ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。今回ラウラが反則、禁じ手とも言うべき行動をとってますが緊急事態ということで大目に見てやってください。

今回は題名通り最終兵器降臨。楽しんでいただけたら幸いです。


VS最終兵器

 アイアールの助力もあり、なんとかマトイを降した俺達。七匹持ち、ゲームじゃありえない番外戦術には恐れ入ったが蟲ポケモンの勝利だ。

 

 

「…私の可愛い手持ちたちに勝ったのは流石だわ。でも、どうやって最終兵器を止めるつもり?」

 

 

 俺達の背後を見たマトイが信じられないと言った顔からそう言って立ち直り、不敵な笑みを浮かべる。もう手持ちもいないのになんのつもりだ?

 

 

「どうやってって校長室の機械は大体破壊したんだ、もうとっくに止まって…」

 

「ら、ラウラ!あれ!」

 

「あれ?」

 

 

 マトイの視線が気になったのか後ろを振り返ったラウラが肩を叩いてきたので、レクスに警戒させたまま俺もその方向を見やり、絶句した。現在俺達はオレンジアカデミー校舎西側にいる。戦っているうちに移動していた。その校舎の向こう側、テーブルシティ。巨大な、宝石の様な物質でできた巨大な蕾が、テーブルシティの広場に開いた巨大な虚空の穴から生えてきていた。

 

 

「あれ、は……」

 

「あれこそが……カロスの伝承に存在する最終兵器。以前、カロス地方を滅ぼさんとした死の花よ……負けるつもりなんてなかったけれどね?結局は時間を稼げればよかったのよ…。地下に集めたテラスタルポケモンやパラドックスポケモンたちの生体エネルギーを使って、あの花が開花した時……良い子にしていたブルーフレア団以外の、全ての生物が死滅するのよ…!こんなにも、美しい事なんて他に無いわ!」

 

 

 今まで抑えていた感情を爆発させながらも、どこかまだ余裕があるかのように歓喜の声を上げるマトイ。そこに、ジニア先生、サワロ先生、キハダ先生の三人の先生方がやってきた。

 

 

「ラウラさん!一体何がどうなって…」

 

「ちょうどいいところに!マトイを頼みます!行くぞアイアール!」

 

「え、あ、うん!」

 

 

 先生方にマトイを任せて、とりあえず鞄から取り出したげんきのかたまりでジャックを復活させてその背に飛び乗り、げんきのかけらでツキカゲを回復させて抱えてもらったアイアールと共にテーブルシティ広場に急ぐ。見れば、場は混沌と化していた。

 

 

「ちい!あとお前だけなんだがなテツノオロチ!」

 

「テツノオロチ、イナズマドライブ」

 

 

 なんか俺の声で喋るエスプリがビビヨンに掴まってビークインを駆使し、なんかコライドンやモトトカゲに似ている青い竜のポケモンに乗った別のエスプリ……声からしてユウリか?が空中で戦っているし。

 

 

「さっさとこいつ、いてこましてアレをなんとかするで!」

 

「わかってるんだよそんなこと!こいつの耐久ほんとふざけんな昔の俺!」

 

「いくら攻撃しても全然効いてる気がしないんですの……」

 

 

 四天王のチリとスター団ボスのオルティガ、あと知らないちびっ子がエスプリが乗ってるスターモービルと思わしきマシンを全力で攻撃している。なんであれだけの猛攻受けてビクともしてないんだあのスターモービル。

 

 

「ビワ!あれはやばい!一気に燃やすぞ!合わせろ!」

 

「うん、メロコちゃん!」

 

「アハハハ……なんで子供がこんなに強いのよ!?あいつだけで十分だっての!」

 

 

 洗脳が解けたのかエスプリのスーツを身に着けたままのメロコと、顔だけ見たことあるスター団ボスのビワが、アケビの操る草木のカタツムリみたいなポケモンを相手取っている。あそこは時間の問題だな。その時間が無いわけだが。

 

 

「彼らの邪魔はさせません!オノノクス、ワイドブレイカー!」

 

「いい加減、減りなさい!ウォーグル、おいかぜ!」

 

「これ以上は手加減できませんよ!ギャラドス!アクアテール!」

 

「ミミズズ、アイアンヘッド!アイアンテール!もう一つおまけにアイアンヘッド!」

 

「とにかくぶっ壊せキョジオーン!しおづけだあ!」

 

「どこからか遠隔操作されてるっぽいからそれを見つければ何とかなりそうなんだけど…」

 

 

 ハッサク先生とこの世界のムツキ、ネルケことクラベル校長が邪魔しようと突撃してくるブルーフレア団したっぱを薙ぎ倒している横で、ネモとペパーが最終兵器を壊そうと技を叩き込み、ピーニャが地面に置いたノートパソコンを一心不乱に操作していた。ピーニャ凄いな、マトイが遠隔操作していたことを見抜いたのか。

 

 

「テツノドクガ、毒液爆弾の術(アシッドボム)!」

 

「ヘラクロス、インファイト!」

 

 

 そしてテツノドクガというらしい蟲ポケモンを操ってバラのディンルーと戦っているシュウメイの横に信じられない奴がいて、俺は思わず全力でツッコむ。

 

 

「なんでお前がいるんだ、ダフネえ!?」

 

「あれえ!?ラウラさん!?記憶戻ったんですか!?」

 

「ホワッツ!?そんな馬鹿なでござる!?」

 

「なに、ラウラが二人だと…!?」

 

「あ、うんそうなるよね」

 

 

 別の意味で驚いているシュウメイとバラと、なんか納得しているアイアール。え、やっぱり今あのユウリっぽいエスプリと戦ってるエスプリ、俺なの?どういうことなの…?

