ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。今回から最終章に入ります。

今回はテーブルシティ編の後日談。楽しんでいただけると幸いです。


最終章、後始末
VSテツノイバラ


「まだだ、まだ終わらん…!」

 

 

 最終兵器を虚空の穴に押し戻したことで湧いていた俺達の前に、レクスが意識を失わせたはずの女がよろよろとやってきた。傍らにはディンルーとイダイナキバを連れている。

 

 

「バラ…!お前、まだ…!」

 

「ディンルー、イダイナキバ!全てを破壊しろ!最終兵器の手に頼らずとも、世界を破壊する手などいくらでもある!」

 

 

 自身はブーツから炎を噴射して空に舞い上がったバラに指示されたディンルーとイダイナキバが俺達に向けてじわれとじしんで同時に襲い掛かる。この場にいるのは全員実力者なのに、とんでもない威力に耐えるのに必死で手も足も出ない。くそっ、空に逃げやがった…!あいつを逃がしたら、やばい。

 

 

「ラウラ!例え貴様がどれだけ強かろうと、ブルーフレア団の科学力には手も足も出ない確率99%!そうだろう!」

 

「空飛ぶのはずるいぞお前!」

 

「逃がすかい!ドオー、隆起せい!じしんや!」

 

「ウォーグル、追いなさい!」

 

 

 するとチリさんがドオーでキリエの如くじしんで土柱を形成して伸ばして空中のバラに攻撃、ウォーグルに肩を掴ませたムツキが空に舞い上がり突撃するが、バラは自在に空を飛んで土柱を全て回避し、ムツキは地上から飛んで来たバンギラスに似たメカメカしいポケモンの電撃が襲いかかって撃墜してしまう。あいつもエスプリと同じボールジャックの力が使えるのか…!

 

 

「テツノイバラ。ミサイルばりだ!」

 

 

 右手を翳してそう指示すると、メカバンギラス……テツノイバラと言うらしいそいつは電撃を纏った全身のトゲをミサイルの如く乱射。俺達はそれぞれのポケモンで防御するが、ブルーフレア団のしたっぱやそのポケモンたちもろとも巻き込まんとする奴に、俺達はそれも守るのに必死だ。くそっ、バラを逃がすわけにはいかないってのに…このテツノイバラと、ディンルー、イダイナキバをどうにかしないとバラを追うこともできない。

 

 

「俺が!」

 

 

 するとじわれ、じしん、ミサイルばりの猛攻をその身体能力で避けるエスプリがいた。俺の声で喋るあいつだ。あの無茶も俺と同じだ、なんなんだあいつは。

 

 

「シュウメイだったか?そのテツノドクガ、借りるぞ!」

 

「なっ!?」

 

 

 ボールジャックを使ったのかシュウメイの黒鉄(くろがね)のウルガモスみたいなポケモン……テツノドクガと言うらしいそいつに飛び乗り、空に舞い上がりバラに突き進むエスプリ。テツノイバラの妨害を的確な指示で回避し、バラに向けて跳躍する。

 

 

「なんだと!?くそっ……お前は一体何なんだ!?」

 

「俺はラウラさ。俺がだいぶ世話になったと聞いている。観念してお縄につけ」

 

「くそおおおおお!?」

 

 

 そのままエスプリに首根っこを掴まれ、バランスを崩して落下するバラ。するとバラのちゃんとした手持ちであるディンルーとイダイナキバはどうすればいいのか分からずオロオロしているが、ボールジャックが切れたせいか暴れ狂うテツノイバラ。制御する奴がいなくなって逆に厄介になってやがる。

 

 

「こいつは俺に任せろ!テツノドクガ、お前も力を貸せ!ウカ!お前もだ!」

 

「ラウラ殿の指示に従うでござる、テツノドクガ!」

 

 

 ディンルーとイダイナキバは他の奴に任せることにして、テツノイバラは俺が何とかするか。空から降りてきていたテツノドクガにシュウメイがそう言って頷き、ウカの隣に浮かぶ。…こいつ、ドラピオンと同じ感じだ。蟲みたいだがむしタイプじゃない、俺が苦手なこの感じ、どく・ほのおか?

