ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。過去編は終わり、現在へ。ダフネ合流後のシュウメイ視点です。

今回は幹部参戦。楽しんでいただけたら幸いです。


VSクリムガン

 加勢に現れたラウラ殿を思わせる言動のダフネと名乗った少女。ヘラクロスをメガシンカさせ、パラドックスポケモンの群れを蹴散らしながらエスプリに突撃、容赦なく殴って行く。

 

 

「い、いやダフネ殿……一応そいつらは我らの元仲間である故、手心を…」

 

「このエスプリとかいうスーツは防御力も高いので容赦なくぶん殴っても大丈夫です!ヘラクロス、ロックブラスト!」

 

 

 ドドドドドッと岩の弾丸を連射して寸分違わずエスプリたちに当てて行くダフネ。吹き飛ばされたエスプリは呻きこそすれど、気絶にまでは至ってない。なるほど、確かにがんじょう…もとい頑丈らしい。

 

 

「ならば遠慮なく…テツノドクガ、ヘドロウェーブでござる!」

 

「じゃあ僕も!アラブルタケ、ふいうち!」

 

「俺は最初から容赦してないけどな!サケブシッポ、じゃれつけえ!」

 

「気は進みませんが…ヤレユータン、サイコキネシスでブッ飛ばしなさい!」

 

「ぐあっ…」

 

「ま、巻き込まれるぞ、逃げろー!」

 

 

 エスプリ相手に加減しなくてもいいと確認して容赦なく攻撃しだす我等スター団元ボス組とネルケ殿に、エスプリじゃないしたっぱたちは逃げ始める。巻き込むほど下手な実力はしてないつもりでござるが。なるほど、寝返った連中は我等をまるで信用していなかったのだなと痛感する。

 

 

「貴方たちのせいでめんどくさいことになったんですよオラー!」

 

 

 どくにあくにフェアリーというわりかし殺意高めなタイプのエキスパートの我等だが、ダフネ殿が一番容赦なく感じる。恨みでも溜まっていたのだろうか。

 

 

「「カタストロフィ」」

 

「「「「「!」」」」」

 

 

 するとオレンジアカデミーに続く大階段の方から闇の波動が放たれて、吹き飛ばされるポケモンたち。逃げたブルーフレア団したっぱたちと、冷静に後退したエスプリたちを侍らせながら階段を降りてくる二人の人物がいた。

 

 

「騒ぎを聞きつけて来て見れば…侵入者か。私達に勝てる確率、0%」

 

 

 一人は見たことが無い。青い服とショートパンツとブーツを身に付けて太腿を晒した、緑色の短髪で緑色のゴーグルを身に着け緑色のリップを塗った女性。冷徹さを感じる。傍には土石で形成された四足歩行の体に、中心から真っ二つに割れた巨大な青銅の器が立派な角になっている厳しい姿の異様なポケモンを連れていた。

 

 

「アハハ!戦力差を理解できてない馬鹿が五人もいるじゃない!無謀だって、わからない?」

 

 

 もう一人は見た顔だ。オレンジ色のショートカットの髪で同色の口紅とゴーグルを付けた、銀色の格子状のゴーグルをつけている、青いプリーツミニワンピースにショートブーツで、オレンジ色のロングソックスを身に付けている派手な女。名前は確かアケビだったか。傍には古びた木簡が渦を巻き背負っている、枯葉の体と白色の蔦でできた両目を持つ異形のポケモンを連れていた。

 

 

「ブルーフレア団幹部、バラとアケビですか。うちのグロリアがお世話になりました。返してもらいますよ」

 

 

 すると反応したのはダフネ殿だった。もう一人はバラと言うのか。しかしグロリアとはたしかオルティガ殿の言っていた…?

 

 

「貴様、あのエセお嬢様の知り合いか。生憎と奴はボスを除いた我等の中でも最強の戦力。返すわけにはいかない」

 

「アハハ!残念だったわね!私達が来た以上、ボスの邪魔はさせないわ!貴方達なんか四災(スーザイ)を使わなくても十分…!」

 

 

 するとそれぞれの傍らに置いたポケモンを手にしたタイマーボールに戻し、代わりに取り出したモンスターボールを投擲するバラとアケビ。繰り出されたのはシロデスナと、青と赤のドラゴンポケモン。パルデアにはいない種だ。

 

 

「シロデスナに、クリムガンですか…」

 

「クリムガンというのでござるか。タイプは?」

 

「ドラゴン単タイプです!」

 

「ならば…オルティガ殿!いくでござるよ」

 

「OKだシュウメイ!フェアリー相手にどこまでやれるか見せてみろよ!」

 

 

