宇宙開発企業なんですけど!?   作:明田川

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始まったぜ、ゲームがな!
みんなもやろう、俺はやってる。

今回の話はディメンションズの世界に秋津島開発が居たらっていうIFです、本編への関係は一切なし。


秋津島開発、ディメンションズ出張編

「あんのクソ野郎共、やっと始まった採掘事業がパァだ!」

 

「後から掘り返しゃ良いんですよ、艦隊の効力射来ますよ!」

 

「やれやれ、アイツらの巣を石器時代に戻してやるんだ!」

 

敵の遥か上、衛星軌道上で電磁投射砲を地表に向けるのは秋津島開発の惑星間往来船だ。採掘用の各種装備を兵器として転用、突如火星に現れたBETA相手に一方的な攻撃を行っていた。

 

「多脚車輌は砲撃しつつ後退、殿は彗星二型に任せて下がれ」

 

「風速が強まってます、地上戦力はまた暫く動かせませんね」

 

「テラフォーミングが終わってりゃこんなことには…」

 

秋津島開発は開拓地を荒らされては困ると宇宙生物に対して攻撃を開始、地球においても同様の生物が出現していた。

 

「UAVが全機落とされるとは、どんな化け物対空砲が居るんだよ」

 

「航空機は使えませんね、衛星軌道上へ攻撃を行わないのは不気味ではありますが」

 

「岩盤の発破に使う予定だったS11弾頭弾ありったけ出せ、せめて湧き出て来た穴は塞ぐぞ」

 

「はいはい、無人機に載せておきます」

 

2000年代まで平和を享受していた人類だが、このような説明の付かない事態に陥っては武器を手に取るしか無かった。秋津島開発は元々宇宙開拓時に発生が予想されていた原生生物との衝突に備え、MMUを兵器に転用していたのが功を奏した。

民間企業が兵器を運用する訳にはいかなかったので人型兵器という実用性が薄いオモチャで世間の目を誤魔化していたのだが、まさか主力兵器になる日が来るとは思わなかった。

 

「火星は人類の領土だ、BETAだかなんだか知らんが…」

 

採掘船が運んできた岩石を投下、重力により加速した質量弾はハイヴと呼ばれるBETAの巣を崩落させていく。

 

「潰れてもらうぜ、下等生物が!」

 

「…彗星二型が完成するまで危なかったのに、攻勢が上手くいった途端に調子に乗ってぇ」

 

省人化と効率化の観点から開発していたAI群は各種兵器運用に多大な影響を与え、多脚車輌は既に無人機として運用出来ている。火星には既に入植が始まっていたこともあり、住んでいた人々は家を守るため立ち上がってくれているのも戦線を維持出来ている理由の一つだ。

 

「もう70だ、死んでも息子が跡を継ぐさ」

 

「付き合わされる身にもなって下さいよ、私は貴方みたいに妖怪じみた若作りって訳じゃないんですよ!?」

 

秘書である彼は今年で定年退職の予定が、こんな大戦争に巻き込まれては辞めるに辞めれない。1秒でも早いBETAの殲滅を願っているのは、間違いなく彼だろう。

 

「宇宙艦隊が全部使えりゃ火星なんざすぐに制圧出来るのに、地球に割かれてるのが辛いぜ」

 

「ラグランジュ点の造船所が火を吹く勢いで増産してますけどね、やっぱり足りませんか」

 

「軌道爆撃なんざ誰も経験が無い分野だからな、火星で死ぬほど試してる俺達が一番のプロフェッショナルさ」

 

大型宇宙船の建造能力を持つのは秋津島開発のみ、他の国は小さなHSSTが精々だ。種子島に聳え立つ軌道エレベーターが齎したのはロケットやマスドライバーといった既存技術の急激な衰退だった。

 

「光線級とか言うやつに撃たれてぶっ壊れたけどな、三基とも」

 

「ワイヤーの再接合は戦争終結後になるでしょうねぇ…」

 

母国である日本には三つのハイヴが出現、地獄のような戦闘を国防隊が行い続けている。彗星二型も1G環境下に改修された機体が送られていたが、F-4完成までの繋ぎになるかどうか微妙なラインだ。

 

「イモータルズとか言うPMCはどうなんです、急に動き出したと聞いていますが」

 

「隼を寄越せとさ、何処から情報を掴んだのか知らんが…疾風のことまでバレてたぞ?」

 

「試製四号の正式名称をなんで知ってるんです、知ってるの我々くらいですよ!?」

 

「分からん、未来人かタイムスリップでもしてるのか…別の世界から来てるのかもな」

 

 

火星のハイヴは偵察衛星からの情報から地下茎構造を持つことが判明、特に中央には大きな縦穴があることが分かった。

 

「狙撃出来ないか、真上から」

 

「2000mmなら貫通可能かと」

 

「よし、やろう」

 

大口径レールガンによって複数発の砲撃を受けた敵ハイヴは穴という穴から粉塵とBETAを吐き出し、下に潰れた。その結果周囲数十キロがクレーターのように陥没し、地下水脈や地殻変動にすら大きな影響を与えてしまった。

 

「…ええ、あの短時間でここまで掘ってたのか?」

 

「これ地球でやったら人類滅びますよ、火星にはなんでか一つしかハイヴが現れませんでしたが地球には数十個とあります」

 

「はは、火星を第二の故郷にでもするか」

 

「この惨状の後始末と残敵処理にどれだけの時間がかかるのか、考えたくはありませんけどね…」

 

ひとまずBETAの脅威を暫定的に取り除いた秋津島開発は火星開拓存続のため、必要な物資の供給源である地球の支援に舵を切る。地球が地獄であることに違いはないのだが、今日もBETAの上には砲弾が降るのだった。




あ、ガチャ爆死です。
これは僕のプレイヤーIDです、良ければどうぞ。
7Z3R142ZY3W4XJMV
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