ジム廃業して飛んでパルデア 作:あさいかくり
レジギガスの前でヒゼンとバトル。
「審判は僕、ハルトと」
「アオイが担当します」
「ルールは六対六のフルバトル。どちらかのポケモンすべてが戦闘不能になったらバトル終了です」
「もちものは一種類につき一つまで、どうぐは使用禁止。交代は三回まで。それでは」
「「はじめ!」」
宣言と同時に、ボールを構える。
「――お願いします、ゲンガー」
「――キングに行くぜ、ニョロトノ!」
相手の先発はニョロトノ。ボールから飛び出した瞬間、屋内だというのに雲が立ち込め、雨が降り始める。
ニョロトノのあめふらしの効果だ。
通常と異なる珍しいとくせい、前世のゲームで言うところの夢特性、隠れ特性というやつである。
ここまでは予想通り。読み合いは俺の勝ちだ。
「そっちかよ!」
「先発固定だなんて誰が言いました?」
「だが問題はねえ。ニョロトノ、ほろびのうた!」
「かみなりで仕留めなさい」
こだわりメガネをかけたゲンガーによる、雨天必中の強力なでんきわざ。みずタイプのニョロトノにこうかはばつぐんだ。速度はこちらが優っている、呑気に歌って時間を稼がせるつもりはないが。
ニョロトノは忍ばせた黄色のきのみを頬張り、落雷を余裕で耐える。ソクノのみ……こうかばつぐんのでんきわざを受けた時、ダメージを半減するきのみだ。
一度で倒せなかった事が悔やまれる反面、ソクノのみを消費させたのは大きなアドバンテージになる。
ここでお互い交代一回目。
ほろびのうたは聞いたポケモン全員が一定時間後にひんしになるわざ。ヒゼンの手持ちに有利を取れるゲンガーが序盤で倒れてしまう事態は避けたい。
ヒゼンも同じ思考だろう。当たれば倒せるジャイアントキリング、使い方次第で勝利が決まる。加えて雨を維持するため、ニョロトノを温存したいと考えたはずだ。
「一体なぜこのような真似を? いえ、そもそも何ですキングレジ祭りなんて珍妙なイベントは」
「珍妙? キングだろうがよ! そんなに知りたいなら、俺に勝てたら教えてやるよ!」
ヒゼンの二番手はキングラー。強力なポケモンだ。あの巨大なはさみに捕まったら最後だ、一万馬力で潰される。昔一度自分で味わったからよく知っているさ。
対するこちらはドククラゲ。やる気十分、触手のキレも最高だ。天気が雨なら干からびる心配ないし。
「まずリフレクター。破られた後にどくどくです」
「キングラー、かわらわり! 構わず畳み掛けろ! 挟みさえすりゃこっちのもんだ!」
物理わざ対策の障壁はあっさりと砕かれる。
ドククラゲはぼうぎょがあまり高くない。
キングラーの直撃を受けたら危険だ。あとタイプ相性は微有利だが、やつはアレがあるからな。
「しっかり狙え! ハサミギロチン!」
そーら来たぁ!?
「ドククラゲ避けなさい。大振りです、冷静になれば当たりません」
「当たらない? だからいいんだぜ! キングラー、じだんだでキングに決めろ!」
「しまっ」
事前に空振りした怒りをパワーに変えて、キングラーは地面を踏み鳴らす。一撃必殺か、威力二倍になった弱点のじめんわざの二択。どう考えても八つ当たりだろ。
もうどくに侵されたとは思えないほどキレのある攻撃。水溜まりを滑るドククラゲにわざが掠めてしまう。それだけで大きなダメージ。これは……厳しいか?
おいおい嘘だろ。マジか。また耐えてくれたか!
