IS×World Trigger   作:ガイストは男のロマン

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第25話

 

 

「さぁ、行きますわよ!」

 

オルコットの叫びと共にビット型ブルーティアーズが4機、駆動してして一斉に射撃してくる。

 

俺は左右に動いて回避してから、周囲にキューブを展開して……

 

「ハウンド」

 

キューブを27分割して発射する。放たれた小さなキューブらは一斉にオルコットに向かうが……

 

「当たりませんよ!」

 

オルコットはアリーナの壁を背にしながらアリーナの周りを猛スピードで回り始める。追尾性のあるキューブはオルコットの動きに合わせて向きを変えるが……追いつけずに途中で消滅する。

 

ハウンドは射手スタイルで毎回威力と弾速と射程をセッティングしているが、速すぎると追尾性能が発揮しないで速度を少し落として撃ったが、オルコットには追いつけなかった。

 

このまま離れて撃ち合っても千日手にしかならない。近接タイプの俺ではオルコットに射撃戦では勝てないし、オルコットも離れた場所から機動力の高い俺を仕留めるのは無理だろう。

 

よってどっちかが先に動く必要があるが……

 

(行くしかないな)

 

仮にも攻めて攻めて攻めまくる太刀川隊の一員である以上、俺から攻めるべきだろう。太刀川さんも以前「相手の土俵に踏み込んで勝つのは爽快感があるぞ」みたいな事を言っていたからな。

 

俺はオルコットに向かうと、向こうはビットを広範囲に広げて撃ってくる。広範囲に広げたのはハウンドの追尾性能を警戒してだろう。

 

俺は時間差で放たれるビット射撃を避けながら進んでいくと、ミサイルを一発だけぶっ放してくるのでシールドでガードする。

 

それにより先程のように爆風が生まれてくるので、ビット射撃を用心して爆風の外に出るとオルコットは壁を背に回って俺から距離を取っている。

 

(どうやら徹底して逃げるようだな。ならこちらも前のめりに行こう)

 

俺は高速で前進すると先程のようにビット射撃をしてくるので同じように回避して、ミサイルを一発だけ飛ばしてきたのでシールドでガードするが……

 

(ここで退かずに前に出る)

 

退がったらまた距離を取られるからな。

 

ミサイルとシールドの激突によって生まれた爆風の中を突っ切る。同時にビットが寄らせないとばかりに激しい射撃をしてくるが、止まらずに突き進む。

 

その際に2発被弾して、装甲の一部が壊れ、一気に4割以上シールドエネルギーが削れるが、許容範囲内だ。スラスターも壊れてないし、問題ない。

 

そしてオルコットとの距離が100メートルを切るとスターライトmk-Ⅲをこっちに向けてくるので、同じタイミングで瞬時加速をしながら狙撃を回避しながらベルセルクを抜き……

 

ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!

 

速攻で6連発のエネルギー弾を発砲する。それによりミサイルビット2機を破壊して残りの4発はオルコットのブルーティアーズに被弾する。

 

スラスターを破壊出来なかったが、機動力は元々こっちの方が上だから問題ない。

 

そしてこの距離なら俺の間合いだ。戦闘データではオルコットは純粋な中距離〜遠距離タイプだし、スターライトmk-Ⅲは破壊力はあるがデカくて取り回しが悪いから、この距離なら怖くない。

 

そう思いながら俺はスコーピオンを出して袈裟斬りを放とうとした時だった。

 

「インターセプター!」

 

オルコットがそう叫ぶと同時に右手に白いブレードが現れて上段斬りを仕掛けてくる。まさか近距離武装を持っているとは……いや、俺の対策か?

 

そう思う中、スコーピオンとインターセプターというブレードがぶつかるが、耐久力が低いスコーピオンが砕け散る。

 

「行きますわよ烏丸さん!」

 

同時にオルコットが瞬時加速を仕掛けて俺に体当たりを仕掛ける。俺の黒天は機動力重視で軽量なので瞬時加速による体当たりでバランスを崩してしまう。

 

同時にセンサーが周囲から熱源を感知する。ビット型のブルーティアーズが射撃してくるのだろうが、熱源の感知だけでロックオンされているという警告は流れてこない。

 

何事かと思えばレーザーは俺の周囲ギリギリを通って俺の動きの制限をかけてくる。

 

(これは覚えがあるぞ。出水先輩が射撃で敵の動きの制限をかけてから、太刀川さんの旋空を叩き込むパターンに近い。そうなると本命は……)

 

オルコットを見ればスターライトmk-3を構えようとしている。バランスを崩して、レーザーで動きを縛ってから本命の一撃必殺……この状態、この距離で回避することは無理だ。

 

ならば……

 

「これで終わりですわ!」

 

「グラスホッパー!」

 

オルコットが狙撃スコープから狙いを定めた瞬間、右手のベルセルクを手放してから、ベルセルクにグラスホッパーを起動する。それによりベルセルクはオルコットの顔面に向かって飛ぶ。

 

「っ!」

 

オルコットは顔をズラして回避するが、いきなりの不意打ちに狙撃スコープから目を離して、ビット射撃も途切れる。

 

その隙を逃すつもりはなく、俺は体勢を立て直してオルコットに突撃を仕掛ける。オルコットは慌てて狙撃体制に入るが……

 

「遅い」

 

それより早くスターライトmk-3を破壊して、袈裟斬り、斬り上げを叩き込み、オルコットがバランスを崩しながらもインターセプターを出そうとした瞬間……

 

「終わりだ……ハウンド」

 

ドドドドドッ

 

射程を切り詰めて、威力と弾速に特化したハウンドを叩き込んだ。

 

『試合終了。勝者、烏丸恭弥』

 

同時にアナウンスが流れて、俺の勝ちを告げる。

 

「悪いが俺の勝ちだ」

 

「うぅ……まさか銃をグラスホッパーを飛ばしてくるなんて思いませんでしたわ……」

 

オルコットは悔しそうに呟くが、ISを使ってる時には見せてない技だからな。

 

「それを言ったらお前がブレードを持っているとは思わなかったぞ。俺との戦いに備えて装備したのか?」

 

「いいえ。元々装備していましたわ。使う機会が無かっただけですわ」

 

確かに普段は余り使う機会はなさそうだな。

 

「なるほどな。しかしお前の戦い方、記録と全然違っていたな」

 

記録では絶対に寄らせないとばかりに優雅に攻めていたが、今回オルコットはブレードを使ったり瞬時加速を使って体当たりと予想外の手を沢山使っていた。

 

「既存の戦い方だと勝てないと判断したからですわ。泥臭いと思いましたの?」

 

「まさか。何がなんでも勝つって気迫があって格好良かったぞ。正直言って普段の戦い方より魅力的で勉強になった。入学して最初に戦った相手がお前で良かった」

 

泥臭いって言う人もいるだろうが、俺からしたら勝ちに対する執念があって良かったと思う。こういう人間と戦うと為になるんだよな。

 

「っ!お、お世辞は結構ですわ!次は負けませんわよ!」

 

オルコットは真っ赤になって手を差し出してくるので……

 

「悪いが次も負けない」

 

応えるように握手をする。

 

ISとトリガーは違えど、最強の称号を持つ太刀川隊に所属する以上、情けない所を晒すつもりはない。

入学後の構成を考えているが、ISのキャラが原作で過激だからどう構成を練ってもアンチネタが出てしまう……それはおかしいのか?

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