Re:初代アニメ版遊戯王の世界にクリボー好きが転生したら…   作:無銘の紅茶

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王国編
王国への切符


 

 とある日の夜

 

 ピンポーンとチャイムが鳴り、何事かと玄関を見れば荷物を持った宅配業者が立っていた。なにか頼んだっけ?と不思議に思いつつ、待たせても悪いので扉を開けて荷物を受け取る。

 

「はい、それでは」

「どうもありがとうございます」

 

 そこそこサイズの段ボール箱……中身は多少スペースに余裕があるのか振るとガサガサ音がなった。

 

「差出人は……は!? I2社*1ァ!?」

 

 開けると中には地図と手紙、それに2つの星にグローブ、そして5枚のカードか……察しはつくが、ひとまず手紙を読もう。

 

「えぇーと何々……?」

 

『拝啓(ry ……ご都合がつきましたら、封筒に入っている地図の指定場所まで足を運んで貰えれば幸いです』……ね。

 

「成る程、遂に王国編かぁ……」

 

 長かったなぁ、転生してもう1年以上経ったのか。というか、何で俺なんかが貰っているんだ……?

 

 ふと思考を昔に遡らせていれば、とある可能性に思い至る。……そうか大会だ、思えば俺が大会に出場したら辺からデュエルモンスターズのルール改訂やカードテキストが正確になったりし始めたからな……多分それが原因だろう

 

「よし、気合い入れ直すには丁度良い。そうと決まればクリボー! 一緒にデュエルの特訓するぞ」

『クリクリー!(`・ω・´)』

 

 

 

 

 

 

 それから1週間後──

 

 

 

 

「アイエエエ!? 城之内がベスト4!? ベスト4ナンデ!?」

 

 あ……ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

 あの城之内がデュエルモンスターズの日本大会に出てベスト4を取った……

 な……何を言っているのかわからねーと思うが おれも何がどうしてこうなったのかわからなかった……

 催眠術だとか嘘だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ……

 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……

 

 日本大会が開かれた日、俺は遊戯から家で一緒に全国大会を見ないかと誘われていたが、バイトのシフトの都合上断念せざるを得なかった。そしてバイトが終わり、携帯電話にメールが届いていたので確認したら、城之内がベスト4になったと報告があった……

 

 ど う し て こ う な っ た

 

 急いで帰宅し、録画を見ると……そこには3位決定戦をしている城之内と梶木のデュエルが映っていた。

 

 


 

 

「オレのターン! オレは『格闘戦士アルティメーター』を攻撃表示で召喚! カードを2枚伏せてターンエンドだ」

 

「オレのターンドロー! オレはフィールド魔法『海』を発動! 海の恐ろしさ! 見せてやるぜよ!」

 

 大きな声を室内に響き渡らせながら、互いにカードを出し合っている。リアルのデュエルとは大違いだな……

 

「手札から魔法カード『魚群探知機(フィッシュ・ソナー)』を発動! これにより、ワシはデッキから『伝説のフィッシャーマン』を手札に加え、更にデッキから『海竜神(リバイアサン)』を攻撃表示で特殊召喚するぜよ! 更に手札から『フラッピィ』を守備表示で召喚! 『フラッピィ』が召喚された時、デッキから『フラッピィ』を墓地に送らせてもらうぜよ」

 

「へっ! 随分と可愛らしいモンスターじゃねぇか」

 

「……攻守の数値だけで侮るなんて随分時代遅れな奴じゃな」

 

「いいや、よく知ってるさ。だから効果を使わせる前にさっさと終わらせてやるぜ」

 

「ほう、運だけの男じゃなさそうじゃな。良い目付きじゃき、ワシも本気で行くぜよ! バトルじゃ! 『格闘戦士アルティメーター』に『海竜神(リバイアサン)』で攻撃!」

 

「へっ! 甘いぜ、トラップカード発動! 『マジックアーム・シールド』! 攻撃対象を『フラッピィ』に移すぜ」

 

「フンッ、上手く防いだようじゃな。ワシはこのままターンエンドじゃ!」

 

 城之内 LP4000 手札3枚 伏せカード1枚 攻撃表示モンスター 『格闘戦士アルティメーター』

 梶木 LP4000 手札4枚 フィールド魔法 海 攻撃表示モンスター 『海竜神(リバイアサン)

 

「ドローッ へっへーん、良いカードが引けたぜ! 『格闘戦士アルティメーター』をリリースし、来い! 『炎の剣士』! 更に『炎の剣士』に『サラマンドラ』を装備! これで『炎の剣士』の攻撃力は2500だ! 海のフィールドパワーソースで攻撃力が上がった『海竜神(リバイアサン)』の攻撃力は2000、こっちの方が攻撃力は上だ! 『炎の剣士』で『海竜神(リバイアサン)』を攻撃!」

 

 梶木 LP4000→3500

 

「くっ……はっ! まだまだじゃな!」

 

「オレはこのままターンエンドするぜ」

 

(一見オレが有利に見えても、次のターンに負ける可能性があるのがデュエルモンスターズ……遊戯達からずっと言われていることだ。この試合は日本で3番目に強い奴を決める、梶木の奴も相当な実力の筈だ。油断するなよオレ……!)