不甲斐ないトレーナーですまん。
おやつの山盛りを要求する触手にリカバリーで応える。最近ちょっと太り気味だろオメー。駄目だよ。
まずリフレクターを再準備。かわらわりで破られてしまわないよう、被弾の瞬間に展開していなす形だ。
そしてアクアリングとくろいヘドロ、あめうけざらの効果で失った体力を急速回復させる。とくせいを調整するとかいうアイテム、購入しておいてよかったぜ。有用だけど市販品が出していい胡散臭さじゃない。
ハンドサインでギガドレインを指示。
これで完全復活だ。まさかくさタイプのわざを覚えているとは思うまいて。体力の管理を意識しつつ、真綿で締めるように、どくでじわじわと追い込んでくれるわ。
「クラブハンマーだ!」
「リクレクターで、こうかいまひとつ。キングラーのこうげきが高くともそれでは致命打にはなりません」
「別にこれで倒そうなんざ思っちゃいねえよ! 打ち上げろキングラー!」
空中で身体の自由を失ったドククラゲは、落下地点で待ち構え、ハサミを掲げていたキングラーのハサミギロチンで戦闘不能になる。すまん、お疲れ様だ。
「ジム辞めて腕ェ鈍ったな、ウズッ!」
「聞き捨てなりませんね。あなたの無茶振りがない分! 今の僕は精神的に余裕があるんですよ!」
どうしてもニョロトノとキングラーを前にすると対応メンバーが限られる。悠長に布石を打てず、確実な勝ち星を狙ってペースを崩したのが先程の反省点だ。
故にここからはいつも通りでやる。
次のポケモンはロズレイドだ。
登場と同時に最大数のどくびし・まきびしを散布。
「キングラー、クラブハンマーだ!」
僅かな隙を突かれてロズレイドが被弾する直前。
油断を誘い、ここで交換を差し込みます。
ボールに吸い込まれたロズレイドにクラブハンマーは当たらず、大きなハサミは空振り。
代わりに登場したドクロッグは、攻撃を失敗したキングラーを見下ろしてケヒッと喉を鳴らす。
「チッ、じだん「ふいうち」クソ! ならハサミギロチ「ふいうちです」ちくしょう、キングラー!?」
わざ構成が攻撃オンリーのキングラーにふいうちはよく刺さる。元よりもうどく……だけではないな。体力と引き換えにわざの威力を高めるいのちのたまを持たせていたのか。おかげでどうにか削り切れたようだ。
「キングになってきたじゃねえか……!」
「意味が分かりませんね。ドクロッグ、今のうちにつるぎのまいを重ねてしまいましょう」
「そいつは無駄になるぜ。ヤドキング!」
みず・エスパー複合タイプのヤドキング。どく使いを相手にするならヒゼンがパーティに入れて当然の一体。俺にとっては何度も何度も何度も何度も攻略を強いられて試行錯誤を繰り返したポケモンだ。
ドクロッグはどく・かくとうタイプでエスパーわざは4倍弱点になる。ここで突っ張りたくはないが、交代回数が残り一回という足枷があるんだよな。
見た感じ調子は良さげ……いや、どっちだこれ?
ええい分からん! とにかくやったれ!
