IS×World Trigger   作:ガイストは男のロマン

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お久しぶりです。


第19話

 

 

 

「……よし、基本的な動きはこれで問題ないな。頭や身体に違和感は?」

 

「は、はい!特に問題ありません!」

 

織斑が移動、動作、飛行の簡易訓練を済ませると真木先輩が織斑が背筋を伸ばしながら返事をする。この人、プレッシャーが半端ないからな。

 

「なら良い。本番までは反復練習をしとけ。実際の戦闘についてはクロエや烏丸に習え」

 

「は、はい!」

 

殆ど初対面なのにこの圧の強さ……流石真木先輩だ。

 

「専用機が届いたら、この機体を回収しに来るから、その時にクロエちゃんはボーダーに連絡してくれよ」

 

「わかりました。本日はありがとうございました」

 

「いや、束からも力になってくれって言われてるしな」

 

冬島さんはそう口にするとスイッチボックスを顕現して操作する。すると冬島さんと真木先輩の足の近くにトリオン反応が現れ、真木先輩がそこに立つ。

 

「ではな。精進しろ」

 

真木先輩がそう口にしてから冬島さんがスイッチボックスを操作すると、足元に冬島隊のエンブレムが現れてから真木先輩が消える。

 

「え?!消えた?!」

 

織斑が驚きの声を上げるが当然の反応だろう。

 

「んじゃなお二人さん。色々大変だろうが、頑張れよ」

 

冬島さんが手を挙げてスイッチボックスを操作すると同じように消える。

 

「また消えた!?これもトリガーか?」

 

「はい、スイッチボックスと言って戦場に罠を仕掛けるトラッパー用トリガーです。今のはワープで、罠を仕掛けた場所から場所へ瞬間移動が出来て、今頃2人はボーダー基地にいるでしょう」

 

織斑の問いにクロエがそう返す。そしてまだトリオン反応があるから、あと数回は使えるだろう。

 

「凄いな!でもボーダーの戦闘ポジションは攻撃手と銃手と狙撃手の3つじゃないのか?」

 

「一応他にも特殊工作兵とか観測手とかいるが少な過ぎるから紹介されてないだけだ」

 

「便利ですが、基本的に罠を張ることしかしないポジションの上、操作技術が必要なので特殊工作兵は隊長を含めて3人しかいません」

 

戦闘員は基本的にバリバリ点を取りたがるから志願者が少ないんだよな。

 

「それより訓練を始めましょう。今日は基本の操作を繰り返して身体に染み込ませましょう。武器を使った訓練は明日から行います」

 

「ああ、宜しくな」

 

「頑張れよ」

 

「恭弥は練習しないのか?」

 

「オルコットの戦闘データをより詳しく集めたい。データ集めについては今回は俺がやるが、対策と次回からのデータ集めはお前が自分でやれよ」

 

俺はランク戦の為にデータ集めや対策を苦に思わないし、織斑はそういったことに縁がなさそうだから今回のデータ集めはやっても良いが、次回からはやり方を教えるから織斑自身にやって貰う。そうでないと成長出来ないからな。

 

そう思いながら俺はアリーナを後にして図書館に向かって歩き出す。その際に篠ノ之がクロエと織斑を睨んでいるが、マジでこれ以上トラブルを起こすんじゃねぇぞ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボーダー基地

 

「おーい、束。織斑君には機体を貸し出したといたぜ」

 

開発室にワープした冬島と真木は開発室にて、自分達に背を向けている束に話しかける。

 

「……ああ、うん。ありがとね」

 

振り返りながら束は礼を言うが明らかに不機嫌顔だ。

 

「どうした?何か嫌な事があったのか?」

 

そんな風に話す冬島だが十中八九二宮関係と見ている。束が二宮とランク戦をして負けると死ぬほど不機嫌になるのはボーダー隊員では有名だ。

 

逆に束が勝つとメチャクチャドヤ顔を浮かべ、二宮が物凄く不機嫌な顔になる。

 

「いやー、いっくんの専用機の開発してた会社が想像以上のクソっぷりに呆れてね」

 

「確か織斑の専用機の開発は倉持技研だったな。何があったのか?」

 

真木が訝しげに質問する。

 

「いっくんの専用機はそこの会社が開発を頓挫して凍結されたものを束さんが多少マシにして雪片を装備させて、開発の余地を残したまま返したの?その後どう手を加えるかを期待してね」

 

「まあ束の方針ならそうするわな」

 

