ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。昨日の分を投稿した後にランキング入りしてました。ありがとうございます。これからも頑張らせていただきます。

また、秋塚翔さんがポケモン蟲の三次創作を投稿しました!そちらもぜひ!詳しくはあらすじから。

今回は速すぎるリベンジ戦。楽しんでいただけると幸いです。


VSタンドン

 セルクルタウンに辿り着き、ポケモンセンターに駆け込んだ俺とアイアール。この地方独特のスタンド方式のポケモンセンターで回復をしてもらいつつ、二人で街中を散策しつつ見つけたサンドウィッチ屋にはいり腹ごなしすることにする。

 

 

「じゃあ俺はスパイシーサンドで」

 

「私はトロピカルサンド!」

 

 

 1750円支払って辛味の効いたソースのおかげで野菜の甘味が活きるサンドウィッチを席について食べる。美味いが物価高いんだよなあ。こんなもんかね。

 

 

ひゃあ、あはひひっへふるへ(じゃあ、わたしいってくるね)

 

「落ち着いて食べ終わってから言えお馬鹿」

 

 

 サンドウィッチを口でもぐもぐしながら立ち去ろうとしたアイアールにツッコむ。行儀が悪いわ。しかし止まらなかったアイアールはそのまま出て行き、俺も出ようとして知り合いが店の中にいることに気付いた。

 

 

「…しおっけがたりない。おねがいジオヅム。しおづけ」

 

 

 店の片隅で、サンドウィッチにコジオの進化形と思われるポケモンから岩塩を振りかけてもらっているサニアがいた。満足げに口に入れて咀嚼していた仮面の目と視線が合う。

 

 

「ラウラ。なんのよう?」

 

「飯食いに来ただけだが」

 

「そう。わたしも」

 

 

 そのままどっちもサンドウィッチを食べ終わったので、なんとなしに一緒に外に出る。ポケモンセンターまで戻って回復してもらったマメバッタ、タマンチュラ、アメタマ、ストライク、ウカの入ったボールを受け取った俺に黙ってついて来ていたサニアが険しい顔で口を開く。

 

 

「チヲハウハネ。どこでなかまにした?」

 

「またか。なんのことだよ」

 

「そいつのこと」

 

「そいつって…ウカか?」

 

 

 サニアが指差したボールに入ったウカに首を傾げる。地を這う羽ってウカのことだったのか。どこでなかまにしたっていわれても……

 

 

「南1番エリアで、地中から出てきて俺のカレーを食べたところを仲間にしたんだが」

 

「……それだけ?」

 

 

 するとぽかんとして、見るからに落胆するサニア。どうやらお気に召さなかったらしい。なんなんだよ。

 

 

「…ちちゅうから。つまりあそこからでてきた?」

 

 

 ぶつぶつと考え込みだしたサニアに、俺はウカを見ながら尋ねる。

 

 

「名前もわからないからウカって名付けたんだけどチヲハウハネって呼んだ方がいいか?」

 

「…ううん。そのままよんであげて。そっちのほうがしあわせ。らんぼうもののチヲハウハネ、ラウラにはしたがってる。めずらしい」

 

「言うことは聞かないけどな。…というわけだ、これからもよろしくなウカ」

 

 

 乱暴者なんだな、とかぼんやり眺めていると、何かに気付いたらしいサニアが訪ねてくる。

 

 

「…ラウラのポケモンたち。みんなかいふくしてた。きょうてき?」

 

「ああ、なんかでかいムクホークと戦ってぼろ負けしたんだ。新しい仲間のストライクのおかげでなんとか追い返したが」

 

「…もしかして。おおきい?」

 

「ああ、大きかったが…どうかしたのか?」

 

 

 問いかけに頷いていると合点がいったのか、サニアは見覚えのある本を取り出してきた。ペパーも持ってたスカーレットブックだ。しかも開いたページは例の秘伝スパイスについてのことだ。

 

 

「わたしたちのせいちのしょくぶつ。このちにわたった。ムクホーク。それをたべてつよくなった。かのうせい。ある」

 

 

 せいち…聖地?秘伝スパイスはサニアの故郷から輸入されたものってことか?やっぱりパルデア以外のところから来たんだなサニア。

 

 

「そのストライクのちから。みてみたい。わたしとたたかえ」

 

「おういいぞ。ただ……めんどくさいぞ?」

 

「?」

 

 

 サニアの願いに頷き、セルクルタウンの郊外に一緒に向かいモンスターボールを構える。

 

 

「一対一でいいか?」

 

「うん。そだてはじめたこでいく。タンドン」

 

 

▽いわつかいの サニアが 勝負を しかけてきた!

