IS×World Trigger   作:ガイストは男のロマン

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第5話

 

 

 

午前の訓練を済ませた俺は電車とモノレールを乗り継いでIS学園の駅に降りる。周りを見れば人っこ1人いない。まあIS学園は人工島の上にありIS学園以外は何もないし、今は授業の時間だし人がいなくてもおかしくない。

 

俺は改札を通って出口を出て携帯を取り出そうとした時だった。

 

突如物陰から迫り来る気配を感じたかと思えば、身動きが取れなくなる。

 

横を見ればISと、ラファール・リヴァイヴに乗った女性2人がいて、片方の右手は巨大なアームと一体化していて俺の身体を掴んでいる。

 

「張り込んでから1ヶ月、漸く来たわね。男の分際でISを使える不届者が……!」

 

なるほどな。IS委員会、もしくは女性の権利を守るとか喚くカルト集団の回し者か。俺に適性があるとわかってから、排除するために人の少ない駅で「手続きの為に学園に来る」と張り込みをしていたのだろう。

 

「油断するな。普通の熱反応がないことからトリガーを使用しているぞ」

 

「大丈夫ですよ。両腕を塞がれてる以上、剣も銃も使えません」

 

そんな風に会話をしているが……甘いな。

 

そう思うと同時に俺はスコーピオンを体内で枝分かれ、枝刃を使い頭と口、両足から出して俺を拘束する女の脳天と首、心臓部と脇腹に向けて突きつける。

 

スコーピオンは身体のどこからでも出せるので腕を封じられても足や頭、口などから攻撃出来る。

 

急所4箇所を狙った一撃はシールドバリアを砕き、そのまま突き進むが生身に当たる直前に光の薄い膜が4箇所に現れてスコーピオンを粉砕する。

 

しかし……

 

「し、しまった……!」

 

同時に俺を拘束していた女のISが解除されて俺は自由になる。

 

ISには絶対防御ってシステムがある。これは全てのISに備わっている操縦者の死亡を防ぐ能力でシールドバリアが破壊され、操縦者本人に攻撃が通ることになってもこの能力があらゆる攻撃を受け止めてくれる。

 

さっき俺がシールドバリアを砕いた後に急所4箇所の周りに現れたのが絶対防御だ。

 

しかしこの絶対防御は使用されるとISの体力であるシールドエネルギーが極度に消耗する欠点がある。さっきの攻防で絶対防御が4回展開されたので、俺を拘束したラファール・リヴァイヴはエネルギーが切れて、待機状態に強制的に戻ったのだ。

 

「っ!」

 

もう片方の女が銃を展開し始めるので、俺は生身となった方の女の腕から待機状態のリヴァイヴを抜き取って、女を銃口の先に向けてぶん投げて気を引くと同時にテレポーターを使い、リヴァイヴの背後に回る。

 

「後ろに熱反応?!そうは「遅い」」

 

ドパッ!ドパッ!ドパッ!ドパッ!

 

俺は相手が振り向く前に威力特化のリボルバー銃でリヴァイヴのスラスター4つを破壊する。これで飛行は出来ない。

 

「っ!そんな筈がっ!ISこそ至高の兵器で「使用者が弱けりゃ魅力は半減だ」ふざけるな!男の分際で……!」

 

女は激昂しながらこっちを向くが、銃口を向けられる前にスコーピオンで銃を破壊してそのまま急所3箇所を攻撃する。それによって絶対防御が3回発動してリヴァイヴは強制的に解除される。

 

「さて……コイツは貰っとくぞ」

 

そのままもう1つの待機状態のリヴァイヴを腕から奪い取る。

 

「ふざけるな!返せ!」

 

パパパッッ!

 

女達は激昂しながらハンドガンを抜いて発砲してくるが、ただの銃はトリオン体に傷はつかない。

 

俺はそのままリボルバー銃を展開して2人の腹に発砲する。

 

ドパッ!ドパッ!

