ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。ここ2日ほどボイロ探偵Wばかり投稿してました申し訳ない。あちらも山場だったので…。

今回はラウラ&アイアールVSマトイ。楽しんでいただけたら幸いです。


VSゲッコウガIR

「ウカ、とびかかる!」

 

「ゲッコウガ、みずしゅりけん!」

 

 

 アイアールと並び立ち、同時に指示を出す。拳を握り横に跳躍して殴りかかるウカと、宝石の様に煌めき硬質化した水の十字手裏剣を二本握って投げつけるゲッコウガの攻撃を一回転して尻尾で薙ぎ払うセグレイブ。それがそのゲッコウガの能力か。

 

 

「なんか固まった!?」

 

「ってお前も知らなかったのか!?」

 

「だって今初めて使えたんだよ!?きずなへんげ!」

 

「ごちゃごちゃ喋っている暇があるかしら。れいとうビーム!」

 

「っ、たたみがえし!」

 

 

 俺達が話している隙を突いて氷漬けにせんと放たれるれいとうビームに、咄嗟に指示を出してゲッコウガに防がせるアイアール。捲り上げた床ぐらいじゃぶち抜いてもおかしくない威力のれいとうビームだったが、今までのたたみがえしとは違った。右手を触れた箇所から持ち上げる様にして水流の壁を生み出し、それを宝石の様に煌めかせて硬質化させて完全に防ぎきってしまったのだ。

 

 

「すごい、ゲッコウガ……いや、ここでニックネーム決める!今日からあなたはツキカゲだ!」

 

「ゲッコ!」

 

 

 アイアールの言葉に嬉しげに頷くゲッコウガ、いやツキカゲ。そうだよな、相棒なのに唯一ニックネームをつけてもらえてなかったんだ……偶然だが士気も上がった。これなら行ける!

 

 

「お前、脊髄反射で生きてるよな…ウカ、ローキックだ!体勢を崩せ!ゲッコウガ……ツキカゲに繋げろ!」

 

「そんなもの、打ち砕いてあげるわ。きょけんとつげき!」

 

「たたみがえし…で打ち上げて!」

 

 

 ウカがローキックを叩き込むが崩れた体勢を利用して引っくり返り、背鰭を向けて突撃してくるセグレイブを、下から水流の壁で押し上げることで打ち上げるツキカゲ。

 

 

「かげぶんしん!」

 

 

 セグレイブが天井に叩きつけられたところに、六匹に増えたツキカゲの分身が煌めいて硬質化、次々と体当たりして空中に浮かせたまま打ちのめしていく。分身で惑わすことができなくなったが、攻撃的になっているな。

 

 

「くっ…つららおとし!」

 

「しびれごな!」

 

 

 空中から氷柱を形成して反撃せんとするセグレイブだったが、ウカが両手の間に集めた鱗粉の塊をボール状にして叩き付け、麻痺させて行動を阻害させる。やっと決まった、隙が無さ過ぎるんだよこの野郎。

 

 

「ツキカゲ、つじぎり!」

 

 

 そこを逃さず、両手から飛び出した水流を煌めく硬質化させて二本の水の太刀を握ったツキカゲの交差する斬撃が炸裂。硬質化した水の太刀が砕け散るほどの勢いのそれはセグレイブの意識を刈り取り、戦闘不能にした。

 

 

「最後の一匹まで追い込まれるなんて……でも負ける理由にはならない。根源の水に沈みなさい。テラガブリアス」

 

 

 繰り出されたのはテラガブリアス。問題はこいつだ。アイアールの助力があってもきつい。

 

 

「…アイアール。他の手持ちは?」

 

「ごめん、ここに来るまでにだいぶ消費しちゃって万全なのツキカゲだけ」

 

「…じゃあなんとかするか」

 

「うん。ツキカゲ、つじぎり!」

 

「ウカ、昇華技行くぞ!スタンパンチ!」

 

 

 ウカの昇華技の一つ。しびれごなを両腕に纏い、とびかかるを応用してまひ効果のあるパンチを叩き込む技を、テラガブリアスは大きくバックステップして回避。ツキカゲのつじぎりも回避して、その勢いのままマトイを抱えて壁の穴から外に飛び出す。

 

 

「アクアカッター!」

 

「とびかかる!」

 

「追いかけるよツキカゲ、雨霰の如く!みずしゅりけん!」

 

 

 外に飛び出しながら放って来た水の刃を回避し、追いかけて拳を叩き込むウカと、校長室の穴の上から硬質化したみずしゅりけんを天高く連続で投げつけて、流星群の様に降り注がせるツキカゲ。

 

 

「貴方なら避けれるわ。ドラゴンクロー」

 

 

 マトイを下ろしたテラガブリアスはまるで瞬間移動するかの様なスピードで全弾回避、ドラゴンクローをウカに叩き込んでくる。ウカは一度戦った相手だからか、落ち着いて複眼で相手の動きを捉えて拳で払いのけて行く。ウカは対応できている、俺も負けてられないな!

