ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。過去一ラウラが饒舌な回。楽しんでいただけると幸いです。


VSアリアドス

 

 

 

 

 

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■ ▶❘ ・ライブ
 
 ❐ ▭ ▣ 

#ラウラの蟲かごチャンネル

【初配信】蟲ポケモンのよさを伝えたい【ラウラ】

 3,640 人が視聴中・15分前にライブ配信開始
 
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 ラウラの蟲かごチャンネル 

 チャンネル登録者数 2364人 

 

 

 

「それで蟲ポケモンの目は大半が複眼といって複数のレンズによって構成されている。蟲ポケモンの視野が非常に広いのはこれのおかげだ。ちなみにレディバとか複眼じゃない蟲ポケモンも結構いるぞ」

 

「だからレクスの反応速度が異様に速いんだ…」

 

「せんせー!複眼は周りの光景を別々に見ることができるんですか?」

 

「いい質問だネモ。残念ながら広い視野ってだけでそういうことはできないんだ。ネモの言ってることが監視カメラのモニターだとしたら、蟲の複眼はモザイク画みたいだと言えば分るか?」

 

「なるほどな!勉強になるぜ!」

 

 

 今現在、ベイクタウンからちょっと離れた高原で撮影している。ホワイトボードを置いて、こっちの世界にもいるらしいから顔出しできないユウリが撮影しているスマホロトムのカメラと俺の間にアイアール、ネモ、ペパーが座って生徒役をしてくれている、という授業か講義みたいな形式である。ホワイトボードはベイクタウンの塾から借りてきた。

 

 

〈ほへー〉

 

〈ドリームーン:蟲の癖に小癪ですね〉

 

〈普通にためになって草〉

 

〈通りすがりのコルさん:機能美に優れた蟲ポケモン、実にアヴァンギャルドだ!〉

 

〈この15分で蟲の恐ろしさを知った気がする〉

 

〈ドラゴーン!:授業の次の題材が決まりました〉

 

〈女王蜂のしもべ:これだから蟲は推しなんだ!〉

 

〈ネモがさっきから俺達の知りたいことを聞いてくれて助かる〉

 

〈蟲と言うジャンルのポケモンがどれだけ機能美に優れているか説明しているだけなのにチャンネル登録数倍増どころじゃなくて草〉

 

「え?」

 

 

 そんなコメントが偶然目に入って確認してみたら1000人にも満たない登録数から2000人以上に増えていた。同時接続数も三桁から四桁、というか3000人ぐらいいるんじゃが。ホワイトボードに図や説明文を書くのに夢中で気付かなかった。どういうことなの…?

 

 

〈急にどうした?〉

 

〈あわあわしだして草〉

 

〈コガネの面接官:お、やっと気づいたみたいやな〉

 

〈ナンジャモとかコルサとかリップとかが拡散してて広まってバズってるんよな〉

 

「暇なのかジムリーダー!?」

 

 

 なにやってるんだ本当に。え、何この羞恥プレイ。尊敬している知人に自分のはじめての配信見られるとか地獄か?それにその道のプロのナンジャモとかリップさんとかにも観られてるって…。

 

 

〈暇なのかジムリーダーは草〉

 

〈実際ジムテストを突破する人少ないから暇なんだろうね…〉

 

〈ドンナモンジャTV:こんなの拡散するしかないよね!〉

 

〈本人だ!?〉

 

〈珍しくおやすみしてると思ったら…〉

 

「ナンジャモ!?これゲリラ配信だぞ!?お前本業大事にしろ!?」

 

「調べたら配信の開始時間をずらしてるみたい。人気だねえラウラ。嫁は私だけど!」

 

 

 ユウリがカメラを回しながらスマホロトムを操作しながらそう笑う。お前は喋るな、声だけでも特定する奴がいたらどうする。

 

 

〈よめ〉

 

〈読め?〉

 

〈ヨメ〉

 

