わたくしの名前はセシリア・オルコット
イギリス代表候補生にして、第3世代ISのテストパイロットを務めるエリート―
え?なんですの?……巻いて?早くしろ?
……お黙りなさいウノ2号。
―ゴホン、ISバトルでクラス代表を決めることになった織斑さん、わたくし、暁人さんの3名。
量産機とはいえ、『2人目』であるはずの暁人さんの方が先にISを渡されていたのはいったい?
『最強』を目指すと言った、彼の実力とは?
……そして、入学式当日にウノで遊んでいた少し抜けている所があると思われているイメージを払拭する絶好のチャン―あら、なんでカメラを止めようとしますの?最後まで言わせ―
2022年4月4日(月)
IS学園
1年1組の教室
「黒野?ちょっと、いいか?」
「ん?織斑……と、あー」
俺は午前中の授業が終わり、箒と一緒にもう1人の男子――黒野に話しかけに行った。……本当は他の休み時間中に話しかけようと思っていたのだが、黒野は休み時間中ずっと布仏さんとどこかに遊びに行っていて、やっとこの昼休みの時間に話しかけられた。黒野は俺と箒の姿を確認すると、まずは俺の名前を言ったが、箒の名前がわからなかったようなので、言葉に詰まっていた。箒は先ほどオルコットにしたように自己紹介をする。
「篠ノ之箒だ。箒でいい」
「……ああ、わかったよ、箒さん」
……ん?今、黒野の言葉には、なんか変に間があったな。
「それで?『
「「……」」
変な間があったと思ったがそんな疑問をかき消されるように黒野から聞かれるが……正直、言って今まで見ていた黒野の対応とは違くて驚いている。
「なんだ、話しかけに来ておいて2人とも。鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして」
「いや、布仏さんと話している時と全然違うなって」
「ん?そうか?」
そんなことを言われるのが意外なのか黒野は少々驚いた様子で言った。いや、今までの布仏さんとのやりとり見ていればそりゃ――
「俺は誰に対しても同じように接しているつもりなんだが」
「それ、本気で言っているのか?」
あれ?もしかして俺の記憶違いだったのかと思い確認のために箒の方に顔を向けたが箒は首を横に振って否定した。そうだよな?なんか、こう、布仏さんに対しては表情も言葉も緩々だよな?
「何を言っているんだ。人によって対応が変わる失礼な奴だとでも思っているのか?こんなの人として当たりま――」
心外だとでもいう様に黒野は話をしていると、布仏さんから声がかけられる。
「くろろん、一緒にご飯食べよ~」
「うん!わかった、ほーちゃん、今行くよ!!」
「「………」」
いや、もう言ってるそばからキャラ違うじゃん。何なの、お前のそのキャラの変わりようは……
「本音さん、暁人さんは、その……お二人とお話をされるようですので、今日のところはわたくしと食べませんか?」
俺と箒が黒野と話をしたかったことを知っているオルコットから助け船を出されるが、1つ気になることがある……オルコットさん?いつから2人を下の名前で呼ぶようになったんですか?さては、休み時間中にまた一緒に遊んでいて親睦を深めたな?