 

「「かっ……!」」

 

弾を受けた2人はそのまま口から唾液を漏らしながら気絶する。ボーダーの弾トリガーは流れ弾防止の為に安全処理が施されていて、生身の人間に当たっても衝撃で気絶するだけだ。

 

俺はそのまま携帯を取り出す。幸い掴まれた場所は上半身が大半だったので携帯には影響はない。

 

そして城戸司令に電話をかける。

 

『私だ』

 

「城戸司令っすか?IS学園近くの駅でIS委員会もしくは女性権利団体の回し者2人がリヴァイヴを纏って襲撃してきたのでトリガー使って返り討ちにしました。罰は後で受けますが、ISも奪えたんで戦闘記録を確認して襲撃者の正体が分かり次第、その組織を押さえ込んでくれませんか?」

 

『……わかった。まずは記録を見てから判断する。強奪したISについてはIS学園から引き渡しを要求されても断れ。織斑千冬は信用出来てもIS学園は信用している訳じゃない。執拗に要求するなら私に連絡するように』

 

「了解しました。では宜しくお願いします」

 

俺は通話を切ってから女2人の写真を撮ってからトリガーを解除して、待機状態のリヴァイヴを懐に入れてから再度トリガーを機動する。

 

トリガーを起動すると、トリガーの中に入るトリオン体が見に纏わりつく形で換装される。つまり財布や携帯をポケットに入れた状態でトリガーを起動したら、財布や携帯を使う事は出来ないのだ。

 

しかし裏を返せばISを懐に入れた状態でトリガーを起動すれば、トリオン体を破壊しないとISを手に入れる事は出来ないのだ。

 

これならIS学園側も強奪出来ないだろう。強奪しようとしてきたら、その時点でボーダーと敵対する事になるし、今回の件は十中八九ボーダーが対処するだろう。

 

そう思いながら俺は千冬さんに電話をかける。

 

『烏丸か?駅に着いたか?』

 

「ええ。ただリヴァイヴ使い2人に襲撃されたんで返り討ちにしました」

 

『何だと?呪いの連絡が収まったかと思えば実力行使で来たか』

 

呪いの連絡……多分学園に俺を学園に通わせるな、実験動物にしろ、殺せって女尊男卑の女が連絡したのだろうな。

 

「で、さっき城戸司令と話したら今回の件はボーダー側で対応すると言っていました」

 

『わかった。とりあえず襲撃犯を持ってきてくれ。ISについてはそちらに任せる』

 

「随分とあっさりですね。てっきり対応はこちらに任せろって言われるかと思いました」

 

『その気持ちがないわけじゃないが、ボーダーを敵に回してまで対応する気はない。では校門で待っている』

 

通話が切られるがボーダーとIS学園がぶつかったら100%ボーダーが勝つ。

 

IS学園には教員用のISが20弱、各国の代表候補生のIS数機、ロシア代表の更識楯無のISがある。

 

対してボーダーにあるISと束さん製作の無人ISが20機と数機の専用機がある。コアは30近くあるが、大半は武装していないので戦力に含めない。

 

これだけならまだしもボーダーにはトリガー使いがいる。正隊員はランク戦や防衛任務以外にISとの戦闘訓練を義務付けられているので、タイマンならまだしも、複数人で行けば勝てる部隊も結構いる。

 

また俺を含めた上位攻撃手……個人ポイント1万以上の攻撃手は白兵戦なら単独でISを倒せた経験があるし、ボーダー最強クラスの射手……二宮さんや出水先輩や束さんはタイマンの撃ち合いでISを倒している。

 

更に国家代表の加古さん、現役最古参で千冬さんと互角の剣の腕の小南先輩は束さんのお手製専用機を持っている。まあ小南先輩はISにそこまで興味ないので非常時にしか使わないが国家代表トップクラスの実力であるのは間違いない。

 

そして最終兵器である天羽の黒トリガーはトリガーだろうと街だろうとISだろうと消し飛ばせる。天羽が動くのは本当にヤバい時だが、奴が動いたら1人でIS学園を消し飛ばせると思う。

 

千冬さんもボーダーの戦力を知っているし、そう判断したのだろう。

 

そう思いながら俺は襲撃者2人の手を掴み、地面に引き摺りながらIS学園に向かうのだった。

 

運び方が雑?いきなり殺そうとした連中に優しさは要らないな。

入学後の構成を考えているが、ISのキャラが原作で過激だからどう構成を練ってもアンチネタが出てしまう……それはおかしいのか?

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