機動戦士ガンダムSEEDクロニクル   作:ガトー

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キラとシルヴァはお互いに連合の試作モビルスーツ「ストライク」・「フィアース」に搭乗し、ザフトのモビルスーツジンと、シルヴァはラウル・クルーゼが搭乗していた、シグーを撤退まで追い込んだ。その後あれらは連合の新鋭艦「アークエンジェル」に乗り込んだ矢先、メビウス・ゼロのパイロット「ムウ・ラ・フラガ」の発言によって、キラとシルヴァ、そしてザフトレッドの捕虜「マリア」が銃を向けられてしまったのであった!


それでは、怒涛の連続投稿です。お楽しみくださいませ


第三話 束の間の休息

「君らは『コーディネーター』だろ?」

 

目の前にいる金髪の連合軍の軍人、ムウ・ラ・フラガが俺とキラ、そして俺が自分のそばへと抱き寄せた、ザフトレッドの捕虜「マリア」に向かって発言したことから始まった。

 

「はい、僕は第一世代で....」

 

「両親がナチュラルなんだな、そこの白髪の君は?」

 

「悪いが俺の両親もコーディネーターだ」

 

「そうか、すまないこんなご時世に聞いて悪いな」

 

「いや、それは別にどうだっていい」

 

俺はそう吐き捨てると、キッ!と連合の軍人たちとアークエンジェル艦長になった、マリューさんとその副官であるナタル・バジルールさんを睨み付けてこういった。

 

「それで、ここで殺すのか?俺たち三人を」

 

「な、何をいってるの!?」

 

「そうじゃないのか?。ナチュラルにとってコーディネーターは敵対視しているはずじゃないか。ましてやここにもザフトの捕虜にたいしても銃を向けるなんて、あまりにも軍人らしからぬ行動では?」

 

「そ、それはそうね。貴方達銃を下ろしなさい!」

 

アークエンジェルの艦長になったマリューさんの、鶴の一声により、連合の兵士たちは銃を納めた。それから、後ろからミリアリア達が俺とキラを庇うようにたち、マリュー達に強気の姿勢で俺たちを庇った。

 

「そうだそうだ!キラとシルヴァさんは悪い奴なんかじゃない!」

 

「そうよ!いつも面倒も見てくれて、相談にも乗ってくれたし」

 

「なにより、困ったときは助けたりもしてくれたんだ!」

 

「お前ら....。」

 

「カズイ、トール、ミリアリア、サイ....」

 

俺は心のなかで、あいつ等にたしての株が上昇して庇ってくれたことにも感謝を、心の中でそう思いつつ俺はマリューさんに話を付けるように、再び話した。

 

「どのみち、俺たちは連合軍の試作モビルスーツにも乗り、ましてやその機密情報知っているのだから、簡単にはこの船から降りられる訳じゃないだろ?」

 

「それはそうね、しばらくあなたたちはアークエンジェルが保護することにします。」

 

「それと、貴方が抱き寄せているザフトの捕虜についてですが....」

 

「彼女には、何も危害を与えないことを約束して頂きたい。

これは『コーディネーター』だからではなく、一人の人間としてお願いいたします」

 

「わかりました、今後ここのアークエンジェルのクルー、一同は彼女に危害を与えないことを約束します。」

 

「了解です。」

 

その言葉を聞いたマリアは、安心したのか顔が少しスッキリしているようにも思えた。先程はムウさんの軽はずみの発言で、こっちは死ぬんじゃないかとおもったし、ここでこんなにも可愛い子をしなせたくないからな....。

 

それからというもの、殺伐とした雰囲気は消え去り一同は、気を楽にしてやるべき事をしにいった。キラたちはというと、マリューさんとナタルさんに食堂へと連れられていった。捕虜になったマリアは手錠をかけられると、抵抗はせず素直に受け入れた。俺をそれを見送ったが、彼女の元へと駆け寄っていった。俺のとなりにいたムウさんは止めずにむしろ行ってこいよと、手で俺に合図を出して俺はマリアの元に行った。

 

「まってくれ」

 

「シルヴァ?どうしたの?」

 

「これを君に預けたくてな」

 

俺はそういうと、自分の首にぶらさげてあるネックレスをマリアに差し出した。それは純銀の鎖にひし形のクリスタルが繋がれた物で、色はシルヴァと同じ「赤色」のルビーのクリスタルであった。

