ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。今日はエイプリールフールと言うことで特別回です。もし序盤のラウラがアイアールと出会わず、スター団ともめ事も起こさずにスター団に入ったら?というIFとなります。当初の構成はこうでした。楽しんでいただけたら幸いです。


スター団IF VSビビヨン

 オージャの湖西に位置するオコゲ林道。まるで蜘蛛の巣の様なバリケードで囲われたそこに、アイアールはミライドンに乗って訪れていた。

 

 

「…ここが、最後のスター団ボスのアジト…」

 

 

 カシオペアのスターダスト大作戦を実行すべく、これまでピーニャ、メロコ、シュウメイ、オルティガ、ビワとスター団のボスを倒してきたアイアール。当初は五人倒せばスター団のボスはいなくなり、スター団解散に追い込める…そう、カシオペアは言っていたのだが、最後に倒したビワがとんでもないことを言いだしたのだ。

 

 

――――「マジボスも知らない、私達の新しい仲間。六人目のボスには貴方も勝てない。他の皆にバトルを教えた私も手も足も出ない、最強の蟲使い…ラウラがいれば、スター団は終わらない」

 

 

 スター団のリーダー、マジボスがいなくなったあとにスター団に加入しボスになり上がった人間が存在する。そう聞いてパルデア中を駆け巡り、ようやく見つけ出したここ……強力なポケモンが生息しトレーナーもそうそう寄り付かないオコゲ林道の一部を覆った蜘蛛の巣のバリケードを、かっくうしたミライドンの上から見つけてようやくたどり着いた。

 

 

《「ロトロトロト……「六人目のボスを見つけたようだな、アイアール。私も知らない、六人目のボス…彼もしくは彼女を倒せばスターダスト大作戦は最終局面を迎える。即ち、マジボスとの決着だ」》

 

「うん、だけど……ビワよりも強い最強のボスだって…」

 

《「ビワの強さはよく知っている。だからこそ、蟲使いに負けるわけがない。アイアールを脅かすための嘘だと考えた方がいい。よくてビワに次ぐ強さだろう。君なら大丈夫だ」》

 

「そんな感じはしなかったけどなあ…」

 

 

 カシオペアと通話しつつそんなことを言いながら入り口と思われる場所までやってきたアイアールを待っていたのは、五人のスター団だった。

 

 

「やあ。待ってたよ、アイアール」

 

「ピーニャ、メロコ、シュウメイ、オルティガ、ビワ…なんでここに!?」

 

《「なんだと!?」》

 

 

 待っていたのはスター団の元ボス五人組。アイアールの言葉にカシオペアもスマホロトムの向こうで驚き、五人は顔を見合わせて笑った。

 

 

「なんでって。ボスを守るために決まってるじゃん?」

 

「心配ないと思うけどな。スター団したっぱとしてここにいるだけだ」

 

「掟には「ボスが挑戦者に敗れた場合、ボスの座を引退しなければならない」とあるが、別にスター団をやめるとは言ってないでござる故」

 

「それで俺達が門番を買って出たってわけさ」

 

「今度は負けない!」

 

 

 それぞれタイマーボール、クイックボール、リピートボール、ゴージャスボール、ヒールボールを構えるピーニャ達。アイアールもモンスターボールを構えてウミトリオのリプルを繰り出して応戦しようとすると、通話が繋がったままのカシオペアが割り込んだ。

 

 

《「待て!そこまでして、スター団に残る理由はなんだ!?もういじめっ子はいない!学校で、平穏に過ごせば……」》

 

「何でって、決まってるじゃん?」

 

「「「「「スター団はマジボス(殿)が作ってくれた宝物だから」」」」」

 

《「ぐっ……」》

 

 

 揃って何でもない様に言い返すスター団に、何も言えなくなったのかカシオペアの通話が途切れる。

 

 

