ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。前回に引き続きブルーフレア団の真相解明回となります。

今回はオレンジアカデミーにて。楽しんでいただけたら幸いです。


VSハブネーク

 テーブルシティが突如現れたヘルメットとスーツの一団とワイルドな風貌だったり機械仕掛けの様な風貌だったりの知っているようで知らないポケモンたちの軍団により制圧されてから、一時間。テーブルシティの最奥に聳え立つオレンジアカデミーは、教師がすぐに事態に気付き生徒と共に校舎に立てこもって抵抗を続けていた。

 

 

「まさかテーブルシティが制圧されてしまうとはな。過去のクーデターを彷彿としていて実に面白い」

 

「言ってる場合じゃないでしょ、レーちゃん」

 

 

 そんな中、オレンジアカデミー校庭。不謹慎な発言をするレホールを咎めるマトイ。気の知れた友人同士だからこそツッコめる関係だ。

 

 

「レーちゃんは防衛に参加しなくていいの?」

 

「タイム先生からここの守りを任されてるからな。私は校長にしか従う義理はないのだが、今は彼女が司令塔だ。正直一部のポケモンたちには興味が滅茶苦茶惹かれるが生徒は守らんとな」

 

「教師の鑑ねレーちゃん」

 

「校長がいない時を狙われるとは、敵は策士だな」

 

…そのつもりはなかったのだけど。こんな時にどこに行ったのかしらね、校長」

 

「本当にな。もしもの時は貴様にも戦ってもらうぞ、マトイ」

 

「ええ、そのつもりよ」

 

 

 そんなことを呑気に話している時だった。蹲って怯えていた生徒の一部が突如立ち上がったかと思えば、青いサングラスを身に付けて手にしたボールからポケモンを繰り出して他の生徒や教師を襲い始めたのだ。慌てて逃げて行く生徒たち。応戦する教師陣。

 

 

「なっ!?サングラス…スター団か!?ハッサム、ハブネーク!」

 

 

 自分の手持ちを繰り出して応戦するレホール。教師陣でも上位の実力でサングラスの一団…ブルーフレア団のポケモンを蹴散らしていくがしかし、災いの器ディンルーと災いの木簡チオンジェンの出現と、放たれた“カタストロフィ”により体力を削られハッサムとハブネークを倒されてしまう。

 

 

「まさか、四災(スーザイ)だと!?クソッ、こんな時じゃなければ…!マトイ!貴様も手を貸せ!」

 

 

 次のポケモンであるゲンガーを繰り出しながらレホールは背後のマトイに呼びかける。しかしなにも反応が無いことに訝しみ振り返ると、悲しそうな笑みを浮かべるマトイが立っていた。

 

 

「残念だわ。本当に。せめて四災を優先してくれれば、こちらに引き込むという選択肢もあったのだけど…やっぱり教師としての責任を選ぶのね」

 

「…ディンルー、チオンジェン。そしてそいつは……災いの剣、パオジアンか」

 

 

 マトイの傍に控える第三のさいやくポケモンに、全てを察するレホール。フッと嘲笑する。それは騙されれていた自分に向けられてか、敵である自分に親愛を向けるマトイへか。

 

 

「貴方から得られる四災の情報はいずれも貴重だったわ、レーちゃん。貴女との友情は本物よ?でもね……フラダリさんが失敗したのは、そういった物を捨て切れなかったからなの」

 

「…話にあったブルーフレア団。その首魁がお前か」

 

「知っての通り私はカロス出身の、古代の遺物を調べ運用する科学者。でもその実態はかつてのフレア団の大幹部の片割れにして、ブルーフレア団のボス。フラダリさんお抱えの伝説ポケモンの研究者でゼルネアスを見つけた功績もあるのよ?」

 

 

 誇らしげに、自慢するかのようにそう説明するマトイに、レホールは不敵な笑みを返す。

 

 

「それは羨ましい限りだな。立場が同じなら私もさぞ喜んだだろう。貴様の目的はなんだ」

 

「知れたこと。失われた最終兵器を取り戻して、フラダリさんの思想を完遂する。即ち「争いのない美しい世界の為に人間の数を減らすだけでなく、争いの道具にされる可能性があるポケモン達も消し去ること」これのみよ。テーブルシティとオレンジアカデミーは最終兵器のための土壌となってもらうわ」

 