それを見たマリアは、心の中で「美しい」と思いシルヴァの顔を見つめた。だが、何故これを自分に預けるのか意味が分からずにいた。

 

「どうしてこんなにも綺麗なネックレスを、私に?」

 

「うちの家系では、自分の瞳の色をしたクリスタルを、大切な人に渡すらしい」

 

「へ!?。あ、あなたその意味わかってるの!」

 

「ん?理解はしているつもりだが」

 

「やっぱり、あなたは理解できないわ....」

 

「そりゃ、光栄だな。」

 

「もう!。褒めてないってば!」

 

俺は笑いながらマリアの事を見ると、あっちは優しい顔をしてクスクスと笑っていた。それも手錠をした状態で口を隠しながら。

(くそ!。捕虜にしておくにはもったいないぜちくしょうめ!まぁでも、マリューさんも優しいから、ある程度の待遇はするとはおもうが)

そうしていると、後ろからムウさんが歩いてきて俺とマリアの間に割って入った。俺たちのやり取りが、よくないのかと思ったがそうではなかった。

 

「さて、ご両人?。もういかないとな。」

 

「ええ....、またねシルヴァ。あとありがとう」

 

「俺は大したことをしてないつもりさ。」

 

「ううん、一人の人間として守ってくれて。まだ初めましてだけど、あなたの性格は私は好きよ。」

 

「....ありがとうな。それじゃ、またな。マリア」

 

「その前にネックレスつけてくれる?」

 

「ああ、任せてくれ。ムウさんいいですか?」

 

「ん?おう、おまえさんなら許可する!ってな」

 

ムウさんはそうやって、ニコニコと茶化していたが俺もニコッとして、頭を下げた。それから、マリアのオレンジの髪を掻き分けて、差し出したネックレスをつけた。まるで一枚の絵画のようになった。

(写真があれば、このままとって保存したい!。けどこの両目に焼き付けよう)

心なかで、本音を吐きつつ彼女を見送った。

ムウさんは、マリアが連れてかれたあと俺の左肩に手を置いて、こんなことをきいた。

 

「あんちゃん、シルヴァだよな?。あの子惚れてるぞ?」

 

「え?そうなんですかね。」

 

「鈍感だなぁ、あの反応からしたらそうだろ?」

 

「それはまぁ一理あり得るかと思いますが。」

 

「捕虜と言えど、このアークエンジェルにいる以上は守ってやらねぇとな。」

 

「勿論、彼女と俺達を庇ってくれた友人たちにもね」

 

俺はムウさんにそんな質問をされつつも、守るべき存在が出来たことを、拳を握りしめた。

(守ってみせるさ、例え血を吐こうともキラやマリアを、アークエンジェルのクルーをな....)

 

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それから、俺とキラたちはアークエンジェルに身をおくことになり、ほとんどの正規クルーがザフトの襲撃にあい、戦死したためクルーの仕事を手伝うことにした。

キラはコジロー・マードックさんと共にストライクの設備をしている。俺はマリューさんに呼び出され、艦長室に入った。そこにはムウさんと、軍人肌のナタルさん。そしてマリューさんが椅子に座っていた。今後のことについて話し合い、ザフトに奪われた四機のガンダムのコンテナから使える武装の回収、避難民の誘導など、そしてアークエンジェルのガンダムパイロットとしての話が進んだ。

 

「しかし、あのストライクのパイロットであるキラには俺が話をつけますよ。あいつは戦いたくて乗った訳じゃないので」

 

「えぇ、そこはシルヴァ君にしか頼めない事だわ。お願いね?」

 

「わかりました、マリューさん。」

 

どうしても、キラには無理して戦わせるわけにはいけない。自分は軍人でもないし。ましてや、巻き込んどいて戦えと言われたら、相当ストレスを抱えてしまうのだからと、俺はそう思った。

そして、話が終わる手前に、マリューさんの右側に立っていたムウさんがあることを聞いた。

 

「そういや、お前さん。モビルスーツの操縦は誰から教わったんだ?。いくらOSを書き換えたといえどもね。」

 

「そうですか。実は俺は連合軍の士官学校にいたんですよ。そしてある組織に鍛えられたんです。」

 

「ある組織?それはいったい....」

 

「傭兵部隊『サーペント・テール』。そのリーダーに鍛えてもらったんです。」

 

