今回はシュウメイVSバラ、時系列はラウラ(?)参戦と同時刻となります。楽しんでいただけたら幸いです。
「全てを飲み込め、すなあらし!」
「
シロデスナそのものが変化した砂塵と、零距離でゴミの塊を握って振りかぶられたベトベトンの右手が激突、吹き飛ばすもすぐに砂嵐は集まって、バラの背後で巨大な顔を形作る。とんでもない、このバラと言う女はとんでもない実力の持ち主だ。恐らくビワ殿よりも、このテーブルシティにいる者の中で最も強い存在だ。なんとしてでも押し止めねばなるまい。
「無駄だ。このシロデスナは前回のアイアールとの戦いに敗れた経験を糧に強くしてある。邪魔者は全て飲み込み、干からびて骨も朽ちるのみだ。シャドーボール!」
「それはどうでござるかな?
我とベトベトンを取り囲むように円形に大量に形成されたシャドーボールを、とけるで液状化したベトベトンに我を取り囲ませて防御。そのまま渦状に回転させて弾き飛ばす。
「こちらもポイズンのエキスパート。苦手なじめんタイプの対策もしているでござるよ。新忍法、
そして、元の形態に戻ったベトベトンは冷気を纏った拳を地面に叩きつけて凍結させ、その冷気は砂嵐にも伝播して凍り付かせていく。
「なっ!?…ギガドレインで大地から養分を奪い取れ!」
ベトベトンには効果が薄いと見たのか、凍り付いたまま蠢いて砂嵐を石畳の下に潜り込ませて養分を奪い取ったのか罅割れ、砕けて行くテーブルシティの大地。なんてやつだ、ギガドレインをそんなふうに使うとは。
「ベトベ遁の術!砂嵐を吹き飛ばすでござるよ!」
我を中心に液状化したベトベトンを回転させて竜巻状に広げ、砂嵐になってこおり状態からも回復したシロデスナに連撃を浴びせる。本来攻撃技ではないでござるが、ラウラ殿との戦いで思いついた。技は全て、使い方次第でござる。
「なに!?」
「とくせい、あくしゅう!攻撃した際に怯ませることがある、でござる!
怯んで元の形態に戻ってしまったシロデスナに、冷気を纏った拳を叩き込む。いやまあ駄目もとであったが!そこは嘘をついて騙す、いや隠し通すでござるよ!多段ヒットさせるベトベ遁の術故の戦法でござる!
「シロデスナ、もう一度すなあらし!」
「ベトベトン、
自身の身体で形成している砂嵐に渦を形成して飲み込まんとするシロデスナに、自身の身体から染みだした猛毒の液体を津波にして放ったベトベトンの攻撃が叩き込まれる。猛毒の津波を丸呑みにしてたまらず実体を取り戻すシロデスナ。
「我がエキスパートタイプ、即ちポイズン。毒を喰らわば皿まで。スター団に仇なす不届き者は我がポイズンに蝕まれるがいい、でござる」
「厄介だな。如何に実力差があろうと毒はその差を縮める。やはりお前は恐ろしい奴だ。実力じゃビワに劣っていても、戦い方が
そう言ってくるバラに、胸に手を当てお辞儀をする。礼儀は大事でござる。
「お褒めに預かり恐悦至極。掠っただけでどくる技もある故、怯えるでござるよ。シュウメイ!推して参る!!
「その気が抜ける指示はどうにかしろ!だいちのちから!」
「それも我の術中でござるよ!」
ダストシュートを受けながら地面からエネルギーを解き放ったシロデスナの一撃に、ベトベトンは崩れ落ちるがシロデスナも毒で崩れ落ちる。ダブルノックアウトが限界でござった。
「…ならば。鋼の体は通じない。そうだな?ドドゲザン」
そして繰り出されたのは、キリキザンがキリキザン同士の合戦に勝ち続け、大軍勢の頂点に立つ事ができた個体だけが進化できると言うだいとうポケモン、ドドゲザン。後頭部から一際長い黒髪が垂れており、髪の先を曲げる事で座る椅子になっているそれにどっしりと構えたドドゲザンはバラの相棒なのか確かな信頼を感じる。
▽ドドゲザンは 倒された 仲間から 力を もらった!
