今回はラウラのオレンジアカデミー突入。楽しんでいただけたら幸いです。
「…うーん」
とりあえず、隠れてテーブルシティに忍び込み様子を探ってみたら門は閉じられていたので、一度外に出て堀からジャックにしがみ付いて崖を登ってオレンジアカデミーの敷地内に忍び込んでみたが、まあ当たり前と言うか、窓と言う窓をブルーフレア団のしたっぱが巡回しているし、入り口は巨大な氷で閉ざされていた。
「……どうすっかなあ」
記憶を取り戻したからわかる、マトイさんの実力はキリエさんに匹敵する。特にあの…テラシンカだったか。カシオペアから伝えられたメガシンカ+テラスタルしたガブリアスは本当にヤバい。できれば不意打ちして有利に戦いたい。考える。ジャックで屋上まで登ってグラウンドから乗り込んでもいいが、まず間違いなく巡回しているブルーフレア団したっぱにばれる。そしたら不意打ちもなにもない。
「………レイン、ケプリベ」
アメモースのレインとベラカスのケプリベを繰り出し、指示をするとふよふよと飛んでいく二体。頼んだぞ。
「レクス。ダーマ。ぼむん」
エクスレッグのレクス、ワナイダーのダーマ、フォレトスのぼむんを繰り出し侍らせる。ジャックとウカは温存だ。この三体で、殴り込む。
「レクス、じごくづき!カチコミだオラア!」
レクスのじごくづきで氷を粉砕し、入り口を強引に蹴り開ける。するとロビーに屯ってたブルーフレア団したっぱが反応して集まってくる。
「な、なんだ!?」
「あいつ、スターダスト大作戦のラウラだ!」
「あんな手持ちでここに殴り込んでくるとか馬鹿か!?」
「蟲を馬鹿にした奴どこのどいつだゴラア!かかとおとし!」
脚を大きく振り上げ、その場に勢いよく振り下ろして蜘蛛の巣状の巨大な罅を刻み込むレクス。その衝撃で近づいていたブルーフレア団したっぱたちを吹き飛ばす。
「カゲボウズ!シャドーボール!」
「ダーマ、スレッドトラップ。跳ね返してやれ!」
背後から襲ってきたブルーフレア団したっぱのカゲボウズの放ったシャドーボールを糸の盾で受け止め、弾き返すダーマ。するとわらわらと溢れ出るブルーフレア団したっぱたち。見た顔ばかりだ、元スター団もしくはオレンジアカデミーの生徒か?まあ関係ないが。どんだけいるんだよ、新生プラズマ団の比じゃないぞ。
「怪我したくなかったら退いてろ。ぼむん、砲身固定。まきびし装填。まきびしキャノン!」
ネモのつっぱりガトリングとかのオリジナル技から着想を得たぼむんの、まきびしを、ぼむんの得意技だっただいばくはつの要領で圧を加えて高速で連射する技、まきびしキャノン。大したダメージはないが高速で突き刺さるまきびしだ、滅茶苦茶痛い。ダメージと言うか、痛い。さらに外れてもまきびしとして起用する。
「ぎゃあああああ!?」
「いてええええええ!?」
「いたっ、刺さるっ刺さるっ!?」
一応ポケモンを狙ったはずだが運悪く命中したりまきびしを踏んだブルーフレア団したっぱたちが激痛に泣き喚く。ブルーフレア団に入って俺と敵対したことを嘆くんだな。
「先に進むぞ。レクス、こうそくいどう!ダーマ、いとをはく!ぼむん、まきびし!」
レクスのこうそくいどうで立ちはだかるしたっぱを蹴散らし、ダーマのいとをはくで即席のトラップを作って転ばせていき、ぼむんのまきびしで足場を奪いながら歩いて行く。マトイさんがどこにいるかはわからないが、片っ端から殴り込んでやる。
「カシオペアのやつ、どこにいるかぐらい教えろよな…!」
エントランスホールから移動し、学生食堂、購買部、生物室、美術室、1-A教室、家庭科室、医務室、2-G教室、職員室と順繰りに見て行く。誰もいないが廊下にはブルーフレア団したっぱが蔓延ってるため蹴散らして進む。そして、グラウンドに入った時だった。
「生徒たちに手は出させま…ラウラさん!?」
「無事であったか!」
「ジニア先生、サワロ先生、キハダ先生、タイム先生、セイジ先生、ミモザさん、……レホール先生!?」
グラウンドには教師陣と生徒たちが縛られた状態で集められており、その中には気を失ったレホール先生がいた。みんな無事だったようだが、レホール先生は大丈夫なのか?
