ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。やべーやつらのやべー要素をかき分けるのが地味に大変。

今回はユウリVSネモ。楽しんでいただけると幸いです。


VSパーモット

「パーモット、テラスタル!でんこうもうげき!」

 

「でんこうそうげき、じゃない…!?」

 

 

 休み休みにユウリから状況を聞きつつ、もう早くも三度目にもなるユウリとネモの一対一のポケモンバトル。一進一退の攻防を繰り広げている二人が今回出したのはアーマーガアVSパーモットだ。息をする様にテラスタルからの昇華技による、四方八方からインファイトの様な動きで放たれるでんこうそうげきにアーマーガアは防戦一方だ。

 

 

「ラウラ曰く昇華技!技と技を組み合わせて別の攻撃に昇華する技術だよ!」

 

「ラウラさすが!また新しい技術考えてる!すごいすごい!それを使いこなすネモも凄いよ!」

 

「失礼な。キリエみたいにポンポントンデモ技術を生み出せるほど頭ぶっ飛んでないぞ」

 

 

 いや本当に。あの人頭おかしいって。でんこうせっかがギガインパクト級だわ、じしんを飛んでいる奴に当てるわ、いわなだれで流星群してくるわ、足音だけで細かい指示するわ、じしんで巨人を作って操るわ、なんか会うたびに度肝を抜かれた記憶しかない。

 

 

「おいアイアールとペパー、なんで生暖かい目でこっちを見る。ネモもユウリも!」

 

「いやあ、自覚してないんだなあって」

 

「そのキリエがどんなに凄いちゃんか知らないけど俺の知る中で一番すごいのはお前だぜ」

 

「ラウラったらもー、謙遜しなくてもいいのに!」

 

「いやあれラウラ素で言ってるんだよ怖いよね」

 

「お前にだけは言われたくないぞユウリこら。あと人の事言えないからなアイアールお前」

 

「え、私?」

 

 

 お前、ネモの視線を利用してだまくらかしてただろうが。あと本気の手持ちのナンジャモにも完勝してたやつが弱いわけないだろ。

 

 

「私のインテレオンと張り合えている次点で十分強いと思うよ。私といい勝負できたのラウラとダンデさんと本気のホップとマスタード師匠とグレイぐらいだし」

 

「誇れアイアール。お前、ユウリに負けるまで10年無敗のチャンピオンとその弟と、18年もの間ポケモンリーグチャンピオンの座を維持し続けたレジェンドと新生プラズマ団ボスと同格扱いされているぞ」

 

「アイアールだから当然だね!」

 

「あの私、ただのポケモン博士志望の学生なんですけど……」

 

「ラウラもそう扱われることについてはツッコまない方がいいか?」

 

 

 ペパー言うな。ホップは見たことないから知らないが、その三人がアホみたいに強いのはよく知ってる。グレイとか俺が一度負けた相手だぞ。…初見ゾロアークで騙してキュレムは誰でも無理だと思うが。いやあいつシンプルに強いけどさ。

 

 

「よーし、私も昇華技考えよう!えーと、そうだな……はがねのつばさとドリルくちばし!はがねのあらし!」

 

「えっ」

 

 

 即座になんか思いついて実行するユウリ。はがねのつばさにより硬質化した羽根を舞い散らさせて、ドリルくちばしで回転させながら撃ち出し、まるで竜巻か暴風雨の如く斬撃の雨霰を叩き込むアーマーガア。いや理解してから習得するまでが早過ぎるんだよお前は。しかも俺の小手先昇華技よりよっぽど強力だぞこれ。

 

 

「パーモット!つっぱりガトリングで押し返せ!…ううん、それじゃ対抗できない!でんこうそうげきもプラスさせて!へきれきガトリング!!」

 

 

 ネモの叫びに応え、前世で見た鬼狩りの漫画の霹靂一閃という技を思い出す速度で残像が見える程の速さで雷撃を纏った拳の連打を叩き込んではがねのあらしを一発一発殴り飛ばしていくパーモット。ユウリも天才だがネモもやっぱり天才だな。

 

 

「アハハハ!いい!いいね!ネモ!すっごく楽しい!アーマーガア!さらにてっぺき!はがねのつばさとドリルくちばしも合わせてブレイブバード!名付けて、くろがねのあらし!」

 

「そんな、こっちは全力なのにさらにパワーアップするなんて…!?」

 

 

 漆黒に染まった硬質化した羽根の竜巻に、パーモットは弾き返すことができなくなり一瞬拮抗するが飲み込まれてしまう。

 

 

「あはは、完敗だあ……」

 

 