「馬鹿な。カロス地方のカロス神話における最終兵器、数年前にフレア団が起動させようとしたアレか!貴様、アレの放つ毒がどんなものか知らないわけじゃあるまい!」

 

「人も、ポケモンも、愛しているわ。その愛がある故に……全てを消し去るのよ」

 

 

 マトイの狂気の光が宿った目に、怖気づくレホール。だがしかし思い浮かんだ疑問を口にする。

 

 

「だが何故パルデアだ!何故、カロスではなくここなんだ!」

 

「カロスのセキタイタウンに眠る最終兵器は完全に停止した。数が強みだったフレア団のしたっぱも、捕まえた最終兵器の燃料となるポケモンたちももういない。でもパルデアにはいるじゃない」

 

 

大量のエネルギーを持つ(テラスタル)ポケモンが」

 

 

地方を上げた学校と言うヒエラルキーの権化(懐柔しやすい大量の人材)が」

 

 

「なにより……過去に失われたものだろうが取り戻せる(タイムマシンの)研究をしている博士が…!」

 

 

 そう、手を胸に当てながら捲し立てるマトイ。先端に行くほど銀色のグラデーションが綺麗な蒼色のロングヘアーと羽織っている白コートが大きく揺れる。

 

 

「…オーリム博士か」

 

「タイムマシンをハッキングして、実験としてこの時代に連れてきたのが彼等パラドックスポケモンよ。途中、いらないものも来たけどね。過去、未来。どの時代にも繋がる…!例えば、大昔に起動した瞬間の最終兵器でさえ…!」

 

 

 そう興奮する様はマッドサイエンティストのそれだ。レホールはポケットから取り出した腕輪に同じく取り出したひし形の宝石を装着。腕輪を握って大きくポーズをとる。

 

 

「もういい。親友として貴様を止める。ゲンガー!Zワザだ!」

 

「止めれるかしら。私達はブルーフレア……つまり、青い炎は普通の炎よりも、温度が高いのよ。私は、それすら凍らせるけど!」

 

 

 そして両者は、激突する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 テーブルシティ南、ブラトタウン。そらとぶタクシーでここまで訪れたシュウメイとピーニャは、同じくそらとぶタクシーで駆けつけたオルティガと合流していた。しかし来たのはオルティガだけではなかった。

 

 

「俺もついて行くぜ!中の人達が心配だからな!」

 

「と、言う訳で助っ人。強さは申し分ないよ」

 

 

 リーゼントを撫でながら叫ぶのはネルケ、ことクラベル校長。オルティガから事情を聞いている時に舞い込んできた今回の事件、校長としての責任を持って助けんと駆けつけたのだ。ネルケとはすでに知り合っているため頷くピーニャとシュウメイ。

 

 

「たった四人か。少し頼りないけど申し分ないね」

 

「ではいくでござるよ皆の衆。死地に…!」

 

「フェアリーの怖い所を存分に見せてやるよ」

 

「貴方達が戦う必要はないのですが……止めれませんね。では」

 

 

 そう意気込む四人を、家屋の陰から見つめる二つの人影があった。

 

 

「どうします、グレイ?グロリア…もといユウリさんとも連絡が取れなくなって半日もせずにこの事件ですが」

 

「アオキから逃げ延びたってのに厄介ごとばかり起きるな畜生。お前は手伝ってやれダフネ。俺はいったんゼロゲートに戻る。準備を始める」

 

「もしかして、あれですか!?」

 

「あれだ。最終手段だったがしょうがない。ここで使わず何時使う」

 

 

 男の言葉に頷き、駆け出す少女。もう一人の蟲使いが、参戦する。




地味に以前ちょっと出ただけで実質初登場なのに重要な役どころになったレホール先生。この小説ではアローラ出身と言う仮説のもと書いてます。

というわけで元フレア団大幹部(パキラの対になるフラダリの左腕)、マトイの真意が明かされました。タイムマシンがあって、高エネルギーを持つポケモンがうじゃうじゃいて、人材がいる。パルデアはその目的にとって完璧な土地だった。

ちなみにパオジアンは以前出たときはエスプリに貸し与えていただけでマトイ本人のポケモンです。マトイがパオジアン、バラがディンルー、アケビがチオンジェン、とこんな感じ。

カチコミ開始する元ボス三人+ネルケ、そして参戦ラウラの代打バッター。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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