 

 

「ウカはしびれごなだ!でんきタイプみたいだから効かないだろうがアイツの周りにばら撒け!テツノドクガはほのおのまいだ、使えるか?」

 

 

 多分、テツノイバラはでんきといわタイプだろう。ウカのかくとうタイプの技で攻めるにしても隙が欲しい。ウカがしびれごなの塊を叩き付け、テツノドクガが頷いて自在に動く炎を放ってテツノイバラを取り囲みしびれごなに着火。粉塵爆発で大爆発を起こしてテツノイバラを怯ませる。

 

 

「ウカ、ローキック!テツノドクガはヘドロウェーブ!」

 

 

 そこにウカがスライディングキックが叩き込んでテツノイバラを転倒、そこの毒の奔流が叩き込まれてテツノイバラは崩れ落ちた。

 

 

「…これで本当に終わりだろうな?」

 

 

 なんか見たことあるクソデカシャリタツとヘイラッシャとか、ディンルーの他にも二体、四災(スーザイ)と思われる明らかに禍々しいポケモンが二体ほど転がっているが、戦闘不能になってるっぽいからいいか。

 

 

「ラウラー!あのデカブツ倒したよー!」

 

 

 そこに、爆走するスターモービルを追いかけていたネモが戻ってきた。見れば、ネモが来た方向の先には無惨にもスクラップにされたスターモービルが転がってる。ブロロローム無事だろうか。

 

 

「じゃ!バトルしよう!」

 

「自重しやがれ学校の危機にもやる気出さなかった、バトルバカネモ」

 

「バカとはなんだー!」

 

「俺はそれどころじゃないの!後で戦ってやるからブルーフレア団の捕縛しろ!お前強いんだからアイツらも反抗しないだろ」

 

 

 言いながら辺りを見渡す。…ボタンはいつの間にかいなくなってるな。やっぱりあいつが…。ってダフネもいなくなってる。何時の間に。アイツには聞きたいことが山ほどあるってのに……。

 

 

「…以前、危険ごとに首突っ込むなと言ったのに思いっきり突っ込みおったなラウラ」

 

「チリさん。めんぼくない」

 

 

 そこにポケットに両手を突っ込んだチリさんがやってきた。なんかボロボロだけど大丈夫か?

 

 

「安心せい。外のポケモンたちの暴走もジムリーダーたちが無事鎮圧したと今さっき連絡があった。うちのトップも無事や。エスプリにされてたサニアを元に戻したらしい。先生方が捕縛してるっていう、自分(ラウラ)とアイアールが倒した首魁のマトイも今うちのハッサクとポピーが回収に向かっとる」

 

「サニアも利用されてたのか…よかった」

 

「で、あの逃げようとした女、捕まえるんやろ?うちも手伝うで」

 

「ああ、チリさん。助かる」

 

 

 チリさんを引き連れて、二人が落ちてったテーブルシティ東の高台に向かう。バラもそうだが、もう一人の俺が何なのかも知りたいところだ。高台までやってくると、気絶しているバラと、その隣でヘルメットを外してオロオロしているエスプリ…オレアがいた。チャンプルタウン以来だなおい。

 

 

「あ、ラウラ!ここは…テーブルシティだよね?なんかボロボロだけど…僕に何があったか知ってる?」

 

「オレア。…中身はお前だったのか」

 

 

 そりゃ蟲ポケモンを持ってるわけだ。……じゃあ、あの俺はなんだったんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方其の頃。テーブルシティ西門から出て走るポケモンとトレーナーがいた。アーマルドの背に乗ったダフネだ。そのままスマホロトムを手にグレイと電話していた。

 

 

「でもよかったんです?ラウラさんに事情説明しなくて」

 

《「どうせエリアゼロに呼ぶんだ。その時でいい」》

 

「絶対怒ってますよラウラさん…それにアレ、まだ細かい調整すんでなかったんじゃ?」

 

《「ああ。緊急事態であれしか打開策が無かったからな。実際凄い助かっただろ?」》

 

《「やあダフネ。私の最高傑作はどうだっただろうか。変なところはなかったかい?」》

 

「あ、オーリムさん。みんな混乱するぐらいラウラさんでしたよ」

 

 

 するとグレイの声の向こうからオーリムAIの声が聞こえて笑顔で頷くダフネ。

 

 

《「君達の話からデータを纏めた仮想人格だがそこまで完成度が高かったか。よかった」》

 

《「対ブルーフレア団秘密兵器『ラウラAI』成功だな。本体は使わずじまいだったが…まあゼロラボにスカーレットブックを届ける前にブルーフレア団が事をおっぱじめたからしょうがないな」》

 

「まあ使い道は後から考えましょう。ラウラさんの記憶も戻りましたし、あとはのんびりジュリさんを待つだけですね!」

 

 

 そう簡単に終わらない。




しつこかったバラ。自分の欲望に結構忠実。

ラウラ視点なのでラウラ以外が細かくどう動いているのか書くのができなかったのが申し訳ない。

そして判明、ラウラAI。といっても感想欄のほとんどでばれてたみたいですが。あからさますぎたか。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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