 

 

「そこだ!ローキック!」

 

「下がりなさい。じしんよ」

 

 

 ドラゴンクローが空ぶったのを見てからローキックを指示、下段蹴りを叩き込むウカだったが大きく後退したテラガブリアスは両手を地面に叩きつけて大地を八匹の龍の形状に変形させて攻撃してきた。キリエ式じしんか。とんでも技術を普通に再現するな、しかもキリエのより強そうだし。

 

 

「ニトロチャージだ!」

 

 

 見たことのない攻撃にウカは炎を纏って回避、防戦一方に追い込まれるが、そこに硬質化したみずしゅりけん二つを両手に持ったツキカゲが舞い降りてきて大地の龍を叩き斬る。

 

 

「みずしゅりけん!」

 

「無駄よ。アクアブレイク」

 

 

 そのままみずしゅりけんを投擲するツキカゲだったが、テラガブリアスの水を纏った腕で薙ぎ払われる。ダメだ、あの投擲速度じゃ届かない。

 

 

「ツキカゲ、みずしゅりけんをつじぎりで叩き込んで!」

 

 

 するとアイアールの突飛な指示に頷き、四つ形成して投げつけたみずしゅりけんを追いかけてつじぎりを打ち込み、加速させていくツキカゲ。硬質化しているからこそできる荒業だった。

 

 

「速い…!アクアカッター!」

 

 

 避けるのは諦めて迎撃に徹するテラガブリアスの前で、水の刃で砕かれたみずしゅりけんの結晶がキラキラと舞い散る。ここしかない…!

 

 

「ウカ、もう一つの昇華技だ!」

 

 

 俺の指示に頷き、アクアカッターとみずしゅりけんが激突している戦場に突撃するウカ。両手の間にしびれごなを集束させ、それを握ってテラガブリアスに叩き付け、ニトロチャージで業火を纏う。

 

 

「ふんじんねっぱ!」

 

 

 そして、大爆発。しびれごなとニトロチャージととびかかるを昇華させた、自爆覚悟の粉塵爆発攻撃だ。最後の切札にも等しい大火力技である。ウカも自傷ダメージを受けたが、なんとか倒れずにはすんだ。

 

 

「…驚いたけど、残念だったわね。倒すには至らなかったわ。アクアカッター!」

 

「ウカ!?」

 

「ツキカゲ!?」

 

 

 耐久力が無いテラガブリアスはよろめくも、しかして健在。大きく伸ばした水の刃のアクアカッターでウカとツキカゲ、二体纏めて薙ぎ払われてしまう。二体とも戦闘不能だ。だが、追い込んだぞ。

 

 

「…テラガブリアスが大ダメージを受けて怯む、そこまでいければよかったんだ」

 

「なにを…!?あ、アクアブレイク!」

 

 

 繰り出したのは、俺の最後の手持ちであるレクス。それを見てすぐに理解したのか、指示するマトイだったがガブリアスはやけどとまひで動きが止まる。それを待っていた。

 

 

「むしのしらせ、発動!とびかかるだぁあああああ!」

 

 

 根性で耐えたから体力ミリのレクスの、発動したむしのしらせ。簡単に言うと御三家ポケモンのもうか、しんりょく、げきりゅうのむしタイプバージョン。瀕死になったらむしタイプの技の威力が上がる、それだけのシンプルなとくせいだ。その効果を上乗せしたライダーキックがテラガブリアスに炸裂。テラガブリアスは宝石が砕け散る様にメガガブリアス、通常ガブリアスへと次々と姿を変えながら吹き飛び、オレンジアカデミー校舎裏の崖に激突、崩れ落ちた。

 

 

「…そんな、そんな馬鹿な…!?」

 

 

 信じられない様子で呆然としているマトイに、俺とアイアールはハイタッチ、同時に拳を突き出して不敵に笑う。

 

 

「俺達の」

 

「私達の」

 

「「勝利だ!」」




ゲッコウガIRの能力は全わざにみずタイプ付与+技のテラスタル化です。メガシンカ寄りだったサトシゲッコウガと違ってテラスタル寄りになっているきずなへんげですね。

ウカの昇華技、スタンパンチとふんじんねっぱ。どちらもしびれごなが起点です。粉って強いよね。

決めてはむしのしらせとびかかる。シンプルながら熱いとくせいですよね。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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