「レホール先生は大丈夫。敵のボスと…マトイさんと戦った余波で気を失ってるだけだから」
「そうか、ならよかった……マトイさんは今どこに?」
「校長室に機材を運び込んでいたのを見ましタ!」
「ありがとうございますセイジ先生。ジャック、縄を斬れ」
レクスとダーマとぼむんに入り口を警戒させながらジャックを繰り出し、一番手近にいたミモザさんの縄を斬る。一人でも解放しておくだけで変わるだろ。…マトイさんは校長室か。……ケプリベ。
「後は任せました。したっぱはあらかた倒してるから何とか出られると思います」
「ラウラは?まさか無茶をするつもりじゃ…」
「ボスをぶっ倒して全部解決する」
「待って!あー、もう!」
ジャックをボールに戻してミモザさんの制止を振り切り、ぼむんに乗り込んでレクス、ダーマと共に廊下を走って立ちはだかるブルーフレア団を蹴散らしながら校長室に突き進む。ネルケ…クラベル校長辺りに見られたら説教されそうだな。
「ボタンさんは何処に隠れたのか……貴方は知ってるかしら?」
レクス達をボールに戻してから静かに校長室に入ると、コンソールを真面目な顔で操作していたマトイさんがにっこり笑いながら振り返る。俺がここに来たことにはまるで疑問を抱いてない様子だ。後ろの壁に大穴が開いているがなにがあったんだ。だがちょうどいいな。
「さあな。少なくともここに来るまでは出会わなかった」
「そう。捜索を部下に任せて調整に戻ってきて正解だったわね。貴方を止めれるのは残念ながら私だけみたいだし。もう3000年前の過去から最終兵器を転送する準備は終わったわ。止めたければ私を突破してこれを破壊すればいい。簡単でしょ?」
「簡単だな?レイン、ケプリベ!」
「っ!?」
俺の呼びかけと共に大穴から飛び込んできたレインとケプリベがマトイさn…マトイに突撃。レインが加速し、さらにケプリベがそれを念動力でカバーして最高速度で突撃したのを、マトイは手にしたダイブボールからフリージオを繰り出して氷の鎖で受け止めさせる。
「危ないわね、卑怯じゃない?」
「安心しろ、もっと卑怯だ。ケプリベ、じんつうりき!マトイを拘束しろ!」
「ぐっ…!?」
レインは囮、本命はケプリベだ。じんつうりきで固めてその横を通り抜ける。そしてネットボールを叩きつけるようにして、レクスを繰り出す。
「レクス!ぶちかませ!かかとおとし!」
そして脚を大きく振り上げ、勢いよく振り下ろしてコンソールを粉砕。バラバラに砕け散る機械の残骸をバックに、俺は振り返る。
「なにもできないと思ってたろ?蟲ポケモンをなめすぎだアンタは。あの手この手でどんな強者にも勝つ、勝って見せる!それが蟲ポケモンだ!パルデアで完成させた俺のチームは、アンタに負けた時とは一味違うぞ」
「…残念だけど今破壊したそれはブラフよ。既にハッキングは終えてるの、最終兵器召喚はもう止まらない。貴方も氷漬けになって大人しく見ているがいいわ。ぜったいれいど」
フリージオによりケプリベが氷漬けにされて解放されたマトイが笑い、フリージオが絶対零度の冷気を放つ。しかし、俺には届かない。
「バラもハサミギロチン使っていたがなあ。そもそも当たらなきゃいいんだよ、いちげきひっさつってのは」
咄嗟に繰り出したダーマのスレッドトラップだ。ポケモンを出す速さもトレーナーの役目だと(要約)ポケスペでサカキが言っていた。
「蟲の恐ろしさ、思い知れ」
「悪い子だったのね、残念だわ。いいわ、来なさい。また完膚なきまでに叩きのめしてあげる」
記憶を取り戻したラウラ本領発揮。何も正々堂々戦うのだけがバトルじゃない。
最終兵器召喚開始。止めないと、3000年前の「起動している」状態のが出てきて、ブルーフレア団の集めたポケモンたちのエネルギーを糧にした死の毒で全てが終わります。AZの鍵とかもいらなかったんや。
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