今回はオルティガVSビワ。楽しんでいただけたら幸いです。
カーフ・スターモービルの上に搭乗したまま追いかけてきたビワさんに、サケブシッポと共に振り返る。やっぱりビワさんに次ぐ実力の俺を狙ってきたか。自分から俺達仲間を押そうとは思えないし幹部辺りに命令されたのか?
「ビワさん…!まさかあんたと戦うことになるなんてな!」
「ごめんなさい、オルティガくん!……でも、メロコちゃんとスター団の為なの…!コノヨザル、ふんどのこぶし!」
「なら負かしてやれば文句ないよな!ムーンフォース!」
放たれた巨大な拳の幻影を、月の幻影で相殺する。多分だけどサケブシッポはフェアリーとエスパータイプ、ゴーストタイプは苦手だ。ここは交代しかないな。
「交代、マリルリ!」
「インファイト!」
「アクアジェット!拘束しろ!」
コノヨザルのインファイトを、アクアジェットで割り込んで阻止。殴り飛ばしてそのまま尻尾で右腕に巻き付いて拘束する。逃がさないぞ。
「思う存分じゃれつけ!」
「シャドーパンチ!」
左拳によるパンチと共に影から拳が飛び出して二連撃叩き込まれるが、マリルリは耐えて効果抜群のじゃれつくを叩き込みボコスカ殴りまくり、尻尾に拘束されたコノヨザルはぐったりと崩れ落ちる。戦闘不能だ。
「かくとうタイプに負けるようなフェアリータイプのエキスパートじゃないんだよ!」
「さすがオルティガくん、強いね。…でも負けない、負けられない!ルカリオ!」
次に繰り出してきたのはルカリオ。はがね・かくとうでフェアリーが等倍しか通じない数少ないかくとうタイプだ。…俺の選択肢はマリルリでつっぱるか、クレッフィ、ブリムオン、プクリン、バウッツェル、サケブシッポのいずれかに交代するか。……つっぱるか!
「マリルリ!アクアジェット!」
「ルカリオ、バレットパンチ!」
同時に距離を詰め、クロスカウンターして双方殴り飛ばされるマリルリとルカリオ。ちからもちのマリルリと張り合うってどんなポテンシャルだよ。
「はどうだん!」
「アクアリング!」
距離を取って放たれたはどうだんをアクアリングで相殺する。ラウラと戦って思いついたんだ。補助技を馬鹿正直にそのまま使うのは馬鹿のやることだ。使い方次第でポケモンは無限の可能性があるってな!
「そんな使い方が……」
「ビワさん。アンタは俺達にバトルを教えてくれた、凄い奴だ。アンタは強い、フェアリータイプ使いの俺でもそう簡単に勝てないぐらいに。でも今のアンタは見てられない。今回は俺が勝つから、せいぜい余裕かましてろよ!」
「っ……ルカリオ!インファイト!」
「アクアテールでブッ飛ばせ!」
啖呵を切ると、何か言おうとして唇を噛みしめ、ルカリオに突撃を指示してくるビワさん。マリルリの水を纏った尻尾で薙ぎ払い距離を取る。ダメだ、苦しんでいる姿が見てられない。早く解放してやらないと。負けたならブルーフレア団も文句ないだろ。
「アクアジェット、じゃれつく!」
「ルカリオ、みきり!」
水を纏って高速で移動し、連続で放つ拳の連打を、両手を的確に振り回していなしていくルカリオ。波導の力、以前ビワさん本人から聞いたことがある。全ての生物には波導が存在し、ルカリオはそれを感知することで相手の動きを読むことができると。それがこの他のより精度が高いみきりの正体か。
「…隙が無い、オルティガくん強くなってる……でも、私達は負けられないんだ…!」
ふるふると震わせて右手の甲を見せてくるビワさん。その手首には見慣れない無骨なリングが付けられていて。いや、あの虹色の宝石はついさっき見たぞ。ダフネって奴が使ってた、メガシンカの……。
「ルカリオ、メガシンカ!」
「なあっ!?」
するとリングから溢れだした虹色のエネルギーとルカリオの胸元から溢れだした虹色の光が繋がり、光球の膜につつまれてそれが弾け飛び、姿が一変したルカリオが顔を出した。体は一回り大きくなり金属質の黒い部分が流れる模様となって身体の随所を走り、長くなった頭部の黒い帯状の部位やトゲが増えた両手両足の先端はより強固となって赤く変色しており、胴体部分の体毛も増えて逆立ち、尻尾も腰回りの毛に覆われて見えなくなっている、全体的にかっこよくなってる。
「メガルカリオ、バレットパンチ!」
「マリルリ、アクアリング…!?」
バレットパンチの指示に、咄嗟にアクアリングを指示して防御を試みるが先程よりも素早く一瞬で目の前に現れたルカリオ…メガルカリオにマリルリは対応しきれず、殴り飛ばされ戦闘不能になる。だめだ、こいつはやばい。単純なスペックがただでさえ高いルカリオの力がさらに底上げされている。とにかく場を整えないと……。
「クレッフィ!まきびし!」
フェアリー・はがねタイプでありフェアリーの弱点であるはがね・どくに耐性があるかぎたばポケモンのクレッフィを繰り出す。クレッフィのとくせいはいたずらごころ。変化わざを相手より速く使用できる。それでまきびしをばら撒いて動きを制限する。クレッフィで場を整えて、サケブシッポで一気に倒す…!