 

 

「そんなことよりあれどうにかしてください!グレイが言うにはあれが開いたらすべて終わりだそうです!」

 

「グレイも来ているのか!?…いや、わかった。ジャック!がんせきリッパーだ!」

 

「私も!ツキカゲ!みずしゅりけん!」

 

 

 頷いたジャックが四方八方から斬撃を叩き込み、再びきずなへんげしたツキカゲが硬質化したみずしゅりけんを何発も叩き込むが、最終兵器には傷一つついていなかった。これが効かないってのか!?

 

 

「ラウラ、まずいよ!開花が始まっている!」

 

「ああ、もう!お前ら邪魔だ!レクス、こうそくいどうだ!」

 

 

 ここに来るまでに完全回復させておいたレクスを繰り出して頭をかきむしりながら指示、頷いたレクスは俺の意思をくみ取ってくれて、高速で移動しユウリらしきエスプリを始めとしたエスプリたち、ブルーフレア団のしたっぱたち、アケビ、バラの意識を刈り取ってくれた。その手持ちであるポケモンたちは困惑しているが、人間しか無力化できないから混乱し続けるのを祈ろう。スターモービルは知らん!いや待て!めんどくさいやつははめんどくさいやつに任せるのが一番だ!

 

 

「ネモ、スターモービル頼んだ!そいつ倒したらオレのとっておきで相手してやる!」

 

「え、いいの!?わかった!でんこうもうげき!」

 

 

 俺がそう言うとオルティガ達を押しのけてスターモービルの相手をしだすネモ。繰り出したテラスタルしているパーモットで両腕に電撃を纏ってインファイトみたいな猛攻を叩き込んでいた。もうなんか普通に昇華技使ってるしあいつひとりでいいんじゃないかな、と言っている場合でもないか。すると真っ先に俺に駆け寄ってきたのは俺の声で喋るエスプリだった。

 

 

「どうするんだ、俺?」

 

「お前は誰なんだよ」

 

「俺はお前だ。そんなことより、こいつを何とかするのが先だろ」

 

 

 それはそう。よし、多分チリと一緒にいる子供も四天王だろ。これだけ頭数がそろえば物理的になんとかなる。

 

 

「みんな!コイツを押さえこめ!絶対に開花させるな!」

 

「「「「「おう!」」」」」

 

 

 俺の言葉に頷き、残っている手持ちを総動員して物理的に全方向から押して開花を止めようとネモとピーニャ以外のみんなが動くが、少し遅くなっただけで最終兵器は開き続けている。ぶっ壊すしかないと思うが、その手段がない。詰んだかこれ!?

 

 

「ピーニャ、どうにかならないか!?」

 

「無茶言わないでくれよラウラ!発信元は見つけたけどなんか強固なプログラムに守られてる!僕一人じゃ無理だ!せめてあと一人、同等の技術を持つ人間がいれば…」

 

「ハックなら、うちがやる!」

 

「え…?」

 

 

 そこに現れたのは、ボタンだった。イーブイバッグから小型のノートパソコン(ブイズのシールが張られている)を取り出して、ピーニャの横に座り打ち込み始める。ピーニャの手が止まる。理由はなんとなくわかるが呆けている場合じゃないぞピーニャ!

 

 

「ピーちゃん、手を止めないで!」

 

「え、あ、うん!了解!」

 

「よし、ならあとは…!」

 

 

 ボタンが加わったならそう時間はかからないだろう。なら無理矢理閉じ続けるだけだ。

 

 

「レクス、とびかかる!ダーマ、いとだまバルカン!レイン、むげんほうよう!ジャック、がんせきリッパー!ケプリベ、じんつうりき!ぼむん、まきびしキャノン!」

 

 

 ダーマのいとだまバルカンで無理矢理開閉部をくっつけ、ケプリベのじんつうりきで補強し、レクスの飛び蹴り、レインの泡の連撃、ジャックの斬撃の嵐、ぼむんの連射で無理矢理最終兵器の蕾を閉じる。それでも無理やり開閉せんとする最終兵器の蕾。するとバチバチと音と稲妻を発生させながら、沈み始めた。ボタンとピーニャがやったらしい。

 

 

「今だ、押し込めええっ!ウカ、ふんじんねっぱ!」

 

 

 ダメ押しとばかりに跳躍したウカが上空から大爆発を叩き込み、無理やり虚空の穴に押し込んで、そして、最終兵器は開花することなく姿を消したのだった。




これにてテーブルシティ解放戦、終結。禁じ手、トレーナーに直接攻撃。キリが無かったからしょうがないね。相変わらずネモい人は置いときます。

ポケスペXY編のジムリーダーたちの奮闘が地味に好きだったりします。特にフクジ老人とバラのやりとりいいよね。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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