ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。ラウラが全然でなくて蟲成分が足りないからダフネやもう一人の蟲使いで補っていきたいところさん。

今回はダフネVSエスプリM。楽しんでいただけたら幸いです。


VSイーユイⅠ

 シュウメイさんの指示でメガヘラクロスと共に散開した私は、私を追いかけてきた人物が足に掴まったファイアローの嘴をメガヘラクロスに防がせて対峙していた。

 

 

「私を追ってきましたか。あの中にいた奴等で一番強いのは貴方ですね、炎のエスプリ…グロリアさんから報告にあったスペシャルエスプリの一人。メロコさんを素体にしたエスプリM、でしょうか。貴方を正気に戻せば少なくとももう1人、止めれそうですね!」

 

 

 グロリアさんからの情報とシュウメイさんから移動する間に軽く聞いた事情からスター団チーム・シェダルのボスであるメロコさんが素体で間違いないだろう。彼女を人質にされてブルーフレア団に従っているビワさんも止めることができるはずだ。ほのおタイプ使いでむしタイプの天敵なのが厄介なところだが…生憎と私のメガヘラクロスは相手がほのおタイプだろうがいわタイプだろうが戦える。

 

 

「私はただのエスプリだ。…む?」

 

「どうしました?ボールジャックが効かなくて驚いてます?」

 

 

 ファイアローに掴まったまま右手を突き出してくるエスプリMに、胸を張ってドヤ顔でそう尋ねる。してやったり。グロリアさんに情報を集めさせていたのに、対策をしてないわけがないでしょう。なにもただずっとラウラさんの記憶が戻るのを食っちゃ寝で待ってたわけじゃないんですよ!

 

 

「理解不能。ピーニャのジャミングもここまでは…」

 

「あ、それは私も驚きました。この世界にもあれほどの天才がいるんですね」

 

 

 いやまさかボールジャックされていたから助太刀しようとしたらまさか自力で解決してしまうとは本当に驚いて思わず隠れて様子を窺ってしまった。そんなことを考えながら私は右腕のダイマックスバンドを見せつける。

 

 

「これはダイマックスバンド。これにはねがいぼしが埋め込まれてまして、莫大なエネルギーが宿っています。こちらにも度を越した天才がいましてね。本人曰くアクロマ並みの頭脳を持つ彼がボールジャックの情報を聞いて即座に開発したチップをこれに埋め込んでまして、ねがいぼしのエネルギーを利用して私を覆う目に見えない波長のバリアが展開されているのです」

 

「なに…!?」

 

 

 飛び降りて着地し、ヘルメットの耳辺りにあるダイヤルを弄って私を覆う波長のバリアを視認したのかたじろぐエスプリM。いやほんと、即座に対抗策を考え着くとかグレイが味方なの頼もしすぎる。本人の前では絶対言わないけど

 

 

「さすがにダイマックスバンドが私とユウリさんの分しかパルデアにないため量産はできませんでしたが、私にボールジャックは通用しません!……いやほんと、異世界に行くつもりだったのは分かりますがダイマックスバンドとメガリングを置いて行くのはどうかと思いますよラウラさん」

 

 

 連れてた手持ちにメガシンカできるのがいなかったからメガリングは百歩譲ってわかるが、ダイマックスバンドを置いて行くのはダイマックスできないのが前提だったのだろうがストイックすぎて理解が及ばない。

 

 

「お前の手持ちがジャックできなかろうが関係ない。燃えろ、そして灰になれ。フレアドライブ」

 

「ロックブラスト!」

 

 

 エスプリMの指示で炎を纏い突撃してくるファイアローを、四倍弱点のいわタイプの技であるロックブラストで迎え撃つ。それに加えて私のヘラクロスがメガシンカした際のとくせいはスキルリンク、連続技が最大数で繰り出せる。両腕から五発ずつ、合計10発の岩の弾丸がファイアローに襲いかかる。

 

 

「爆ぜろ」

 

 

 すると信じられないことが起こった。ファイアローの纏った灼熱の炎に触れた瞬間、ロックブラストの岩の弾丸が燃えて炭になって崩れ落ちてしまったのだ。

 

 

「岩すら燃やす炎…!?なんて力なんですか…!カブさんのそれより強い…!これはメロコさんの実力…いや、エスプリの力…?」

 

「カムラのみを食べてすばやさを上げろ。アクロバット、はがねのつばさ」

 

「ヘラクロス、メガホーンです!」

 

 