 

 

 そう言って繰り出したのはいわ単タイプのせきたんポケモンタンドン。何故か、懐かしい感じがした。

 

 

「頼むぞストライク」

 

 

 相性は最悪だがご所望ならしょうがない。ストライクを繰り出すと、ブンブンと鎌を大仰に振り回してポーズをとる。するとサニアは理解できないのかポカーンと呆けた。

 

 

「なに。その。なに?」

 

「こいつは目立ちたがり屋でな。負けると拗ねるし勝たせてもらう。くさわけ!」

 

「こうそくスピン」

 

 

 文字通り草をかき分けるようにしてすばやさを一段階上げながら突撃するストライクのくさタイプの攻撃を、高速で横回転して弾き返すタンドン。大方ロックカットで素早さを上げてくるかと思ったが防御を固めてきたか。

 

 

「えんまく」

 

「つじぎり!」

 

 

 車輪をその場で回転させてえんまくを発生させ姿を隠してきたのでつじぎりで煙幕を切り払うがそこにタンドンの姿はなく。慌てて周りを見渡せば、車輪を回転させ爆走して大きく迂回して突撃してくるタンドンの姿があった。

 

 

「たいあたり」

 

「つばめがえしだ!」

 

 

 スピードに乗った体当たりと、必中の斬り返しが激突。大きく弾かれ宙に舞い上がり滞空するストライク。

 

 

「えんまく。からのうちおとす」

 

 

 再び車輪をその場で回転させて煙幕に包まれ、どこから飛んでくるか分からないうちおとすで攻撃してくるタンドン。むし・ひこうのストライクには効果は抜群だ。このままなら、だが。

 

 

「こいつはどうだ!」

 

「っ!?」

 

 

 猛烈な輝きと共に、うちおとすがストライクに炸裂。文字通り撃ち落とされるストライクが砂埃で見えなくなる。しかし緑色の輝きと共に砕け散った宝石の欠片と共に砂埃が吹き飛ばされ、健在しているストライクが現れるが、その姿は激変していた。

 

 

「…テラスタル」

 

「ああ。俺のストライクはくさタイプのテラスタルだ」

 

 

 まるで花束の様な結晶。以前、ニャオハがテラスタルした時のものと同じものを頭に乗せて緑色に煌めく結晶化したストライク。そうなのだ。このストライク、むしでもひこうでもないくさタイプのテラスタルだったのだ。アイアールのコジオと同じ、タイプが全く異なるテラスタルという事だ。

 

 

「こっちもいくよ。テラスタル」

 

 

 対してサニアもタンドンをテラスタル。岩造りの神殿の様な結晶を頭に乗せて茶色に輝く結晶化した姿となったタンドン。テラスタルにはテラスタルの攻撃しかろくに通用しない故だろう。だが負ける気はない。

 

 

「ストライク!くさわけ!」

 

「タンドン。うちおとす」

 

 

 それぞれの色の輝きを発して、草をかき分け突撃するストライクと巨大な岩石を発射するタンドン。加速したストライクは岩石をぶち抜いて、その勢いのままタンドンに激突。天高く打ち上げてテラスタルを解除させ、優雅に空を舞うストライク。

 

 

「俺たちの勝ちだ」

 

「うん。かんぱい。このストライクなら。もしかして?」

 

 

 スタッと着地してポーズを決めるストライクにサムズアップする。倒れたタンドンをボールに戻し、サニアも楽しそうに笑った(多分)。




感想でも気付かれてましたがくさテラスタルのストライク登場。四倍弱点補完できるタイプのテラスタルです。くさわけを覚えてたのがフラグでした。

ムクホークがスパイス関連だとも判明。サニアは何者なんでしょうね。そして最後の含みの意味とは?

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

ウカ以外のラウラの手持ちにもニックネームは…

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