※2022/11/29
改行や誤字を修正
一部セリフを修正
※2023/3/16
一部の地の文を修正
俺の名前は織斑一夏。
IS学園に通う、高校1年生。
入学当初から色々とトラブルに見舞われて大変な思いをしているが、その度にクラスメイトのみんなや、幼馴染、新しくできた友達、先生方や千冬姉に助けられている。日々精進を心がけて生活をしているつもりだ。
そして今は、日曜日で世間は休日。俺たちが通うIS学園でもそれは変わらなかった。今日は箒、鈴、セシリア、シャル、ラウラ、それに簪と楯無さんとのほほんさんと一緒に休日の外出を満喫していた。本当はもう1人、一緒に出掛ける予定だった奴がいるんだが、当日にいきなりキャンセルをしてきたんだ。あいつがドタキャンをするなんてよっぽどの事情があったんだと、みんなと話して、みんな仕方ないと納得していた。千冬姉と訓練とか?いや、協力している企業の試作品の試験かもとか?もしかしたら告白?などと、みんなで突然の用事について予想したり、お土産は何がいいか話したりしていた。
そんな楽しい休日だったはずが……
さっき話していたそいつと敵として戦わなくちゃいけないんだよ!?
IS学園近海――
そこで10機のISが戦闘を行っていた。
「オラオラオラ!!」
オータムは重装備に改造されたアラクネで海上から弾丸やレーザー、ミサイル、ビームを雨のような攻撃をしてくる。
「チッ、こうもバカスカ撃たれては……」
「近づけないし、一夏たちの援護もッ!」
ラウラとシャルはオータムの弾丸やビームを避けつつ、ミサイルの迎撃や攻撃などを行っているが、重装備に改造されたアラクネの装備の中に物理シールドがあり、レールカノンやスナイパーライフルが当たっていはいるのだが、ダメージになっていない。
「――フン」
ラウラ達が戦っている海上の真上ではエムはサイレント・ゼフィルスで高速移動を行いながら正確な射撃を行ってくる。
「今度はわたくしが!!」
「セシリアさん、落ち着いて!」
セシリアと簪はエムの射撃に対処しつつ攻撃をしているが、エムは自身の延長線上に
そして、セシリア達と離れた位置で、俺と箒と鈴は……黒い
「シィイイ!!」
「くぅうう!?」
「箒!!」
左手のブレード《葵》と右腕の多機能武装腕のビームクロウ、そして脚部ブレードによる嵐のような連撃を受けていた箒を鈴と一緒に助け出す。俺が近づいてきたのを見て、黒いISは箒を強く蹴って遠くに飛ばす。まずは俺が斬りかかるもブレードで受け止められるが、そのまま離脱。相手の動きが止まったタイミングで鈴が衝撃砲で射撃を行う。鈴が黒いISの相手をしている内に、復帰できていない箒の盾になる様にしながら近づく。
「一夏か!ありがとう、助かった」
「箒ッ!
「――ッ、ああ!!」
「キャアアァ!?」
「――ッ、鈴!?」
箒に近づいている間に、黒いIS――アキトは左手のブレードを
「いっった――
鈴の姿を確認してみると、腹部に少し血が出ている――それを見て俺の思考は怒りに染まった。
「アキト!!よくも鈴を!!」
「かかってこい、『天災』の操り人形ども」
アキトは右腕の指でクイックイッっと挑発する。先ほど怒りに染まった俺の思考だったが、アキトの一言で怒りではなく、もっと別の感情が出てくる。
「アキト、お前ッ!今まで俺たちのことをそんな風に……」
「一夏ァ!箒ッ!合わせて!!」
「――お、おう!」
「分かった!」
「……」
レールガンを受けた鈴が早くも復帰して俺たちに呼びかける。俺と箒と鈴はアキトにそれぞれ分かれて向かう。
「食らいなさい!」
まず鈴が正面から衝撃砲で放つが、アキトは右腕を盾にしつつ、鈴に対して体が垂直になるようにして被弾面積を少なくしつつ衝撃砲を回避する。
「はああぁ!!」
続けて箒が下から雨月のエネルギー刃で攻撃する。箒はアキトに対して正面を向く形で何度も、雨月のエネルギー刃で攻撃するが、アキトは衝撃砲の盾にしていた右腕を今度は箒のエネルギー刃に対する盾にする。何発かは箒の攻撃は当たるはずが、エネルギー刃が右腕から出ていると思われる、見えない膜のようなものにより当たる直前にエネルギー刃が霧散する。
