シルヴァとキラはムウさんを支えつつ出口にでると、ムウをストライクに乗せて、シルヴァはフィアースリペアに搭乗しストライクを担いで飛び立つと、フリーダムに乗り込んだキラも周りを警戒しつつ、その後を追った。
-ドミニオン艦隊side-
ナタル達は体勢を建て直し、モビルスーツと船の補給を終わらせると再び三隻は行動に写した。
タナトスはミラージュコロイドを展開し、ホワイトファング隊を出撃させてゆっくりと移動を開始する。
アヴァロンはドミニオンの右にくっつき、ドミニオンの艦橋では通信士がザフト軍のナスカ級が身を潜めていることを伝える
「距離122ナスカ級三隻です」
「これでは先に動けば、アークエンジェルとナスカ級三隻によってかなり厳しいとは思いますが、こちらも三隻ですし成功できるとは思いますが.....」
「まぁあっちも三隻、こっちも三隻ですしねぇ。でもこっちも負けているわけではないですから、やり遂げれるとは思いますけどね?でもその後の判断は私ではなく、ナタルさんに任せますよ」
「はっ!ここは軍人にお任せください」
「お願いいたしますね。アーサー君も出撃可能ですし、あの三人も大丈夫そうですから一か八かの賭けですからね」
「そうですね。ではモビルスーツ隊発進!」
ナタルとアズラエル理事はお互いの意見を交わしつつ、最終決定は軍人であるナタルが決めることになり、アズラエルはナタルのすぐ近くに設置された椅子に座り始めた。
それからモビルスーツ格納庫では、ティアマトの追加装備を外し元の「ナイトメア」に戻り、アーサーと三馬鹿はそれぞれのモビルスーツに搭乗して発進していく。
「ナイトメア、アーサー・グレイ発進する」
「カラミティ行くぜ!」
「レイダー出るよ!」
「フォビドゥン行くよ」
四機はブースターを最大稼働させて前線に赴き、残りのストライクダガー小隊はドミニオンを守るために残った。
そしてアヴァロンもタクスフォース・デルタの副隊長であるアルトリア達も発進する。
「モビルスーツ隊発進!アルトリアはアヴァロンの船体にて待機、他は本艦の周りにつけ」
「了解しました。アーチャー、アルトリア・ヒギンズ行きます!」
アルトリアが搭乗するアーチャーは、バックパックに搭載された複合兵装「フェイルノート」を弓形態にして、待機しロングダガーヴェステート・デュエルダガークライト隊はアヴァロンの周りに配置し、いつでも攻撃に対応出来るようにした。
-ドミニオン艦隊side.....end-
一方のエターナルのモビルスーツ格納庫では、シルヴァ達が戻っていないことに痺れを切らしたライデンとアスランの二人はそれぞれモビルスーツに乗り込むが艦橋にいるラクスが冷静に止めた。
「ラクス、シルヴァ達の戻りが遅すぎる。俺とアスランが出て様子を見てくる」
「駄目です、お二人様とも」
「ラクス!?」
「今ここで戦力を分散させるわけにはいきません。彼らの戻りを待って我々は先に出ます」
「フッ、分かったよ。アスラン、どうやら俺達は負けたようだ。アイツらを信じて俺達は行くぞ」
「分かりました、行きましょう」
ライデンはラクスに諭されると、冷静に聞き入れアスランも気を引き締めて待機し直す。
一方のアークエンジェルの医務室では、ニコルに捕まったアーカードが目を覚ますと、彼の傍には白衣姿のフィアが眼鏡をかけ椅子に座っていた。
「こ、ここはどこだ.....?」
「ようやくお目覚めね。悪いけど拘束させてもらってるよ」
「フィ.....フィアか!?。嘘だろ、あの頃と何も変わっちゃいねぇな.....。安心しろ、俺は抵抗しねぇ」
「なら安心だね。見た目は変わらないけど、色々変わったよ?。ところで貴方のモビルスーツ、あれはうちの整備班に見てもらってるから」
「お優しいこったな」
「でも、なぜ捕まったとき抵抗しなかったの?あのモビルスーツにしても、オーバードライブを積んでいたのに」
「ヘッ、あえて『抵抗しなかった』と言っとくぜ。お前らに接触するためだ」
「え?それはどういう.....」
フィアは拘束されたアーカードから、何故抵抗しなかったのかを聞いたとき予想だにしない返答が帰ってきた為、開いた口が塞がらなかった。
