Re:初代アニメ版遊戯王の世界にクリボー好きが転生したら…   作:無銘の紅茶

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主人公とのデュエル②

 

「くっそーまた負けた! 攻めても攻めきれねぇんだよな」

 

「そうだなぁ……城之内君、切り札のカードは決めてる?」

 

「ああ『サラマンドラ』で攻撃力を上げれる『炎の剣士』だけどよ……」

 

 やっぱりか、この時点の城之内はレッドアイズやサイコショッカー持ってないしな……このままだと王国編辺りで原作よりも強くなっているであろう舞や竜崎、バンデットキース辺りに負けるかもしれないし、何枚か俺のカードあげるか……

 

「うーん悪くは無いけど、それだと結構巻き返されちゃうな、何か俺の使わないカードあげようか?」

 

「良いのか!?」

 

「うん。結構余ってたし、それじゃあこの中から好きなカードを取ってね」

 

 俺は鞄の中から俺が余り使わないカードが入った箱を見せた。因みにあげる理由としては戦力強化もあるが、家に置ききれないレベルでカードが余っていたという理由もある。あとは久々に骨のある対人デュエルが出来て満足して気持ちが良いからってのもあるだろう。

 

「おー! 凄え量のカードだぜ! 本当に貰って良いのか?」

 

「これ全部デュエルモンスターズ? よくこんなに集めたわね」

 

「凄い……まるでカードの海だね」

 

「つーかこんだけの量よく持ってられるな」

 

 見せたカードの量は大体3000枚程度……布教用で俺が使わないカードだけとはいえ、大体20ボックスぐらいの量があるわけだな。これだけ剥いて攻撃力の高いモンスターカードが当たらないのは……某恐竜デッキ使いの人がレッドアイズを全財産使って買ったと言うのもあながち間違いでもないのだろう。

 

「それじゃあオレはこのカードを貰うぜ」

 

 おっと、変なこと考えていたらもう決まったようだ。

 さて、見せてきたカードはっと『増援』に『月の書』、『奈落の落とし穴』に『狂惑の落とし穴』そして『地砕き』と『団結の力』か……

 

「うん。どうぞ」

 

「よーし早速デュエルしようぜ!」

 

「あ、待って。城之内君デッキの調整は良いの? それだけあったら抜くカードとかもある気がするけど……」

 

「あー……それもそうだな。ちょっとデッキを調整するぜ」

 

「それなら城之内君がデッキの調整をしてる間、狐桜君、ボクとデュエルしてくれない?」

 

 oh……遊戯とデュエルか、原作通りだと絶対勝てるけど今の遊戯は確実に原作よりも強くなってるだろうし……まぁいいか、それに遊戯相手だと勝っても負けても楽しそうだし。

 

「いいよじゃあやろうか」

 

「うんそれじゃあ『遠慮無くデュエルさせて貰うぜ!』」

 

 おー、これが闇遊戯か、何かさっきとの違和感が凄いな。

 

「じゃあ俺が先行を貰うよ」

 

 先行ドローを忘れずに行い、手札を確認する……『クリバンデット』に『影の光』、『クリバー』と『ジェネレーションネクスト』そして『虹クリボー』と『サクリボー』か。よーしこれなら!

 

「俺は『クリバー』を守備表示で通常召喚、更に手札から通常魔法『影の光』を発動。クリバーを対象に取り、デッキからレベル1光属性悪魔族モンスターである『クリボーン』を守備表示で特殊召喚する。更に墓地から『影の光』を除外して効果を発動。このターン俺は光か闇属性のモンスター1体を追加で召喚出来る」

 

「墓地から除外して発動する魔法カード……!?」

 

「手札から『クリバンデット』を通常召喚。カードを1枚伏せてターンエンド……そしてエンドフェイズ『クリバンデット』の効果を発動する。このカードをリリースすることで、デッキの上から5枚を確認し、魔法カードがあればそのカードを1枚だけ手札に加えることが出来る! 俺は『バーサーカーソウル』1枚を手札に加え、確認した4枚を墓地へ送りターンエンド」

 

「デッキから4枚も墓地に送った……不味いぜ遊戯」

 

「え、どういうこと?」

 

「ただ墓地に送っただけだろ?」

 

「いいや、墓地に眠るクリボー達は『クリボーン』の効果でいくらでも特殊召喚が出来る上に『クリバビロン』は場と墓地に居るクリボー達の力を集結させ強くなる効果がある……」

 

「その通りだけど……随分と余裕そうだね遊戯君」

 

「さてな、オレのターン!」

 

 不敵な笑みを浮かべカードをドローする遊戯、一体何を狙っているんだ?何されるか分からんのですっげー怖ェ。

 

「オレは『ホーリーエルフ』を守備表示で召喚。カードを2枚伏せてターンエンドだぜ」

 

 狐桜 LP4000 手札3枚 守備表示モンスター 『クリバー』 『クリボーン』 伏せカード1枚

 遊戯 LP4000 手札3枚 守備表示モンスター 『ホーリーエルフ』 伏せカード2枚

 