「くッ、やはりその右腕は厄介だな!!」
「……」
「おおおぉ!!」
俺は
「………」
「「させるか/させない!!」」
撃たれるかと思ったその時に、箒と鈴が左右同時にアキトに斬りかかってきて射撃が中断して、アキトは2人の攻撃の対処を行う。右から攻めてきた箒の左手の日本刀の斬撃は右腕のビームクロウで受け止めて、左から攻めてきた鈴の右手の青龍刀は左の脚部ブレードで受け止めつつ、IS2機分のパワーに押されたのか、アキトは後方に下がる。下がる姿を確認した箒は雨月と空裂のエネルギー刃で追撃。鈴も衝撃砲で追撃する。アキトは右腕を盾にして、2人の攻撃を防ぐが、その場で釘付けとなり動けなくなる。俺はやっとチャンスができたと、零落白夜を発動させる。
「おおおぉ――」
「――ッ、アキトッ!!」
「――うぉお!?危ねぇ!?」
「あ、オイ、エム!?そいつらを抑えていないとッ!?」
「今だ!!」
俺は
……というかエムとの距離は結構離れていたはずなんだが?もしかして、2連――いや、3連続で
……おぉ、エムは結構離れたところに行ったな。
「うぉおおお!?エネルギー兵器は拙いんだって!!」
レールキャノンと銃弾、レーザーと荷電粒子砲が海上にいるオータムに向かていき――大きな水柱を立てた。
水柱が無くなった後には――オータムの姿はなかった。
「……ラウラ、倒せたと思う?」
「いや、直撃する前に水中に逃げたのが見えた」
「銃弾や砲弾はともかく、レーザーと粒子は水中ですと減衰が激しいですものね……」
「咄嗟の判断が敵ながら凄いよね」
「まぁ、あの発言から物理に特化した防御だと分かっただけ良しとするか」
「ああ、だから各自の対戦相手が決まっていたようでしたのね。戦闘速度の関係上この組み合わせは仕方がなかったとは思いますが」
「喋ってないでエムかアキトを攻撃してもらえませんか!?」
「オータムの警戒が必要だからね……ラウラだけだと細かい攻撃の対応が……」
「残念ながら射程距離外だ」
「わたくしは一応射程距離内なのですが、あの2人の防御兵装に攻撃が通るのか……」
「――ああ、もう!!一夏、今がチャンス!!エムに!!」
「お、おう、分かった!」
実戦経験の差か、落ち着いている3人と初の実戦の簪。簪が声を荒げている姿初めて見たな……
そんなことを考えつつ俺は簪の荷電粒子砲を打つタイミングに合わせて、雪羅の荷電粒子砲を放つ。俺と簪の荷電粒子砲の攻撃がエムに向かう。
「……チィ!?」
俺の荷電粒子砲は避けられたが、簪の荷電粒子砲はエムはシールビットで受け止めて動きを止めた。簪の荷電粒子砲の防御にシールドが消えかかっており、あと一撃でシールドを貫通してIS本体に届くことだろう。簪は自分の攻撃が当たるか当たらないかのタイミングで2射目を放っていた。エムが移動する時間や新しいビットを展開する時間がないので、コレは当たると俺は思った。
「これで!!」
俺はエムに対してこれ以上のエネルギーを使えないので、中断していたアキトに対して攻撃をしようとアキトの方を見る。
「……〈
すると、箒と鈴の攻撃で動けないアキトが何かを呟いたと思ったら……
「「「ッ!?」」」
アキトから目を離していないのに
「――え?なんで……?」
簪の驚いた声が聞こえた。俺はエムのいる方向を見て――
「………」
「なんで――アキト、お前がそこにいるんだッ!?」
俺はその光景が信じられなかった。右腕を掲げて、簪の荷電粒子砲の盾にして、エムを庇った様子のアキトがそこにいた。まるで、
「ッ、すまない」
「気にしないで。それにこれはお互い様。相手は多数で俺たちは少数。お互いにフォローしていこう」
「……ああ」
「………」
「――え?ちょっと、簪さん!?」
何故か簪は無言で、打鉄弐式のミサイル48発をすべて、アキトとエムに向けて発射する。簪の近くにいたセシリアは驚きのあまり叫んでしまった様だ。