さらに追求をしようとしたとき、医務室のドアが開かれるとそこにはトールが焦った表情でフィアと会話する。
「フィアさん!」
「どうしたのトール?」
「よう、トール君。久しぶりだなぁ」
「え、あ、アーカード少尉!?お、お久しぶりです!じゃ、じゃなくてフラガ少佐が怪我してるんだ!」
「何ですって!?」
フィアはシルヴァ達が戻ってきた報告を受けるが、負傷したムウの事をいち早く気にしており、すぐに医療器具を準備させると直ぐにトールに指示を出す。
アーカードは体を起こすことは出来るので、両手は拘束されてるが大人しくしていた。
「キラとシルヴァさんも戻ってきたけど、ストライクがボロボロで」
「わかったわ。今すぐ私も向かうわ!マードックさんにはストライクの修理をさせてちょうだい。私も終わったらいくから」
「分かりました!」
「悪いけどアーカード、気になるのは山々だけどゆっくりと聞くね」
「おう、そんときゃシルヴァを連れてこい」
「え、シルヴァを?」
「ああ。アイツがいねぇと話にならねぇ」
「分かった。あとマリアさんもいるけど、ぐっすり寝てるからいいけど起こさないでね?」
「マリア中尉がか?。わーったよ、こんな両手で何が出来るってんだか」
「何って手伝いよ、私一人で器具を取れと?」
「はぁ!?ドクターがいるだろうが!」
あまりの発言にアーカードは目を大きくし、開いた口が塞がらなかった。トールはそんなアーカードを見て笑いながらも、モビルスーツ格納庫へフィアと共に向かっていった。
シルヴァとキラはムウをフィアに託し、ディアッカと共にフィアからサンドイッチを貰うと、三人は早速食べ始めモビルスーツの補給を済ませる。
ふとキラがシルヴァがまだフィアースリペアに搭乗することが気になり、モビルスーツに乗る前に質問をした。
「シルヴァさん、どうしてフィアースリペアにそのまま乗るんですか?」
「マルドゥークは治っているが、今はこのフィアースリペアの性能をまだ引き出せてないからな。そこが気になってね」
「なるほど、そうなんですね。」
「うんともすんとも言えない返答になったが許してくれ」
「大丈夫ですよ!?。それに乗ってるとマリアさんが守ってくれそうな感じしますし。」
「それはそうだな。」
「あのシルヴァさん」
「なんだ?」
キラは明るく話しているが、先程まで自分達がいた場所でクルーゼが話した出生と、自分とシルヴァとカガリが血の繋がってる兄弟と不安になりながらも、彼がどう思っているのか気になって仕方がなかった。
シルヴァはそんなキラを見て、ニコリと笑みを浮かべて頭を撫でた。
「お前の言いたい事は分かる。俺達は兄弟じゃないかと」
「そ、そうなんですが.....」
「俺は一度だけ、お前とカガリが母親に抱かれている所を見たことがある。でもその後俺は地球に行って、記憶が曖昧になってたがここで全て思い出せた。」
「じゃ、じゃあシルヴァさんは。僕とカガリの.....」
「そう言うことになるなキラ。いや、弟よ」
「ッ!?で、でもいきなり兄さんなんて呼べないし.....」
「お前はいつも通りの呼び方でいいさ。時が来ればそう呼んでくれても構わない。」
「は、はい!」
「よし、行くぞキラ」
シルヴァは.....いやオリジナルの青年はシルヴァを産み出した『親』として、彼の記憶を引き継ぎキラとカガリの兄として、彼らを影から支えると決心し、フィアースリペアに乗り込んで再びアークエンジェル達とドミニオン艦隊との戦闘に望んだ。
バスターに搭乗しているディアッカはシルヴァ達と合流する前に、イザークとの会話を振り返っていた。
あの時もしかしたら、このまま来てくれるのかと期待もしていた自分がいた。
『イザーク、お前もこっちにこい!』
『断る、俺はザフトの軍人だ!そう易々と軍を抜けたりしない』
『まぁ.....そうだよな.....』
『ライデン隊長とニコル、そしてアスランも生きてて良かったとそれだけは言っておく。伝えてくれ』
『ッ!?ああ、任せろ!』
『ディアッカ、お前の言う通り俺はお前達の敵じゃないとだけ言っておく。再び戦場で合間見えるときは、その時は協力しろ』
『全く素直じゃねえなイザーク』