「はあ!?勝手に決めるなよ、ウノ3号!」
「その名前で呼ばないでもらえませんか、ウノ2号」
……親睦が深まっているのかは分からないな、この2人。黒野はオルコットに対して怒った後、得意顔になって腕を組みながら言う。
「フン、そんなことで俺とほーちゃんの仲は引き裂け――」
「うん、わかったー。今日はセッシーと食べるね~。まったね~、くろろ~ん!」
「……うん、わかったよ、ほーちゃん。楽しんできてね……」
「「………」」
黒野は小さな声で、手を小さく振りながら布仏さんが出て行った教室の出入り口を見ていた。哀れ過ぎて、何も言えない……
「――さて」
何と声をかけたらいいのか悩んでいると、少し顔を下に向けていた黒野はこちらに顔を向けて凛とした様子で話し出す。
「それで?何の様だ、『
……脳がバグるから、会話に変な緩急の差をつけるのやめてください。
2022年4月4日(月)
IS学園
屋上
俺たち3人は屋上に来ていた。IS学園は一般的な学校とは異なり、屋上が解放されている。IS学園の屋上は、季節の花が植えられた花壇やヨーロッパの街並みを思わせる石段が配置されていてとても雰囲気がいい。そんな屋上で、IS学園の生徒は昼食をとることが出来る。俺たちはそんな屋上の円テーブルの一つで食事をとっていた。
「ムグ……ムグ……ゴクン……それで何が聞きたいんだ、お前ら?」
黒野はコロッケパンを食べながら聞いてきた。俺と箒と黒野は購買でそれぞれ適当な食べ物を買ってから屋上に来た。ちなみにそれぞれが購入したものは―俺はのり弁(大)とお茶、箒はおにぎり2種類(鮭と昆布)とお茶、黒野はコロッケパンとメロンパン、そしてブラックコーヒーだった。俺はのり弁を食べつつ、黒野に聞く。
「ムブムグムグムグ(IS学園レベル高ぇ~、この白身のフライとパプリカのタルタルソースの組み合わせの相性も抜群だし見た目も良い……)」
「ムグ……ムグ……(くっそ~、ほーちゃんと一緒にご飯を食べられなかった。ウノ3号め、邪魔をしやがって。次こそは……)」
「お前ら、話はどうした、話は?」
さっさと昼食を済ませた箒は、俺たちに遅いぞと睨みながら言う。ちなみに俺は、購買で変な人に捕まり、のり弁買うことになって、他の2人とは屋上に来るのが遅れているので、箒から来るのが遅いと怒られている。これ以上箒を怒らせると何をされるかわからないので、さっさと要件を済ませよう。―それにしても、こののり弁本当に美味しい、また今度食べよう。
「グビグビグビ、ゴクン……そういえば自己紹介が済んでいなかったな、俺の名前は織斑一夏。一夏って呼んでくれ。今じゃ『
「ズズー、ゴクン……黒野暁人、『
「「グビグビ/ズズー……ゴクン、ぷはぁ」」
俺たちは自己紹介を行ったタイミングで、お互いの食事が終わったので本格的に話し始めることにする。……箒、遅れてすまなかった。
「暁人、お前がISに乗れることがわかったのはいつなんだ?」
まずは本命とは違うことを聞くが、気になっていたことを聞いてみる。
「大体今から2週間ほど前だよ」
「2週間前だと?2月に判明した一夏と比べて確かに見つかったのは遅いが、それでもニュースになっていないのはいったいどうしてなんだ?」
そう、俺もそれは疑問に思った。俺はあまりニュースとか見ないが、それでも『2人目』が見つかったなんて話は大々的に報道されるはずだし、今日のクラスのみんなの反応を見るにみんなも初めて知ったといった様子だった。
「さあ?政治なんじゃないの?俺は何も知らないよ」
「………」
そう言われると何も聞けないな。暁人のこの件については、『
「まあ、その話は置いておいてさ……俺は同じ境遇の奴が増えては嬉しいぜ!IS学園で男子1人だけって聞かされていたから心細かったんだよ」
俺は話題を変えるように言う。心細いと思っていたのは事実だしな―幼馴染の箒がいたり、千冬姉がIS学園に務めていたりして入学前と比べてあまり、心細いという心配はないような気がしないでもないが、やっぱり同じ男子がいるっていう状況は違うな。気が楽だ。
「フッ、それはよかったな」
「……?暁人は、こう、何もないのか?IS学園は女の子ばかりでの心配事とかさ」
「
多少の諦めを含んだような、まだ15歳なのに枯れたような言葉だった。同い年なのに、大人っぽいというよりは、こう、老成しているような――そう思った俺は、つい言葉にしてしまった。
「いや、なんかおじいちゃんのような言葉だな?」
「フッ、それをお前が言うのか、一夏?」
「え?箒、なんでだよ?」
「小さい頃の一夏もおじいちゃんが言うようなことを言っていただろう?」
「そ、それとこれとは話が違うだろ?」
「いーや、違わない。私はその時、同い年なのにおじいちゃんぽいなって思ったのをはっきり覚えているぞ」
俺は箒にそういわれて、少し恥ずかしくなる。俺ってそんなに爺くさいことを言っていたか?
