女神転生日記   作:テムテムLvMAX

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日本をまたにかけて行け


3ページめ

 □○月□◇日

 

 

 おのれ許さんぞ隊長。

 

 全国各地を飛び回る任務とかやりたくねぇよ! ご丁寧に部隊まで創設してぇ! 俺は実家暮らしなんだ、そんなことをしたら死んでしまうぞ! 情けないことになぁ! 

 

 

 割と真面目にどーすっかな……衣住食を自分で用意するのは手間だしやって来なかったし……あ、九美に任せよう、うん。

 

 

 

 ◆月△日

 

 

 新しい部隊、名称は『イダテン』と呼称され隊長をトップにした部隊になった。隊員は俺と先輩隊員のニッチー、ニッチーさんの本名は知らね。あだ名が浸透し過ぎでニッチー以外で呼ばれてない。

 

 ニッチーさんは言わば副隊長ポジ、隊長がここぞと言う場面で呼ぶ隊員。相棒の『烏天狗』と『鞍馬天狗』のツインテングシステムで戦場に嵐を起こす。ニッチーさん自身も戦闘力は高くいわゆる『神通力』と呼ばれる力で戦い、僧侶の側面を持つので悪魔を想定した治療法もしっかり持っている。賢者かな? 

 

 

 とりまニッチーさんと二人で列島縦断妖魔の旅、行ってみよー! 

 

 

 

 ★月●●日

 

 

『イダテン』初任務決まり! 場所は北海道、アイヌ文化が残る呪術的にも海産物的にも美味しい所! 

 

 

『はぐれ悪魔』が以前から猛威を振るっていて現地の霊媒師では対応しきれて居らず、これ以上放置すれば手が付けられない上に被害を隠せなくなる、公に『悪魔』の実在を公表するわけにはいかないので早急に対応するべき案件である。

 ー隊長のお言葉より抜粋ー

 

 

 ふーん、初っ端でこれかぁ……つら。

 

 デカラビアくんヒトデと間違えられて食べられるんでないか? 

 一応魔神七十二候に名を連ねてるし大丈夫かな? 

 

 

 ◆◇月○日

 

 

 

 昨日見ていたアニメの続きが気になり過ぎて夜しか眠れない(お約束)

 飛行機で移動していたんだけども移動時間にすること無くてアニメを虱潰しに見ていたら悪魔と人間のバトルの物語があってまんま今の俺じゃないか? と重なるしあるあるネタも散りばめられていた……まさかあのアニメは『ヨミ』関係者が作ったのかと疑いたくなる出来だった。

 

 スタッフロールにチラッと政府系機関の名前が乗っていたから、可能性はあり寄りのアリ。

 

 あのアニメまだ見終わってないからこの任務終わったら見よう、残り15話と劇場版二本あるからまだまだ楽しめる。

 

 

 ○○月△◆日

 

 

 上陸したぜ北海道! 道民の皆様こんにちは! 北海道広すぎて本州人はまず距離感に戸惑うよね〜。

 任務地は☆☆市の山奥、それと市街地、あとは任務の進行次第で被害の出る恐れのある場所。

 

 さーて藪から何が出てくるか楽しみだぜへっへっへっ……

 

 周辺の悪魔の痕跡を集めつつ住民への聞き取りと悪魔の痕跡探してえんやこら、北海道広いから隣と言っても2km離れてたとかざらにある。悪魔も人がバラけているからか広範囲を行ったり来たりしていてなかなか特定出来ない。

 

 

 これ冬だったら死んでいた可能性が……ぶるぶる

 

 

 ●月◆日

 

 

 やっと見つけたぞ悪魔の痕跡をよぉ〜? 

『マグネタイト』の残滓がベタベタこびりついた場所に人の頭髪らしきものが山盛りもりもりてんこ盛りだった、気味が悪いし気分も若干悪くなった。今この日記を書いている瞬間も吐き気を催す。

 

 それになぁ場所もいやらしいんだこれが。山の中の老朽化した小さな神社なんだよなぁ……このパターンはかつてこのあたりに災いがあってそれを収めるために神として祀った、昔の日本にはよくある話だ。よくある話だけにそこら中に危険が潜んでいることになる。

 

 今回は調べたところによると十四年前から被害があった、地元の行政機関に記録を見せてもらうと失踪または行方不明者が多発していたのが十四年前で最近は更に増えているようだ。

 原因はハッキリしていてそこはホラースポットとしてSNS等で有名で行方不明者が出ても『神隠し』だと騒ぎそれを確かめようと更に人を呼び込みまた神隠しが起きまた騒ぎまたまたまた……この無限ループが長く続いていた理由は神隠しの生還者がいることだ。

 その生還者の警察の調書や本人たちに直接聴き込みをすると皆さん口を揃えて『小人』が逃してくれたと語る。

 その『小人』についてはよく分からないが助ける行為が善意ならば空回りなのだろう、それが返って被害を増やしてしまった。

 