『戦場に私情を挟みたくないだけだ馬鹿者。そろそろお前の仲間も来るはずだ、早く行け』
イザークは死んだ筈の戦友たちが生きていることを、余り顔には出さなかったが言葉で喜んでいた。
そして、彼はディアッカ達の前に現れようと味方であることを告げると、フリーダムとフィアースがストライクを抱き抱えながら、現れイザークはディアッカがバスターのコクピットに乗り込み、彼らと飛び立つ所まで見送った。
ディアッカは相変わらずだなとそう頭に浮かびながらも、ライデン・ニコルと共にドミニオン艦隊のモビルスーツ達と、コロニーの裏側からザフトがどう動くのか気にしつつ、気を引き締めていった。
それから数分後、アークエンジェル艦隊とドミニオン艦隊は互いに睨み合う形になると、ジャスティスとモードレッドが先行して三馬鹿のメンバーと鉢合わせる。
「あの赤い奴だよ」
「おいおい、もう一機の赤い奴は聞いてねえぞ?」
「でもアイザックの仲間を殺ったのはあの真紅の奴だよ」
「それじゃぁ、アイツもやるよ」
三馬鹿は臨戦態勢に入ると、アスランとライデンはそれぞれ散開し戦闘を開始した。
クロトの駆るレイダーとライデンの駆るモードレッドが高速戦闘を開始すると、真っ先にライデンはビームライフルを牽制するようにレイダーに発砲し、クロトはMA形態で難なく回避していく。
「当たらないよーだ」
「はなからそのつもりはないさ。本命はこっちだ!」
「え!?」
するとライデンはビームライフルをフロントスカートに格納すると、両手に武器を持たないまま、ブースターを最大稼働させてさらに加速し始め、その光景を見たクロトは目を大きく開かせ驚いた。
すかさずMS形態に戻し、頭部に搭載されている「スキュラ」を発砲するが、あまりの速さにビームは当たらず空回りしてしまう。
それからモードレッドは身体を反転させると同時に、デブリに足をつけると更にそれを蹴って、ブースターを最大稼働させたままレイダーに突進していく。
クロトは近づけまいと、スキュラと機関砲を発砲するが左右に移動するモードレッドに当たらず歯噛みすると、そのモードレッドは胴体めがけてキックをお見舞いする。
「きゃあ!?」
「こいつ、いい加減にしろ!」
「クロト、無茶すんな援護するぜ!」
「オルガ、ありがとう!」
「くっ、もう一機!?」
「見つけたぞ、そこの赤いの!」
「ッ!?」
「え、ちょ、なんで姉さんがいんだよ!」
クロトは激昂すると同時にオルガが遠距離から援護を始め、ライデンは遠距離からの攻撃を回避するが、モニターに新たな熱源を確認し、その方向に目を向けるとそこにはバイアラン・セラフが、暗黒の宇宙から現れライデンは思わず動きを止めてしまう。
「こいつはオーブの時にいた奴か!?」
「アイツは私がやる!あんた達はあのもう一つ赤いのを!」
「ちぇっ!エイヴァ姉さんに譲るよ。オルガ、あのもう一機をやるよ!」
「おう、任せろ!」
「チッ、流石に油断したか!?」
「お前だけは、お前だけは!」
エイヴァはモードレッドに憎悪を膨らませ、バイアラン・セラフの両腕からビームサーベルを展開し、鬼気迫る勢いで攻撃を仕掛けると、ライデンはビームサーベルを引き抜き両者は衝突していった。
一方のアスランはフォビドゥンと対峙し、ビームライフルを発砲し牽制して距離をとるが、もう一機のナイトメアが背部に搭載されたロケットブースターを使い、ジャスティスにビームランチャーを発砲するも、アスランは咄嗟の判断でアンチ・ビームシールドで防ぐが体勢を崩してしまう。
「くっ!あれがナイトメア、シルヴァさんの友人が乗ってるモビルスーツか」
「なかなかしぶといな。シャニ、追い込むぞ」
「わかったよ」
-SEED覚醒-
アスランの両目から光が消えると同時に、二対一の状況でありながらも、ジャスティスの両肩部に搭載されたビームブーメランを取り出し、それをフォビドゥンに投げつけシャニは鎌で一弾き飛ばし、アーサーは右サイドアーマーに装備している「ハイパービームソード」を展開し、アスランにきりかかった。
するとアスランとアーサーの間を一筋の光が遮り、二人はその出所を見るとそこにはフィアースリペアとフリーダムが、アスランの援護に現れていた。
