そして、クルーゼ隊の猛攻をなんとか振り切り、アルテミスへ入港できたが、待ち受けていたのは武装した連合兵が待ち構えていた。
そして、その事が起きている裏では、連合のエース「死神」と異名が変わったアーサーに、新たなモビルスーツがアズラエルより受理されようとしていた
それではお楽しみくださいませ
-アークエンジェルside-
クルーゼ隊の猛攻をなんとか振り切ったアークエンジェル隊は、やっとの思いでアルテミスへ入港が出来た。モビルスーツ格納庫では、シルヴァ達が安堵の声をあげていたが、そんな束の間、武装した連合兵がアークエンジェルを包囲していた。
「手を上げろ!抵抗はするな!」
そんな滅茶苦茶な命令にアークエンジェルクルー一同は戸惑いつつも、仕方なく従った。だがマリアとキラ、シルヴァは連合兵が近づく前にムウさんにあることを言われた。
「お前ら、自分達のモビルスーツのOSをロックしといた方がいい」
「え、なんでですか?」
「キラ、おそらく奴らは俺たちが乗ったガンダムのデータを解析するためだろうさ。だから、ロックしとけとムウさんはそういってるんだ」
「な、なるほど。急いでやります」
「私もそうするわ」
「ありがとな、シルヴァ。フォロー助かるぜ」
「いえいえ、たいしたことじゃないですよ。」
そうやって、急いでロックをかけたキラ達はアークエンジェルの食堂に集められた。そこには避難民も混ざっており窮屈になっていた。マリューさんとナタル、ムウさんは連合兵に連れられてしまい、シルヴァはサイ達とテーブルで固まっていた。そこにはクルーのアーノルド・ノイマン達もいた。
しばらく様子を見ていると、シルヴァは視界が揺れて口から赤い液体を吹き出し膝をついた。それを見ていたマードックさんとキラが近づき、マリアは慌てて布巾で彼の口許を吹いた。
「シ、シルヴァさん、大丈夫ですか!?」
「おい、兄ちゃん大丈夫なのかよ!早く医務室にいかねぇとヤバイぞ!」
「シルヴァ、しっかりして!一体どうしたのよ」
「い、いや大丈夫だ。なんともない」
「で、でも今の貴方は....」
「心配するな、この騒動が終わればすぐに医務室にいくさ」
「わかったわ、でもまた悪くなったら言ってね。すぐにあの連合兵をどかすから」
「そりゃ頼もしいよ」
シルヴァはそうやってみんなに、安心させると深呼吸を繰り返していた。かすかに、胸の痛みがまだ続いているが特には気にしなかった。
それからというもの、皆はこれからどうなるのかと不安になっているが、シルヴァだけは冷静だった。これからも起こり得る「展開」に向けて、どう対処していくか考えていた。
しかし、そんなアークエンジェルの出来事の裏ではザフトが動きを見せ始めた。
あの小さい頃の友人、ジョニー・ライデンが見逃すはずがないのであると........。
-アークエンジェルside....end-
-ザフトside-
ガモフに戻ったライデン一同は、戦闘によって傷ついた機体の修理を行っていた。それはそのはず、ライデンの搭乗機であるジンハイマニューバとイザークのデュエル、その損傷を見たメカニックが絶句しながらも総動員で直しにかかったのである。
そして軍服に着替えたライデン一同は、ガモフのブリッジに向かうと、ゼルマン艦長がアルテミスの全体図を広げて待っていた。
「すまない、ゼルマン艦長。メカニックに修理の指示を出していたもので」
「いやいや、大丈夫ですよ。副隊長、今後の作戦についてなのですが」
「ああ、あのアルテミスの傘をどうやって攻略するかだろ?」
「ええ、そうなんです」
「あの要塞はビームも実体弾も効かん。それはあっちもそうだが、バカな話だな。だが防御兵器としては一級品だな」
「ええ、そのため我々ザフト軍も気にしてはいませんでしたが、我々がアルテミスを察知できる宙域まで入ると展開されてしまうので厄介です。」
イザーク達もアルテミスの全体図を見ると、基地には光波シールドの発生基部があるところを見つけたものの、ザフト軍がこの宙域にいるかぎり傘は閉じはしない。そう考えていると、イザーク達が話した。
