ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。仕事が忙しいのと新作ゼルダが楽しくて執筆をおろそかにしてしまう。

今回はベイク空洞での出来事。楽しんでいただけると幸いです。


VSヨーギラス

 ベイク空洞を目指して、コライドンに乗ったアイアールと俺、ミライドンに乗ったユウリとネモとぺパーで進む。バイクみたいに完全変形しているミライドンの方乗り心地よさそうだな。コライドンはロデオみたいでなあ、慣れたけど。

 

 

「アギャア」

 

「あっ、ラウラ今不満に思ったでしょ!コライドンにはわかるんだからね!」

 

「悪かったよ」

 

 

 不満げに鳴くコライドンとぷんすか怒るアイアールに平謝りする。なんか機嫌がいいな?

 

 

「むう、乗り慣れたコライドンがいいだなんて…」

 

「うーん、快適快適!ね、ペパー!」

 

「不満たらたらのユウリにそれどころじゃないぜ…」

 

 

 以前大空のヌシであるオトシドリとも戦った崖を抜け、海沿いの断崖を駆け抜けると見えてきた、ベイク空洞の入り口だ。

 

 

「何でも下のルートから行ける近道もあるらしいが、俺達は真正面から突っ込むぞ!」

 

「事前に調べた内容だとコライドンが思い出したライド技…大ジャンプにかっくうにがけのぼりが活用できそうだよ」

 

「ミライドンも使えるみたいだから安心だね!」

 

 

 ベイク空洞に突入すると、とてつもなく広い空間が広がっていた。イッシュのチャンピオンロードぐらい縦にも横にも広そうだ。

 

 

「しっかり掴まってて!コライドン!」

 

「アギャアス!」

 

 

 すると大ジャンプして岩壁にしがみ付き、段差をするすると登って行くコライドン。これが偽龍のヌシを倒してひでん:からスパイスを食べたことで思い出したって言うがけのぼりか。ロッククライムより便利まであるな。こいつはいい。下を見てみればユウリ達もミライドンで同じようについて来ていた。あ、そうだ。

 

 

「そういやユウリ、お前の使った四つの技全部を使った昇華技なんだが!」

 

「こんな時になーにー!?」

 

「威力が明らかに違ったから別に名前を付けて差別化したいって考えてた。完全昇華技なんてどうだ?」

 

「それ今言う事かなー!?」

 

「ラウラもアイアールやユウリやネモに負けず劣らずマイペースちゃんだぜ…」

 

 

 失礼な。一緒にするな。今思いついたんだからしょうがないだろ。そうぶつくさ文句を言ってる時だった。

 

 

「ラウラ、危ない!?」

 

「おわっ!?」

 

 

 横から何かが体当たりして来て、俺はコライドンから手を放して下まで転がり落ちる。いたた、咄嗟に受け身を取れたがいったいなんだ!?

 

 

「ヨーギラッス!」

 

「ヨーギラスか…!」

 

 

 そこにいたのはいわはだポケモン、ヨーギラス。あのバンギラスに進化するポケモンの幼体だ。見れば他の皆も次々と横の岩肌から穴を掘って飛び出してきたヨーギラスの一団に次々と撃墜され、俺の傍まで落ちてきていた。

 

 

「よっ」

 

「ほっ」

 

「あいたっ」

 

「いきなりなんだ!?」

 

 

 アイアール、ユウリは難なく受け身を取って着地するが、ネモとペパーは尻餅をついて痛がる。ペパーは分かるがネモもか、意外だな。

 

 

「私そんなに体力無いんだ…意外でしょ?」

 

「ああ、意外だよ。それでこの場で一番パルデアに詳しいネモお嬢様、ヨーギラス達が襲ってきた理由に心当たりは?」

 

「ないね!多分縄張りにでも入っちゃったんじゃない?」

 

「そういやこいつら土が主食だったな」

 

 

 土を主食にするから洞窟を好んで住んでるポケモンだ。ここにいるのも納得だが、怒り方が尋常じゃない。まるで逆鱗にでも触れたかのような。そんなのが十数匹もいる。厄介だなこれは。

 

 

「来るぞ!レイン、バブルこうせん!」

 

「ヒナ!ルミナコリジョン!」

 

「テツノブジン、ソウルクラッシュ!」

 

「ミミズズ、アイアンテール!」

 

「パルシェン、つららばりだ!」

 

 

 飛びかかってきたのを、全員で応戦。しかし吹き飛ばされたヨーギラス達は負けじと立ち上がり再度襲いかかってきた。なんだこいつらの根性。

 

 

「みんな、ここは任せた!俺はこいつらが起こっている理由を捜す!」

 

 

 そう言ってレインにの下部に掴まり、パたパタパタと懸命に小さな翅を羽ばたかせるレインにさっきヨーギラスに吹き飛ばされた付近まで連れて行ってもらう。なにかないかと探してみるが、段差の土壁があるぐらいでなにも……うん?違和感……何かが見ている?

