ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。カエデさんの口調が難産でした。ふわふわしているようで言葉遊びしてるよね。

今回はセルクルジム戦。楽しんでいただけると幸いです。


VSヒメグマ

「オリーブころがし、なぜかはかとなく罪悪感を感じる…!」

 

 

 セルクルタウンの北で開始された、オリーブの産地であるセルクルタウンならではのジムテスト「オリーブころがし」。昔から豊作を願ってオリーブ収穫祭を行うためのまじないのようなものらしいが、なんかどっかの委員長の側近の女性が文句を言ってる姿が幻視される。軽いがこんなでかいオリーブ…を模した玉を押してくのは辛いぞ。

 

 

「押すだけじゃ遅いなら……!」

 

 

 その場で準備運動。拳を握り、ぶん殴る。オリーブ玉は宙に浮いて柵を乗り越えていった。

 

 

「よしいける!オラオラオラオラオラ!」

 

 

 オリーブ玉に追いつき、ボコスカ殴って加速させていく。途中でミニーブで通せん坊しているトレーナーがいたけど無視だ。蟲だけに。殴って柵を乗り越えて行けば問題はない!なんかドン引きされている気はするが、時間をかけるほど余裕はないんだよ!

 

 

「早くバサギリが戦うところを見たいんだぁああああああっ!」

 

 

 渾身の一撃。オリーブ玉は真っ直ぐ横に吹っ飛んで行って、ゴールに激突した。どっからか女性の怒声が聞こえた気がするがまあ気にしない。

 

 

「じ、ジムテストクリアー……ほ、豊作も間違いなしね!うん!」

 

「無理に褒めなくてもいいんだぞ?」

 

 

 案内人が引きつった笑みを浮かべていたので思わずツッコんだ。なんかごめんな?

 

 

「ちょっと微妙だけど合格です!おめでとうございます!ジムテストの結果を受け付けに報告してジムリーダーに挑んでください!ファイトです!」

 

 

 その言葉を受けて、俺ははやる気持ちを押さえてジムに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待ってましたよ~ラウラさん~」

 

 

 ようやくこれた、街の中心のツリーハウスの上に作られたバトルコート。アイアールも客としているそこで、ジムリーダー・カエデは待っていた。

 

 

「お待たせしました」

 

「改めまして~、ジムリーダーのカエデです~。口に入れて幸せなお菓子もいいですが~、草木に潜む蟲ポケモンも小さいけど大きな力を持っていて素敵~。そのことをわかっているトレーナーさんと出会えるなんて夢の様です~。蟲ポケモンを甘く見るなんてないでしょうけど、足をすくわれないようにふんばってくださいね~?」

 

 

 手袋をはめ直し、掌を合わせてくるりと回ってモンスターボールを構えるカエデさん。あざとかわいいな。

 

 

▽ジムリーダーの カエデが 勝負を しかけてきた!

 

 

 「最初から本気で行かせてもらう!バサギリ!」

 

「やっちゃいなさいな~マメバッタ!」

 

 

 カエデさんが繰り出したのはマメバッタ。そして俺が繰り出したバサギリにどよめくギャラリー。そりゃそうだろうな、俺すら知らない蟲ポケモンだ。バサギリは岩斧を振り回してかっこよくポーズを決めてギャラリーからの称賛を受けて気持ち良さげだ。

 

 

「それはもしかして…バサギリ、ですか~?初めて見ました~!昔のシンオウ地方…ヒスイ地方で森キングとして祀られていた蟲ポケモンなんですよ~」

 

「知ってるのか、さすがジムリーダー」

 

「アカデミーで習っただけです~手加減はしませんよ~!マメバッタ、翻弄していやなおと~!」

 

 

 シュシュシュッと軽快な足取りで周りを跳び回りながら不快になる音を発するカエデさんのマメバッタ。こちらの防御力を下げてきたか。

 

 

「その場でがんせきアックス!」

 

「掻い潜ってにどげりです~!」

 

 

 つじぎりが変化したバサギリの専用技を発動。どこからともなく現れた岩石を纏った岩斧をその場に叩き付け、砕き散らしてその破片を透明化するステルスロックとしてばら撒いて突撃してきたマメバッタを撃墜するバサギリ。

 

 

「今だ!つばめがえし!」

 

 

 逃げようもない、必中の斬撃がマメバッタに炸裂。しかし耐えた上で蹴り弾いてきた。なんだと!?

