IS×World Trigger   作:ガイストは男のロマン

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第31話

 

 

試合開始と同時に影浦先輩は距離を詰めながらスコーピオンを振るってくるのでスコーピオンを振り返す。

 

同時にサブトリガーのリボルバー拳銃を抜いて影浦先輩の頭と胸と腹を狙って撃つ。

 

それに対して影浦先輩は感情受信体質を利用して集中シールドを複数展開してガードするが、これは予想範囲内だ。そもそも両攻撃させない為の牽制射撃だからな。

 

俺はそのままスコーピオンを振りながらリボルバー拳銃とハウンドを交互に使って攻めていく。影浦先輩はシールドとサイドエフェクトを利用して避けながら後ろに跳び……

 

ババババッ!

 

地面をメチャクチャに切り裂いてアスファルトを飛ばして、こっちの足を遅めてくる。

 

そしてスコーピオンの先端を爪のようにしてから、近くの自販機を掴み俺に向かってぶん投げてくるが、このタイミングで来るって事は……

 

「グラスホッパー!」

 

グラスホッパーで斜め前方に飛ぶと同時に、俺がいた場所を自販機もろともぶった斬っていた。

 

(危ねぇ。自販機による目隠しからの奇襲か。ちょっと遅かったら死んでたな)

 

内心冷や汗をかきながらもグラスホッパーで距離を詰めて、スコーピオンを振るう。

 

同時に影浦先輩が距離を取るのでスコーピオンを消しながらリボルバー拳銃を向けて……

 

「グラスホッパー」

 

発砲直前に腕にグラスホッパーを当てて、腕の軌道を変えながら発砲する。

 

ドパッ!ドパッ!ドパッ!ドパッ!ドパッ!ドパッ!

 

「ちっ!」

 

ランダムに放った6発の弾丸は影浦先輩の脇腹の一部と左耳を吹き飛ばす。

 

(やっぱ狙いが荒いな)

 

普通に撃っても影浦先輩のサイドエフェクトによって狙った場所がバレて回避されたりカードされる。

 

対策としては1番有効なのは攻撃に感情を乗せない事だが、それが出来るのは東さんや風間さん、織斑先生ぐらいだ。

 

今回俺はグラスホッパーによる跳ね上げを利用して、自分でもどこを狙ったかわからないように発砲したのだ。自分でも狙った場所がわからないんだし、感情を乗せようがないからな。

 

とはいえグラスホッパーの反射力は高く、狙いはメチャクチャ荒い。3メートル以内にいる影浦先輩を狙っても6発中2発しか当たらなかったし。

 

そう思いながらも俺は右手のスコーピオンを巨大な爪の形状に変えて、広範囲に思い切り振るう。

 

影浦先輩はジャンプするので腕を上に振るうが、影浦先輩の脇腹からスコーピオンが現れ、互いのスコーピオンがぶつかると同時に影浦先輩は身体を回転させ、こちらのスコーピオンを弾く。

 

同時にリボルバー拳銃を向けようとするが、その前にスコーピオンが飛んでくるので首を横に動かすが、完全に回避する事は出来ず、掠ってしまい首からトリオンが漏れる。

 

(危ねぇな……)

 

内心そう突っ込みながら距離を取らず、リボルバー拳銃を消してからスコーピオンを振るいつつ、追尾性能MAXのハウンドを27分割して、真横に撃ち出す。

 

するとハウンドは180度近く曲がって影浦先輩に襲いかかる。この技は柿崎隊の虎太郎がやっていたが、これも影浦先輩のサイドエフェクトに引っかからない技だ。アイツはまだ半人前だが今後伸びていくだろう。

 

影浦先輩がシールドを展開する中、互いのスコーピオンがぶつかり合う。

 

俺の本来の戦闘スタイルはメインとサブのグラスホッパーを使った乱反射で相手を撹乱させてから、晒した隙を突くスタイルだ。

 

しかし影浦先輩にはサイドエフェクトのせいで使えない。使っても俺の攻撃のタイミングが読まれてカウンターを受けるのがオチだから真正面からぶつかるしかない。

 

しかしそうなると攻撃の密度は、両手にスコーピオンを持つ向こうの方が上だから、両攻撃をさせないようにして密度差を縮める必要がある。

 

俺は常にハウンドを放ちながらスコーピオンを振るう。形状を変えて大雑把に振ったり、枝刃をランダムに大量に展開したりとサイドエフェクトの穴を突くように。

 

しかしそれでも倒せない。攻撃が掠ってはいるが、サイドエフェクト抜きでも影浦先輩の反応速度は高く、決定的なダメージには至らない。

 

対する影浦先輩の攻撃もこちらを少しずつ削っている。首や心臓部は守っているが全ての攻撃を捌くのは厳しい。

 

こうなるといつもの展開だ。削り合いを続け、集中力が欠けた方が負ける。

 

しかし今回は長引くだろう。なんせ負けたらガチの地獄だからな。集中力が欠けなさそうだし。

 

そう思いながら俺は前に出ながら袈裟斬りを仕掛けた時だった。

 

「あ?」

 

影浦先輩の脇腹に袈裟斬りが当たりトリオンが漏れ出す。結構なダメージだが、何故サイドエフェクトで回避しなかった?

