IS×World Trigger   作:ガイストは男のロマン

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Twitterのワールドトリガーの公式アカウントのQ&Aで、加古さんが鬼怒田さんもスカウトした書いてあったのを見て噴き出したのは自分だけじゃないと思います。


第11話

 

 

「ちょっとよろしくて?」

 

「ん」

 

「はい?」

 

2時間目後の休み時間。織斑と駄弁っていると一人の女子生徒が現れた。金髪巻き毛で偉そうに腰に手を当てたポーズ……イギリス代表候補生のセシリア・オルコットか。

 

「聞いてます?お返事は?」

 

「あ、ああ。聞いてるけど……」

 

「何か用か?」

 

普通の態度で返事をすると信じられないといった表情を浮かべる。

 

「まあ!なんですの、そのお返事。わたくしに話し掛けられるだけでも光栄なのですから、相応の態度というものがあるのではないかしら?」

 

「「……………」」

 

あ、わかった。こいつめんどくせぇ女尊男卑の人間だ。

 

「悪いな。俺、君のこと知らないし」

 

織斑の返事に、気に入らなかったのか吊り上げた目を細めて見下したように続ける。

 

「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリス代表候補生にして、入試首席のこのわたくしを!?」

 

「織斑。首席入学は兎も角、朝のHRで自己紹介をしていたから朧げには覚えているだろ?」

 

一応自己紹介はしていた。まあプライド剥き出しの自己紹介だったけど。

 

「……すまん。千冬姉の出席簿の威力で意識が朦朧としてた」

 

「なるほどな。まあアレは仕方ないな」

 

俺も食らって少しの間は思考を纏められなかったからな。

 

「まあな……あ、というか質問いいか?」

 

織斑がオルコットに話しかけるとオルコットは得意そうに笑う。

 

「ふん。下々の者の要求に応えるのも貴族の務めですわ。よろしくてよ」

 

何を聞くんだ?頼むから変なことを聞くなよ?

 

「代表候補生って、何?」

 

がたたたっ。

 

聞き耳を立ててクラスメイト数名と俺がずっこけてしまう。お前はもうちょっと教養を身につけろ。

 

「読んで字のごとく、国家代表の補欠だ。イギリスの国家代表が引退したら後を継ぐ可能性のある1人だ」

 

「ちょっと!悪意ある表現はやめてくださいまし!」

 

ならお前もそのデカい態度をやめろ。

 

「なるほど。つまりエリート?」

 

織斑が俺に確認を取るが……

 

「そう!エリートなのですわ!」

 

元気になった。本当に面倒くさいな。唯我とは別の面倒臭さだな。

 

「本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスを同じくすることだけでも奇跡……幸運ですのよ。その現実をもう少し理解していただける?」

 

「そうか。それはラッキーだ」

 

「……馬鹿にしていますの?」

 

お前がさっき自分で幸運だと言っただろうが。どう対応したら良いのかわからん。

 

オルコットは額に青筋を浮かべながらため息を吐く。

 

「大体、ISについて何も知らないくせに、よくこの学園に入れましたわね。男でISを操縦できると聞いていましたから、少しくらい知的さを感じさせるかと思っていましたけど、期待ハズレですわね」

 

「俺に何かを期待されても困るんだが」

 

「まあ参考書を捨てるのはどうかと思うがな」

 

「……すみません」

 

せめて内容を見てから判断しろ。もしかしてアレか?IS学園に入学したくないって気持ちから無意識のうちに捨ててしまったのか?

 

「全くその通りですわ。まあでも?わたくしは優秀ですから、あなたのような人間にも優しくしてあげますわよ」 

 

人の話しを全く聞いてないオルコットは偉そうなことを織斑に言うが、その言葉に優しさは微塵も感じない。

 

「ISのことでわからないことがあれば、まあ……泣いて頼まれたら教えて差し上げてもよくってよ。何せわたくし、入試で唯一教官を倒したエリート中のエリートですから」

 

「そりゃ専用機を使ってりゃ、相手が教師といえど訓練機相手でも勝てるだろ」

 

IS学園の教員は訓練機で入試に参加するが、オルコットは専用機……それも第三世代の最新ISのブルー・ティアーズを使ったのは明白。教員の方が技術があっても多少の技能差は機体の性能差で押し切れるだろう。一部例外はいるけど。

 

「何か言いまして?!」

 

「何も」

 

オルコットが睨んでくるので適当に返すと織斑が手を挙げる。また変な質問をするのか?