「俺のターン、ドロー。何を考えてるか分からないけど、臆せず攻めるさ。手札の『クリバビロン』を自身の効果で特殊召喚。更に手札から『サクリボー』を攻……守備表示で召喚、バトルだ。『クリバビロン』は墓地に眠るクリボーモンスター5体とフィールドの4体分、攻撃力を300アップさせる。つまり、『クリバビロン』の攻撃力は4200。『ホーリーエルフ』に攻撃!」

 

「なら俺は、速攻魔法『ディメンション・マジック』を発動! 『ホーリーエルフ』をリリースし、手札から魔法使い族モンスターを特殊召喚するぜ、これがオレの切り札にして最強の僕! 現れろ!『ブラック・マジシャン』!」

 

「なっ!?」

 

 やはり『ブラック・マジシャン』か、とはいえ『ディメンション・マジック』の効果は……

 

「『ディメンション・マジック』の追加効果で『クリバビロン』を破壊するぜ」

 

「だが、クリボーモンスターが破壊されたことによりフィールドに存在する『クリバー』の効果を発動! デッキからクリボーモンスターを特殊召喚する……俺は『クリビー』を守備表示で特殊召喚……ターンエンドだ」

 

 『クリバビロン』を特殊召喚して追撃しても良かったが……『ブラック・マジシャン』が攻撃表示だ。まだ伏せカードが残っているし、何かある筈。ならば今攻めずともじっくり崩していけば良い。

 

「オレのターン──良いカードが引けたぜ。オレはカードを1枚伏せ『エクスチェンジ』を発動! 互いは手札を確認し、好きなカード1枚を交換するぜ」

 

「なにぃっ!?」

 

 俺の手札は『虹クリボー』と『バーサーカーソウル』……遊戯の手札は『ルイーズ』1枚だけか。

 

「オレは『虹クリボー』を手札に加えるぜ」

 

「『ルイーズ』を貰おうか……とはいえ、『虹クリボー』を加えても、遊戯君のフィールドには『ブラックマジシャン』と伏せカード2枚のみ。そんなんでこの盤面を突破出来るかい?」

 

「ふっ、じゃあ見せてやるぜ!」

 

「……へ?」

 

 あっ、今の発言負けフラグだったんじゃね……?

 

「オレはLPを1000払い『ブラック・マジシャン』を対象に『拡散する波動』を発動!」

 

「げぇ! 全体攻撃付与魔法……だ、だが全員は守備表示! ダメージは通さない……!」

 

()()()()()()()

 

 震える声で行動を反論するが、聞き馴染みのあるセリフと共にその場で己の敗けを確信する。

 

「トラップカード発動! 『重力解除』! これでフィールドに存在する全モンスターの表示形式は変更されるぜ」

 

「ウッソだろ……!?」

 

「『ブラック・マジシャン』を攻撃表示に変更し、バトル! 『クリビー』へ攻撃するぜ」

 

「『クリビー』のモンスター効果! クリボーモンスターの攻撃力を0にして、その攻撃を無効にする!」

 

「だが、残り3体には攻撃が出来るぜ。『クリバー』へ攻撃!」

 

「くっ……」

 

 狐桜 LP4000→1500

 

「破壊された『クリバー』の効果にチェーンし、フィールドの『クリビー』の効果を発動する……デッキから『クリボーを呼ぶ笛』を手札に加えるが──」

 

「拡散する波動の効果で『クリバー』の効果は発動できないぜ」

 

「デスヨネー……!」

 

「『ブラック・マジシャン』で、クリボーンに攻撃! 黒・魔・導(ブラック・マジック)!」

 

「ぐはぁ」

 

 狐桜 LP1500→0

 

「いいデュエルだったぜ狐桜!」

 

「こちらこそ……楽しいデュエルだったよ」

 

 まさか負けるとは思わなんだ……

 

「すげぇ……そうか、ダメージさえ通せば剣士──なぁ! 次はオレとやる約束だろ? 早くやろうぜ、次こそ俺も勝ってやる!」

 

「ああ……城之内君。デッキは組めたみたいだね、それじゃあやろうか」

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「あら? もうこんな時間ね私帰らなきゃ」

 

 気づけば、窓から射し込む光は赤くなり日は落ちかけていた。なんとか城之内には全勝したが、時折ギャンブルカードによって危ない橋を渡ることがあったので、追い越されるのも時間の問題かもしれないな……

 

「そうだね、今日はもう解散しようか」

 

「おう! じゃあまた明日学校で会おうぜ」

 

「うん、それじゃあまた明日」

 

 

 

 そうして俺と主人公達との邂逅は幕を閉じた……とはいえ、俺は正直舐めていた。初代のカードパワー弱いから全勝ヨユーとか普通に思ってた……

 

「あれが、最強の決闘者か。なぁ、クリボー……負けちまってすまなかった……今度は勝つぞ」

 

『クリ!』

 

 勝っても負けても楽しいが、それはそれとして勝ちたいものだ。それがデュエルというものだから。

 

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