搭乗しており、二人はエターナルの後部ハッチにて回収され、最大船速にて脱出し瞬く間にプラントからはなれていった。

 

だがそんな彼らをヤキンドゥーエ防衛軍は見逃すはずもなく、モビルスーツ部隊が展開すると、エターナルも迎撃体制に入るがモビルスーツ格納庫にてあるものが起動していた。

そのモビルスーツのパイロットがデッキに通信をつなぎラクスに出撃させてほしいとせがんでいた。

 

「ラクス様、ここは一機だけでも足止めしますよ!」

 

「分かりました、でもコクピットは避けてくださいね?」

 

「コクピットを!?んな無茶な!やれるだけやってみますよ!」

 

「お願いいたしますね」

 

「カタパルト開け、狼が出るぞ!」

 

「ライデンさん、狼って一体.....?」

 

「まさかフェンリルか!」

 

「へへっ、お久しぶりっすねライデンさん。また後で自己紹介しますよ!」

 

「な、君は!」

 

「マルコシアス、シリウス・ヘルシング出撃する!」

 

エターナルのカタパルトから紺色の狼は赤いツインアイを光らせ、新たな主と共に宇宙に飛び立った。

パイロットのシリウスはすぐに目標を確認すると、ヤキンドゥーエ防衛軍は拠点攻撃用のミサイルを装備した『D装備』が多く、そのミサイルがエターナルに放たれるがビームハンドガンを二丁構えたマルコシアスが打ち落とすが数が多すぎた。

 

「くそ!完璧にエターナルを落とすつもりかよ!」

 

「無理はするなよシリウス君。対空警戒!」

 

「久しぶりの戦闘なんだ、やらせるもんかよ!」

 

「隊長、エターナルからモビルスーツが!?」

 

「構わん落とせ!」

 

ミサイルを放ち身軽になったジンの部隊はマルコシアスにアサルトライフルを発砲を開始すると、シリウスはペダルを踏み元々フェンリル譲りの機動力を生かし、ビームハンドガンで牽制しつつ両手に搭載されたビームクロウ『クリムゾンナーゲル』を展開すると、ブースターを最大稼働させ一機のジンに近づき、貫手の如くコクピットを貫通した。

 

そのマルコシアスの背後に重斬刀を構えたジンが近づいていたが、バックパックに搭載された『アングイステールブレード』が伸び、まるで別の生き物のように動きブレードの先端からビーム刃が展開され串刺しにするようにその人は貫かれ引き抜かれると同時に爆散していった。

 

「このマルコシアスを舐めるんじゃねぇ!」

 

「なんなんだあのモビルスーツは、我が軍の新型か!?」

 

「教えてやらねぇよ!」

 

「シリウス、一旦戻ってくれエターナルがこのままでは持たない!」

 

「ッ!?くそ、エターナル!!」

 

「行かせはせん!」

 

「ラクス様の邪魔をすんな!」

 

シリウスはバルドフェルドの呼び掛けに応えエターナルに戻ろうとするも、大部隊のジンに囲まれおり抜け出すのに時間がかかっていた。

エターナルのデッキにいるライデンとアスランは見るだけしか出来ず、迫り来るミサイルの雨に顔を歪ませるしかなかった。

 

「ここまでか!?」

 

「ッ!?高熱源体急速接近!」

 

「なんだと?」

 

一人の通信士がそう告げると同時にフリーダムとマルドゥークが現れ、二機はお互いにビームライフルを発砲し次々にミサイルを破壊していった。

フリーダムとマルドゥークを目撃したアスランとライデンはお互いにそのパイロットの名前を呼んだ。

 

「キラ!」

 

「シルヴァ!?」

 

二人は連携を取りミサイルを破壊しつつ、ハイマットフルバーストで迫り来るジンの部隊を戦闘不能に追い込むと、苦戦を強いられたマルコシアスもエターナルに合流できた。

キラとシルヴァはエターナルに通信を開くと、そこにラクスがいることに驚いた二人は言葉が出なかった。

 

「こちらフリーダム、キラ・ヤマト」

 

「マルドゥーク、シルヴァ・ファウストだ」

 

「え、なんでラクスが?」

 

「キラ!」

 

「おいおいラクスが乗ってたなんてな.....」

 

「久しぶりだねぇ二人とも!」

 

「元気にしてたボウヤ達」

 

「な、バルドフェルドさんにアイシャさん!?」

 

「積もる話は後にしてここを切り抜くぞ。三人はエターナルの後部ハッチに入ってくれ。」

 

「「「了解!!!」」」

 

シルヴァとキラはバルドフェルドとアイシャを再び見かけたことに喜びつつ、エターナルに収容され彼らは最大船速にてヤキンドゥーエから逃れていった。

モビルスーツ格納庫ではキラとシルヴァが降りており、初めて見るマルコシアスを見つめていると、そのパイロットであるシリウスも降りて三人は顔を合わせた。

 

「すげぇな二人とも!あんなにも連携がとれてるなんてさ」

 

「ありがとう。ぶっちゃけると初めてだったがね」

 

「な、なんだってー!?。あ、自己紹介がまだでしたね!。自分はシリウス・ヘルシングです。17になります」

 

「僕はキラ・ヤマトです。シリウス君と同い年かな」

 

「私はシルヴァ・ファウストだ、よろしく頼む」

 

「こちらこそよろしくお願いいたします!」

 

キラとシルヴァはこの元気な少年と握手を交わし、三人はパイロットスーツのままエターナルのデッキに上がり、新たな目的地「コロニー・メンデル」へと向かうのであった。

 

そこで彼らは知ることになるだろう。

自分達がどのように生まれたのかを、そしてそのために築き上げられた屍達の事を。

 

 

月面のプトレマイオス基地にて、第7艦隊のナタル・バジルールは新たな戦艦アークエンジェル級二番艦「ドミニオン」に搭乗し、その両側にはアヴァロン・タナトスが並んでおり、三隻はアズラエルが示した目的地「コロニー・メンデル」へと飛び立っていった。




いかがでしょうか?
やっとラクスとバルドフェルドさん、アイシャさんを久しぶりに出せてよかったです!
エターナルには本来モビルスーツはいない予定でしたが、フェンリルの後継機マルコシアスを搭載してなんとか苦戦を免れましたが、さすがにミサイル全てはきつかったですね(・・;)

さてさて最後にドミニオンも登場したので、三隻同盟vsドミニオン艦隊というとんでもない対決になりそうですが、お楽しみくださいませ!

誤字脱字もあるとおもいますが、直していきますしこれからも暖かい目でお守りください!
それではまたチャオ!
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