「フィアース?シルヴァさんが乗ってるのか?」
「ああ、アスラン。待たせてすまなかったな」
「ごめんアスラン!」
「キラ、お前も戻ってきたんだな」
「シルヴァ.....」
「ナイトメアは俺が相手をする。キラとアスランはあの例の三機を」
「はい!」
「了解しました!」
シルヴァはそうやって指示を出すと、アーサーの乗るナイトメアに向かって、耐ビームコーティングされた実体剣「バルムンク」をバックパックから取り出し、ブースターを最大稼働させてナイトメアに接近し振り下ろすと、アーサーもそれに対抗するようにハイパービームソードで両者は激突した。
「またその機体に乗ってるとはなシルヴァ!」
「俺の機体はフィアに直してもらってるんでな。この愛機なら存分にやりあえる!」
「インテグラ、バーサーカーシステム起動だ。一気にやるぞ」
『了解、バーサーカーシステム起動』
「フィアース、また俺に力を貸してくれ!」
シルヴァとアーサーは同時にベルセルクシステムMARK -Ⅱと、バーサーカーシステムを起動させ、機動力が向上しナイトメアとフィアースの機体各所にあるダクトは黄金に輝き、フェイスマスクは開かれ「黄金」と「真紅」のダクトも露になり、モビルスーツがまるで二人に「共鳴している」かのようには戦闘を繰り広げた。
戦場は瞬く間に混沌と化し、ついにコロニー・メンデルの裏側に停船していたクルーゼ率いるナスカ級も動き出し、ドミニオンから出撃しているストライクダガー小隊の攻撃を受けながらも、エターナル・クサナギもM1アストレイとアルバ・シルバーフレームも出撃し、シリウスが搭乗するマルコシアスも発進していく
「くそ、とうとうザフトも動き出したってことだよな!?」
「シリウス、援護するわ」
「助かりますアイシャさん!」
「アストレイ一個小隊は私に続け!残りはレイと共にクサナギとエターナルを守れ」
「「「「了解!」」」」
そしてザフトが動き出したことを感知したドミニオンも、アークエンジェルと対峙しながらすぐにタナトスとアヴァロンに打電すると、彼らは真っ先に最大船速でコロニーの裏側へと向かっていき、モビルスーツ小隊を出撃させるが、突如とナスカ級から通信が入り一瞬ではあるが戦闘は一時停止してしまう。
「地球連合艦アークエンジェル級に告げる。戦闘を開始する前に本艦で勾留中の捕虜を返還したい」
「は?」
「これは.....」
「一体何を考えてるんですかね、ザフトは」
「当然罠だと思いますが、モビルスーツ隊には警戒をするように展開します。それからタナトスとアヴァロンにはナスカ級の相手を」
「それはそうですね。さてどう動くのやら」
ドミニオンの艦橋にいるナタルとアズラエルらは驚きつつも次の行動に移り、警戒を怠らないようにしていく。
一方のタナトスとアヴァロンでは、アヴァロンの艦長であるレナト大佐はドミニオンからザフトが動き出したという打電を受けとると、再度モビルスーツ小隊に命令を下す。
「やはりと言ったところか。これより本艦とモビルスーツ小隊はあくまでナスカ級と戦闘を行う。未確認の戦艦及びオーブのイズモ級には手を出すな!」
「「「「「了解!」」」」」
「アルトリア、これより本艦から離脱し前線にてモビルスーツ一個小隊を引き連れて彼らの援護に回れ」
「はっ!」
「イーゲルシュテルン、バリアント一番二番展開!ゴットフリート一番二番、目標はナスカ級!」
レナトは迅速に指示を出し、モビルスーツ隊もそれに合わせて前線に赴いていく。
それに続いて、アヴァロンより先に行動に移っていたタナトスはミラージュ・コロイドを解除し、戦闘モードへと艦を変形させてリニアカタパルトからホワイト・ファング隊が出撃していく。
「さてこれより本艦はあのオーブのイズモ級と桜色の艦を援護するわよ。モビルスーツ小隊は彼らに手を出さず、ザフト軍に集中して。」
「「「「了解!」」」」
「アイザック隊長、前線にて状況を確認しながら戦闘をお願いいたします」
「了解。イージスアスル俺と共に。105ダガーはジョシュアに続け。ストライクダガー小隊は残ってタナトスの防衛を」
「よっしゃー!105ダガーの力を見せつけてやろうぜお前ら!」
