ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。ニックネームについてアンケートを始めました。

今回はポケ蟲と言えばなキャラが登場。でもその様子はおかしくて…?楽しんでいただけると幸いです。


VSオドリドリ

「お疲れラウラ!バサギリすごかったね!」

 

「ああ、アイアールも応援ありがとな」

 

 

 言いながらセルクルタウンを後にした俺とアイアールはコライドンに乗って西へ目指していた。ボールの中のバサギリも活躍できたのが嬉しいのか上機嫌だ。

 

 

「次行きたいところがあるんだが寄り道していいか?」

 

「行きたいところって?」

 

「大空のヌシってのがいると思われる場所だ」

 

「もしかしてそれ、ペパーの?」

 

 

 マップアプリを開いたスマホロトムを眺めながら言ってると、アイアールが反応してきた。顔を向けると、スマホロトムのマップアプリを開いて見せてきた。ジムの場所と、ヌシがいるかもしれない場所が記されている。

 

 

「お前もか」

 

「うん。だから私も行くよ」

 

「多分危険だぞ?」

 

「なおさらラウラだけで行かせられないよ。コライドンも力を貸してくれるって」

 

「アギャア!」

 

 

 アイアールの言葉に頷いて吠えるコライドン。お前らって奴は…。とりあえずわかってる情報を纏めることにする。

 

 

「えーとなになに……ペパーの情報によれば大空のヌシは近づかなければ無害なポケモン。西1番エリアで山からいわが落ちてくる現象が発生中。大空を自分だけのものにしたいヌシの仕業だと噂され……これってあのムクホークがこんなところで狩りをしてた理由か?」

 

「コジオも西1番エリアからきたっぽいからそうっぽい?でもヌシ自体の危険度は低いって」

 

「案外ムクホークがそのヌシかもな?」

 

「いやいや。ここらを牛耳っていた暴れん坊のムクホークなど比べ物にならない巨体ですよ」

 

 

 そんな声と共に、俺達の頭上からバサリと音を立てて目の前に舞い降りる者がいた。

 

 

「止まっていただいてもよろしいでしょうか?」

 

「いきなり誰!?」

 

「おまえは……」

 

 

 アイアールがハンドルの様な部位を急停止するコライドンの前でその人物は笑う。見覚えがある、気がした。首元に青いスカーフを付けた灰色のロングコートの下には空色のフライトスーツ、黒髪をポニーテールに纏めた紅い瞳の少女。するとボールホルダーが揺れた。見れば、バサギリがなにやら興奮していた。どうしたんだ?

 

 

「おや、私を知っているとは博識な方ですね?私はムツキ。ポケモンリーグの四天王の一人です」

 

「四天王!?」

 

「四天王?ジムリーダーじゃなくて?」

 

「あれ、私なめられてます?」

 

 

 余裕の笑みが崩れて額に青筋を立てるムツキ。いや悪かったって。何故かそう思ってしまったんだ。

 

 

「ジムリーダーが弱いとは言いませんがそれは私が弱そうに見えるからですかね?」

 

「い、いえそんなことは…だよね!?ラウラ!?」

 

「あ、ああ……それでその四天王がこんなところになにしに?」

 

「ひこうタイプ使いとして噂のムクホークを見に来たのが一つ。あと、以前ここに放ったポケモンが迷惑をかけてないかと確認に」

 

「ここに放ったポケモン…?」

 

 

 待て。俺は昔トレーナーに扱われていたのだろうひこうタイプを知っている。今俺のホルダーで暴れているバサギリの進化前、ストライクだ。

 

 

「テラレイドバトルで捕まえたんですけどね。くさタイプになれるからでんきタイプ対策になるかと思えば目立ちたがり屋で言うことも聞かず、問題行動ばかり起こしたのでやむなく逃がしたのです。貴重なわざマシンまで使ったというのに……その顔。何か知ってます?」

 

「それはストライクのことか?」

 

「ストライク……あっ」

 

 

 俺が尋ねるとアイアールも合点が言った様でハッとする。

 

 

「出てこいバサギリ。暴れるなよ?」

 

 

 口元に寄せてボソッと指示しつつバサギリを繰り出す。バサギリが岩斧を振り上げて威嚇すると、合点が行ったのかポンと手を打つムツキ。

 

 

「なるほど。そのバサギリとかいうポケモンはストライクの進化でしたか。お久しぶりです、いい主人に会えたようですね?」

 

「グラッシャー!」

 

「どうやらあんたのことが大嫌いらしいぞ。俺も捨てた奴に返す気はさらさらない」

 