 

疑問を抱く中、影浦先輩は足払いを仕掛けてくる。

 

腕を振り切った直後だったのでバランスを崩してしまうので、一旦スコーピオンを消して両防御の準備をする。

 

しかし次の瞬間、影浦先輩は後ろに2回ジャンプして距離を取るが、その距離は10メートルくらいある。

 

(何故スコーピオンの射程範囲外まで離れる?まさか射撃トリガーを入れているのか?)

 

スコーピオンはいくらでも伸ばせるが、実戦で使う場合は大体3メートルから5メートルくらいだ。影浦先輩は弧月を使わないし、射撃トリガーを使ってくる可能性がある。

 

そう思いながらも俺はハウンドを展開して撃ち合いに備え始めた時だった。

 

 

「……は?」

 

次の瞬間、俺の上半身と下半身は真っ二つになっていた。前を見れば影浦先輩が振り切ったような姿を見せている。

 

(え?何だ今の技?スコーピオンにしては射程が長過ぎ……)

 

そこまで考えている中、俺の身体にヒビが入り、ベイルアウトしてしまう。

 

『1本勝負、勝者影浦雅人』

 

そんなアナウンスが耳に入ると同時にブースのベッドに倒れ込む。マジで何だったんだアレは?聞いても教えてくれなそうだし、記録を見直すとしよう。

 

それよりも今は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さぁ、約束を守ってもらうぜぇ……』

 

地獄へ行く事のお祈りをしないといけないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬島隊作戦室……

 

「失礼します。真木先輩はいらっしゃいますか?」

 

『真木ちゃん?ちょっと待ってろ』

 

作戦室前にてインターフォンを鳴らすと冬島さんが出て、直ぐに作戦室のドアが開く。

 

「真木ちゃん。恭弥が真木ちゃんに用があるみたいだぜ」

 

冬島さんがそう呟くと真木先輩が奥から出てくる。

 

「何の用だ?ISに関する話か?」

 

真木先輩が訝しげな表情を浮かべてこっちを見てくる。お祈りは済ませたし、遺書の準備もしてある。

 

「あー、えーっとですね。今防衛任務が終わったんですよね?」

 

「それがどうした?」

 

俺は覚悟を決め、深呼吸をしてから頷きながら手を伸ばし……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「防衛任務、お疲れ様でした。頑張りましたね」

 

「あぁ?」

 

真木先輩の頭を撫でた瞬間、死を確信するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『前にやった時に懲りてないのか?死ねよ』

 

『いや、そのですね……向こうから提案されたからで……』

 

『断れよ。馬鹿か?馬鹿だよな?馬鹿だったな』

 

『あの、その容赦ない責めは普通の人には厳しいんですが……』

 

『人はもっと賢いだろうが』

 

『……はい、すみません』

 

「ぶはははっ!おもしれー!」

 

恭弥と真木のやり取りをリアルタイムで見ている影浦は楽しそうに笑う。モニターでは廊下に正座する恭弥と塵を見る眼差しの真木が映っている。

 

笑っているのは影浦のみで、一夏を始めとした他の面々はビクビクしている。

 

『まあまあ真木ちゃん。そのくらいで『話の邪魔だ。黙れ』はい、わかりました』

 

宥めようとする冬島は瞬殺されてしまう。この光景はクロエも見慣れているが真木の怖さは健在のようだ。

 

すると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『黙ったついでに馬鹿な賭けを提示した影浦、賭けを止めなかったらクロエと織斑を連れてこい』

 

「「げっ!」」

 

「はぁ……」

 

当事者の影浦、完全にとばっちりの一夏とクロエの名前が出て、影浦と一夏は呻き声を上げ、クロエはため息を吐く。

 

「仕方ありません。行きましょう」

 

逃げたらどうなるかわかるクロエがそう呟く。

 

「逃げたらヤバそうだしな……はぁ」

 

「あー……悪かったな。テメェらは無関係なのに」

 

影浦はバツの悪そうな表情で一夏とクロエに謝る。これについては影浦にも負い目がある。

 

「いえ。もう手遅れなんで大丈夫です」

 

「だよな……」

 

そう呟いてから3人は歩き出し、5分後にはタブレットには真木に説教をされる4人が表示されるのだった。

入学後の構成を考えているが、ISのキャラが原作で過激だからどう構成を練ってもアンチネタが出てしまう……それはおかしいのか?

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