「じゃあどうするの、このまま待って「開けてください」と言いうか?」
「ふざけるな、ディアッカ。それで何も出来ずにここにいる副隊長や、クルーゼ隊長にどう説明するんだ?それこそ恥さらしだぞ」
ディアッカはイザークに指摘されると、苦虫を噛み潰したような顔をして、目をそらした。ライデンはフフっと笑うと、傍にいたニコルがあることを聞いた。
「ゼルマン艦長、このアルテミスの傘は常時開いてる訳ではないですよね?」
「ああ、その通りだ。敵が近づけば展開されて、手も足も出ない。」
「なるほど....」
「そういえば、ニコル。君のモビルスーツはどうなんだ?俺としては何かあるとは思うが」
「そうなんですよ、ライデンさん。私の機体にはあの「白騎士」が使っていた物と同じのがあるんです。『ミラージュコロイド』って言うんですけどね。」
「なら、あのモビルスーツが姿を隠したように、こちらも同じことをしてやるか」
「フン、臆病者のニコルには丁度い....グハッ!?」
イザークが最後まで言おうとしたとき、ライデンは軽いデコピンをお見舞いした。その威力が相まってかイザークは、尻餅をついてしまった。ゼルマン艦長もニコルはビックリして、ディアッカは声を我慢して笑っていた。イザークは額を押さえつつ、副隊長の方を見上げると、ニコニコとしており軽く怒っているのが伝わった。
「なら、イザーク。お前がいくか?」
「い、いえ!自分の機体ではすぐにバレてしまいます!」
「分かっているならよろしい。」
「し、失礼しました....」
「俺にじゃなくニコルにな?」
「は、はい!」
イザークはライデンの手を借りて立ち上がると、作戦の話に再び戻り、ライデンが今後の作戦をまとめた。そして、仮にアークエンジェルが脱出したことも考えて、あることを思い付いていた。
「よし、こちらはわざとこの宙域から離脱する振りをして、ニコルを出撃させる。そして、残りの俺たちモビルスーツ隊はアルテミスの傘が消え次第、突撃をする。仮に足付きが、脱出したのであればあの要塞に『嫌がらせ』をする。」
「「「嫌がらせ???」」」
「そうだ、仮に足付きに逃げられたとして、ついでに要塞を落とせばいいのさ」
「つまり、傘のないアルテミスは意味がないから、破壊すると?」
「そう言うことだ。クルーゼに土産の報告一つはくれてやらないとな」
「「「了解しました!!!」」」
「では、艦長。あとの指示は任せるよ」
「うむ。ではこれより作戦を開始する。ガモフは180度回転しこの宙域から離脱する振りをする!アルテミスの傘が消えたと同時に、エンジン全速前回!」
こうして、ガモフは作戦に移った。モビルスーツ格納庫ではニコルがパイロットスーツに着替えており、ブリッツを見上げていると、その横からライデンが近くに寄った。ニコルは慌てて敬礼しようとするも、ヘルメットをライデンの方に蹴飛ばしてしまい、彼もビックリして彼女のヘルメットを受け止める。二人は笑ってブリッツの足元につくと、話し始めた。
「どうだ、ニコル不安か。一人でアルテミスへ行くのは」
「正直不安です。でも作戦は作戦ですから、なんとかあの傘を破壊しますね。」
「ああ、すぐに確認したらこっちも出撃する。ニコルにだけ負担はかかせたくないからな」
「ありがとうございます、副隊長」
「ライデンでいいさ。ニコルこれだけは覚えておけ」
「なんでしょうか?」
「勝って帰ってくるんじゃない、生きて帰ってくるんだ。それが真の『勝利』と言うものだ」
「生きて帰ってくる....ですか。わかりました、ライデンさんの言葉胸に刻みますね!」
「良い子だ、ニコル」
「くすぐったいですよ、ライデンさん」
ニコルの眩しい笑顔を見たライデンは、彼女の不安を少しでも和らいだ事を感じ、つい頭を撫でてしまった。だが、ニコルは案外受けいれていた。そんな二人をディアッカとイザークが、上からみており、「あららぁ」と思いつつも、ガモフの女性メカニックや兵士が羨ましがるだろうなぁと、うんうんと頷いていた。