「ドクロッグ、ふいうち」
「ヤドキング、じこあんじだ!」
変化わざでふいうち失敗。そして相手は能力値を大幅に高めてきた。これはパターンAが来る……それなら。
「つるぎのまい、つるぎのまいです!」
「根こそぎ貰うぜ、じこあんじ! 同時に連続してわるだくみとドわすれだ! 溜めに溜めた力をぶちかませヤドキング! 超キングなアシストパワー!」
「……かかりましたね。バトンタッチです」
これは能力変化を保ったまま、控えのポケモンと交代するわざ。三回のつるぎのまいで限界まで上昇したこうげきの引き継ぎ先はもちろんこいつだぜ。
「蹂躙しなさいドラピオン」
こちらの能力変化すらコピーして、こうげき・とくこう・とくぼうを跳ね上げたヤドキングのアシストパワーは戦略兵器並みの威力だ。まともに食らったなら、俺の手持ちは誰ひとりとして耐えられない。
しかしドラピオンなら無傷。あくタイプにエスパータイプのわざは効かないのである。返しのつじぎりで完封できるという寸法よ。
「交代だヤドキング、行けエンペルト!」
はがね複合タイプに交代されなきゃね。
ちくしょう、いつもこうだ。エスパータイプ対策をしたらはがねタイプがやってくる。逆もまた然り。
俺としてはドラピオンを温存したい。
仕上がったヤドキングに対抗できる手持ちがこいつしかいないからである。
しかしエンペルトというのがまた厄介だ。
『ドラァ!?』
『ペェーー!!』
……こいつらめっちゃ仲悪いんだよな。
力自慢のドラピオンと、プライド激高エンペルト。
そりゃこうもなろうもんという、火を見るより明らかな相性だ。ここで交代しようものなら「勝負から逃げた」という烙印を押されてしまうらしい。難儀過ぎる。
「どっちがキングか! 白黒つけようぜ!」
「分かっていて対面させましたねヒゼン……!」
「いいじゃねえか! 最高に! キングで! 楽しいだろ!?」
もっともっと楽しもうぜ、と。
バトルを通じてヒゼンが語りかけてくる。
久しぶりのそれにあてられてしまったのだろう。
らしくなく。柄にもなく。周りや状況、大人としての自覚を手放して――楽しいと、感じてしまった。
〜アオイ視点〜
先生はもちろん、ヒゼンさんも強い。
私が審判をしていて思った正直な感想だ。
ヒゼンさんはみずタイプの使い手。
元ジムリーダーの先生と互角以上にバトルできるのは、もちろん相手のポケモンと戦い方を熟知している事が大きな理由だろうけど。
普通にジムリーダーをやっていてもおかしくないくらいの実力だと思う。シンオウにはみずタイプのジムリーダーがもういるんだっけ、レスラーの。……やっぱりシンオウ人は筋肉を鍛えているから強いのかな? 私もビワに頼んでトレーニング始めるべき?
それでも。勝負は先生が優勢だ。
残りの手持ちは先生が三体、ヒゼンさん二体。
今はロズレイドとキングドラが戦っている。
「ヒゼンさんのキングドラ、あの速さはきっとすいすいが発動してるね。ロズレイドが全然追いつけない。雨が止んだタイミングでもう一度ニョロトノを出す隙を作ったのは流石。……私ならどう攻略する? 天気を上書きするか、変化わざを使うか。キングドラが暴れる状況を作らないのが先決かな……」
「あの、アオイ? 僕ら審判だから試合中に考察とか口に出さない方がいいんじゃないかな……」
たしかに。ハルトの言う通りだ。
私は口を閉じ、思考を脳内で完結させる。
ウズ先生は次第に調子を上げている。
というより、勝負勘を取り戻している。
伝承者としての何でもありの強さとは違う。
ジムリーダーや教師としての私達を見守り、導くような強さとも違う。
純粋なトレーナーとしての強さ。先生が忘れて、仕舞い込んでいた力がヒゼンさんに引き出されている。
それに……あんな風に笑う先生は初めて見た。
もしかしたら、あれが素に一番近い顔なのかな。
分からない。だから唯一の観客に話を振ってみる。
「ねえレジギガス。あなたはどう思う?」
答えは返ってこない。