 すると持たせていたらしいカムラのみを食べてすばやさを上げて、同時に持ち物を無くしたことで身軽になり威力が上がったアクロバットしながらはがねのつばさを放ち、四方八方から斬撃を叩き込んでくるファイアローに、メガヘラクロスはメガホーンで対抗。しかし圧倒的なすばやさに手も足も出ない。

 

 

「ブレイブバード」

 

「交代!イオルブ!サイコキネシス!エスプリに叩きつけて!」

 

 

 懐に飛び込んでからの四倍弱点であるブレイブバードをもらうわけにはいかないと当たる直前で交代に成功。イオルブがサイコキネシスで眼前で受け止め、キリモミ回転させながらエスプリM本人に叩きつける。頑丈でも速度の乗った質量はひとたまりもないでしょう。

 

 

「ナンジャモ戦のラウラさん、私のこの子を思い出してあの技を使ってくれていると嬉しいですね……むっ!」

 

「ヘルメット破損。装着者の催眠状態に電算リソースを回して維持。低下した戦闘能力を補う術を検索……実行。エスプリGと記憶を同期。ポケモンの記憶に接続、ひのことブレイブバードを入れ替える」

 

 

 ヘルメットが割れてそこから目を瞑っている赤髪の少女の顔が見えたかと思えば、右腕に取り付けられている小型のブレスレットの様な装備を操作。ファイアローが上空に舞い上がってひのこをばら撒き、炎上させてイオルブを取り囲む。

 

 

「フレアフィールド…!?」

 

 

 その戦法は、見たことがある。ガラルスタートーナメントのラウラさんとモコウさんと、ムツキさんとキリエさんの試合。ラウラさんがウルガモスで披露していた、通称フレアフィールド。炎上していることで上昇気流が発生し、さらに高く舞い上がってひのこを雨の様に降らしてくるファイアロー。空も地上も火の海で逃げ場がない。今の感じ……覚えている四つの技を切り替えた?そんなことまでできるんですか…!

 

 

「だがしかし相手が悪かったですね!サイコキネシス…!」

 

 

 サイコキネシスで炎を操り、一纏めにして巨大火球を形成、凝縮して拳大にすると誘導する火炎弾として発射。ファイアローは羽ばたいて複雑な軌道を描いてテーブルシティの街並みの間を逃げ回り、反転してイオルブを狙うもイオルブが加速させた火炎弾の直撃を背中に受け、大爆発。凝縮されていた炎が空中で膨れ上がり、太陽の様な光景が広がりファイアローは撃墜され落ちてきた。ラウラさんよりもむし・エスパーとの付き合いは長いんですよ…!私の家族ですから!

 

 

「イーユイ、喰らえ」

 

「!?」

 

 

 するとエスプリMの手にしたタイマーボールから繰り出した小さな赤いポケモンがふよふよと火球に飛んで行ったかと思えば体を赤熱させて炎の中に飛び込んだかと思えば、中心から溢れた更なる血の様に真っ赤な炎で焼き尽くされ、消えてしまった。

 

 

「…それは四災(スーザイ)の一体ですか。そうか、さっきのファイアローの異常な火力もそれの…!」

 

「3000℃に及ぶ炎を操る力を持ち、大地を焼き砂利や岩を溶かしてマグマに変え、まるで水中かの如く悠々と泳ぐ、全てを焼き尽くし炉の様に溶かす災厄の力。とくせい、わざわいのたま。あまりの危険度にボスがほのおタイプの扱いに長ける装着者を得た当機に託された。このイクスパンションスーツも特別に火炎耐性が高く設計されている」

 

 

 こちらの絶望を煽って戦意を喪失させるためか、長々と説明してくるエスプリMに、私は放たれる灼熱から逃げる様にじりじりと後退しながら後ろ手にネットボールを構える。

 

 

「骨も残らず爆ぜろ。ふんえん」

 

「くっ、グソクムシャ…!」

 

 

 そして噴火の様な灼熱の炎が襲いかかり、私の視界は白に染まっ(ホワイトアウトし)た。




最後の四災、イーユイ登場。他の三体はボスと幹部が持ってることから分かる通り、エスプリMはブルーフレア最古参のエスプリにして幹部扱いされているエスプリ、一番最初にイダイナキバを捕獲してラウラと交戦していたあのエスプリです。ウルガモスを使ってたのがヒントだった。

アクロマ並みの頭脳を持ってるから結構便利なグレイ。ボールジャック対策は完璧です。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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