「イージスアスル、マクシミリアン・ベルリオーズ出る!」
「ソードダガー、ジョシュア・レオンハート行くぜ!」
「クリーク、アイザック・ヒューストン発進する」
タナトスから発進したアイザック達はブースターを最大稼働させてクサナギとエターナルに目もくれずにザフト軍と戦闘を開始、その後ろからはタナトスとアヴァロンも合流し、動きが止まったエターナルとクサナギの左右に展開していく。
エターナルの艦長であるバルドフェルドは思わぬゲストに驚いていると、アヴァロンから通信が入り、その艦長であるレナトが対応する。
「地球連合軍アークエンジェル三番艦、アヴァロンの艦長を務めているレナト・コスタ大佐です。これより我がアヴァロンとタナトスら貴殿の援護に入ります。」
「おいおい、これはとんでもない援軍だな。目的はなんだ?」
「貴殿らとは銃を交えましたが、ある方から貴殿たちの助けになってほしいと頼まれました。今はとにかくこの宙域から離脱するのが先決かと」
「だそうですがどうします、ラクス様?」
「私たちの力になってくださるのならとても助かります。どうかこのまま援護を」
「了解しました。ではこれよりアヴァロンとタナトスは貴殿らの指揮下に入り、退路を切り開きます」
レナトはそう言いながら敬礼し通信を閉じると、タナトスとアヴァロンは左右にナスカ級の火線を自分に向けるように、左右に展開していき武装を解除してザフト軍と戦闘を開始した。
ホワイト・ファング隊はジン小隊の目標がエターナルから自分達に切り替わったことを確認すると、先にソードダガーに搭乗しているジョシュアが先手を打ち、バックパックに懸架された対艦刀「シュベルトゲペール」を取り出し、瞬く間にジン一機を真っ二つにしていった。
「おらぁ!こちとら戦闘したくてウズウズしてたんだ、存分にやらせてもらうぜ!」
「ジョシュア隊長、先行しすぎです!」
「大丈夫だ!俺にはお前らがいるからなぁ!」
「隊長に遅れるな、俺達も行くぞ!」
ジョシュア率いる105ダガー隊はそれぞれストライカーパックを装備しており、「エール」・「ソード」・「ランチャー」・「I.W.S.P」・「ガンバレル」という豪華な装備で、それぞれ五機は連携を駆使して戦闘を繰り広げていくと、クサナギを守っているレイとアストレイ三人娘はその連携の上手さに言葉を失っていた。
「凄い.....」
「連合軍にもあんなに強い人もいるんだ」
「わ、私達も負けられないよ!」
「そうだなジュリ」
(流石は連合軍のエース部隊だな。彼らが味方としてこのままいてくれるなら最高だがな)
レイはそう言いながら、狙撃用ライフルを構えジンに照準を合わせ発砲したとき、後方からアルトリアが搭乗するアーチャーが現れ複合武装「フェイルノート」をバックパックから切り離し、弓形態にして、狙撃を開始していく。
「こちらアーチャです。今は貴殿方の援護に回ります」
「麗しき狩人だな。援護感謝する、共に勝利を」
レイとアルトリアは、お互いに認知すると両者は同じように照準を定めて複数のジンとナスカ級に攻撃を開始していった。
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場所は変わり、ナスカ級から射出された脱出ポッドが漂っている宙域にて、ナイトメアとフィアースリペアが何度もぶつかっており、フィアースが手にしている実体剣「バルムンク」は刀身が変形し大型ビームサーベルへと姿が変わり、アーサーもハイパービームサーベルを維持したまま両者は睨みあっていた。
「ハァ、ハァ、ハァ。流石にしぶといなシルヴァ」
「お前こそ、そのモビルスーツでよく持ってるもんだ」
「だがもうケリをつける!」
「うおおおおおお!!!」
「シルヴァー!」
「アーサー!」
『アークエンジェル.....!皆.....!シルヴァさん.....!キラ.....!』
「な!?」
「なんだこの声は!?」
『私はここ.....!フレイ.....フレイ・アルスターです.....!』
「フレイ!?」
(フレイ・アルスター?アークエンジェルにいたあのコスモグラスパーのパイロットが何故?)
