ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。前回を投稿してからそう言えばノーマルジムの切札がムクホークだったわ…と頭を抱える羽目になりました。差別化できてるといいといいのだけど。

今回は前作である剣盾編で活躍させることがあまりできなかった蟲ポケモンの登場です。楽しんでいただけると幸いです。


VSムクホーク

「コライドン急いで急いで!」

 

「もっと速く走れないのか!?」

 

「なんか今のコライドン弱ってるみたいでー!?」

 

 

 次々と空中から飛来するムクバードのブレイブバードを、コライドンの上で身を捩りなんとか回避していく俺達。とんでもない猛攻だ。というか群れに囲まれたまま並走されて逃げ場がない。

 

 

「クソッ、応戦だ!」

 

「うん、コジオ!うちおとす!」

 

「アメタマ!バブルこうせん!」

 

 

 アイアールは両手の間にコジオを出して、俺は肩の上にアメタマを出して応戦。何体かに岩をぶつけ、泡を纏わりつかせて撃墜させて数を減らしていく。だが一匹、別格がいた。

 

 

「キュイィイイイッ!」

 

「掴まれ!」

 

「アギャア!?」

 

「ぐうう!?」

 

 

 横っ腹にとんでもない速度の一撃が叩き込まれ、コライドンごと吹き飛ばされて宙を一回転するコライドンにしがみ付き、地面に叩きつけられて投げ出される。たまらずアイアールがコライドンをボールに戻す。今のはでんこうせっか、か。なんて威力だクソッたれ。

 

 

「アメタマ!あまいかおり!」

 

 

 すばやさを下げるために翼を広げて突撃してくるムクホークに合わせてあまいかおりを放たせるが、ムクホークはそれを察してかでんこうせっかで直角に上昇し回避、翼を羽ばたかせて突風を巻き起こしあまいかおりを吹き飛ばし、怯んだところにブレイブバードでアメタマだけを吹き飛ばす頭脳プレーまでしてきた。戦闘不能になり転がったアメタマをボールに戻す。

 

 

「アメタマ!?なんてやつだ……」

 

「ウパー!ポイズンテールで毒にしちゃえ!」

 

 

 アイアールが右手に繰り出したウパーを空中にぶん投げてポイズンテールを叩き込ませようと試みるも、ムクホークを擦り抜けてしまい、瞬く間に複数のムクホークに囲まれ、四方八方から翼や脚でタコ殴りにされるウパー。

 

 

「かげぶんしんにインファイトか…!?」

 

「ウパー!?コジオ、お願い!うちおとせ!」

 

 

 ボコボコんされたウパーは地面に叩きつけられ戦闘不能。ならばとアイアールは抱えたままのコジオにうちおとすを指示するが擦り抜ける。かげぶんしんに当たってしまったらしい。

 

 

「くそっ…マメバッタ、タマンチュラ!…ウカ!」

 

「コジオ、ウミディグダもお願い!」

 

 

 残るポケモンを総動員する俺達。するとウカが指示する間もなく飛び出してほのおを纏い突撃。ニトロチャージだ。

 

 

「キュイイイイイッ!」

 

 

 ムクホークはかげぶんしんで受け流すとブレイブバードで対抗、空中でぶつかり合う二体。しかし相性が悪いのかウカは押され気味だ。むし・かくとうだもんな、ひこうは四倍弱点だ。さすがにきついか。

 

 

「援護するぞタマンチュラ、むしのていこう!」

 

「ウミディグダ、みずでっぽう!」

 

 

 遠距離攻撃で援護する俺達。しかしムクホークはウカを蹴り飛ばすと再びかげぶんしん。攻撃を回避し、一瞬で近づいてくると翼でタマンチュラとマメバッタを殴り飛ばし、脚でウミディグダとコジオを踏み潰してしまった。

 

 

「みんな!?もう手持ちが……」

 

「ウカ!」

 

 

 そのまま俺達目掛けてブレイブバードで突撃してくるムクホークに、俺はウカの名を呼ぶ。するとウカはムクホークと俺達の間に割り込んでその小さな両腕でムクホークの嘴を受け止めていた。

 

 

「しびれごなだ!」

 

 

 俺の指示を受け、背中の羽から黄色い粉を撒き散らすウカ。しかしムクホークはでんこうせっかで回避、横からウカを蹴りつけて蹴り飛ばすと、インファイトで攻め立てる。ウカまでやられたら本当に後が無いぞ…!?