それから、アルテミスの宙域から出ると、リニアカタパルトからブリッツが出撃していった。そして暗黒の宇宙にその姿をくらわしていったのだ。ブリッジでは、ライデンはそれを見届けていた。
-ザフト軍side....end-
一方アークエンジェルでは、アルテミスの司令官「ガルシア司令」がアークエンジェルに入艦していた。それからモビルスーツ格納庫にある、「ストライク」・「フィアース」・「ルアル」を見上げると、ストライクはともかく、残りの二機の存在についてたいそう驚いていた。それはある人物から聞かされていたからで、メカニック達がその機体に触れようとしたとき、必死に止めて「ストライク」だけに指示を出していた。その額には汗が出ており、恐らく触れてはいけないのだろうと、メカニック達は思った。
それからガルシアは、部下と共に食堂へ赴きストライクのパイロットは誰かと探していた。キラはマードック軍曹に押さえられており、事を大きくしないようにしていた。だが、ガルシアは逆にフィアースのパイロットを尋ねた。すると、ガルシアの前にシルヴァが立ちふさがった。そのあまりの貫禄に、一方後退りしてしまった。
「き、君があの『フィアース』のパイロットなのかね?」
「ええ、自分がそのパイロットです」
「ず、ずいぶんと乗りこなしているようじゃないか、階級は『少佐』!?」
「勘違いしないで頂きたい、自分は元々民間人です。この軍服はフラガ大尉が用意してくれたものですので」
「そ、そうなのかね。まぁ、とりあえずフィアースの所にいって話でもしようじゃないか。」
「はぁ、しかしそんなことして場合ではないのでは?外にはザフトがいますし」
「なぁに、心配いらんよ。このアルテミスはそう簡単には落ちはせんよ。」
「どうですかな?」
「貴様、司令に向かってどんな態度とっているつもりか!」
ガルシアの後ろにいた、連合の士官が激昂してシルヴァに殴りかかると、瞬時にその右こぶしを握る。士官はその握力に耐えきれず、顔を歪ませる。そして、シルヴァはその腹部に「ワン・インチパンチ」を食らわせた。その士官は思いっきり吹き飛び、ぐったりと倒れた。廊下の外にいた連合兵が、シルヴァに向けて銃をむけるもガルシアが慌てて止めた。これがここのアルテミスの司令官なのかと、シルヴァは心底あきれていた。
「す、素晴らしい身体能力だな。えーと....」
「シルヴァ」
「そうそう、シルヴァ君。君はまさか」
「彼はコーディネーターよ!」
「よせ、フレイ!」
「な、なんだと!」
そこに割って入ってきたのは、フレイ・アルスターだった。シルヴァがコーディネーターと聞いた瞬間ガルシアは、目を大きく開きたいそう驚いていた。そんな裏腹、マリアはフレイに軽く睨むと、フレイは「ひっ」と軽く悲鳴を出して、サイの後ろに隠れた。
ガルシアはシルヴァの方を再びみると、その顔は悪役そのものの顔をしていた。
「ほう、まさか裏切り者のコーディネーターか。」
「悪いが、俺はコーディネーターであってもナチュラルを見下すつもりはない」
「そうかね?我が軍にとってありがたいことだ。」
「なんだと?」
シルヴァの拳に力が入る。だがいまここで争っては意味がないと冷静に保っていた。それから食堂から出ようとするとキラ達が不安そうな顔をしていた。シルヴァは皆に軽く「ニコッ」っと笑って、ガルシアと共にモビルスーツ格納庫へと向かっていった。そしてフィアースの前に立つと、ガルシアは気になることをシルヴァに呟いた。
「しかし、君のようなコーディネーターは重宝されるのだよ、我々の....」
「実験台としてか、違うか?ガルシア」
「な、なんだと。ふ、ふん!確かにそうだ。現にあるコーディネーターの少女は我々に協力してくれたのだからね」
「誰だ、そのコーディネーターは」
「ふむ、誰だったか?フローレンス?、フレイル?」
「まさか『フィア』か?」
「そうだ、彼女だよ!我が軍にとても協力してくれたよ」
「....どうしてそれを俺に言うんだ?」