 

 

「危ない!むげんほうよう!」

 

 

 瞬間、空中に展開されたいわなだれから、三原色バブルこうせんで透明になりながらでんこうせっかで高速で移動する昇華技を行ったレインに掴まりなんとか逃れる。肩が外れると思った、もう掴まっているときに使うのはやめとこう。

 

 

「お前が原因か、サナギラス…!」

 

 

 それは、土の壁の中から目を開いてこちらを見ていた。だんがんポケモン、サナギラス。ヨーギラスの進化系であり、恐らくヨーギラス達の群れのリーダーだ。サナギラスとして進化の時を待っていたところ俺達がやってきて、ボスが進化するのを邪魔させないとばかりに守るべくヨーギラス達が必死に襲いかかってきた。そんなところか?どうやら土の壁に埋まっているみたいで身動きが取れないようだ。蟲らしい生態だが蟲ポケモンじゃないんだよな…。

 

 

「悪いが倒させてもらうぞ!バブルこうせん!」

 

「…!」

 

 

 効果抜群をぶちかまそうとすると、ベイク空洞が揺れ始める。これは、じしんか…!?こんなところでぶちかましやがって、洒落にならないぞ…!

 

 

「ぐっ…」

 

「ラウラ!」

 

 

 崩れてきた岩盤が左腕に掠り、アイアールの悲鳴が聞こえる。ちょっと擦り切れて血が流れているようだ。やるじゃないか、サナギの分際で。

 

 

「サナギは大人しく閉じこもってろ…!レクス!」

 

 

 レインに掴まりながら、血の滴る左手で懐から取り出したボールを投げつけレクスを繰り出す。サナギラスはいわ・じめんタイプ。バブルこうせんが効果抜群だがこんな地震状態じゃ狙いが定まらない。直接蹴り砕く!

 

 

「かかとおとし!」

 

 

 右脚を振り上げて縦に回転する勢いで叩き付け、サナギラスの埋まっている地盤ごと蹴り砕くレクス。クリーンヒットしたサナギラスは地盤からぽろっと外れて下に急降下していく。やったか?

 

 

「…すなあらしだと?」

 

 

 するとじしんが納まったベイク空洞内で吹き荒れ始める砂塵の嵐。嫌な予感がしてサナギラスが落ちた箇所を見やると、アイアールたちの目の前でサナギから突き破るようにしてそれは現れた。

 

 

「バンギャアアアアアアッ!」

 

 

 よろいポケモン、バンギラス。ヨーギラス、サナギラスの最終進化系だ。咆哮を上げ、さらに全身の穴から砂を噴き出させて俺達を飲み込んでいくバンギラス。レインも吹き飛ばされて不時着してしまう。不味いぞ、閉鎖空間で砂嵐は…!

 

 

「ユウリ!」

 

「インテレオン、みずのは……ゲホッ、ゴホッ!」

 

 

 ユウリが繰り出したインテレオンに指示しようとするが、砂嵐を吸い込んでしまったのかむせてしまいその間に殴り飛ばされてインテレオンが吹き飛んでしまう。お前対人戦は強いけど野生ポケモンと戦うのは得意じゃないのは相変わらずか!ネモもすなあらしが効かないミミズズで対抗しようとしているがこちらもむせてる。アイアールとペパーも同様だ。トレーナーに指示させないのはずるいぞ!?

 

 

「くそっ、レクス…!」

 

 

 バンギラスはいわ・じめんだったサナギラス、ヨーギラスと異なりいわ・あくタイプだ。かかとおとしさえ決まれば、一撃で倒せる。だがかかとおとしは命中率が低い技、このすなあらしじゃ自滅してしまう。万事休すか…!?

 

 

「サーナイト。サイコキネシス」

 

 

 瞬間、すなあらしが止んだ。紫色の光に包まれ固定されたすなあらしが煌めく中、困惑するバンギラスの前にふわふわと舞い降りてきたのは、サーナイトを傍らに連れた一人の女性。なんとか一息つく俺達を一瞥した女性は手を翳す。あれは、ベイクジムリーダーのリップ…!

 

 

「あなたが最近ここを通るトレーナーを襲っているヨーギラスたちの親玉ね?リップの美の秘訣、ハードコースで体験入学させてあげるわ。エステしてあげなさい、サイコキネシス」

 

 

 あくタイプに効果はないサイコキネシスを選択するリップ。するとバンギラスの足元の岩盤が浮かび上がり、まるで花弁が閉じる様にバンギラスを押し潰してしまった。崩れて埋もれた地盤の中から目を回して崩れ落ちたバンギラスが見え、それを見たヨーギラス達は蜘蛛の子を散らす様に逃げて行った。…これがパルデアでもトップクラスのジムリーダーの実力か。相性を物ともしない、燃えるじゃないか。




命名、完全昇華技。ヨーギラスの群れの襲撃。リップ登場でした。個人的に書きたかったサナギラスを書けて満足です。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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