書き直してみました。少しでも文章の書き方上手くなってるといいなぁ……
防衛任務を終え、本部内に戻ってきた蓮は道中知り合いの隊員にあったり会話をしたりしながら、目的地へと向かう。
「さて、時間はまだ早いけど二人とも来てるかな」
時間は十一時を少し回ったところ。約束している時間は十二時のため、かなり時間がある。
周りを見渡すと、白を基調とした隊員が多くいた。それらすべてはC級隊員と呼ばれる訓練生である。ボーダーにはA、B、C級とランク分けされていて、主な戦闘隊員はB級隊員で、A級隊員は精鋭と言われている。蓮はA級隊員である。
ここはランク戦ブースと呼ばれ、色々な人達が訓練と称して腕を磨きあう場所である。
蓮はある人物と会うため、ここへ来た。
「ざっと見た感じ居ないんだよなぁ……あ、居るじゃん」
ブース内のソファに座って待つかと腰を下ろすと、個人戦を映しているモニターに目を向ける。するとその中に今まさに探していた人物がいることに気が付いた。これは見渡しても見つからないわけで、暇なので見て待つことにした。
「お、終わったな」
観戦し始めること約二十分。個人ブースから目的の人物が出てきたので話しかけに行くことにした。
「おつかれー」
「お、蓮じゃん。そっちも任務おつかれー」
たった今個人ブースから出てきた彼の名前は緑川駿。小柄で幼馴染の一人。蓮の後にボーダーに入ってきた。入隊してB級になった後。A級の草壁隊に入ったことでA級になった。
「またせた?」
「いーやっ、さっき来たばっかりだから大丈夫」
駿と会話していると、もう一人が早歩きで近づいてきた。
「蓮、お疲れ様。もしかして待たせちゃった?」
駿と同じことを言ってきた彼女の名前は黒江双葉。ツーサイドアップの髪型が特徴的な子で、蓮のもう一人の幼馴染である。駿と先ほどまでランク戦をしていた相手は彼女だった。
彼女は少し前にB級隊員になり、現在はとあるA級部隊に勧誘を受けている。
蓮は二人とお昼を食べる約束をしていた。
「今駿にも言ったばかりだけど、来たばかりだから大丈夫」
申し訳なさそうな表情をする双葉に笑顔で伝えると、良かったと胸を撫で下ろしていた。
全員が揃ったことで、予定よりも早いが移動することにした。
◇
食堂へと移動した三人は着くとそれぞれ食べたいものを注文していき席に着いた。
「なあ蓮、ご飯食べたら個人戦しようよ」
「お前さっきやってたじゃんかよ。受けて立つけどな」
隣で双葉がえ、また戦うの? と困惑の表情をしていた。
「双葉はどうする、個人戦するか?」
「私はやめとく。それに……」
双葉は何か迷っているように瞳を揺らし、そして決意したのか俺と駿を交互に見た。
何か悩み事でもあるのか、と不安にもなったのだが、それは杞憂に終わる。
「私、加古さんの隊に入ろうと思う。加古隊に」
二人に早く追いつきたいからと付け足して彼女は言った。
その目に迷いはないようで、俺と駿は二人で頑張れと背中を押すことにした。
昼を食べ終わり、俺と駿はランク戦ブースへと、双葉は加古隊の隊室へとそれぞれ向かった。
◇
「実は結構安心してるんでしょ」
「は、何が」
ランク戦ブースへと向かう通路の途中。駿は突然聞いてきた。前触れもなく。
俺は知らないふりをするように聞き返す。それを駿はにやりとしてまたまたーと言った。
「蓮、双葉がB級の男ばかりの隊に入らないか心配だったでしょ?」
ドキリと、俺の心臓が跳ねた。図星だった。
その言葉を聞き、歩みが止まる。
「……」
「無言ってことは、やっぱりかー」
隣で頭の後ろで手を組みからかうように笑う駿。反論したいのに、反論できないのが悔しい。本当にそう思っていたから。
「早くくっ付けばいいのに」
「はぁ!? なっ、なに言ってんだっ!」
駿の急な発言に動揺しまくる俺。本当に何を言っているんだ駿のやつは……
あー顔が熱い。それに、俺なんかが……
「好きなんでしょ、双葉の事」
俺の前に立つ駿がいつものふにゃっとした顔ではなく、真剣な表情で聞いてくる。
俺は一瞬だが、驚いた。この駿はあまり見ないからだ。
だから俺も声にした。
「ああ、俺は双葉のことが好きだ。だけど今はまだ言わない」
言えない。の方が正しいのかもしれないけど。
正直に言ったことで、今度は駿がおお、と驚く。
「なんかすごい素直じゃん、蓮」
俺は駿の顔を見る。今どんな顔をしているんだろう。
「双葉は今頑張ってる。なのに俺の自分勝手な理由で彼女の邪魔をしたくない」
俺の中にある、双葉に対する気持ちと考えを駿に話す。
ふーんと納得したのかしてないのか良く分からない反応をする駿。
「まあいいや、蓮がそうやって考えるなら、陰ながら応援してあげるよ」
微妙に上から目線な気もしたが、そこは気にせずに感謝を告げ、俺たち二人は個人戦をするためにブースへ向かうのだった。