 

 

「こらえる、はトレーナーの指示なしで出せるようにならないと一流とは言えませんよね~」

 

「なるほど、な!すばやさを上げろ!くさわけ!」

 

「抵抗はさせていただきます~むしのていこう~!」

 

 

 すると凄まじい大きさとなった黄緑色の光がバサギリに炸裂。マメバッタを戦闘不能にすると同時に大きく吹き飛ばされる。今の威力、むしのしらせか。物理技……例えばむしくいだったらヤバかったな。

 

 

「がんせきアックス…ステルスロックをばら撒ける技でしょうか~厄介ですね~頑張りましょう、タマンチュラ~!」

 

 

 次に繰り出してきたのはタマンチュラ。ステルスロックを喰らってダメージを負う。俺の手持ちと二体も一緒か。やっぱりニックネームつけるべきかなあ。

 

 

「タマンチュラ、たいあたり~!」

 

「バサギリ。つばめがえし!」

 

 

 愚直に突撃してきたので迎え撃つ。すると途中で後退してつばめがえしのリーチギリギリで回避するタマンチュラ。なんだと!?

 

 

「蟲ポケモンは生存本能に長けてるんですよ~。いとをはく~!」

 

「れんぞくぎり!」

 

 

 糸を吐いて素早さを下げようとしてきたので連続で斬っていくが糸が岩斧に纏わりついて切れ味を失わせていく。れんぞくぎりで威力上がってるはずなのに切れ味が逆に落ちてるとかどういうことだ。明らかにバサギリのやる気が失われていく。そうしていくうちに岩斧の腕に巻き付いた糸を伝ってタマンチュラが急接近しようとしていた。

 

 

「タマンチュラ、そうよ~もっともっとデコレーションして~!むしくい~からのダメおし~!」

 

「バサギリ!がんせきアックスを勢いよく振り下ろせ!」

 

 

 そう指示するとバサギリは頷いて勢いよく岩石を纏った岩斧を振り下ろす。するとステルスロックとして飛び散る筈の破片がまっすぐ飛んでこちらに向かって突撃していたタマンチュラに炸裂。吹き飛ばして戦闘不能にする。

 

 

「よくやったバサギリ!」

 

「なかなかやりますね~ここからどうころがしましょうか~?…あまり驚かないでくださいね~?ヒメグマ~!」

 

「えっ」

 

 

 すると繰り出してきたのは蟲でもなんでもないヒメグマ。なんで?蟲ジムじゃなかったのかここ?

 

 

「蟲じゃないとお思いですね~?サナギを破り、強く、大きく、育ちましょう~!ビビヨンの様に輝いて、テラスタル!」

 

「…なるほどな」

 

 

 するとカエデさんは帽子を押さえ、テラスタルオーブを取り出してテラスタル、蟲の触角の様なリボンの様な結晶を頭に付けて結晶化したヒメグマが構える。

 

 

「勝負だバサギリ!がんせきアックス!」

 

「キラキラむしデコレーション!甘くないのもめしあがれ~!ヒメグマ、れんぞくぎり~!」

 

 

 瞬間、岩石を纏った岩斧と黄緑色の煌めきを纏った爪が激突。連続でぶつかり合い、火花を散らす。押し勝ったのはバサギリ。岩石を纏った岩斧でヒメグマを叩き潰し、テラスタルを解除させて勝鬨を上げる。

 

 

「貴方とバサギリの強さ、私感服しました~!私のポケモンたちみ~んな蟲の息です~」

 

「いや予想の何十倍も強かった。戦えてよかったよ」

 

「私も~っと進化しないとですね~。改めまして合格で~す!ジムリーダーに勝った証としてジムバッジを差し上げます~カエデ特製ケーキもあるので一緒にたーんと召し上がれ~」

 

 

 ジムバッジと共に、ケーキもありがたくいただくことにした。カレーの辛口が好きな俺でも美味しかった。さすがパティシエールだ。

 

 

「これから貴方が蟲ポケモンで頂点に立つことを願ってますね~」

 

「任された。な、バサギリ」

 

 

 そう問いかけると岩斧を振り上げてアピールするバサギリ。進化しても可愛い奴だなお前は。




オリーブって聞いてあのオリーヴを思い出したのは僕だけじゃない筈。

原作だとカエデさんのポケモンはどうやら二つの技しか覚えてないみたいなので勝手に色々増やしました。いい勝負になっていたら幸いです。バサギリ無双になった感あるけど。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

ウカ以外のラウラの手持ちにもニックネームは…

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