〈夜目?〉

 

〈余命?〉

 

〈もしかしなくても嫁か?〉

 

〈女の子の声だったんじゃが〉

 

〈つまりキマシタワー〉

 

〈カッチカチのぽぴん:あらまー!〉

 

〈俺っ娘が旦那は解釈一致〉

 

〈いいぞもっとやれ〉

 

「お前らもコメントの速度上がるな!?」

 

 

 こんなの読み切れないぞ!?いやナンジャモの時に比べたら少ないんだが、よく捌けてたなアイツ。

 

 

〈嫁さんも出ていいのよ〉

 

〈カメラマンしてるのかな?〉

 

〈声から絶対可愛いとわかる〉

 

「あ、じゃあ出ようかな…」

 

「残念ながらこいつは非公開だ。続けるぞ」

 

 

 このままじゃ脱線し続けると思ったのでばっさり切って次の題材を書いて行く。ホワイトボードにでかでかと書いたのはアリアドス。次いで真っ直ぐな線とでこぼこした線を書いて、それぞれ横に「縦糸」「横糸」と書く。ついでにダーマも繰り出してカメラに向き直った。

 

 

〈アリアドス?〉

 

〈パルデアにはいないポケモンだな〉

 

〈ワナイダーも出したってことはもしかしてクモポケモンか?〉

 

「おっ、鋭いな。そうだ。次は蜘蛛ポケモンの糸について解説する。俺と蜘蛛ポケモンは切っても切れない関係でな、これはぜひとも誰かに解説したかったんだ」

 

〈生き生きとしてて可愛い〉

 

〈コガネの面接官:好きなのが伝わってくるなあ〉

 

〈蟲ポケモンの中でも異質だよな、足が多いし〉

 

「いいところに気付いたな!」

 

 

 視聴者の中でいいところに気付いた人のコメントを拾う。そうなんだよ、蜘蛛は蟲だけど昆虫とは違うんだ!

 

 

「そもそも蟲ポケモンは大きく分けて三種類いてだな。バタフリー、スピアー、メガヤンマなどの「昆虫類」ワナイダーやドラピオンなどが該当する「鋏角類」ペンドラーやマルヤクデなどが該当する「多足類」に分かれている。実はもっと細かいんだが今回は割愛するな、今度話題に出すから知りたい人はチャンネル登録してくれ」

 

「それはどう違うんだ?」

 

 

 ホワイトボードを裏返して、昆虫類の字とメガヤンマ、鋏角類の字とデンチュラ、多足類の字とマルヤクデをデフォルメで書いて行く。

 

 

「昆虫類は基本的に頭部・胸部・腹部の3つに分かれていて、3対6本の脚を胸部に持つのが特徴だ。鋏角類は前体と後体という2部だけに分かれていて、1対の鋏角と1対の触肢と4対の脚を持つため、頭で歩くのが特徴で…多足類は文字通り名前の通り沢山の脚を持つ!これはあくまで基本であって、全部がそうじゃないぞ。ポケモンは不思議な生き物、そこらへんは実はアバウトだ!」

 

〈草〉

 

〈その通りだから草〉

 

〈一番ポピュラーなのは昆虫類かな?〉

 

〈ドリームーン:可愛い絵ですね〉

 

「だいぶ脱線したから戻るぞ。蜘蛛ポケモンはこのダーマことワナイダーとその進化前であるタマンチュラ。バチュルとその進化であるデンチュラ。シズクモとオニシズクモ。そしてここに書いたアリアドスとその進化前であるイトマルが今のところ確認されている。ちなみに今はいないがデンチュラとオニシズクモは俺の手持ちで、デンチュラに至っては相棒だ。今はいないが…」

 

〈 い ま は い な い が 〉

 

〈※大事なことなので二回言いました〉

 

〈すっごい悲しみを感じる〉

 

〈声の重みが凄い〉

 