「とくせい、そうだいしょう。シロデスナがやられた分、強くなる」
「総大将というわりに出てくるのが早過ぎるでござるな?」
「では聞くがこいつを突破できるのか?」
「時間を稼ぐことはできるでござるよ。ドヒドイデ」
テツノドクガを出したいところだが、あちらはこちらがテツノドクガ持っていると知っているからなにかあるはずだ。そのため様子見のためにドヒドイデから入ることにした。とくせいのひとでなしは意味をなさないがしょうがない。さあ、なにをしてくる?
「アイアンヘッドだ」
「
棘の生えた強固な触手で固めてアイアンヘッドを受け止めるドヒドイデ。いや、今のは明らかにトーチカを誘発した動き……次の技が恐らく本命!
「ドゲザン」
「じこさいせい!」
今度は土下座するような動きで頭部の刃を振り下ろしてくるが、受け止めてじこさいせいで回復する。これが切札でござるか…?そう思った時だった。
「残念だったな、意味をなさん。動けない己を呪え。ハサミギロチン!」
「なんと!?」
▽いちげきひっさつ!
やられたでござる。まさか一撃必殺を覚えているとは……確率がどうのこうの言ってたでござるが、まさか計算しているでござるか…?
「我らの頼れる新入りを出すしかないようでござる。テツノドクガ!」
我が繰り出したのはテツノドクガ。恐らくタイプはほのお・どく。はがねタイプに対抗できる唯一の手持ち。引きずり出されてしまったが、こやつしか勝ち目はない。
「
さっきの戦いで我の指示の仕方を覚えてくれたのか頷き、自在に動く炎の津波を放つテツノドクガ。そのままドドゲザンを飲み込まんとするも……。
「メタルバーストだ」
しかし高火力のそれをドドゲザンは耐え抜き、ダメージを倍にして鋼の閃光として返してきた。そんな馬鹿な!?いや、こらえるなどは見られなかった。ならば道具か。
「きあいのタスキでござるか…!」
「卑怯とは言うまいな?」
「気付かなかった我が悪いでござるが…テツノドクガのすばやさを越えられるでござるか!
「メタルバーストを交換。ふいうちだ」
するとバラは袖の機械を何やら操って、ドドゲザンはふいうちを使用。五つ目の技…!?
「ああ、言ってなかったか。我々はポケモンの技を戦闘中に変えることができる」
「忍者よりも汚いでござる…!?」
テツノドクガは見た目通りむしタイプじゃないからふいうちは完全に通るでござる…!?
「…テツノドクガ、すまない。我ではお前の実力を発揮できなかったでござる。ブロロローム!」
崩れ落ちたテツノドクガをボールに戻し、ブロロロームを繰り出す。ドドゲザンの残り体力は1、どうにかこうにか突破するでござる!
「ホイールスピン!」
「ふいうち!」
ドリフトするような動きでタイヤを叩き込むブロロローム。その前に拳の一撃を受けてしまったがなんとか倒せた。このまま推し通る…!
「よくやったドドゲザン。ヌシの力を見せてもらおう。シャリタツ」
次に繰り出したのは通常よりも大きく見える赤い姿のシャリタツ。ヌシとは、ラウラ殿と初めて会った時に戦ってたと言うミミズズの様な強力な個体か。そんなものまで捕まえているとは…!
「ドラゴン勝負でござるよ!ドラミドロ!」
生憎とドラゴンに強いこおりやフェアリーはいないので同じドラゴンタイプで対抗しようとした、その時だった。
「アハハ!ヘイラッシャ、アクアテール!」
「ぐうっ!?」
水しぶきが上がったかと思えば、アラブルタケと共にピーニャ殿が転がってきた。それを見て慌てて駆け寄る。
「ピーニャ殿、無事でござるか!?」
「やあシュウメイ…あいつら、僕のパソコンを狙っているらしくてね…この様だよ、ははは…」
ボールジャックを阻止できるピーニャ殿を直接狙うとはなんて奴ら…見れば、通常より巨体なヘイラッシャに乗ったアケビがやってきた。
「アハハ!バラ、ちょうどいいから合体しない?貴方のしれいとうで一気に倒しましょう!」
「それはいいな。ドラミドロに対してどうするか迷っていたところだ」
そして目の前でシャリタツがヘイラッシャの口内に入り込み、目に見えて能力が上がる。…さすがにまずいでござるな、これは。
実は強すぎるマトイやグロリアに次ぐブルーフレア団最高戦力の一人なバラ。冷静な判断力と強力なポケモンたち、ブルーフレア団驚異の科学力の組み合わせは凶悪です。
実はアイアールとペパーと戦った後捕獲されていた偽龍のヌシコンビ。しれいとうが発動です。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。