「「「なんだって!(なんですって!)」」」

 

秘密にしたかったが言うしかないわな。でもこんなにも驚かれると‼️正直心臓に悪くて止まりそうになる。まぁ、詳細は言わないでおくかな。

 

「これ以上はいいませんよ、マリューさん」

 

「え、えぇ、ありがとうシルヴァ君。」

 

それから、艦長室をあとにして食堂に行くと、キラがご飯を食べている所だった。俺は許可が出ている自販機からコーヒーを一缶購入し、キラの前に座った。キラは俺を見るなり、安心したのかスピードが遅くなった。俺もコーヒーを飲みながら、リラックスしてからキラが俺に質問をしてきた。

 

「シルヴァさん、どこにいたんですか?」

 

「んあ?。いやな艦長室に呼ばれてね、色々と話したのさ。俺達の今後と、このヘリオポリスから脱出するから避難民の誘導など」

 

「い、色々と大変ですね....。僕ら軍人じゃないのに」

 

「あぁ、俺たちは連合軍の軍人なんかじゃない。でも俺とキラはモビルスーツに乗ってるしな。」

 

「まぁそれはそうですけどね。」

 

「なら、まず俺とのキラがやることはザフトが奪ったガンダムのコンテナから使える武装の回収をすることからだな」

 

「はい!。わかりました!」

 

キラはそう言われると、まるで子犬のようにご飯を平らげて片付けに行った。俺もコーヒーを最後まで飲み干して、キラと共に食堂を後にした。

それからは、マリューさんから軍服とパイロットスーツを支給してもらったが、キラは青色なのに、俺はシルバーのムウさんが着ている軍服を貰った。

しかも、階級の印を見るに「「少佐」」である。

キラは驚いた顔で、俺の軍服姿を見ていたが、更衣室に見に来たムウさんは笑っていた。

 

「よう。似合ってるじゃないか、坊主にシルヴァ」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「ムウさん....、こいつは」

 

「すまないな、お前さんの体格に合うものがそれしかなくてね」

 

「は、はぁ....(まるで鯉の滝登りみたいだな....」

 

「シルヴァさん、かっこいいですよ!」

 

「ま、気にしなさんな!。シルヴァ少佐殿!」

 

「ム、ムウさん....。勘弁してくださいよ。キラはありがとうな。」

 

俺達三人は、更衣室からでて俺とキラは軍服から、パイロットスーツに着替えており、キラはブルーでシルヴァは赤色のスーツを着て、モビルスーツ格納庫に顔を出して各々の機体に乗った。

俺はパイロットスーツが苦しいので、ヘルメットは被らずファスナーを首もとまで下げた。

それから、リニアカタパルトが開きCICからミリアリアの通信が入る。

 

「ストライク発進位置へ、カタパルト接続、システムオールグリーン、発進どうぞ!」

 

「ガンダム、キラ・ヤマト行きます!」

 

右側のカタパルトから、ノーマル状態のストライクが非武装のまま出撃した。それから俺が乗ったフィアースも左側のリニアカタパルトに運ばれる。呼吸を整えて、レバーを軽く握ってそとを見る。がモニターにマリューさんが写しだされる。

 

「どうしたんです、マリューさん?」

 

「あの子のフォローをお願いね、シルヴァ君」

 

「了解です」

 

軽く俺は敬礼してから、ミリアリアの通信がフィアースに木霊する。

 

「続いて、フィアース発進どうぞ!」

 

「了解、シルヴァ・ファウスト、フィアースで出る!」

 

アークエンジェルから、出撃した二機のガンダムはヘリオポリスのモビルスーツ工場へと向かっていった。

ただ、ある一人は赤いルビーのついたネックレスを握って祈りを捧げていた。

 

 

 

 

 

そんな、束の間の休息だがヘリオポリスの外にいるザフトの「クルーゼ隊」がそんな猶予を与えるわけがなかった....。

 




今回はいかがでしょうか。はい、まさかまさかのシルヴァの強さの片鱗が出てきましたね。キラはというとまだまだ、シルヴァのお陰でストライクに搭乗しついるものの、今後どうなるかきになるところどはありますね。
今回は戦闘面はありませんが、次回はありますのでどうか暖かい目で見守ってくださるとありがたいです。
お気に入りや、感想、評価もしてくれるともっと喜びます
ではまた、ここらでチャオ!
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