〈相棒が今はいないってどういうことなの…?〉

 

 

 あ、やべえ。デンチュラたちに会えない鬱憤ががががが。流れを変えないと。

 

 

「その中でも蜘蛛の糸を用いるのは、いとをはく、クモのす、どくのいと、ねばねばネット、エレキネット、スレッドトラップなどの技が該当する」

 

〈どくのいと?〉

 

〈エレキネットは知ってるがクモのすとどくのいとは初めて聞くな〉

 

「マイナーなわざだからな。クモのすはネバネバした糸でできたトラップを絡ませる技だ。相手を交換できなくする、野生ポケモンとのバトルでは相手を逃げられなくする。つまりくろいまなざしだな。ちなみにゴーストタイプには効果がない」

 

〈草〉

 

〈なんて悲しい技なんだ…〉

 

〈ラウラなら凄い使い方しそう〉

 

「残念ながら俺も使い道が分からん。ただしクモのすはくろいまなざしよりもPP(パワーポイント)が多い利点がある。だからどうしたって話だが」

 

 

 マジで使い道がない技なのだ。同系統のエレキネットとねばねばネットの方が有能過ぎるというのもあるが。

 

 

「俺の相棒のデンチュラはキョダイマックスしてキョダイクモノスと言う技が使えるが今回は関係ないので割愛する」

 

〈待て待て待て待て待て〉

 

〈え?なんて?〉

 

〈キョダイマックスするデンチュラなんて聞いたこともないんだが〉

 

〈キョダイクモノスとは〉

 

〈チャンネル登録不可避だってこんなん〉

 

「たた!かい!たい!」

 

「どうどう落ち着けネモ」

 

「ラウラの相棒も特別なんだね…!」

 

 

 なんかネモとアイアールがキラキラした目を向けてくるがアイアールのゲッコウガの方がよっぽど珍しいと思うぞ。きずなへんげなんて俺も知らないとくせいだし。

 

 

「どくのいとはアリアドス系統の専用技でどくタイプの変化わざだ。毒を纏った糸を吐きかける事によって相手の素早さを下げ、さらに毒状態にしてしまう有能なわざだ。相手がどく状態だったり、どく・はがねタイプである場合は素早さが下がるだけだが、それでもかなり強いと思う」

 

〈強すぎない?〉

 

〈専用技はこれだから…〉

 

〈でも知られてないんだよなあ〉

 

 

 アリアドスがそもそも生息地域少ないからしょうがないんだよな。

 

 

「それで本題だが、蜘蛛の糸は縦糸と横糸にジャンル分けができる。主に口から吐く糸が縦糸、尻から伸ばすのが横糸だ。ポケモンは不思議な生き物だから口から横糸を吐いたりできるが。縦糸はワイヤー並みに頑丈で重い物を支えることができて、蜘蛛の巣を作る支柱を形成する。逆に横糸は簡単にちぎれるほど脆いがねばねばしていて、纏わりついて獲物を捕らえる役割を持つ。これらを用いる蜘蛛ポケモンは蟲ポケモンでも生粋のハンターで、鳥ポケモンだろうが捕らえてしまうんだ。ちなみにワナイダーの糸は主に横糸だ。スイングする時は縦糸で、違いがよくわかるだろ?」

 

「ダーマの糸ってそう言う役割があったんだ…」

 

〈こわっ〉

 

〈女王蜂のしもべ:美しいね〉

 

〈すっごい合理的に分けられてるな〉

 

〈なるほど機能美〉

 

 

 やっと話したいことが話せた。俺が蟲の中でも蜘蛛を特に愛する理由の一つがこれだ。無駄が無い、美しい機能美。みんなに知ってほしい。そして好きになってほしい。これは俺の本音で、この配信を始めた理由の一つだ。視聴者よ、お前も蟲好きにならないか?




蟲解説(ガチ)系配信者ラウラ。多分この世界の学者より詳しい。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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