「別にいいですよ、見たところ飛べなくなったようですしどうぞ使ってやってください。それがいたところで私に勝てるとも思えませんし」

 

「…ほう?」

 

「ラウラ?落ち着こう?ね?」

 

 

 ピキーンと来た俺を引きとめようとするアイアールを振り払ってバサギリの横に並んで一緒にムツキを睨みつける。するとムツキはその視線を受けて肩を竦めた。

 

 

「まさかジムバッジひとつ程度の腕前で四天王に勝てるかもとでも言えばいいんですか?私、嘘は付けないんですよ」

 

「お前の言い方は例えジムバッジ8つ集めていても勝てないって言い草だったがな?」

 

「ええ。私、強いので。癪ですがガラル最強のジムリーダーの娘は伊達じゃないんですよ。そんなに文句があるなら戦ってみますか?ストライクを拾ってくれたお礼です、一匹だけならお相手しましょう」

 

 

 そう挑発してくるムツキに、俺達は両拳と岩斧をぶつけて不敵に笑う。

 

 

「ああ、上等だ。俺達の力を見せるぞバサギリ!」

 

「グラッシャー!」

 

「相手してやりなさい、オドリドリ」

 

 

▽四天王の ムツキが 勝負を しかけてきた!

 

 

 やる気満々の俺達に対してムツキが繰り出したのはオドリドリ。薄紫色の、たしかまいまいスタイル。ゴースト・ひこうだったはずだ。

 

 

「一気に決めろ、がんせきアックス!」

 

「踊りなさい、フェザーダンス」

 

 

 舞い踊り、扇子のような両翼を振り回して羽を散らすオドリドリ。その光景は美しく、自分よりも目立ってることに腹を立てたバサギリが攻めたてるも、ひらりひらりと舞踊の如く避けていき、舞い散った羽がバサギリに触れて溶けて行く。

 

 

「受け止めなさい、はねやすめ」

 

「なにっ!?」

 

「ええ!?」

 

 

 ガキン、と。扇子のような両翼で岩石を纏った岩斧を受け止める。驚く俺とバサギリ、アイアール。ムツキは不敵に口元を隠して笑った。

 

 

「ふふっ。はねやすめは一時的にひこうタイプを失くす技。名前からしていわタイプの技でしょう?効果抜群でなければ恐るるにたらず。さあ決めなさい?めざめるダンスです」

 

「受け止めろ!」

 

 

 ムツキの指示を受けて全力で舞い踊り、衝撃波を次々と放ってくるオドリドリ。バサギリは俺の指示を受けて岩斧を構えてゴーストタイプの技であろう不可視の衝撃波を受け止めて行く。悪い、目立てないが耐えてくれ…!

 

 

「防御を崩しなさい。地面にぼうふう」

 

「グラッシャ!?」

 

 

 するとムツキとオドリドリは驚きの行動をしてきた。地面に両翼を叩き付け、地面を伝って暴風を放ってバサギリの防御を打ち崩してしまったのだ。それだけではない、バサギリの89kgはある体が浮かび上がって無防備な状態になってしまう。なんてパワーだ…!?

 

 

「飛んで火に()る……失礼。飛んで風に()る夏の蟲、ってところでしょうか?めざめるダンス」

 

「れんぞくぎり!」

 

 

 暴風で浮いてろくに防御もができないバサギリに咄嗟に指示。不可視の衝撃波を斬り払っていくが迎撃しきれずに次々と炸裂。そのまま風が消えて地面に叩きつけられ、バサギリは気絶してしまう。姿勢を正し、大仰に綺麗な一礼するムツキ。

 

 

「これにて終幕。私のオドリドリの舞はいかがだったでしょうか?」

 

「くそっ、…完敗だ」

 

 

 バサギリを慌ててボールに戻し、俺は悔しさから拳を握り唇を噛みしめる。……なんだろう、負けたのに、これでこそと心のどこかで納得してしまう。いつか、いつかリベンジして見せる。




何故かガラルのジムリーダーではなくパルデアの四天王になってるひこうタイプ使いムツキ登場。知らない人のために説明すると前作にてラウラを苦しめたライバルの一人です。原作のひこうタイプ四天王があの人でチャンスだと思ったのはしょうがないよね。

今作のムツキは身長は前作より結構大きくなっていて大人びてるのが特徴。ストライクを逃がしたり相変わらずストイックで自分勝手が目立ちます。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

ウカ以外のラウラの手持ちにもニックネームは…

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