IS×World Trigger 作:ガイストは男のロマン
「それでは第一試合に烏丸とオルコットの試合を15分後に行う。双方準備するように」
「「はい」」
織斑先生の指示に俺とオルコットは頷く。
「それと追加ルールがある。クロニクルは烏丸以外にワンオフ・アビリティの使用を禁止する」
ISが操縦者と最高状態の相性になったときに自然発生する固有の特殊能力であるワンオフ・アビリティだが、クロエのISの仕様を考えると妥当だろう。
「何故でしょうか?」
「クロニクルの所有するチェスピースのワンオフ・アビリティ「ザ・トラッパー」はありとあらゆる罠を仕掛ける能力だが、待機状態の罠は透明でありながらトリガーの性質も含まれて、普通のISのセンサーには反応しないからだ」
オルコットの質問にそう返す。俺の黒天を始め、ボーダーが所有するISはトリオンの性質を組まれているのでセンサーが反応して罠の位置はわかるから問題ないが、他のISのセンサーには反応しないのでワンサイドゲームになる。
「あら?ボーダーに担当が変わった織斑さんの機体には含まれてないのですか?」
「織斑はボーダーに所属してないからな。装備の改善はしたが、トリガーは絡んでない。まあ今後ボーダーに所属する事になったら含まれるかもしれないがな」
「え?そんな話が?」
織斑がキョトンした表情を浮かべるが、まだ決まったわけではない。
「この環境も辛いだろうし、ボーダーには沢山の遊び相手がいるからと一部から声が上がっていてな」
束さんや太刀川さんあたりだろうな。
「私は反対です!そんな得体の知れない組織に一夏が身を置くなんて!一夏は剣道を習うべきです!」
篠ノ之が納得いかないとばかりに前に出るが、どんだけ剣道に縛りつけたいんだよ。
「まだ入隊すると決まったわけではないし、入隊するかどうかは織斑の意思が重要でお前が決める事じゃない」
ごもっともだな。1番重要なのは織斑が入りたいかどうかだ。
「しかし!私は納得してません!」
まだ納得出来ないとばかりに騒ぐ篠ノ之だが……
「篠ノ之」
織斑が小さく名前を読んだ瞬間、空気が重くなり、篠ノ之は口を噤む。
「お前は私の弟を奴隷として扱いたいのか?」
「なっ……私はそんな事を考えていません!」
篠ノ之は心外とばかりに騒ぐが、事あるごとに織斑に木刀や竹刀を振るってる時点で説得力が皆無だ。
「悪いがそうは思えない。織斑が自分の考えに沿わなかったら直ぐに竹刀や木刀を振るうなんて、織斑を奴隷と思っているように見える……織斑の教師としてではなく一夏の姉として言っておくぞ。もし一夏に後遺症が残る怪我をさせたら、束が何と言おうが私がお前を叩き潰すからな」
最後の声はドスが効いている。まるで馬鹿をやらかした太刀川さんと束さんをしばき倒す風間さんのような声だ。
「っ……」
篠ノ之はビビる。まあ織斑先生の反応は当然だろう。篠ノ之が自分の思い通りにならないからって逆ギレして織斑をボコしたら、姉の立場からしたらふざけんなって話だし。
「……さて、話を戻すがクロニクルはワンオフ・アビリティを烏丸以外には使わないように」
「わかりました」
「結構。では烏丸とオルコットは動け。烏丸は第一ゲートに、オルコットは第二ゲートに行け」
「「はい」」
織斑先生の指示に頷いて俺達はオペレーションルームを出る。俺は右に、オルコットは左に向かうのでお別れだ。
「烏丸さん、イギリス代表候補生として勝たせて貰いますわよ」
「悪いが俺を簡単に負けるわけにはいかない」
メインがISとはいえ、俺のISにはトリガーが絡んでいる。そしてトリガーが絡んでいる場合は太刀川隊は最強である。最強を背負っている以上、無様を晒すつもりはない。
互いに一言だけ話してから互いの出撃ゲートに向かう。そして待機状態の黒天を起動して、身に纏う。
すると直ぐにゲートが開くのでアリーナに舞い上がる。同じタイミングで反対側のゲートからオルコットが飛び出て、俺から100メートルくらい離れた場所に浮かぶ。
オルコットのブルーティアーズの装備はデータを見る限り、ビーム狙撃銃のスターライトmk-Ⅲ、ビット型ブルーティアーズ4機とミサイル型ブルーティアーズ2機だ。
対してこちらの武装は近接ブレードのスコーピオン、威力の高いアステロイドを撃てる拳銃のベルセルク、自動追尾弾のハウンド、加速・方向転換装備のグラスホッパー、エネルギーシールド、レーダー探知回避装備のバッグワームだ。
まあバッグワームは今回の試合では使わないがこっちは比較的近接戦向けの武装だ。ハウンドも撃ち合う為ではなく、相手を動かしたり、意識を向けさせる為に使うし。
よってオルコットの攻撃を潜り抜けて、スピードで撹乱して背後から攻撃を叩き込むつもりだ。
厄介なのは弾数が少ないが追尾性能と威力が高いミサイル型ブルーティアーズだが、アレについてもシールドを使えば直撃は避けれるし、問題ない。
頭の中で戦闘のシュミレーションを行いながらオルコットを見ているとカウントダウンが始まり……
『試合開始!』
織斑先生が試合開始を告げる。
同時に俺は右手にベルセルク、左手にスコーピオンを出して加速をしようとするが……
「先手必勝ですわ!」
その前にオルコットが腰部に装備された砲塔をこちらに向けてミサイル型ブルーティアーズを2発放ってくる。
(いきなりミサイルを使うだと?)