レジギガスは二人のバトルを前に無反応だ。
「僕はこれでいいと思うよ」
「どうして?」
「ヒゼンさんには考えがある。面白い人だし、その実力は本物だ。先生から笑顔を引き出した手際は参考にしたいくらいだよ。やっぱり時には自分の意見を貫いた方がいいのかもしれない」
「……レジギガスの方は?」
「おっとごめん。そうだね……僕はレジギガスが無反応だとは思わないかな。ほら、ご覧よ。まるで二人の勝負から何かを思い返しているようにも見えない?」
「ごめん全く」
話をしている間にバトルは終盤戦へ。
高速で飛び回るキングドラを、すれ違い様の一刀で両断したロズレイド。だけど攻撃を当てるまでの手傷が深刻だった。ところどころ体に霜が張っている。
ヒゼンさんのポケモンは残り一体。
私達の知らない、最後の切り札が現れる。
やべ、想定よりキングドラに手こずった。
マジカルシャインが当たらない距離からのハイドロポンプ、れいとうビーム、りゅうのはどうの連打は何かのレギュレーション違反だろ。
うちのクロバットの方が速度は上だから、それと一緒に訓練したロズレイドはやってくれると信じていたが。あと一回わざを使うのが限界だろうか。
「最後の一体? いいや、最強の一体だぜ」
残りはヒゼンのエース。できればゲンガーを残して対峙したいところだったが、贅沢は言えないな。
「正念場だ! 最高に最強の! キングオブキングを! 見せてやるッ!」
「これが俺の! キングな相棒!!」
「来い――ギャラドスッ!!!」
出たな。ヒゼンのギャラドス。
他の手持ちと一線を画す実力を秘める切り札だ。
俺はコイキング時代からよく知っている。なんなら最初のバトルでボコボコにしたせいか、苛烈な攻撃の半分は俺狙いだったりする。こっち威嚇すんな。
「ロズレイド、マジカルシャイン」
「ギャラドス、たきのぼりだ!」
渾身の目眩しと重ねて、ロズレイドはどくびしを投げつけようとした。ギャラドスは飛んでいてまきびしを踏んでくれないからな。
だが相手は誰よりも俺達と戦ってきた強者だ。あっさり見破られて躱される。二度目の挑戦ができるほど余力はなかった。ありがとうなロズレイド。
「行けますね? というか行ってもらわないと困ります。ドクロッグ」
満面の笑み。初めて見たぞ。
ふ、不安しかねえ……順番間違えた。
もうやるしかない。通じるのはふいうちだ。
相手を観察しろ。敵を知り己を知れば百戦危うからず。ヒゼンとギャラドス、彼らの動作を見逃すな。
天気は雨。ドクロッグのかんそうはだが有効。みずわざのたきのぼりは無効化できる。残り三つは何だ?
「来ないのか? ならこっちから行くぜ! ギャラドス、もう一度たきのぼりだ!」
おいおい指示ミスか? ど忘れか?
どちらにせよ重畳。
「ドクロッグ、ふいうちです」
ノーダメージになる攻撃わざ。反撃の機会。
これほどありがたいチャンスはない。
そんな、見え透いた誘いに、釣られた。
「キングを超えたキング、なるぜ俺は! 俺達は!」
ヒゼンが取り出したのは俺の知らない王冠のアクセサリー……否、知っている。あれはキーストーンだ。
「メガキングになりやがれ! メガシンカッッ!!」
ギャラドスはメガギャラドスに。
タイプがみず・あく複合に変化したことで、こちらのふいうちはこうかいまひとつとなり。
『ギャシャアアアア!!』
ドクロッグは一撃で吹き飛んだ。
「先生は知ってると思うので言いますけど。メガギャラドスのとくせいはかたやぶり。ドクロッグのかんそうはだを無視して、たきのぼりでダメージを与えられます」
「解説ありがとうございますアオイさん」
……し、しってらあ。
まさかメガシンカを使うとはな。
俺がジムを閉めて数年。ヒゼンとて暇を持て余していたわけじゃないということか。でも予想できるかよ。
雨はまだ止まない、メガギャラドスの独壇場。
それでも久しぶりだ。こんなに勝負が楽しいと、勝負に負けたくないと……勝ちたいと感じるのは!