突如と戦場に響き渡った少女の声.....。
それはアークエンジェルにいたクルーでシルヴァ達の仲間であるフレイ・アルスターが今にも泣き出しそうな声で、国際救難チャンネルにてその声を発信していた。
『鍵を持ってるの!戦争を終わらせるための鍵を、だからお願い!』
「鍵を持ってる?どういうことですかねぇ」
「罠かもしれませんアズラエル理事」
「でもこのまま脱出ポッドを放っておくのも癪だと思いません?」
「それはそうですが.....。分かりました、ここは脱出ポッドの回収に優先させます。近くにアーサー大佐がいるので」
「ええ、お願いしますね」
両軍は謎の声に驚き戦闘を中断するが、ドミニオンの艦長であるナタルはすぐにその脱出ポッドの近くにいるアーサーに回収するように指示を出した。
「アーサー大佐、脱出ポッドの確保をお願いします!」
「了解した。」
「シルヴァ、戦闘はここまでだ。フレイ・アルスターを回収して撤退する。お前はアークエンジェルに戻れ」
「ま、待て!アーサー!くっ、どうかフレイを頼む.....!」
「.....任せてくれ。フレイの身は保証する」
アーサーはそう言うと、ハイパービームサーベルを解除し、バックパックに搭載されたスーパーバーニアを最大稼働させて、すぐさま脱出ポッドへと向かっていった。
突然の出来事に思考が停止したシルヴァだが、戸惑いながらもフレイの回収をアーサーに託し、キラ達のところへと戻っていった。
キラ達は一瞬ではあるが戦闘を止めたものの、クロトが搭乗するレイダーはすぐさま攻撃を再開し、動きを止めたフリーダムに向かってスキュラを発砲しダメージを与えていた。
「もらったよ、そこの白いの!」
「くぅ!」
「キラ!?しっかりしろ、このままでは落とされるぞ!」
「はっ!?フ、フレイを助けないと.....」
「よせキラ!もう脱出ポッドはもうアーサーか回収した!」
「アーサー大尉が.....?」
「こんの!そこのおまえ邪魔なんだよ、落ちろー!」
「ッ!?」
キラはフレイを助けにいこうとしたが、シルヴァが咄嗟に止めに入り説得をした。
その様子を見逃さなかったオルガはシュラークをフィアースに向けて発砲すると、シルヴァは回避行動が遅れてしまいフィアースの両腕を失ってしまい戦闘が出来なくなってしまった。
「ぐぁぁぁぁぁ!」
「シ、シルヴァさん!」
「シルヴァ!?キラ君、何をしてる!ここは引くぞ!」
「キラ、ライデンさんの言う通りだ」
「アスラン、ライデンさん!?で、でも!」
「キラ君落ちついて状況を見ろ!シルヴァは君を庇ってもはや戦闘が出来なくなっているんだ!これ以上長引けば俺たちも持たん!」
「了、了解です.....」
バイアラン・セラフを振り切ったライデンが合流し、アスランと共にキラを再起させると、ライデンは撤退信号弾を上げると同時にボロボロになったフィアースを、ライデンは支えつつキラとアスランを引き連れてアークエンジェルの元へと撤退していった。
一方のアーサーは脱出ポッドを回収すると、国際救難チャンネルにて通信を行いフレイに話しかけた。
「フレイ・アルスターだな?」
「だ、誰なの!?」
「アーサー・グレイ大佐だ。私が君を保護した安心してくれ」
「ア、アーサー大佐!?ア、アークエンジェルは!?」
「すまない。今の私はドミニオンのモビルスーツパイロットとして、君をドミニオンにつれていく。積もる話はあるだろうが許してくれ」
「は、はい.....」
アーサーは脱出ポッドにいるフレイに優しく声をかけ、ドミニオンに辿り着きモビルスーツを収容すると、ナタルはすぐさま撤退信号を上げ、カラミティ・フォビドゥン・レイダーの三機も撤退を開始した。
そして、コロニー裏でザフトと戦闘をしていたタナトス・アヴァロン・クサナギ・エターナルの四隻は、タナトスとアヴァロンは左右に展開しつつザフト艦隊を抜け、エターナルとクサナギは同時に最大火力でラウル・クルーゼの旗艦ヴェサリウスに攻撃し、ヴェサリウスの船体から小爆発がおき、航行不能に陥ると同時にエターナルとクサナギは最大船速にて抜けることに成功した。