(簪のアキトに向ける視線がなんだか冷たくなったような気が……)
――アキトはエムを庇う様に前に出たまま向かってくるミサイルを右へ左へとエムと一緒に移動しながら、右腕の指先の1本1本から、ビームが速射して全て迎撃される。やっと乱戦から抜け出して、
……それにしても2人で同じ方向に退避しつつミサイルの迎撃を行うって何気に凄いな、あの2人。こんな時だけどIS操縦者としての動きやあのコンビネーションは尊敬しようと思う。
「――ッ!当たらない!」
「やっぱり、お前が一番厄介だよな!!」
「ッ!舐めないで!!」
海面から出てきたオータムが簪に向かって右手のビームライフルで攻撃してきたが、簪はそれに反応して荷電粒子砲で射撃をする。オータムのビームは簪の荷電粒子を突き抜けながら、簪の撃った方の荷電粒子砲を打ち抜かれ爆散、簪の荷電粒子はビームに突き抜けられながら、オータムのビームライフルに当たり少し融解した後に爆散した。簪とオータムの撃ち合い対決は、相打ちの結果に終わった。
「くぅぅ!」
「しまった!――って、うぉおお!?」
「出てきたな、今度こそ!!」
「ラウラ、少しは簪の心配をしてもいいんじゃないかな!?」
「………」
海面から出てきたオータムの足の1本にワイヤーブレードを絡ませたラウラは、オータムを振り回しながらレールカノンや他のワイヤーブレードで攻撃を行う。シャルはラウラに対して、苦言を言いつつ自身も攻撃に加わる。
……あとアキトは
「アキト、長引き過ぎたと思う」
「そうだな――そろそろ撤退したいけど……」
「逃がしませんわ!」
「……逃がしてくれないよな」
そう言うとセシリアは、いつの間にかアキトたちの周りに移動させてたいBTビットと自身のライフルからレーザーを放つ。5方向からの同時射撃ッ!
「……〈
「――うぉおお!?」
アキトとエムは、また瞬間移動した様に、ブルー・ティアーズのビットの包囲網から抜け出して、レーザーの雨を避け、ついでとばかりアキトの近くにあったBTビットをブレードで1機破壊される。
……エムは瞬間移動に凄く驚いているようだな。
それにしてもさっきから言っている〈
そして多分――いや、これは確実に
(……
「アキトッ!!
「……ごめん」
「くッ、これ以上はエネルギーがッ!!」
「……簪さん?」
なんだか、エムが以前にも同じような状況になってその時と対応が違うことに対する抗議の声を聞こえたんだが……
チラリと簪とセシリア達の方を見たが、残っている方の荷電粒子砲を向けるだけの簪と、それを見てドン引きしているセシリアが見えた。
「――ええい!セシリア!頼む!!」
「――ええ!任されましたわ!!」
再度、セシリアがBTビットを操り、再度アキトたちにレーザーで攻撃を行う今度はエムの射撃が間に合い、
――これを教えてくれたのも、俺が今こうして戦えていられるのも全部ッ。
「おおおぉ!!」
俺はここまで温存してきた雪羅のシールドと零落白夜を展開しながらアキトに向けて突撃する。雑念を散らすように、叫びながらッ!セシリアのレーザーの対処で反応が遅れたエムは俺を撃ってくる。撃たれたのは物理弾だったため多少の衝撃を受けたが、このまま突っ切る!!
「……エム、いい」
「ッ!だがッ――」
「エムは箒と鈴音の対処を頼む」
「……分かった」
それを見たアキトはエムを下がらせて、右手のそれぞれの指先から赤いビーム刃を展開し、右手を開いた形から手刀にする。細かった5本のビーム刃は1本の厚いビーム刃になる。
そして――お互いがお互いの刃で斬りかかった。
キィイイイイイイィン!!
青白い零落白夜の刃と赤いビーム刃で
「……なんで」
俺はここまででため込んでいた感情をぶつける様に叫ぶ。
「なんで裏切ったアキトォ!?」
「……」
俺は、アキトが
はい、何番煎じか分からないIS二次創作オリ主物。
本当は、原作小説の様にスタート教室でもよかったのですが、
こういう出し方も面白いかなっと思って、急遽変更(考えなし)。