ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。ようやくここまで来れたって感じです。いやー、ここに持って来るまでが長かった。

今回はVS偽龍のヌシと、ブルーフレア団のオリジン。楽しんでいただけたら幸いです。


VSシャリタツ

 それは、マトイ達フレア団の残党がパルデアにやってきて潜伏していた頃の話だった。スター団によるスター大作戦が起きる一年近く前のできごとである。

 

 

「まず報告。私は学者仲間の伝手を使ってオレンジアカデミーに司書として潜り込むことができたわ。表向きの古代の遺物を調べ運用する科学者としての顔が役に立った。学校と言うヒエラルキーの権化に潜り込めたのは僥倖よ、減った仲間を集めることができるわ」

 

「命令通り店舗にバイトとして潜り込めたが、我々はどうすればいいだろう」

 

「アハハ!一応捕まらずに済んだ部下もパルデアに連れてきたけどクセロシキが裏切った今、時間の問題かも?」

 

 

 テーブルシティの外れで秘密の会合をするマトイ、バラ、アケビ。

 

 

「私は新たな仲間を秘密裏に募ると同時に計画の要となるタイムマシンを開発しているというオーリム博士について調べるから、貴方達はパルデアの社会に溶け込むことに集中しなさい。そして、最終兵器の燃料になるテラスタルポケモンを少しずつでいいから集めなさい」

 

「御意」

 

「パルデアには四災(スーザイ)って伝説ポケモンやヌシポケモンってのもいるみたいですけどそれも捕獲考えた方がいいのかしら?」

 

 

 特に異論なく頷くバラと、自分の考えを遠慮なく言ってくる対照的なアケビの二人に苦笑しながらマトイは顎に手をやって考える。

 

 

「そうね……フレア団は数こそ多かったけど、実質的な使える戦力は貴方達科学者陣だった辺り幹部の質が悪すぎた。最終兵器の準備だけでなく戦力もそろえる必要があるわね。最終兵器のエネルギーになるなら尚良い…。クセロシキからいただいたイクスパンションスーツ…エスプリの設計図もあるけど、これはまだ開発できてないし……そうね、元々私が研究してい四災(スーザイ)やヌシポケモンの捕獲も目標の一つにするわ。ただし、エスプリの被験者候補を探すためにも今すぐ捕獲はなし。頃合いを見ましょう。いいわね?」

 

 

 物資も人材も戦力も何一つ足りてない、たった一人の少年に壊滅状態に追いやられたフレア団の残党に過ぎない現状は切実で。今でこそ最大最強の規模を誇るが、最初は三人の中心人物と十数人のしたっぱだけの組織であった。

 

 

「名もフレア団から改める。フラダリさんの失敗を乗り越えるためにも、心機一転するわ。私達はブルーフレア団。フレア団の炎すら飲み込んで大きく燃え広がる厄災の炎よ」

 

 

 そうしてパルデアを飲み込む青い業火の種火は生まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前たちがこの二体に勝てる確率27%。ルールなしだ、合体したヘイラッシャとシャリタツ、それもヌシにどう挑む?」

 

「アハハ!滑稽ね!どこまで耐えられるかしら!」

 

「「ぐうっ…!」」

 

 

 ヌシシャリタツが口内に入りしれいとうを発動したヌシヘイラッシャの猛攻に、ただただ下がるしかない我とピーニャ殿。バラもアケビも何も指示してないのにいっちょうあがりにアクアテールと猛攻を叩き込んでくるヌシヘイラッシャに手も足も出ない。なんで、指示もないのにこんなに技を多用できる…!?

 

 

「不思議そうな顔だな?イクスパンションスーツの機能を取りいれたことで我々もボールジャックを使用できる。あらかじめ組んでおいたプログラムの通りに戦わせるのは造作もない」

 

「アハハ!特にシャリタツは頭がすこぶるいいみたいでね?勝手に判断して動いてくれるのよ。最高よね?」

 

「ボールジャックだってならジャミングの範囲を広げて…!?くっ、隙が無い…!」

 

「我が隙をなんとか作る!ピーニャ殿はジャミングに集中してくだされ!」

 

 

 拙者のドラミドロでなんとしても食い止め、ピーニャ殿がボールジャックをジャミングして無効化するしかない。そう、意気込んでいた時だった。

 

 

「させると思うか?イダイナキバ、ディンルー」

 

「アハハ!タギングルとクリムガンはやられちゃったけどまだいるのよ!ハバタクカミ、チオンジェン」

 

 

 それを嘲笑うかの様に繰り出される、厄災ポケモンとパラドックスポケモンが、それぞれ二体ずつ。ヌシポケモンに加えてその戦力でござるか…!?