「フン、同じコーディネーターなら悲しむんじゃないかと思ってな」
「............」
その瞬間、ガルシアに向けて殺意が沸いてきた。これまで我慢し続けた事が今にでも爆発しそうだと。そんな風に考えてフィアースの方を見上げると、何か白い人影がフィアースの左顔の隣に立っていた。さすがに疲れているのだろうと、目をマッサージするとその影はなくなっていた。その時であった。突如と基地内にサイレンが鳴り響き衝撃が走り、皆体制を崩したがシルヴァはフィアースのコクピットに乗り込み、そのゴーグルからツインアイを光らせて、ハンガーから動き出した。
「お、おい貴様おりてこんかぁ!?」
「そんなこと言ってる場合か、ザフトが攻めてきてるんだろうが!」
「な、何だと!?」
「死にたくなかったら、さっさとどけぇ!」
「司、司令。ここは一度戻りましょう!」
「一旦ここは戻るぞ!」
部下に連れられたガルシアは、焦った顔でアークエンジェルから降りていった。シルヴァは「ディアクティブモード」のフィアースでカタパルトに向かうと、マードック軍曹もといアークエンジェルクルーが、食堂から兵士たちを制圧して抜け出していた。
そして、フィアースは専用のソードパックを装着して、出撃していった。それから、マリューさん一同も部屋から脱出してアークエンジェルに合流した。
アークエンジェルから、出たフィアースの装甲が白と赤色、オレンジのカラーリングで、入港口に侵入していたブリッツをモニターで確認すると、背中に大型の対艦刀「バルムンク」を抜刀し、ペダルを踏みブースターを吹かせて、ブリッツに向けて振りかざすと、ブリッツのパイロットであるニコルは瞬時に、右腕の攻防システム「トリケロス」でガードする。
「くそ、もうこんなところまで来ているのかよ!」
「白騎士!?いや装備がちがう!」
「な、女の子かよ!ええい、戦いずらい!」
それから互いに距離をとると、ニコルは左腕に装備してある「グレイプニール」をフィアースに向けて射出するが、すかさずシルヴァも「アンカーアーム」である左腕から腕をまるごと射出して、互いの武装がぶつかり合った。そして、互いの武装が戻るとシルヴァはバルムンクを、ブリッツにむけて振りかざしていき、アークエンジェルから引き離していった。だがその後ろにはザフトの援軍が来ていた。そこにはデュエル・バスター、そして「真紅の稲妻」の搭乗機であるジンハイマニューバが入港口に来ていた。
「よし、足付きを落とすぞ。」
「了解です、副隊長!」
「でも、脱出されてしまったらここ落とせばいいんですよね?」
「そうだ、嫌がらせしてやれ」
「グゥレイト!まかせてください!」
「俺はニコルの援護に向かう、後は好きに展開しろ」
「了解!!」
ライデンはイザークとディアッカに後ろを任せ、ブースターを吹かせてニコルの援護にいった。そして、ブリッツとフィアースを視認すると、アサルトライフルを二丁構えて、フィアースに放つがフィアースの機動性が相まって回避される。だがそれが彼の狙いではなかった。
「あ、副隊長!来てくれたんですね!」
「ああ、ニコル。よくアルテミスの傘を破壊してくれた!」
「チッ、ライデンか。まったくしつこいぜ!」
「ここで部下を、失うわけにはいかないんでな!」
「もう、俺たちを放っておいてくれ!」
フィアースはシルヴァの叫びと共に、バルムンクを背部に装着すると、頭部のゴーグルが格納され、ツインアイが青色から赤色に代わり、口が開いて「黄金」の排気ダクトが開く。そして、機体各所のセンサーも黄金になり、フィアースは「狂戦士」の片鱗をニコルとライデンに見せた。
「な、なんですかあれ!?」
「わからん、だが今の奴の様子はおかしい。ニコル、君はイザーク達のところにいけ!」
「わ、わかりました。ライデンさんも無事でいてください!」
「ああ、ニコル。さていくぞ、シルヴァ!」
「........ああ、ライデン。あまり時間はないがな」