 

「入試って……なあ、恭弥。もしかしてあれか?ISを動かして戦うってやつ?」

 

「それ以外に入試などありませんわ」

 

オルコットの返答に織斑は思い出した顔になる。

 

「あれ?俺も倒したぞ、教官」

 

え?マジで?これは想定外だ。IS学園の教員って代表候補生クラス以上って聞いたけど。

 

「は…………?」

 

オルコットは素っ頓狂な声を出して信じられない顔をしてるし、聞き耳を立てている女子達も驚いた顔をしている。

 

「わ、わたくしだけと聞きましたが?」

 

「女子ではってオチじゃないのか?」

 

 ピシッ。

 

あ、何か氷にヒビが走ったような音が聞こえた。

 

「つ、つまり、わたくしだけではないと……?」

 

呆然と呟くが嫌な予感しかしねぇな……

 

そう思っているとオルコットはグワンと顔を向けてくる。

 

「あ、貴方も教官を倒しましたの?!」

 

そんな風に聞いてくる。余程織斑の話が信じられないのだろう。

 

「俺は例の襲撃事件があったから正式の入試は受けてない。まあ入学数日前に千冬さんがボーダー基地に来て戦力調査って事で戦ったけど」

 

「え?!恭弥、千冬姉と戦ったのか?!」

 

「まあな。けどあの人マジで怪物だぞ。こっちは束さんのお手製の最新機で、向こうは訓練機なのにワンサイドゲームだったし」

 

俺が黒天を使いこなせてないのもある。しかし最後に与えた一撃以外、こっちの攻撃を全て受け流してカウンターを仕掛けてきたからな。あの人を見てると機体の性能差は作戦に含めるべきではないと思ってしまう。

 

「マジか。やっぱり千冬姉って「どういう事ですの?!」な、何だよオルコット。騒ぐなよ」

 

「そんな事はどうでも良いですの?今、篠ノ乃博士の最新機と言いましたの?!」

 

クラスにいる全員がギョッとした表情を浮かべているが、そっちか。

 

「言ったが。適正があるとわかってから作って貰った」

 

どうせ実技が始まれば遅かれ早かれバレてしまうので素直に話すことにした。

 

「っ!日本の代表といい、ボーダーは篠ノ乃博士からどれだけの専用機を作ってもらってますの?!」

 

やはりそこを聞いてくるか。加古さんによれば世界各国はボーダーの戦力を知りたくて堪らないらしい。何せISのコアを唯一作れる束さんが在籍しているし、トリガーと未知なる技術を独占しているからな。

 

最近では二宮さんがトリガーでISのコアを粉砕した事でIS=最強の兵器って式は間違いって事を証明したからな。戦力調査は必須だ。

 

しかし……

 

「機密事項だ。話すつもりはない」

 

ボーダー内に未登録のISのコアがあるのは周知の事実であるが、その正確な数や無人機のISの存在、束さんの目的は上層部と束さんとその部下、一部のA級隊員、元A級1位部隊隊長の東さんくらいしか知らない。

 

俺も知っているが当然教えるつもりはない。

 

俺の返事にオルコットは真っ赤になって詰め寄ろうとしてくるが……

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

三時間目開始のチャイムが鳴った。いいタイミングだな。

 

「っ………!またあとで来ますわ!逃げないことね!よくって!?」

 

オルコットは肩を怒らせながら席に戻るが、何度来ても教えるつもりはないからな。

 

「というか織斑、お前知識もないのに、どうやって教官を倒したんだ?」

 

「ん?何か相手が突っ込んできたから避けた結果、壁に激突して動かなくなった」

 

「それは勝利じゃなくて相手の自滅だ」

 

というかそんな間抜けな教官がいるとは思わなかった。授業でちゃんと教えられるのか……

 

パァンッ!

 

「席に着け、烏丸」

 

「……ご指導ありがとうございます、織斑先生」

 

俺は頭痛を感じながら自分の席に戻るのだった。

 

入学後の構成を考えているが、ISのキャラが原作で過激だからどう構成を練ってもアンチネタが出てしまう……それはおかしいのか?

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