女神転生日記   作:テムテムLvMAX

1 / 4
1ページめ

 ?? 日! 月

 

 

 とんでもない状況になった、訳が分からない、理解が追いつかない。

 

 普段日記なんて書かないが余りにも非現実的な体験をしたもんだから書かないと精神的におかしくなりそうだ。

 

 

 化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ化け物だ

 

 

 ✕月✕日

 

 

 少しづつだが気分が落ち着いてきた、先日のアレは冷静になって考えてみれば作り物だったんじゃないか? そう思うことにしよう

 映画の撮影かコスプレ……にしてはあの質感は生々しい

 

 

 もう考えない

 

 

 △月△日

 

 

 俺の住む街が完全封鎖された、一歩も封鎖外に出られないように自衛隊や警官が見張っていた。

 

 封鎖の理由は国際的な犯罪者がこの街に逃げ込んだ可能性があり、犯罪者は爆弾を所持しているのでもしもに備え自衛隊の出動と人の流入の制限をしているそうだ。

 

 でも、テレビやネットやラジオの電波回線が総じて使えないのは違和感がある、関係あるのか? 

 

 

 

 

 ★★★★★★

 

 

 

 

「君、良いね。コレあげるよ」

 

「うわっえっ誰ですか、なんですかこれ」

 

「答えは自分で探し給えよ、でも捨てたら呪うね」

 

「えっ!? ……あっ行ってしまった、なんなんだあのお姉さん……」

 

 

 

 

 ★★★★★★

 

 

 

 

 □□月○日

 

 

 完全封鎖から一週間まだ犯人は捕まらず、政府は封鎖地域に外出禁止令を発令した。

 そこまで危険なら自衛隊の人が見回りしてくれればいいのに、この一週間で街中で自衛隊員は見掛けなかった。封鎖だけしてるのか? あと関係あるか分からないけど黒いスーツの人が増えた気がする、ここは一応観光地だけどスーツのまま観光するのが最近の流行なんか? 

 

 外出禁止令の発令前に最後に自由を楽しもうと歩いていたら知らないお姉さんに謎の箱を貰った、お姉さんの顔はよく見えなかったが日焼け肌の美人だったような気がする。これは新手の詐欺なのか? この箱にはGPSが入ってるとか? まさかあの人が爆弾魔でこの中には爆弾が? 警察に通報したらいいか? 

 

 

 まぁ怖いもの見たさで開けたのだが。

 

 

 中には爆弾じゃなくて腕時計と指輪が入っていた、見た感じ高価な物に見える。返したくても返す宛がないしくれた本人もあげると言っていたので、腕時計と指輪を着けてみた。これで俺もオシャレな男だな

 

 

 ◇月◆日

 

 

 今後こんなことが起きないように戒めとして、事の初めから書いておく。

 

 外出禁止令が解除されてから腕時計と指輪をつけて外出してみたらやけに視線を感じた、黒パーカーと黒の長ズボンの男が高価な腕時計と指輪をしていたら怪しく見えるかもしれない、初めはそう考えていた。

 

 一通り用が済んだ後に神社にいる知り合いに会いに行ったら境内に黒スーツの人がいた、何故か嫌な予感がした。予想通りに捕まった。

 

 

 理由はなんだろうね? 日記書ける程度には自由なんだけど。

 

 

 

 ○月●日

 

 

 

 黒スーツの人は政府直轄の極秘組織『ヨミ』の構成員だった。

 全然信じられないし今も疑ってるんだけど実際に基地となる場所や動いている人々を見ると無理矢理に納得するしかない気持ち。

 んで俺はその組織にスカウトされちゃった、本当は『ヨミ』について個人的記録は残しちゃいけないけど特別にOKが出たので日記は続けられる。

 

『ヨミ』まとめ、後々見返す用

 