戦闘記録を見る限り、オルコットは基本的にビット型ブルーティアーズ4機で多角的な攻めを行い、寄ってきた相手にミサイル型ブルーティアーズを放ち、崩した所をスターライトmk-Ⅲで仕留めるスタイルだ。
偶にスターライトmk-Ⅲを早く使う時はあるが、ミサイルは相手が寄った時以外に使った記録はない。
(しかもミサイル型ブルーティアーズの弾数は少ないのに、いきなり使うって何を考えてんだ?)
とはいえマトモに食らうわけにはいかない。俺の黒天は機動力が高い代わりにシールドエネルギーの量が少ないからな。
「両防御」
俺はスコーピオンとベルセルクを消してシールドを2枚展開する。一応2種類までしか同時に使えないボーダーのトリガーと違って、スコーピオンとベルセルクを出しながらシールドを展開する事は出来るが、長い間トリガー戦闘をしていた事で、つい消してしまうんだよなぁ。
そう思う中、ミサイルとシールドがぶつかり、シールドが破壊されて爆風が生じる。
俺は背後に飛んで距離を取る。慣れてないISを使って爆風の中で戦うのは厳しいからな。
そのまま距離を取って爆風の中からの攻撃を警戒していると、次々にレーザーが飛んでくるので左右に移動して回避していくが、向こうも見えてないようで狙いが甘いような気がする。
疑問に思う中、センサーがオルコットのブルーティアーズが遠さがっていく事を告げる。何事かと思っていると今度は高度も下がっている事を告げ……
『準備完了、ですわ』
爆風が晴れるとオルコットは地表ギリギリの高さで浮いて、直ぐ背後にはアリーナの壁がある。
(そういうことか)
ISの戦闘では上下左右ありとあらゆる攻撃を仕掛けられるので、全方位を警戒する必要がある。
しかしあのように地面と壁の近くに移動すれば警戒する範囲を大幅に減らせるし、撃ち合いに集中出来る。
近接特化の俺からしたら背後や下から攻められないのは痛いし、撃ち合いじゃまず勝てない。
『しっかり対策を練ったみたいだな』
『近接戦闘になればわたくしに勝ち目はありませんから当然ですわ。崩せるものなら崩してご覧なさい』
オープンチャンネルでそのように言われるが、厄介だ,ランク戦でも寄ってくる相手は機動力で潰していたが、ガードを固めている相手は出水先輩が綻びを作ってから崩していたからな。
「あー、出水先輩のありがたさが身に染みるなぁ……」
さて、どう攻めようか……
織斑千冬
〔PROFILE〕
ポジション:攻撃手
年齢:24歳
誕生日:4月25日
身長:166cm
血液型:B型
星座:ねこ座
職業:IS学園教師、臨時ボーダー隊員
好きなもの:弟、強者との模擬戦
〔FAMILY〕
弟
〔RELATION〕
織斑一夏←弟
篠ノ之束←親友
篠ノ乃箒←幼馴染
山田真耶←後輩
太刀川慶←ライバル
迅悠一←ライバル
小南桐絵←ライバル、IS関係の弟子
加古望←後任の日本代表
忍田真史←尊敬
風間蒼也←束関係で頭が上がらない
〔PARAMETR〕
トリオン 6
攻撃 14
防御・援護 8
機動 8
技術 9
射程 4
指揮 6
特殊戦術 3
TOTAL 58
〔TRIGGERSET〕
主トリガー
弧月
旋空
シールド
副トリガー
シールド
バッグワーム
グラスホッパー
ISの元日本代表で世界最強の座を手に入れたこともある猛者。引退後、束に勧められてボーダーの臨時隊員となる。基本的にIS学園の教師を優先しているので、ボーダー支部の人間と同じ扱いで個人ランク戦には参加してない。IS学園教師を引退したら正式にボーダーに所属する契約を交わしている。
ボーダー本部に足を運ぶのは月に2回程度で、その時は弧月を使う攻撃手の指導をしたり、高ランクの攻撃手達と模擬戦をしている。
弧月一本で戦うシンプルな戦闘スタイルだが、極限まで鍛えられた剣術は他を寄せ付けない。居合の達人でもあり、生駒旋空を使う事も可能。
入学後の構成を考えているが、ISのキャラが原作で過激だからどう構成を練ってもアンチネタが出てしまう……それはおかしいのか?
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おかしい
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おかしくない