束がボーダーに所属してからISのコアを世界に配る際に「ボーダーのトリガー技術に役立ちそうな技術や兵装を開発出来たら、その国にはISのコアを追加でくれてやるよ」と発表した。

 

昔は自分と千冬こそが至高な存在と思っていた束だったが、ボーダーに入り、忍田にボコボコにされたり、太刀川や二宮あたりと鎬を削る中で人間の可能性を信じるようになった。

 

よって意外性を期待して世界にはそのように発表したし、更なる開発を出来るかと倉持にISのコアを返したのだろう。

 

「だけど、ちーちゃんから貰ったデータを見てみたら、束さんが渡したまんまなんだよ。しかもその専用機のデータ収集と解析の為、別の代表候補生が乗る機体の開発をやってる人員を使ってるらしいし」

 

「論外だな。しかも織斑の専用機も入学してからも届いてないなんてふざけている」

 

束の言葉に真木は蔑んだ瞳に変わる。開発も碌にやらず、挙句現行しているプロジェクトを放置するなんてふざけてると思えない。

 

「だよね。という訳でおっさん。束さんはこれから倉持の馬鹿の所にはこれ以上ISの開発はさせないように動くから。いっくんととばっちりを受けた代表候補生のISの開発をやってくんない?」

 

「俺?まあ別に構わないけど」

 

「ありがと。倉持の研究データは共有フォルダに入れてるから見といてね。じゃあちーちゃんとの連絡はお願いねー」

 

束はそう言って開発室を出ていくと冬島と真木は息を吐く。

 

「これはまた日本が荒れるだろうな」

 

「けど文句を言う筋合いはないな。世界中のISコアは束が貸し出しているものだし、IS関係については束に一任されているし」

 

束はボーダーのチーフエンジニアの1人で鬼怒田の部下であるが、鬼怒田に従うのはトリガーの開発についてのみであり、ISの開発については鬼怒田を助手にしているし、コアの扱いについても城戸から完全に一任されている。(偶に「あの国のコア全部停止して、世界中に植民地にするチャンスって公表しよっかな?」みたいなぶっ飛んだ発言をして忍田と風間にしばかれているけど)

 

「さぁて、じゃあまずは倉持の研究データを見るか。真木ちゃんはどうすんの?」

 

「来月の入隊式に備えてオペレーターに関するマニュアルの準備がある」

 

「んじゃまた後で」

 

「ああ」

 

真木が開発室から出ていくと冬島は椅子に座ってパソコンを操作して共有フォルダから倉持の研究データを見る。十中八九ハッキングをして手に入れたデータだろうが、冬島は気にしない。気にしても束は止まらないから。

 

「なるほどね〜、確かに酷いな〜」

 

冬島は一夏の専用機の白式のデータを見て息を吐く。倉持のデータでは白式は雪片を取り入れただけで、拡張領域が限界で他の武装はおろか射撃データも入れられないと評価されている。

 

しかし冬島から見ても拡張領域は増やせる余地があると見ている。もちろん大量の武装を入れるのは無理だが、1つや2つは入れられるくらいに拡張領域を広げられる自信がある。つまり倉持の技術者の力不足である事を意味する。

 

「んで、こっちは打鉄弍式ね……中々面白い機体だけど、設計を見る限り倉持の技術じゃ無理だろこりゃ」

 

武装を見る限り面白さはあるが、白式を更なる発展出来ないどころか、データ収集の為に投げ出すような人間に開発出来るとは思えない。

 

「とりあえず試合が近い織斑君の白式の方からやるか」

 

冬島はそう呟いてから拡張領域の設計を始めるのだった。

 

 

 

 

 

 

その数時間後、倉持技研は束の期待に応えなかった事とプロジェクトの放棄をする無責任さを理由に開発許可を剥奪する事、倉持技研が開発している機体はボーダーで預かり責任を持って開発する事を城戸と束の連名で発表された。

 

その事から倉持技研は慌てて謝罪をするが束は一蹴して、テストパイロット2人が怒りに任せて打鉄に乗ってボーダー基地に向かうが、迅の未来予知によって先んじて準備した当真、奈良坂、東、佐鳥の4人にスラスターを打ち抜かれて飛行能力を失い、落下してからは風間隊に敗北して捕獲されるのだった。

入学後の構成を考えているが、ISのキャラが原作で過激だからどう構成を練ってもアンチネタが出てしまう……それはおかしいのか?

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