 政府直轄組織『ヨミ』は日本の霊的防衛を担う、構成員は何かしらの霊的素質を有する霊能力者である。

 活動範囲は日本全土、海外にも似たような組織がある。

 第二次世界大戦で昔からの霊的防衛力を失ってからは常に霊能を使った侵略の恐れと隣り合わせである、これは霊的存在つまり神

 や妖怪といった高次元の生命体『悪魔』が関わるからだ。

 

『悪魔』とは宗教や神話の中で語られる神々や怪物等を指す、神や怪物等は国や宗教で見方が異なるので便宜上『悪魔』で国際的に統一されている。

 

『ヨミ』の活動は基本的に秘匿されるべきでそれを表に出そうものならこの世からサヨナラバイバイすると言われた。

 

 現場の環境は控えめに言ってクソブラック、刑務所の中のほうが快適だとスカウトしてくれた人は言う。

 

 

 △○月✕日

 

 

 クソブラック組織『ヨミ』の新入隊員に正式になりますた。

 隊員、つまり部隊があると言うわけで……集団行動は苦手な俺は言われた時に思わずひょっとこフェイスをしていたと思う。

 

 所属は討伐隊、人に害をなす悪魔共を直接排除する部隊。噂によれば一番人の入れ替わりが激しいみたい、何故かは考えたくないね(ガクガク)

 そういう所だから常に人手が足りていない上に近頃は排除対象が増加傾向にあるらしくまともに休むことすら出来ていないとか。

 これは……不味い、不味いですね、悪魔に殺されるより過労で死ぬ方が速いか? 

 

 

 △月○日

 

 

 

 隊員の研修が始まった、新人は俺だけだからマンツーマンレッスンで学習出来て大変良いです。それだけ。

 

 先生役はスカウトの人、実は討伐隊の隊長だ。見た目昼行灯人間じゃけん初見じゃ分からんばい……説明されても威厳がないっちゃね……

 

 まぁそれは良いとして、ふざけんな! 人が三メートルもジャンプできるわけ無いだろ! いい加減にしろ! 最低限これは出来なきゃ現場に出せない? そんなこと知るかぁっ! 

 

 

 △月□日

 

 

 人間なんとかなるもんだな、三メートルは軽々と跳べた。まぁ純粋な運動能力じゃ無理だけど『霊力』と呼ばれる生物に宿る不思議なパワーを引き出して身体を強化することで可能となる。

 ぶっちゃけドラゴンボー○では? この際『霊力』は『気』とも言い換えられたり『チャクラ』と言っても差し支えないのかもしれない。ただ間違えてはいけないと注意されたのは『マグネタイト』というエネルギーを消費しているという事、激しい感情から生まれるエネルギーでこれを保持するには訓練が必要だ、まぁ飯食って寝たら回復するので余程の事がない限り心配はいらないとも言われた。

 

 なら最初からそう言ってくれよ

 

 

 ◆月✕✕日

 

 

 今日は研修でも一際事故率が高い『悪魔召喚』をするそうだ。

 妖魔神仏の住む『魔界』から助けになる『悪魔』を『召喚』する訳だ、あっちの都合が良ければ来るし悪くても強制的に呼べるみたいだけど……上位次元に住む彼らがどう行動するかは人間には想像出来ない、そもそも『召喚』とはやたらめったら時間が掛かる儀式を行い、一言一句間違えないように祈りを捧げる、中々の神経質な作業だ。

 

 今回は『悪魔』の中でも比較的安全な『妖精 ピクシー』を呼びたいとのこと、隊長が言うには小さくて可愛らしいけれどイタズラ好きの子供のような『悪魔』だって。

 

 よーしけっぱるべ! 