 

「ワシのターンじゃ! 『ニードル・ギルマン』を攻撃表示で召喚。更に手札から永続魔法『再生の海』を発動。コイツの効果で墓地から『フラッピィ』を特殊召喚するぜよ! そして『フラッピィ』をリリースし『シャークラーケン』を特殊召喚! 『海』と『ニードルギルマン』の効果により『シャークラーケン』の攻撃力は3000じゃあ!」

 

「なにッ!?」

 

「バトルじゃ! 『シャークラーケン』で炎の剣士に攻撃!」

 

「ぐっ……なーんてな! トラップ発動『鎖付きブーメラン』! 『シャークラーケン』を守備表示にして『炎の剣士』の攻撃力を500上げるぜ!」

 

「くっ、上手く凌いだのぉ。カードを1枚伏せてターンエンドじゃ!」

 

 城之内 手札2枚 攻撃表示モンスター 『炎の剣士』←『サラマンドラ』 『鎖付きブーメラン』

 

 梶木 手札1枚 フィールド魔法 『海』 永続魔法 『再生の海』 攻撃表示モンスター 『ニードル・ギルマン』 守備表示モンスター 『シャークラーケン』 伏せカード1枚

 

「俺のターン、ドロー! 手札から『ランドスターの剣士』を召喚! 更に速攻魔法『天使のサイコロ』を発動! 『ランドスターの剣士』の攻撃力を、出た目の数字ぶん倍にするぜ! ダイスロール! ……なっ!?」

 

「……くはは! まだ決着はつかんな、城之内! 出目は1! よって『ランドスターの剣士』の攻撃力は変わらんぜよ!」

 

「ぐっ、だが攻撃力3000の『炎の剣士』が居ることは変わらないぜ『炎の剣士』で『シャークラーケン』を攻撃! ……カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

「ワシのターン……ッ! 来たぜよ! ワシは『再生の海』の効果を発動して『フラッピィ』を特殊召喚! 更に『フラッピィ』を除外することで『貪欲なウツボ』の効果を発動、カードを2枚引くぜよ! そしてフィールドの水族モンスターが除外された時、トラップカード『フィッシュ・レイン』を発動! 手札の『フラッピィ』を特殊召喚するぜよ! そして『フラッピィ』と『ニードルギルマン』をリリースし『海竜(リバイアドラゴン)ーダイダロス』を召喚! ワシはフィールドの『海』を墓地に送って『海竜(リバイアドラゴン)ーダイダロス』の効果を発動! フィールドのこのカード以外の全てを破壊するんじゃ!」

 

「なぁにぃ!? それなら、トラップカード『狂惑の落とし穴』を発動! 『海竜(リバイアドラゴン)ーダイダロス』! テメェも破壊だ!」

 

「なんじゃとぉ!? くっ……ターンエンドじゃ!」

 

 城之内 手札0枚

 梶木 手札1枚

 

「オレのターン──コイツは……! 魔法カード『増援』を発動! 『アックス・レイダー』を手札に加えて攻撃表示で召喚! 『アックス・レイダー』でダイレクトアタックだ!」

 

「ぬぅ……!」

 

 梶木 LP3500→1800

 

「ターンエンド、これがお前のラストターンだぜ、梶木!」

 

「く……ワシのターン! ……はっ、いいや城之内! このターンがデュエルのラストターンじゃい!」

 

「なにッ!?」

 

「お前に伝説のレアカードを見せてやるんじゃ! 『伝説の都 アトランティス』! そして、これがオレの魂のカード……『伝説のフィッシャーマン』 召喚! 更に、墓地の『フラッピィ』の効果を発動! 墓地に眠る『海竜神(リバイアサン)』を特殊召喚するぜよ!」

 

「なにぃっ!」

 

「『海竜神(リバイアサン)』で『アックス・レイダー』に攻撃!」

 

「くっ……!」

 

 城之内 LP 1700→1400

 

「これが海の恐怖ぜよ! 『伝説のフィッシャーマン』でダイレクトアタックじゃー!」

 

「ぐわァーッ!」

 

 城之内 LP1400→0

 

『勝者梶木漁太選手!』

 

「城之内、良い勝負だったぜよ」

 

「……ああ! でも次戦う時はオレが勝たせてもらうぜ……!」

 

「ああ、いつでも受けて立つぜよ!」

 

 2人は笑顔で握手をし、対戦は終了した──

 

 


 

 

 ────えぇぇぇー……なぁにこれぇ…………?

 

 

『クリクリー!(`・ω・´)⊇』

 

「……お、おう、そうだな。俺達もうかうかしてられないな……」

 

 

 

*1
インダストリアル・イリュージョン社




炎の剣士って戦士族であって炎族じゃないんですよね、前作は間違った裁定だったという……まあアレは俺ルールだったんでしょう(作者のミス)
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