そうして、二人が激突するとシルヴァは両腕を変形させて、ナックル武器である「ブランドマーカー」で殴りかかる。ライデンはスラスターをこまめに吹かせて、回避しつつアサルトライフルを発砲するも、効果は薄く逆にフィアースのアンカーアームがジンハイマニューバの胸の装甲に刺さり、引き寄せられてしまい両腕でガードしようとしたものの、ブランドマーカーで両腕と頭もろとも粉砕されてしまった。
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「もう退け、ライデン!」
「副隊長ー!」
「ブリッツか、こいつをつれて退け!」
「シルヴァさん、アークエンジェルはアルテミスから脱出します!戻ってきてください!」
「了解だ、いまいく!」
シルヴァは、アークエンジェルのミリアリアから通信を受けると、ボロボロのジンハイマニューバを、ブリッツに向けて蹴り飛ばしてアークエンジェルの艦体に着艦した。ニコルはボロボロのジンハイマニューバをモニターで確認して、涙目になりながらもイザークとディアッカに合流し、アルテミスから脱出した。
「フィアース、着艦しました!」
「では、これよりアークエンジェルはアルテミスから脱出します!エンジン全速前回!」
ナタルさんの報告を受けたマリューさんは、すぐさま指示を出して宇宙要塞アルテミスから脱出した。
連合軍が誇った無敵の要塞は、奪われたブリッツの奇襲と司令官が無能な事が重なり、瞬時に陥落していった....。
戦闘が終わり、アークエンジェルの方ではシルヴァは疲れてマリアの胸で眠ってしまった。皆はヤジを飛ばしたが、ムウさんとサイ達も心配で見に来ており、すぐに自室につれていった。
キラはそんなシルヴァをみると、胸が痛くなりうつむいてしまっていた。
一方その頃、ザフトのガモフではボロボロのジンハイマニューバがブリッツに運ばれ、すぐに整備にかかるとコクピットからライデンが飛び出てきた。皆は安堵の声をあげると、ニコルは涙目でイザークの後ろから彼を見つめていると、それに気づいたライデンは近づいて、頭を撫でた。ずっと、帰還するとき泣いてたとイザークから後から聞かされた。
『勝って帰るんじゃない、生きて帰る事が真の勝利だ』
その言葉がずっと残っていたらしく、イザーク達もその言葉を聞いて、深く頷いていたらしい。ライデンは慰めた後、用意された部屋に戻りヴェサリウスにいるクルーゼに、足付きは逃したもののアルテミスに「嫌がらせ」をしたと連絡をした。最後の分に貰ったモビルスーツをボロボロにしてしまった事も、申し訳ない程度に連絡した。
ヴェサリウスにいたクルーゼは連絡うけ、最後の文を読むと苦笑いをした。
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-連合軍side-
一隻のアガメムノン級の戦艦がその月面基地「プトレマイオス」から出港していた。その戦艦のある自室では二人の男女が向かい合っていた。だが、男の方は主導権を握られ返り討ちにあっていた。それから数分後、一人はいつものスーツに着替えもう一人は軍服を着て、男の方が先に部屋から出た。そう彼はアーサーで、もう一人はアズラエル理事である。
アーサーはモビルスーツ格納庫に渡す物があると言われ、向かっていると「緑髪の少女」が彼を見つけて、すぐ隣に行き彼の左腕に抱きついた。
「わ、いきなりどうしたんだ『シャニ』」
「ん、別に?お兄さんがいたから安心しただけ....」
「そっか。このまま格納庫に行くんだがついてくるか?」
「ん、いいよ」
左腕に柔らかな感触を感じながら、顔を赤くしてシャニと共に格納庫に向かっていた。そして現地につくと、『赤髪』の少女と『淡緑』の青年が待っていた。そしてアーサーとシャニに気付くと、少女はアーサーの元へかけより、青年はため息をついていた。
「あー!シャニがお兄さんにくっついてる、ずるい!」
「いぇーい、ピースピース」
「あらら....。アーサーも大変だな」
「あたしもする!」
「おい、『クロト』。迷惑かけてんじゃねぇよ」
「勘弁してくれ、クロト!『オルガ』引き留めてくれ」