「やっぱりあんまり気が進まないけど……カシオペアとの約束なんだ!推し通る!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 五人を撃破し、コフキムシやコロボーシ、マメバッタやアメタマなどを使ってくる割に練度(レベル)が高い団ラッシュも乗り越えて、なんとか最奥まで辿り着いたアイアール。そのキャンプから出てきたのは、これまでにない異様なスターモービルだった。まるで蜘蛛の様に八本の昆虫の脚を模したメカアームが伸び、前輪からは蟷螂の様な鎌が取り付けられている、どぎついパッションピンクで蜘蛛の巣がペイントされたボディでライトは複眼を模している。その上に、意外と小柄なその少女はネットボールが取り付けられた虫取り網を肩にかけて目深に被った麦わら帽子をちょんと上げて鋭い眼光と赤い髪を覗かせアイアールを睨みつける。

 

 

「俺の育てた蟲ポケモンたちを突破してよく辿り着いたな。まず聞くぞ。お前は蟲ポケモンを軽んじる者か?」

 

「それ、は……」

 

「言いよどんだな?いきなりの問答に人間は蟲の脳の様に表面と直結した反応を見せる。それがお前の本音ってことだ」

 

 

 クルクルと新体操のバトンの様に虫取り網を振り回し、片手で握って突きつける少女。

 

 

「俺がスター団の六大ボスの一角にして、むし組チーム・カストゥラ頭領、ラウラだ。蟲ポケモンを軽んじる生徒に言って聞かせていたら、のけ者にされてな?拾ってくれたスター団の用心棒をしている」

 

 

 ラウラと名乗った少女は妙に貫禄のある威風堂々とした佇まいで続ける。

 

 

「お前はスターダスト大作戦のアイアールだな?五人を倒してきた割に迷いを感じるな。もう一つ聞くぞ。何のためにスター団を襲う?スター団から居場所を奪ってなにがしたい?」

 

「私はただ、カシオペアにお願いされて、不良集団のスター団を解散させたいだけで……」

 

「それが答えか?そこにお前の意思はないのか?それならば、足りない足りない、足りないなあ!!」

 

 

 虫取り網を振り回し、まるで何かを確保するような乱舞で取り付けられたネットボールからビビヨンを繰り出して、周囲を旋回させ鱗粉をばら撒かせ煌めく中で舞い踊るラウラに、アイアールは怖気づいて後退する。

 

 

「――――――諸君!俺は蟲が好きだ!蟲ポケモンが好きだ!愛している!だからこの愛を以て証明する!蟲ポケモンはかっこよくてかわいくて美しくて最高で最強なのだと!」

 

「っ…」

 

「わかるか?お前に足りないものは、それは――――情熱、思想、理念、頭脳、気品、速さ、優雅さ、勤勉さ!そして何よりも ――――― 信念 が 足 り な い !!」

 

「信念……」

 

 

 そしてラウラが虫取り網を構えてポーズをとると、ビビヨンを筆頭にラウラの腰からコロトック、ビークイン、エクスレッグが繰り出されてカストゥラ・スターモービルと共にアイアールを取り囲む。

 

 

「自分の好きなもの(信念)を貫くトレーナーは強いぞ」

 

 

 そう豪語するラウラに、アイアールはモンスターボールを握った拳を突きつける。その目に迷いはなかった。

 

 

「私は……私は、私だけの宝物を見つけるために、できることをやるだけだ!シング!」

 

「ほのおタイプが!飛んで火に入る夏の蟲……そう簡単に燃えると思うなよ!」

 

 

 そして、繰り出されたシングの放ったフレアソングと、他のポケモンが引っ込み残ったビビヨンの放ったりんぷんが激突。爆発し、アイアールとラウラは激突した。




オコゲ林道をアジトとする六つ目のスター団、むし組チーム・カストゥラのボスとして君臨するラウラ。記憶はないのでなんか変なテンションになってます。立ち位置は隠しボス。

このアイアールはコライドンじゃなくてミライドンと出会っているし、ゲッコウガではなくリプルを使い続けています。あと多分ブルーフレア団もいない世界(構想当初はブルーフレア団を出す予定じゃなかった)

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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