 

 

「どうしようラウラ…」

 

「げんきのかけらが一個だけあるからこれでコライドンを回復させろ。…あとは逃げる隙を……」

 

「わ、わかった」

 

 

 俺が手渡したげんきのかけらをコライドンの入ったボールに使うのを見ながら周りを見渡す。なにもない野原だ。気を引けそうなものはなにもない。ネモに電話するぐらいしかないか…?ウカとムクホークの戦を見ながらスマホロトムを取り出した時だった。

 

 

「なんだ!?」

 

 

 ムクホークの展開していたかげぶんしんが、瞬く間に切り刻まれて霧散する。高速で動いているナニカに斬り裂かれたらしい。竜巻かの如く高速で円を描いてムクホークのかげぶんしんを切り刻んでいったそれは、天高くに飛び出して姿を現した。

 

 

「キシャアアアッ!」

 

「あれは…!?」

 

「ストライクか…!?」

 

 

 そこにいたのはかまきりポケモン、ストライク。ストライクは俺達に注目されているのに気付くと自慢げな笑みを浮かべ、着地。鎌を構えてポーズをとる。なんだ…?

 

 

「…えっと、自信過剰で目立ちたがり屋?」

 

「…ぽいな」

 

 

 呆気にとられる俺達を余所に、まるで俺を見ろと言わんばかりに大袈裟な動きでムクホークとウカに斬りかかるストライク。咄嗟にウカをボールに戻すとそのままムクホークに向かっていき、ゲシッと顔に蹴りを叩き込まれる。

 

 

「「あ」」

 

 

 そのままブチギレたムクホークに嘴で(つつ)かれ、翼でぶたれ、脚で蹴られてボコボコにされるストライク。そのままげしっと蹴り飛ばされたストライクは瀕死にはなってなかったが、ぶすーっと不機嫌になりそっぽを向いてしまった。

 

 

「しかも自分が活躍できないと拗ねるんだ……」

 

「あーもう、しょうがないな!こいつに賭けるしかないか!」

 

 

 ポケモン図鑑アプリを開いてストライクを見る。練度(レベル)は34程度。わざはれんぞくぎり、くさわけ、つじぎり、つばめがえし……覚えている技的にトレーナーの手持ちだったポケモンか?まあいい。

 

 

「おいストライク!活躍させてやるから手を貸せ!」

 

 

 そう言うとパアッと顔を輝かせてブンブンと凄い勢いで頷くストライク。俺の前に立ち、鎌を大袈裟に構えた。するとかげぶんしんで分身し、一斉に突撃してくるムクホーク。ブレイブバードで纏めて俺達を吹き飛ばそうって腹か。

 

 

「に、逃げようよラウラぁ…」

 

「ギリギリまで引き寄せるんだ」

 

 

 コライドンを出して逃げようと促してくるアイアールを無視してムクホークの挙動を見て指示する。やはり元々トレーナーの元にいたのか俺の指示に従い、構えるストライク。そして、目と鼻の先まで迫るのを待って声を張り上げる。

 

 

「つじぎりだ!」

 

 

 すれ違いざまに十字を描く様に斬撃が炸裂。ムクホークは意識を刈り取られて、そのまま地面に落下。激突して戦闘不能となった。慌てて空で待機していたムクバードたちがやってきてムクホークを脚で掴むと羽ばたいて去っていった。

 

 

「や、やったあ!」

 

「…ふう、助かったぞストライク」

 

 

 そう言うと鎌を上げて俺の腰を指差すストライク。腰を見ると戦闘不能になった皆がいるボールホルダーが。もう一度見ると、腕を組んで踏ん反り返っていた。

 

 

「お前も仲間にしろって?そりゃ願ったりかなったりだが…」

 

 

 そう尋ねるとふんすっと頷くストライク。恐る恐るモンスターボールを取り出すと鎌先で触れて自分から入って行った。……人恋しかったのかな。

 

 

「…ウカもありがとな?」

 

 

 ウカの入ったボールにも礼を告げる。…ウカの助けを借りなくても戦えるぐらい、強くならないとなあ。とりあえずは近くのセルクルジムだ。むしタイプ使いのジムリーダーの力、見せてもらおう。




・ストライク♂
とくせい:テクニシャン
わざ:れんぞくぎり
   くさわけ
   つじぎり
   つばめがえし
もちもの:なし
テラスタルタイプ:???
備考:ようきな性格。自信過剰で目立ちたがり屋。自分が活躍しないと拗ねる。元々別のトレーナーに捨てられたポケモン。

ムクホークの脅威が伝われば幸いです。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

ウカ以外のラウラの手持ちにもニックネームは…

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