「おう、任された」
シャニがクロトにたいして、勝ち誇るようにピースを見せつけているが、アーサーは非常に困った顔をしていた。オルガもクロトの襟を掴んで止めたが、アーサーの後ろから迫っている人物みると、すぐにクロトを大人しくさせた。
アーサーもシャニも「ん?」となって振り替えると、そこにはスーツ姿に着替えたアズラエル理事がニコニコとしていた。
シャニはそっと離れると、アズラエルはアーサーの額に軽くデコピンすると、アーサーは「アウッ!」と声を出して後ろの三人はクスッと笑った。そして、フードを被ったモビルスーツの話をした。
「それじゃ、貴方に新しいモビルスーツをあげますね」
「「「新しいモビルスーツ???」」」
「まぁずっと、ジンやジンハイマニューバに乗ってましたからね」
「だから、新機体に乗って活躍してくださいね。」
それから、アズラエル理事の指示によってフードをとると、そこに立っていたのはおよそ22mあろうモビルスーツがそこにたっていた。カラーリングは濃い紫色のモビルスーツで、目線はどこか鋭く悪役面をしていた。全体的にマッシブではあるが下半身はスマートだった。クロト達は「おおー」と声をあげて、肝心のアーサーは手に汗握っていた。そして、またアズラエルが話をする。
「この機体は八番目の機体『ナイトメア』。強襲用に開発されたモビルスーツです。」
「ナイトメア、こいつの名前ですか?」
「そうですよ、これが貴方の新しいモビルスーツです。」
「ありがとうございます、アズラエル理事」
そうやってナイトメアを見上げると、シャニはまた左腕にくっつき一緒に見上げていた。オルガもクロトも詳細を気になっており、近くにいたメカニックに話を聞こうとしていた。そしてアズラエルはアーサーに対して、気になることを話した
「そういえば、第8艦隊の司令官ハルバートン提督が新造艦のアークエンジェルに合流するとはなしが出ていますよ」
「あの『知将』ハルバートン提督が動いたのか?」
「ええ、そうなんです。そこでアーサー君に行ってもらいたいんですよ。特別ゲストとして」
「了解、俺はこの新しい機体で向かうよ。」
「いいなぁ、お兄さんだけ。私達はまだジンなのに!」
「やめとけ、クロト。」
「クロト、見苦しい....」
「えええ!?私だけなの!」
「まぁ、とりあえず行ってくるさ。三人は訓練とシュミレーションを怠らないようにな。」
「はーい、帰ったら負かしてやるからね!」
「それだけは勘弁してくれ....」
アーサーはシャニは左腕を捕まれながら、新しい機体「ナイトメア」に再び目を向ける。とうとう、新しい力を手に入れた事で気分が上がってるのかもしれない。それでも、守る存在が出来たアーサーは負ける気がしなかった。たとえ、自分の親友と戦うことになろうと。
そんな真剣に考えていると、シャニがアーサーの左耳に息を吹いて、「ヒャアッ!?」とアーサーが驚くと、シャニはニコッとしたいた。だがアズラエルは、そんな二人に「何やってるんですか?」と笑顔で、眉を潜めていたのであった。
「シルヴァ、お前が生きているなら色々と話したいことがあるよ。ここじゃ生きた心地がしない....」
アーサーは心の中でそう思い、シャニ達とアズラエルと別れて自室に向かっていった。そして、机にあるファイルを取り出し、内容を見ていた。だが、アーサーの顔はどこか怒りに満ちていた。
そのファイルの題名に書かれていたのは。
「生体ユニットフィア」....と。
明けましておめでとうございます!
いかがでしょうか、今回はアルテミスから脱出の話を書きました!相変わらず、シルヴァとライデンの見せ所に悩みますが、原作キャラとの掛け合いも大事にしつつ書いていきますので、評価や感想お待ちしております!
かなり長くなったので、誤字脱字があるかもしれませんが、そこも教えてくださると助かります!
それでは、投稿ペースは遅めですが、頑張って書いていきますので応援をよろしくお願いいたします!
それでは、よいお年を。チャオ!