それから続いてアークエンジェルもザフト艦隊を抜け、その後ろにアヴァロン・タナトスも続き、彼女たちは戦闘宙域から離脱していった。
マリューは後ろから来ているアヴァロン・タナトスに警戒していると、アヴァロンとタナトスから通信が入り、艦長同士で話を始めた。
「こちら地球連合軍アヴァロンの艦長、レナト・コスタ大佐だ」
「同じくタナトスの艦長、アンジェラ・ヒースロー少佐です」
「アークエンジェル艦長、マリュー・ラミアスです」
「突然の通信に応じていただきありがとうございます、ラミアス艦長。ハルバートン閣下からお話は伺っております。」
「ハルバートン閣下が!?閣下はご無事で!」
「はい。今もご健在です。なにせ我々タクスフォース・デルタが閣下の援護に馳せ参じた次第で、間に合って良かったです」
「それは良かった.....」
「そういえばタナトスは.....」
「ええ。あのオーブ解放作戦の際に、貴女方と一戦交えました。」
「やはりそうだったんですね。」
「ラミアス艦長。我々は貴女方の協力者としてここに来た。そちらが落ち着き次第、会談の場を設けて欲しい」
「分かりました。こちらも落ち着き次第すぐに」
マリューはそう言うと、レナトとアンジェラは敬礼をして通信を切ると、マリューはキサカとバルドフェルドに声をかけ、事がすみ次第タクスフォース・デルタと会談するように提案を出した。
アークエンジェルのモビルスーツ格納庫では、フィアとマードック曹長がメカニック総員でフィアースリペアの修理、そして各々のモビルスーツの補給に当たっていた。
「フィアースの予備パーツ急いで!それ以外のモビルスーツは補給を済ませて!」
「了解しました!」
「よーしお前ら、いつ戦闘が起こるか分からんが用意周到にやってくぞ!」
「お任せください!」
メカニック一同は団結してこれに当たっていった。
シルヴァはフィアースのコクピットから降りると、キラとアスラン、ライデンが駆け寄り真っ先にキラが謝罪をした。
「シルヴァさん。さっきは取り乱してすみません.....」
「いや仕方ないさ。あそこでお前を失いたくなかった。今頃アーサーが保護してドミニオンにいるだろうな。」
「だがシルヴァ。お前は何故その時ナイトメアを追わなかった?」
「あの時、アーサーになら任せてもいいと思ってしまったんだ。」
「それで見逃して俺達の所にきたと?」
「そうだ」
「なるほどな。いずれにしろ罠だったかもしれないしな。今はともかく休もう」
「俺とキラはエターナルで補給を受けてきますね」
「あぁ、行ってこい」
ライデンはシルヴァの予期しない行動に疑問を抱き質問をすると、シルヴァから返ってきた答えに少しだけ不思議に思いつつも自分なりに納得して、キラとアスランを見届けてパイロットスーツを着替えて軍服に戻した。
ライデンはニコル達の所へ顔を出していき、シルヴァはマリアのいる救護室にたどり着くと、そこから懐かしい「声」が聞こえてくるので扉を開けると、そこにはいるはずのないアーカードがマリアと談笑をしており、アーカードは扉の前にいるシルヴァにすぐに気づき言葉を交わした。
「ようシルヴァ。あの時の補給以来だな」
「アーカード.....!?どうしてここに!」
「どうしてっていってもなぁ。ブリッツに取っ捕まって捕虜になってここにいんのさ」
「私もビックリしたのよシルヴァ。」
「言っておくがマリアは俺の妻だからな?」
「ちょ、ちょっとシルヴァ!?恥ずかしいわよ.....」
「は?お前ら出来てんのかよ!祝福するぜ、ちくしょう!。まったくよう、所で話を変えるがよ」
「なんだ?」
「もう少ししたら、俺のタクスフォース・デルタとお前らの艦長と関係者で話をすると思うが、俺も連れてけ」
「何故だ?アーカード、何かあるのか?」
「アーサーに言われたのさ。『アークエンジェルの力になってくれ』てな。」
「なんだと.....?」
「理由は分からねえがな。アイツの勘ってやつかもな。だが何かあるかもな」
シルヴァはアーカードから理由を聞くと、驚いてマリアの傍に腰を下ろしてまた話を聞こうとした。
それから、アーサーからアークエンジェルの力になって欲しいと言われていたアーカードの予感は的中してしまうのであった