 

 さて、今日はここまでとする。明日が本番だ。

 

 それとどうせ九美は見ているのだろうから書いておく、明日は早いのでオニギリ一つお願いします。北海道だしカニがいい。

 

 

『承りました、我が主。我が旦那様』

 

 

 追記

 

 旨かったぜぇ! また頼むよ

 

 

 

 ★★★★★★★

 

 

 

「ここがそうですね」

 

「うん、気を付けようね。ボクが先行するからアシスト頼むよ」

 

『我が社、汚すはダレカァァァァ!!!』

 

「来るぞ! クラ! カラ!」

 

『『仰せのままに!』』

 

「これ頑張ったらアムリタソーダ毎食付ける!」

 

『我ノ待遇ヲ引キ上ゲルチャンス!』

 

 

 

 ★★★★★

 

 

 

 ✕✕月●日

 

 

 勝ちましたわ〜! それはそれはギッタンギッタンのバッチンバッチンで悪魔を『魔界』へ送り返して遊ばせましたわ! 

 

 ふぅースッとしたぜぇ、実はかなり苦労したからストレス発散についお嬢様言葉がまろびでてしまった。

 

 

 今回対峙した、いや退治した悪魔は名無しの怨霊、または名を失った悪霊と言ったところで、その由来や伝承は失われたが力はむしろ増して十四年分の『マグネタイト』はその悪魔の本来の姿を歪ませたのだろう。

 醜悪な面の女の霊、髪は長く地面に垂れ手足は枝のように細くしかし力強い、これはおそらく喰った人間の性質に影響されたせいだろう。女の霊と言うなら女が主食だったと考えるのが自然。

 

 人間を喰い続けた『悪魔』は『成長』することが分かっている、人間も悪魔を倒すことで悪魔の魂の欠片を我が物としその生命力を高める。その逆も然りだ。

 

 

 その女の霊は強く俺だけでは無理だった、デカラビアの呪文は避けられるはあっちの攻撃は早すぎて避けられないわでマジレベル違いすぎて禿げた。ニッチーさんの『鞍馬天狗』のクラと『烏天狗』のカラが居なかったら負けていた。

 天狗コンビが高速で動き回ることで相手を封じつつダメージを与え、デカラビアと俺はひたすら補助呪文連打。スクカジャとディア唱え過ぎて日常の口癖になりそう。

 

 

 

 あー疲れたもう『マグネタイト』スッカラカンだ、倦怠感感じるんだけど忘れる前に報告書書かないと……書かないと隊長から催促の電話が……あっ掛かっ

 

 

 

 

 ○△月□日

 

 

 

 つ、次の任務決まりました……今度は愛知だ、飛行機ですぐだな? 

 

 今度はハッキリ対象が分かっているので助かる、と言ってもで相手は『徳川家康』だ。

 

 もう一度言うが『徳川家康』だ。

 

 神君家康公とかなぁ……祀られたら俺も悪魔になれるかなぁ。

 あ、ニッチーさんの後輩さんは『仲魔』に『源義経』とかいたし割と真面目に悪魔になれるのでは? 

 

 話を戻して今回は討伐ではなく、『ヨミ』へスカウトするそうだ。

 天下泰平を目指した人物なら今の日本の惨状をみて手を貸してくださる筈だと一部の霊媒師が『徳川家康』を呼び出したが手に負えず尻尾巻いて逃げてきた、それが『ヨミ』の耳に入り俺たちに話が回ってきた。

 

 それ俺たちがすることか? スカウトは他の人がやってくれよ、愚痴を言いたいところをグッと飲み込み任務遂行を第一にいざ愛知へ向かいます。

 

 

 

 ★★★★★

 

 

「あ〜肩凝った腰痛いー」

 

「ハハハ、慣れないうちはそうだろうね。ん? 君の後ろに何がいるよ?」

 

「ん? ……あ、いた」

 

『ミツカッタ?』

 

「見つかってるぞ、えーと」

 

「コロポックルだよ、きっとあの社で人を助けていた子だよ」

 

『ヒトタスケタヨ? ヨロコンデタヨ?』

 

「うんうん、ありがとうな」

 

『アイツイナイ、タスケナクテイイ、ヒマダカラツイテク? イイ?』

 

「どうやら懐かれたみたいだね」

 

『ヨロシクナノ?』

 

「よろしくな、ほら契約してくれたらここに入れるぞ」

 

『ウワ、コワイチロンヌプイル、ソトガイイ、カタノセテ?』

 

「アハハ、九尾の狐が怖いみたいだね」

 

 

 

 

 

 




九美『あの小人ホンマ・・・(ビキビキ』
ヒトデ『毎食アムリタソーダ、ヨイ』
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