「…それ、どうしたの?少なくとも前にビワさんと会った時は持ってなかったよね?」
「ブルーフレア団の用心棒になるのと引き換えにまt……ブルーフレア団のボスからもらったの。カロス地方に伝わるメガシンカに使うメガリングとキーストーン、だって。私達の絆なら使えるだろうって……あんなに悪い人だとは思いもしなかった」
「そいつがビワさんを誑かして脅迫しているのか。俺が勝ったら誰か吐いてもらうよ」
「いいよ。でも……負けない、メロコちゃんに万が一危害が加えられないためにも…メガルカリオ、練習していたオリジナル技、いくよ」
「オリジナル技?」
なんだろう、嫌な予感がする。すると頷いて大ジャンプし、上空にはどうのエネルギーかなんかで浮遊するメガルカリオの両手が蒼く煌めき、太陽の如く輝く。あれはやばい…!
「クレッフィ、ひかりのかべ!」
「波導、最大!はどうだん……いや、はどうのあらし!」
そして限界まで溜められた波導エネルギーを巨大なレーザーのように放射。それをグルグル回転させ、何度も何度もクレッフィに叩き込むメガルカリオ。クレッフィはひかりのかべで初撃こそ耐え抜くが何度も何度も浴びせられては耐えられたものではなく、あっけなく撃沈。さらに地面に敷いていたまきびしもすべて薙ぎ払われてしまった。
「……なんだよ、その反則技……」
「ピーニャくんからアローラ地方にZワザっていう凄い技があるって聞いて、できないかなって練習してたんだ。本当はスター団の皆を守るための技だったんだけど……」
「それがスター団に向けられるってどんな皮肉だよ……でもそれ、連発できないだろ?それにさっきの「波導、最大」って言葉……波導も当分使えないんじゃないか?」
「っ…そんなこと、ないよ?」
「アンタは嘘が下手だよなビワさん。クレッフィに使ったのは失敗だったな!サケブシッポ!」
下手な嘘をついて視線を逸らすビワさんににやりと笑い、クレッフィを戻してサケブシッポを繰り出す。さっきの精度が高い回避ができないんだったら容赦なく決めてやる!
「サケブシッポ!めいそう、ムーンフォース!」
「みきり!」
金色の瞳を輝かせて巨大な満月のエネルギーを形成し、真上から落とすサケブシッポ。メガルカリオはみきりで避けようとするもやはり精度が悪く、避けきれず大きく吹き飛ばす。
「メガルカリオが負けたら俺に打つ手はないだろ。俺の勝ちだ。ビワさん」
「……うん、強くなったねオルティガくん」
俺達の大事な仲間、まずは一人取り返させてもらうぞ!許さないからなブルーフレア団!
書いてて思ったけどクレッフィのタイプ相性本当に極悪ですね。その相性、蟲ポケモンにください。
はどうのあらしはスマブラにおけるルカリオの最後の切札から。それを使える様になるまで修行したビワさんマジストイック。スター団の二人、奪還です。ただし…?
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。