「……フッ、二人とも仲が良いな。付き合っているのか?」
俺たちの様子を見ていた暁人がからかうように言ってくる。――これはしっかりと言ってやらないとな。
「つつつ、つ、付き合っている訳では……」
「そうだぞ、俺たちは付き合っていない。ただの幼馴染だ」
「「………」」
よし、しっかりといってやったぞ――って、な、なぜだ?なぜ2人から呆れた視線を向けられるんだ。
「はあ、この唐変木は置いておいて」
「え、ちょっと、箒?」
「ああ、この朴念仁は置いておこう」
「あ、あの、暁人さん?」
俺を
「私には姉がいる。篠ノ之束だ……知っているだろう?」
「ああ、知っている。ISを開発した張本人にして、現在逃亡中の人物だ」
「そうか……お前は私たち姉妹と顔が似ていて驚いたんだ」
「
それも知っている?束さんの写真でも見たことがあるのか?確か10年前のISを発表した時や『白騎士事件』の時の14歳ぐらいの時の写真しかなかったような気がする。確かにその時の写真を見たと言われてしまえば、それまでなのだが……何だ?言っている以上の意味があるような気がする。
「それでは、その上で聞く。お前は『あの人』――いや、私たち姉妹と何か関係があるのか?」
「多分、無いね。顔が似ているだけだ。直接的な関わりもない」
思っていたよりスラスラ答える暁人。初めから質問の内容について分かっていたかのような回答に感じられる。
「多分?なんでそんなに明瞭に答えられるのに曖昧な言い方なのだ?」
箒も同じことを疑問に思ったのか問い詰める。
「ああ、これは俺の身の上話をしなくてはいけないんだけど……実は俺は自分の親を知らないんだ。赤ん坊の頃に孤児院の前に置かれていたらしい」
「それは……」
「だから、だれと血縁関係があるのか、他にも血の繋がった兄弟がいるのかも俺は知らない。俺は家族だと思っているのは同じ孤児院のいる妹のように思っている1つ年下の女の子だけだ」
暁人もか……暁人も俺と同じく、親を知らないのか。こういったことで親近感が湧くのもおかしな話だが、同じような境遇の奴がいると何かと辛さは理解できるつもりだ。
「話しづらいことを、話させてすまなかった……」
「いいや、別にいい。他の『
……まただ。暁人の話す言葉には、言っている以上の意味があるように話している気がする。そう、この『
「そんなことよりも、一夏。お前どうするんだ?」
「え?何が?」
話が変わり、いきなり俺に話を振ってきた暁人。俺はいったい何の話かわからなかった。
「おいおい、俺たちの間での共通事項といえば『男子』か『クラス代表』の件だろう?1週間の間どうするんだって意味だよ」
「ああ、その話か」
クラス代表を決めるためにISバトルを行う件か……正直、俺はこれに巻き込まれた立場なんだよな。そんなことを思いながら、俺は一応考えていたことを伝える。
「家に帰ってみてから考える予定だったんだ」
「ん?織斑先生に相談しないのか?」
「あんまり千冬姉に頼りたくないというか――」
俺は今まで千冬姉に面倒を見て貰っていたから、できるだけ自分だけでなんとかしたい。この件も俺は自分の力だけで――
「は?どうしてだ?」
「「―ッ!?」」
俺の言葉を聞いた瞬間、暁人の雰囲気が一変した。布仏さんと話していた時のぽわぽわしている時のものでも、最初に見せた凛としてものでもない……もっと緊張感を感じさせる雰囲気だ。
「一夏、お前はISについてどれぐらい知っている?どれぐらい動かせる?」
暁人の言葉には一言一言がまるで俺の心を、身体を削っていくような鋭さを持っている。
「何もやったことがない、できないお前がなんでそんなことを言えるんだ?」
そう、まるで鎌を持った死神が俺の間違いを正そうとしているような――俺は今の暁人にそんなイメージを持ちながら反論する。
「そ、それはお前だって」
「俺は少なくともお前よりは
俺の反論は一蹴された。確かにISの勉強は誰よりも遅れているけど、ISを動かすことに関しては暁人と同じじゃないのかよ……