一方のドミニオンでは、三馬鹿は薬を摂取して休んでいると、軍服に着替えたアーサーはフレイを連れてドミニオンの艦橋へと足を運んでいた。
扉が開かれると先にアーサーが入室すると、アズラエルが振り向きフレイも入室するとすぐに彼女の傍に寄って、「戦争を終わらせる鍵」について聞き出す。
「はじめまして。私はムルタ・アズラエルと申します」
「は、は、はじめまして。フレイ・アルスターです.....」
「それで?貴女は戦争を終わらせる鍵を持ってるっていったけど?」
「は、はい。これです.....」
フレイは震える手でクルーゼから渡されたディスクを恐る恐る差し出すと、アズラエルはそれを受け取り彼女の頭を撫でながら声をかけた。
「ずっと勾留中だったんですってね、辛かったでしょう」
「え!?は、はい.....」
「これを渡した人物は誰です?」
「ラウル・クルーゼ隊長って方からです.....」
「そうなんですね。このディスクは解析するとして、もう楽にしていいですからね。ナタルさん、彼女の面倒をよろしくお願いいたしますね」
「了解しましたアズラエル理事」
「アーサー君も終わったら来てね?」
「分かったよムルタ」
フレイは気が抜けたのかナタルと再会すると、涙を滲ませながら彼女の胸に飛び付いていった。
アーサーは見届けてから、数名の部下にフレイの自室を作るように指示を出して、アズラエルの解析を待った。
アズラエルは自室に戻り、パソコンを開きフレイから貰ったディスクを挿入して解析を行うと、そこには映し出されたものは、「ニュートロン・ジャマー・キャンセラー」と記された、ザフト軍の国家機密の情報が記されており、内容を確認したアズラエルは高らかに声を上げて歓喜した。
「アハハハハハ!やったーー!」
こうして、ニュートロン・ジャマー・キャンセラーはザフトの専売特許にならなくなり、最も最悪な形で情報流失してまい、アーカードの予感は的中してしまった。
そうして彼らはすぐに月本部へと向かい、最終地「地球」へと戻っていったのであった.....。
いかがでしょうか?
今回もまた長く更新が遅れまして申し訳ありません( ;´・ω・`)
さてさて、三つ巴の戦いが始まりアークエンジェルらについていったアヴァロンとタナトスが、仲間になると「三隻同盟」から「五隻同盟」になってしまうのではないか!?と自分で突っ込みつつも、各々の戦闘シーンをかけれたし、オリキャラと原作キャラの掛け合いも出来たかと思います。
いつも下手ながらに書き続けてますし、いいねとしおりも増えてきてビックリしてます、ありがとうございます!
これからも暖かい目で読んでくださると幸いです。SEED編もあと数話ではありますが、なにとぞお付き合いよろしくお願いいたします!
それではまたチャ━(★´∀`)ノ━ォ!!!
SEEDDestinyにて、過去のモビルスーツをリメイク登場させたほうがいい?
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1.キュベレイ
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2.サイコガンダムMARK Ⅱ
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3.ハイドラガンダム
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4.サザビー
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5.デンドロビウム
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6.Ex-sガンダム
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7.ケンプファー
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8.なんでもいい量産型モビルスーツ