 

 

 

 

 ★★★★★

 

 

 

 

「召喚に答えよ! 『妖精 ピクシー』!」

 

「よし、ここまでは……様子が変だっ! 何かが来るぞっ!」

 

「えっ!? どどどどうするんですか隊長っ!? うわぁ出てきたぁぁぁっ!」

 

「“ようやく”お会いしましたね……私の主、伴侶足り得るお方……今後ともヨロシク」

 

「「…………?」」

 

 

 

 

 ★★★★★

 

 

 

 

 △☆月□日

 

 

 ようせいさんどこ? ここ? 可愛らしい小さな生き物を期待していた俺に来たのは万能無敵良妻容姿端麗ケモノ娘だった件。

 

 名前は色々あるようで彼女が名乗ったのは『玉藻前』だったり『妲己』だったり、ちょっと調べたら色々出てくる大妖怪さんだった、彼女は新しい名前が欲しいと言うので『九美(くみ)』とつけたら喜んでくれた。

 それと“ようやく”の意味を聞いたら『あるお方』から俺の存在を聞いていて俺に会うよう促されていたようだ、俺なら九美を満足させられるとかなんとか……やっぱ分かんないなぁ悪魔の考えることはよぉ。

 

 ま、ピクシーじゃないがこれはこれで良いものだ、なんせ強いし身の回りのこともやってくれる。堕落しちゃーう! 

 

『悪魔』をこの世界に現界させるには召喚者の『マグネタイト』を消費する、相手が強いほどゴリゴリ持ってかれる。調子に乗った俺は『マグネタイト』スッカラカンになっちゃった。そうなると『悪魔』はこの世界には居られないのだが不思議なことに『九美』は俺の腕時計の中へ入っていった

 

 これにはビックリした、隊長もビックリしていた。

 この腕時計、おそらくCOMPと言う悪魔召喚プログラムを始めとする様々な機能を持った悪魔使いの為の機械らしい。

 

 でも世界にある現行機種より何世代も先の技術で作られたみたいなので、悪魔召喚プログラムが使われていること以外は何もわからないそうだ。ブラックボックス多すぎだってCOMP技術者は言っていた。

 

 貰い物がこんなのとかやっぱ捨てれば良かったかな

 

 

 

 ◆月✕✕日

 

 

 今日の研修は共に行動する仲間との連携、『悪魔』を使った対悪魔戦訓練だった。

 

 他の仲間は皆出払っているので隊長とやるしかないのだけど、ヤッバイ隊長つえぇ! ってなった。連携の方は戦闘のメインは仲間の悪魔、『仲魔』に任せるので道具を使ったサポートくらいだからそこそこ出来た。

 でもね、隊長は『仲魔』がサポートして自分は突っ込むんだ、バケモンにはバケモンをぶつけんだよってか? 

 ちなみに隊長の『仲魔』は『酒呑童子(シュテンドウジ)』サクッと調べても大妖怪ですな、それがサポに回るとは隊長なんなんだ。

 

 

 

 ◆月◆日

 

 

 研修もそろそろ佳境、やはり実践あるのみという事で地上に現れた『はぐれ悪魔』を討伐に向かう。

『はぐれ悪魔』は『魔界』のどの勢力にも属さない文字通りのはぐれた存在、地上でやりたい放題やるのは大体こいつ等だとか。

 

 初めての実戦でどこまでやれるか不安だ、『九美』もとい『九尾の狐』が味方してくれるとは言え命が掛かる仕事だ、楽観視出来ない。隊長もついてこない完全なソロミッションだぞ、やれるのか。

 

 願わくば何事もないように……

 

 

《旦那様、ご心配為さらずとも九美めが全て解決致しましょう。どうか身も心も私にお預けくださいな》

 

 

 ●月★✕日

 

 

 こっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっわ。

 いつの間に日記に音声なんて仕込んだよ!? ページ開いたら九美の声がしてびっくりしたわ! もっと隠さないと駄目だなこりゃ。

 

 明日は現地調査をして『はぐれ悪魔』の痕跡を探す、それから種族をある程度絞り込み対策を立てて討伐する。それを俺一人、正確には俺と九美でやる。教練を受けたとは言え不安は消えない。やることをキッチリやろう、頑張れ俺! 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。