「お前の姉は『
「お、男ならまず1人でやらなくちゃいけないだろう」
「確かに一理ある……しかし、その前提が違うだろう?」
「ぜ、前提が違う?」
「そうだ、もう1人でどうこうできる問題ではないんだ」
前提?と思っていると黒野は指を1本立てて話し始めた。
「1つ目――まず時間が足りない。1週間という期間で独学でIS訓練を行っての試合は無謀過ぎる」
「ISバトルを提案したのは暁人ではなかったか?」
「……ああしないと、後ほど不満が出てきたりするし、何より俺は戦いたい」
……俺はそのお前の戦いたいっていう欲望に巻き込まれているんだが?続いて暁人は立てている指を1本増やす。
「2つ目――ISの準備だ。1人でやることに括っているようだが、そもそもお前ISを政府、あるいは学園から支援されるんだろうが。この時点でお前の理屈は破綻している。お前の1人でという理屈だと、自分でISの準備をすることになるんだぞ?一夏、お前にISの設計や開発ができるか?」
「できるわけがないだろう!?」
「そう、できないだろう……それじゃあ、お前は自分にできない時にはどうするんだよ?」
「それは……」
「他の人に頼るしかないだろう?誰にも頼らないで―誰とも話さないで進んだ先は『ひとりぼっち』だぞ?」
話のスケールが大きすぎるが
「……今のは極端な例だが、とにかく織斑先生とは一度は話せ」
そう言って先ほどまで感じていた異常な雰囲気を解いた暁人は、まだ残っていたコーヒーを
「一夏……私は暁人の話は正しいと思う」
「ほ、箒……」
箒も暁人の意見に賛成の様だ。い、いや、俺も暁人の意見には納得がいくというか、否定できないというか。でも……だけど……
「今日の内には話しておけよー」
「………」
俺の内心を見透かしたかの様に暁人は話す。そもそもISで試合を行うことになったのはお前が原因だし、なんで初対面の相手にここまで言われなくっちゃ――
「血を分けた『きょうだい』――家族なんだろう?」
「――ッ」
暁人の言葉を受けて、胸を――心臓を銃で撃たれたかのような衝撃が走る。そう、精神や心、魂といった俺そのものを打ち抜くような言葉だった。
「あ、ああ……今日絶対に千冬姉と話すよ」
俺はその衝撃が抜けないまま言葉にする。そ、そうだよな、
「暁人……」
「ん?」
「俺は大切な事を見落としていた様だ。気付かせてくれてありがとう」
俺は過程はどうあれ、俺に大切なことを気付かせてくれた暁人に感謝の言葉を伝える。出会って1日も経っていなく、色々おかしな点がある奴だが、一番最初に感じた凄い奴っていう印象は今後変わらないだろう。
「それは……よかったよ」
「?」
暁人は俺の言葉を受け取り、ぶっきらぼうに言う。箒は俺の変化に気付かずに会話に置いてけぼりの状態になっていた。俺はその箒の様子に仕方ないと苦笑しながら立ち上がる。
「2人とも、そろそろ教室に戻ろうぜ」
「……そうだな、早めに移動しよう」
俺の言葉を聞いて、箒は立ち上がる。
「俺はもう少し屋上にいるよ」
暁人はまだ屋上にいたいのか、イスから立ち上がろうとしない。
「暁人、授業に遅れるなよ」
「授業に遅れたら、千冬姉に頭を叩かれるぞ?」
「フン、一夏じゃあるまいし、叩かれるようなことはしないよ」
「なッ!?」
「フッ、違いない」
「え、箒、それは意味だよ?」
俺と箒はそれぞれ話し合いながら教室に戻った。
暁人はIS学園の屋上でイスの背にもたれかかりながら空を見上げる。
「まずまずって感じか……はあ、『これ』やるの疲れるんだよな。変に頭使うし」
暁人はそう疲れたように呟く。
「相手の内面を暴かなきゃいけないし、やった時の罪悪感がすごいんだよなあ……『ねえさん』ほど理解が難しかった相手はいないと思いたいけどね」
先ほどまで家族は妹しかいないと言っていた口で、ねえさん―姉がいるかのようなことを言う暁人。
「つーか、あの野郎、こういったことスロースターターだし、