 ピーニャ殿の方がシロデスナは相性がいいだろうが、相変わらず仕掛けてくるエスプリのボールジャックを対処しているピーニャ殿に無理させるわけにもいかない。どくタイプはじめんタイプに相性が悪いが、我がいくしかあるまい。ダフネ殿とネルケ殿がしたっぱやエスプリを対処してくれるはず、ならば我とオルティガ殿がやるべきは幹部の足止めしかない。

 

 

「敵は五人。こちらは二人。したっぱやノーマルエスプリでは相手にならない。このままではせっかく集めた戦力が壊滅だ」

 

「アハハ!じゃああの子に働いてもらいましょ!用心棒の~ビワちゃん!」

 

「「「!」」」

 

 

 アケビの言葉に我とピーニャ殿とオルティガ殿が反応した瞬間、青いフード付きレインコートに身を包んだガタイのいい巨体の人物が建物の上から飛び降りてきて着地した。同時に横にコノヨザルが着地する。あのコノヨザルは…!

 

 

「…ごめんね、シュウメイくん、ピーニャくん、オルティガくん……私、わたし……」

 

 

 レインコートを脱ぎ去って現れたのは、我自ら彼女のために仕立てた純白で仕上げられたアイドルや女子プロレスラー風の改造制服を着こんだ、鬼を想起させる悪役レスラー風の厳ついフェイスペイントの少女…ビワ殿。その表情は申し訳なさと悲しみに満ちている。

 

 

「ビワ姉!」

 

「やれ、用心棒。命令を聞かないなら…わかっているな?」

 

「大事なメロコちゃんがどうなってもいいなら話は別だけど?」

 

「や、やめて!メロコちゃんに危害を加えないで!従うから!シュウメイくんたちとでも、戦うから…!」

 

 

 アケビが言いながら近くにいた、他のと違う赤い炎の様なマークが描かれているヘルメットをつけたエスプリを抱き寄せると、涙さえ目尻に浮かべて懇願するビワ殿。…話は分かった。やはりビワ殿は我らを裏切ってなどいなかった。恐らく我らのためにブルーフレア団の姦計に乗ってしまい用心棒として雇われ悪事の片棒を担がされ、さらにはバイトで手中に収めたメロコ殿を人質にとり従う他なかったのだろう。

 

 

「見下げ果てた外道でござるな…!」

 

「かつての私達…フレア団はやり方を間違えた。フラダリ様は手ぬるかったのだ。シロデスナ、すなあらし」

 

「アハハ!やるなら徹底的にやらないとつまらないもの!クリムガン、りゅうのはどう!」

 

「テツノドクガ!ほのおのまいでござる!」

 

「ヤレユータン、さいはいでほのおのまいを!」

 

 

 我ら五人とそのポケモンを囲う様に炎の壁を作ってシロデスナが崩れ去って発生した砂塵と、クリムガンから放たれたりゅうのはどうを受け止める。さらにネルケ殿がほのおのまいを重ねさせてさらに強固にした。問題はビワ殿、我等スター団ボスの中でも最も強い、最強と呼べる実力者…!しかも、チームカーフのアジトから無くなっていたアレも…!

 

 

「ブロロローム、ファイト…ッ、アクセルぅ!」

 

「っ、散開でござる!」

 

 

 今にも泣きそうな淡々とした声色で指示が聞こえると、エンジン音と共に車両が炎の壁を突き破って来て思わず叫び、四方八方に散る。東へ逃れた我の前に、ブーツから炎を出したバラが空から舞い降りてきた。

 

 

「見ての通りカーフ・スターモービルも我らが手中にある。それに加えて先程スペシャルエスプリも放った。戦力差は歴然だ。仲間になるなら私からボスに幹部に推薦してやる確率76%。お前の指示はエスプリやしたっぱどもを更に強くするだろう」

 

「断固お断りでござるよ。我らの大事な仲間と守るべき学び舎……返してもらうでござるよ。ベトベ遁の術!」

 

「そうか。残念だ」

 

 

 流動体となりバラを捕らえようとしたベトベトンが、砂の壁で阻まれる。負けられない戦いがここにある…!




ただでさえ強いのに四災を持ったボス、幹部たち+ただのトレーナーでも合理的なバトルマシンになるエスプリ軍団+それに加えて元の素体が実力者なスペシャルエスプリ数体(グロリアやメロコ含む)+そんなに強くないけどスター団やアカデミーの不満を抱えた生徒も加わって数の暴力を誇るしたっぱたち+一年以上かけて集めに集めたパラドックスポケモン軍団+メロコを人質に取られ本気で戦う用心棒ビワ+カーフ・スターモービル。間違いなく史上最強の戦力を持つ悪の組織です。

用心棒ビワ、参戦。最初は騙されていただけだけど今回の大規模作戦に置いてネタバラシされメロコも人質に取られ従うしかなくなってました。カーフ・スターモービルも鹵獲されてしまうっていう。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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