「どうしたウズ! 最後のポケモンを出せよ!」
「なぜです?」
「はあ? なぜってお前、ここまでキングな勝負を降りるのか? いいや、そんなわけねえ。最高にキングなお前のことだ。何かある……まさか、まだ!?」
「ご名答です。きしかいせい」
ひんしのフリをしたドクロッグがタスキを投げ捨てて、メガギャラドスの死角、真下から急襲する。
こうかばつぐん。威力最大。急所の手応え。
それでも……
『ギャア……』
メガギャラドスは倒れない。
もう鍛えているという次元じゃあなかった。
気合いだ。ヒゼンと勝利を掴むため、メガギャラドスは限界を超えて、その力を発揮している。
現役時代、幾度と目にした光景だった。
勝ちたい。強くなりたい。だから立つ。
どんな困難にも決して折れず、負けない強さ。
俺は彼らを認めてバッジを渡し、送り出してきた。
……変わらないんだな。
「ですがこの勝負。勝つのはこちらだ」
頼むぞ相棒。一緒に勝とうぜ。
「最後まで 油断大敵ですよ」
クロバットがボールから飛び出す。
「そう来なくちゃ! 最高にキングだぜお前ら!」
「あなたは本当に面倒な友人ですよ」
まーじで本当に腐れ縁という言葉がピッタリよ。
「クロバット、こうそくいどう」
「ハァン!?」
「続けてこうそくいどう」
「おい、おい」
「もっとです。更にこうそくいどう」
「おいおいおいおい……!」
数いるポケモンの中でクロバットは上位にランクインするすばやさを持つ。
それを限界までわざで加速したなら。
子供が夢見る理想論だ。机上の空論だ。
だが、もう俺のクロバットは。
誰よりも速く、誰にも止められない。
「どんなに強いわざでも当たらなければどうということはないんですよね」
「ちょ、先生!?」
「大丈夫ですよ。例のあれは使っていませんので」
流石に早業・力業を持ち出すのは大人気がない。
というか、ヒゼンに知られたら面倒過ぎる。
これは単純にポケモンが鍛えた結果です。
「さて問題です。メガギャラドスは
「……ロズレイドのどくのトゲだろ」
「はいご名答です。では次の問題ですが。メガギャラドスがどくで倒れるか、クロバットに攻撃を当てるか。どちらが先になるでしょう?」
「ッ、たきのぼり! ストーンエッジ! かみくだく! 一撃当たれば俺達の勝ちだ!」
「おや? 計算を間違えていますよヒゼン。一撃でクロバットは倒せません」
なぜってこうげきが下がるから。
ここでベノムトラップを重ねがけします。
「あやしいひかりも使っておきましょう。ギャラドスのポテンシャルは恐ろしいですからね」
「ウズ……てめぇ」
「どうしました? 卑怯とは言いませんよね。昔から僕の戦い方はこうですので」
「ハッ……いいぜ上等だ。そっちがそうくるなら、俺達はキングに対処してやるよ! ギャラドス!」
紫影と蒼龍が交差する。
実際メガギャラドスの攻撃は侮れない。
動きを止めたら最後、捕捉されて追い詰められる。綱渡りであることは変わらないのだ。
「でんじは!」
ん?
『ギャアオオオ!』
ギャラドスを中心に、広範囲に微弱な電流が流れた。
雨を伝って広がるそれは傷を負う威力に満たない。
ただ、まひになったポケモンは確率で動きが止まる。
「清濁併せ飲んでこそのキング! 状態異常はお前の十八番だ、卑怯とは言わせねえぞウズ!」
「……ヒゼン!」
メガギャラドスは水を纏い突進する。
クロバットは真正面から衝突を受け……ない。
ひらりと、紙一重で回避する。
「まひになってないだとッ!?」
あ、あぶねー。もちもの決まらなくて、取り敢えずでラムのみ持たせておいてよかったー。
流石に状態異常で負けたらどく使いとしての誉れが露と消えるからな。
「最後です。クロバット、アクロバット」
もちものを失い身軽になったクロバットの一撃が、満身創痍のメガギャラドスに引導を渡したのだった。