 完膚なきまでに叩きのめされてぺたんと座り込み空笑(そらわら)いを浮かべるネモ。ここまで圧倒的な完敗はこの三度目が初めてだ。一対一とはいえ、本気で挑んだのに負けたのが信じられないのだろうか。

 

 

「今度、今度はフルバトルで……ううん、それはアイアールとラウラと戦う時のためにとってあるんだ!そのあとに、今度は六匹で決着をつけよう!ユウリ!」

 

「いいよ!私も、インテレオンが負けたマスカーニャに借りを返さないとね!」

 

「ネモ、もういいのか?」

 

「うん。いったん満足した!」

 

「ユウリと戦ってその感想になるのすごいなお前」

 

 

 タイプ相性が良かったとはいえあのインテレオンに一本取ったから誇るべきなんだけどな。その前はセキタンザンにルガルガンがボコボコにされてたけど。あのセキタンザンには俺もオニシズクモをボコボコにされて………そうだ、聞きたいことがあったんだ。

 

 

「ユウリ!デンチュラは、俺の手持ちは無事か!デンチュラならお前のもとに向かってくれると思ったんだが…」

 

 

 ウルトラホールに吸い込まれる直前、なんとかボールを全部持たせて逃がそうと試みたデンチュラたち。あいつらまでウルトラホールに巻き込まれて吸い込まれて異世界に行ってたら目にも当てられない。

 

 

「ああ、デンチュラたちならみんな保護したから安心して。こっちにも連れてて来て………あはは、ごめん。蟲ポケモンに好かれやすいダフネに預けてたから今どうしてるか知らないや…」

 

「そうか、無事か…それならよかった」

 

 

 責任感のあるダフネが持っているなら安心だろう。今どこにいるか知らないが。…電話したら出るかな。

 

 

「えっとダフネの連絡先…おっ、あったあった」

 

 

 ダフネの名前のすぐそばにダンデさんの名前があるけどこれかけたらどうなるんだろう。この世界のダンデさんに繋がるんだろうか。よし、試しにダフネに電話かけてみるか。

 

 

《ロトロトロトロト……ガチャッ「はいもしもし。ラウラさんですか?」》

 

「普通に繋がるのかよ。なんで何も言わずにいなくなった?」

 

《「いやブルーフレア団の被害者であるユウリさんはともかく私とグレイは完全に不法入国者でアオキさんとかに追われているので迂闊に人前に出られないんですよ…」》

 

「こっちのお前らのふりしたらどうだ?」

 

《「こっちの私なんか普通にガラルで学生しているみたいで…ラウラさんに会わなかったIFだとああなるんでしょうね。ちなみにラウラさんとグレイ、ジュリさんはいませんでした。なんででしょう?」》

 

「なんでだろうなー、不思議だなー」

 

 

 転生者や転移者の俺達は不純物ってことなんだろうな。ちょっと悲しい。

 

 

「ユウリから大体の事情は聞いた。ジュリが戻ってくるまで帰れないんだってな。バトルの休み休みに聞いたからどうなってるか知らんが。ユウリももう一人の俺について知らなかったしな」

 

《「そこには誰がいます?」》

 

「俺とユウリ、アイアールとネモ、あとペパーだな。あ、アイアールって言うのは…」

 

《「あ、大体知ってます。調べたので。アイアールさんとペパーさんには既に言ってるのですが、仲間を集めてエリアゼロに来てほしいんです。そこでオーリム博士が貴方達を待っています」》

 

「オーリム博士が?」

 

 

 そういや俺がこっちに来た時に会ってたんだよな。あのときはたしかスマホロトム越しだったが。

 

 

《「できれば一ヶ月以内に来てほしいです。多分それが限度だとグレイも言ってます」》

 

「限度?」

 

《「それは本人から聞いてください。では」》

 

 

 そう言って通話を切るダフネ。なにかあるのか?オーリム博士。…一ヶ月か、ギリだな。最悪なにかを諦めるしかないか。

 

 

「…よし。明日出発するか」

 

「急だね!?」

 

「出発って?」

 

「パルデア二周目の旅をするんだよ!ユウリは知らなかったっけ!」

 

「寝起きでバトルを挑むやつがいて話せなかったからな…」

 

 

 目標。ジム二つと四天王、オモダカさんの攻略。そしてスター団との決着。そのあとにエリアゼロに向かう。これだな。早速明日までにルートを考えよう。




昇華技、はがねのあらし及びくろがねのあらしとへきれきガトリング。ネーミングセンスは許して。事前に考えてたラウラと違って即興でやってるのが怖い所。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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