あの野郎と罵りつつも、少し笑っている。まるで何かを懐かしんでいるようだ。
「――ああ、だからこそ自覚させる必要があるんだよ。これも必要なことだ、
暁人は何かを確認……いや、『再確認』するようにしている。そして、暁人の周りに誰もいないが誰かと話しているようだ。
「はあ、なんで俺の『
傍から見ると暁人は、独り言で話して謝っているように見える、少々近づきたくない人に成り下がっている。
「それに今は『ひとりぼっち』だけど、ここには『みんな』がちゃんといる」
そう、寂しそうに言った暁人は決意を固めるように呟く。
「ああ、そうさ、今度こそ俺は――」
「『
~購買での出来事~
「何を買おうかな。お、のり弁が300円――って、IS学園でのり弁が売っている!?IS学園で売れるものなのか!?」
「――フッ、甘いな『
「お、お前はっ!?……いったい、どちら様でしょうか?」
「私の名前は、お弁当マスク!!」
「お……お弁当マスクッ!?」
「そうだ!おい、ファース――」
「料理長~、遊びもほどほどにしてくださいね」
「……」
「……りょ、料理ちょ――」
「否!!私はお弁当マスク!!それよりも『
「は、はい!!」
「貴方の話は聞こえたわ!そう、私も初め普通ののり弁を作った時は、不評だった……」
「そ、そうなのか?」
「やれ品がないや、揚げ物が多いのでちょっととか、女子高生に出すものじゃないとか言われていた」
「お、おう……そうだろうな」
「しかし、私は諦めなかった!!海苔は複数の旨味成分を持つ食材で、のり弁はこれを最大限に味合わせてくれるものだと信仰している!!」
「ゴ、ゴクリ」
「何より、お弁当と言ったらのり弁でしょうに!!そこで、私は女子高で食べても可笑しくないのり弁を研究した!!」
「え~と、具体的には?」
「まずは意見のあった見た目をどうにかした。卵焼きはハート型にして可愛さを出して、揚げ物は白身のフライのみしてみたり――」
(ちゃんと意見として取り入れるんだな)
「試行錯誤の末たどり着いたのり弁……そう、このIS学園ののり弁を見なさい!!」
「の……のり弁とは思えないほど彩りがある……ん?この鶏肉で野菜を巻いたものは?」
「ああ、八幡巻きを参考にしたチキンロールだ。鶏もも肉にニンジンやインゲンを巻いて出汁で柔らかく煮たものだ」
「それだと味が薄いんじゃないか?」
「濃い味は海苔とおかかで出てるから、それら以外のおかずの味付けは控えめにしてバランスを取っている」
「へぇー」
「ちなみに日本の女子生徒にうけると思って、こののり弁作ったけど意外と海外の女子生徒にも人気だ」
「それは、いったいどうして?」
「結構、苦肉の策だったチキンロールが和風ガランティーヌとして面白がられて……」
「そ、そうか……しかし、すごいぜ、こののり弁!これだったら女の子にも人気があるのも納得だ!」
「―そう、今やこのIS学園で人気の弁当!!並盛の価格は300円、ご飯が多くなり具材も1品追加した大盛で、なんと400円!!」
「や、安い……よし、買った!!」
「まいどあり!!」
「……あれ?箒と黒野は?」
「ああ、顔が似ているあの2人かい?さっさと何か買って行っちまったよ」
小ネタ
一夏:のり弁うめぇ!
箒:今度、のり弁買ってみようかな?
暁人:くっそ、ウノ3号め(怒り)
セシリア:サンドイッチ美味しかったですわ
本音:うどん、うまうま
お弁当マスク:フッ、またのり弁を布教できた
副料理長:料理長の『コレ』さえなければな……
~次回予告~
千冬「……なんでのり弁なんだ?」
暁人「知らん。作者は小説書いてたはずが、のり弁のレシピを考えていることに悩んでいたけどね。アホだから」
千冬「そうか……あとこの話の最後のお前、明らかに―」
暁人「言わない言わない、タイトルでもろばれとかも言わないで」
千冬「そもそもなんでこのタイトルなんだ?」
暁人「プロローグ書き終わったテンションでよく考えもせずに投稿したから」
千冬「……アホだ」
次回、第5話:孤児院の闇