IS×World Trigger 作:ガイストは男のロマン
「ちょっ?!ちーちゃんやり過ぎじゃない!?」
織斑先生が篠ノ之に頭突きをぶちかますと束さんが慌てて叫ぶ。
「ちゃんと加減した」
「いやそれは当たり前だよ。ちーちゃんが本気で頭突きしたら箒ちゃんの頭が割れるし」
どんだけ硬いんだよ。トリオン体じゃないのに。
「この馬鹿は口で言ってもわからないと判断したからこうしたまでだ。自分のした事を悪くないと本気で思っているからな。文句は言わせんぞ」
拒否は認めないとばかりの強い眼差しを束さんに向ける織斑先生。まあ体罰はどうかと思うが、正直篠ノ之の考えはまるっきり理解出来ないからな。
「……わかったよ。けど、せめて警察の世話になるのは勘弁して欲しいかな」
「貴様の妹だからとそれは可能だ。それより今回の原因はわかったか?」
「一応ね。けど今話す?そこの良い尻持ちはロシア、つるぺたツインテは中国、テンプレ金髪ロールはイギリス、根暗メガネは日本の操縦者だけど?」
「誰が良い尻持ちよ!そんな呼び方……ひゃんっ!だから触るなぁ!」
怒る更識先輩だが迅さんが尻を触って矛先が迅に向かう。
「つるぺたツインテって何よ?!」
「テンプレって……私ってテンプレなんですの?」
「根暗……」
鈴はキレて、セシリアは頭に疑問符を浮かべ、更識簪は目に見えて落ち込む。
「や、名前知らないし。話を戻すと話して良いの?」
「守秘義務を課せる。話したら相応の罰を与えることを約束する」
「じゃあ束さんからも、漏らした人間が所属する国のISのコアを全部停止して、その国を嫌っている国に全部貸すよ。そうすれば話せないでしょ」
『っ……!』
その言葉に空気が重くなる。束さんは国際情勢なんか微塵も気にしないからな。実際に漏れたら本当に実行するだろう。
「漏らさない方が良いよ。僅かにだけど漏らす未来が見えるけど、漏らした人は国賊として処分される未来が確定するから」
迅さんがそう口にするので事実のだろう。
「未来って……アンタは未来予知で出来るの?」
鈴が迅さんに質問するがサイドエフェクトを知らないから疑問に思うのは当然だろう。
「コイツは出来る。話を戻すが話を聞く人間には守秘義務を課す。嫌なら今すぐ退席しろ」
織斑先生がそう口にすると皆が口を噤む。ISに携わる人からしたら織斑先生の言葉は重いだろう。
数分後、誰も部屋から出て行かない。
「じゃあ話すけど、今回の件は門がIS学園に開くようになった訳じゃなくて、コイツが原因だね」
束さんはポケットから割れたカプセルを取り出すが……
「それはトリオン兵の卵、か?」
「そ。あちこちで確認出来たよ」
「トリオン兵?あの白い近界民がですか?」
「世間で言われる近界民はトリオン兵と言う兵隊人形。こっちの世界で言うロボットみたいなものだよ」
織斑の質問に束さんが答える。
「ロボット……じゃあ製作者がいるって事?!」
「そうだ。向こうの世界にも人間がいて、その人間がこっちの世界の人間を拉致する為にトリオン兵を派遣しているのだ」
鈴の叫びに織斑先生が答えると更識先輩が手を挙げる。
「トリオン兵についてはわかりました。察するに近界民は三門市にアクセス出来て、そこからトリオン兵を送っているのでしょうけど、何故IS学園にトリオン兵が現れたのですか?」
「調べてみたけど、門の所在は確認出来なかったから近界民がアクセス出来るという訳じゃないね。多分近界民、もしくは近界民と接点を持ったこの世界の人間がIS学園に侵入してトリオン兵の卵をばら撒いた感じかな?」
『っ……!』
その言葉に空気が重くなる。ボーダーに所属しないで近界民と接点を持つ人間がいるのは問題だ。しかしそれ以上にヤバいのはIS学園にトリオン兵を送り込むヤバい人間だという事だ。
「わかった。少し待て」
織斑先生がコンパネを操作するとモニターにIS学園の要所要所にある監視カメラの映像が映り、巻き戻しをしていくと……深夜の時間帯にアリーナ内部で何かが動いているように見えた。
織斑先生がズームを上げて再生すると……
「犬のトリオン兵?」
犬のトリオン兵がアリーナの中央で何かをしているが、卵をばら撒いているのだろう。
他の監視カメラの映像を見直しても時間差で同じような行動を取っている。
そして最後に確認出来たのはIS学園外周部にて、海に飛び込む時で、飛び込んでから1分くらいすると海中が光り、水飛沫が舞い上がる。
「最後に情報を奪われないように自爆したのかな?一応回収してみるけど、かなりの慎重な奴だね」
だろうな。自爆付きトリオン兵って事は目撃されても直ぐに対処出来るって事だ。そんな奴がISの技術を取り込んだトリオン兵を用意するって事はかなりヤバい相手かもしれないな。
こちらも何らかの対策を取らないといけないが、束さんや迅さんが動くならば可能な限り協力しよう。
同時刻……
「……以上が今回のラービット試作機の戦闘記録よ」
『確認する』
とある高級マンションの一室にて男女の声が部屋に響く。
『なるほど……玄界の兵士が優秀な事もあるが、ラービットにアイエスの武装をつけても活かしきれてないな』
「私もそう思ったわ。後ラービットについてなんだけど、剣士に寄られても対処出来るように、感電機能とか付けてみるのはどうかしら?捕獲用でしょ」
『捕獲に対する支援装備か……参考にする』
「ええ。それと次はどうするの?また仕掛ける?」
『今回はここまでだ。我々の星の軌道の問題はあるからな。ただアイエスのコアが欲しい。お前達の技術では再現が出来なくてもトリオン技術から可能かもしれない』
「じゃあ次にこっちに来る時に渡せるようにどっかの国から奪っておくわ」
『いや……奪うのは我々が次に玄界の軌道から外れる直前だな。それに一部の兵はアイエスと戦ってみたいと考えている』
「まあそのあたりは任せるけど、貴方の兵隊からしたら物足りないと思うわよ」
『戦力調査という意味では悪い選択肢でもあるまい。まあ細かい話は次回我々が来た時に詰めていこう。今回は試作ラービットの情報収集が出来た事で充分目的は達成出来ているからな』
「慎重ね。まあそのくらい慎重の方が良いけど」
『また連絡する。その時まで派手に動くなよスコール』
『わかってるわよハイレイン。じゃあまた』
部屋のソファーに座っているスコールはブレスレットの真ん中にあるボタンを押すと、ノイズ音が聞けて通信が切れる。
「ふぅ……あの男と話すのは精神が擦り減るわ。とりあえず彼らに奪って貰うISについてピックアップしておくべきね」
スコールはパソコンを操作して候補をリストアップしていく。暫く調べてから「震える牙:イーリス・コーリング」「銀の福音:ナターシャ・ファイルス」をターゲットとしてピックアップするのだった。
同時刻……
「ヒュース、ランバネイン」
スコールと連絡を入れていたアフトクラトル四大領主の1人であるハイレインは部下の名前を呼ぶ。
「何の用事であるか?兄……隊長」
「スコールとの連絡は終わったのですか?」
「ああ。次に玄界に行く際、スコールの案内の下、アイエスを最低2機強奪しろ」
入学後の構成を考えているが、ISのキャラが原作で過激だからどう構成を練ってもアンチネタが出てしまう……それはおかしいのか?
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おかしい
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おかしくない