 

 

「それだけじゃない」

 

「うわああああ!?」

 

「くっ…!」

 

 

 すると絶叫と共にオルティガ殿と、オルティガ殿を姫抱きにしたビワ殿が、ドリフトするカーフ・スターモービルから逃げているのか跳んでやってきた。さらには苦々しい顔のネルケ殿と共に、大量のブルーフレア団したっぱとエスプリ軍団までやってきて。まだこんなに残っていたでござるか…。

 

 

「どうやらビワは負けたらしいが保険にカーフ・スターモービルはプログラムを書き換えて置いた。メロコ…エスプリMはあの蟲使いに手こずっているらしいな。だが奴には四災(スーザイ)を持たせている、時間の問題だ」

 

「アハハ!それでもこの戦力差!どう足掻いたって無駄よ!四天王とトップチャンピオンもスペシャルエスプリが(じき)に倒すわ。無駄な抵抗はやめて降伏しなさい!そしたら私達もボスの援護にいけるから!」

 

 

 そう言われて退く奴がいるわけないでござろうよ。ビワ殿は…吹っ切れた顔をしている。オルティガ殿がやり遂げたでござるな。

 

 

「…ビワ殿。戻って来てくれて嬉しいが……戦えるでござるか?」

 

「うん、何匹かはオルティガくんと戦ことなく温存しているよ。…ごめんなさい、シュウメイくん、ピーニャくんも。でもメロコちゃんは……」

 

「メロコ殿も必ず助ける。その前に、こいつらを蹴散らすでござる。力を貸してほしい」

 

「もちろん!…行くよ、ナゲツケサル!」

 

「ああもう、下ろせよビワさん!俺だって負けてないぞ、サケブシッポ!」

 

「俄然ノって来たよ!行くよアラブルタケ!」

 

「ドラミドロ、踏ん張りどころでござるよ!」

 

「…素晴らしい生徒たちですね。ギャラドス!」

 

 

 スター団のボス四人と、ネルケ殿で身構える。どれほど絶望的であっても、もとよりスター団はいじめっ子に立ち向かう集団。これぐらいどうってことないでござるよ。

 

 

「…待て。ネルケといったか…お前を相手にしていたはずのスペシャルエスプリ…エスプリOはどうした?」

 

 

 すると何かに気付いたらしいバラがそうネルケ殿に尋ねる。ネルケ殿は一考してからにやりと笑った。

 

 

「…さてね。ただ、誰よりも頼もしい援軍が来たと言いましょうか」

 

 

 その時だった。我らを取り囲んでいたブルーフレア団のしたっぱたちとエスプリ軍団が薙ぎ払われたのは。

 

 

「ヘラクロス、メガホーン!」

 

「ファイアロー、アクロバット!」

 

 

「ゲッコウガ、みずしゅりけん!」

 

「マフィティフ、じゃれつくだぜ!」

 

「パーモット、つっぱりガトリング!」

 

 

「あれは…!」

 

 

 そして、その後ろから現れたのはダフネ殿と、首から下だけエスプリのスーツを身に着けた炎を思わせる髪の少女…メロコ殿。そしてアイアール殿と、名前は知っているアカデミーの生徒、ペパー殿に、生徒会長のネモ殿だった。

 

 

「メロコ殿…!」

 

「わりぃ、待たせた。オレはもう大丈夫だ」

 

「メロコさんは何とか取り戻しました!もう何の気兼ねなく戦って大丈夫ですよ!」

 

「シュウメイさん、大丈夫!?気付くの遅れた、ごめん!」

 

「悪い子ちゃんたちがうようよいやがるし見覚えあるイダイナキバやヘイラッシャまでいやがるし…助太刀するぜ!」

 

「うーん、手ごたえが無いなあ!一番強い奴出てこーい!」

 

 

 頷くメロコ殿とダフネ殿。頼もしいアイアール殿にペパー殿。ネモ殿はなんか違う気がするが…頼もしいことこの上ない。

 

 

「馬鹿な……薙ぎ払え、シャリタツ!」

 

 

 すると明らかに焦っている様子のバラが指示をして、ヘイラッシャとのその中にいるシャリタツが動き出そうとする。すると、そんなヘイラッシャの頭上に天高くから飛び降りる人影があった。

 

 

「そこか。コロトック、とどめばり。そしてむしのさざめき」

 

 

 ヘイラッシャの頭上に着地するなり繰り出たコロトックで頭部を突き刺し、内部のシャリタツごと音波で大ダメージを与えたらしいその人物。蜂の巣が描かれたヘルメットのエスプリだったが、その戦い方は…ラウラ殿?

 

 

「エスプリO…裏切ったのか?…いや、その声は…!」

 

「アハハ、ラウラ!?なんでそれを着ているの!?」

 

「なんでもいいだろ。反撃開始だ」




ブルーフレア団のオリジンを語ったうえでその計画をぶち壊していくスタイル。

ついにスター団ボスが集結、アイアール、ペパー、ネモも合流です。そして相変わらずぶっ壊れなラウラよ。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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