関係ないけど思い出すためにVSヨクバリスを見返してたら前髪をかき上げるシーン、DLC前なのにまんま夏油スグリで笑ってしまった。
今回はアイアールVSグルーシャ。楽しんでいただけると幸いです。
なんとかグルーシャに勝利した俺は、コライドンに乗せてくれていたアイアール、グルーシャと共に、サニアがせき止めた雪崩だった雪の上に乗る。グルーシャはトントンと踏みしめて雪の固まり具合を確認すると、自分のポケモンを回復させながら振り返った。
「ちょうどいい。せき止められた雪がいい感じにフィールドになってる。ここでやろうか、アイアール」
「え。いいんですか!?」
「君達急いでるんでしょ。上まで戻るとだいぶかかるよ」
「確かに、このあとスター団かくとう組のアジトもいかないとだからな……」
「じゃあ。ラウラ。こっち」
ヌシガケガニに乗ったサニアに手招きされて、傍に近づくと「いわなだれ」と指示が行われ、岩が度ドドドドドッ!と音を立てて長方形に並べられて、簡易的なフィールドを作り上げた。
「じゅんび。おーけー。グルーシャ」
「ありがとうサニア。雪崩を止めるなんて相変らずとんでもないな君は。…アイアール、準備は良いかい?」
「……もちろん!」
アイアールの手持ちはラウドボーンのシング、ゲッコウガのツキカゲ、ドオーのドーちゃん、キョジオーンのツムヅム、クエスパトラのヒナ、ハルクジラのハルクララだ。グルーシャはげんきのかけらとまんたんのくすりで回復させた手持ちの入ったモンスターボールを構える。
▼ジムリーダーの グルーシャが 勝負を しかけてきた!
「雪山は麓でも油断ならないものだ。なんなら上よりも危険と言っても過言じゃない。来なよ。熱くなってきた…!」
「行くよ!ツムヅム!」
「雪空に舞うんだ、モスノウ!」
アイアールはツムヅム、グルーシャはモスノウ。モスノウはこおり・むしタイプ。いわやほのおが四倍で通る蟲ポケモンだ。
「ゆきげしき」
「まとめて叩きつけろ!いわなだれ!」
俺の時と同じくこおりタイプのぼうぎょが1.5倍に上がるフィールドを展開するモスノウを、頭上に展開したいわなだれを、掲げた両手に山の様に積んで、まとめて叩きつけて戦闘不能にするツムヅム。アイアールと一緒に捕まえたあいつが強くなったな。ツムヅムはしおづけしてのろいで積んでゴーストテラスタルでじっくり攻めるスタイルだったはずなのに変えたんだな、アイアール。
「防御力を上げても四倍弱点は無理だったか…すまない、モスノウ」
「ペパーと戦って実感した!迂闊に耐久戦したら相手の好き勝手されてしまう!だったら速攻で決めて、その隙に積む!のろい!」
さらにすばやさを下げて攻撃力と防御力を上げるツムヅム。いやあ、現実のバトルはターン制じゃないから相手のポケモンがいなくても技が使えるのずるいよなあ(しみじみ)
「叩き伏せろ、ハルクジラ!アクアブレイク!」
「じこさいせい!」
アクアブレイクの一撃を、じこさいせいでツムヅムに耐えさせるアイアール。っておい!?しおづけ、のろい、じこさいせい、いわなだれって、まともにダメージを与えられる技がいわなだれしかないのか!?アームハンマーとか覚えてなかったっけ!?いやのろい特化型か……ありといえばありだな。
「ラウラみたいに昇華技!行くよキョジオーン!」
「させるなハルクジラ!こおりのつぶて!」
「
アイアールがそう指示をすると、塩の塊……というか白い岩塩がいわなだれの様に降り注いでハルクジラにぶつかり、塩塗れにして傷口から直接塩を叩き込むとかいうえげつないダメージを浴びせて崩れ落ちさせる。え、なにそれ。自称霊能力者の必殺技?塩漬けした拳を叩き込んで「盛り塩パンチ」とか言ってそう。
「物理じゃダメか……なら!交代、チルタリス!力強く!りゅうのはどう!」
「自分にしおづけ!」
物理攻撃メインのツンベアーじゃダメだと判断したのか、遠距離メインのチルタリスを繰り出し、やっぱりというべきかテラスタルすることなくドラゴンタイプの一致技の力業を叩き込むグルーシャ。さすがジムリーダーのポケモンというべきか、力業を使ったおかげでとんでもない威力だ。これはさすがにツムヅムでも……。
「…なんだって!?」
「…実はラウラより先に編み出してた昇華技、ソルトアーマーだ!じこさいせい!」
しかしなんとツムヅムは自らにしおづけしてして特殊技に強くなるソルトアーマーを発動、耐え抜いていた。言われてみれば俺が参考にしたネモのオーバーヘッドトリックシャワーより先に編み出してたんだったな。さらに力業の反動で動けないところにじこさいせいで回復させる。アイアールやはり天才か。
「このまま、決める!ソルトスプラッシュ!」
「……自分にしおづけだなんて耳を疑ったけど、なるほどね。だけど負けない、テラスタルだチルタリス!素早く!れいとうビーム!力強く!れいとうビーム!」
しかしグルーシャも天才だった。
「お疲れ、ツムヅム……やっぱり強いなグルーシャさん!でもこっちは、真打登場だ!シング!フレアソング!」
アイアールが繰り出したのはシング。力業の反動で隙だらけのチルタリス目掛けて、容赦なくフレアソングを叩き込む。
「僕のチルタリスは、とくぼうが高いポケモン!一発なら……」
「素早く!フレアソング!さらにフレアソング!」
「なっ…素早く!ムーンフォース!」
まさかの、早業を発動するシング。二連射されたフレアソングを受けて、チルタリスは結晶が砕けて崩れ落ちる。
「ラウラに教えてもらったことは、活用する。それが私。それがアイアールの流儀。旅の合間に野性ポケモン相手に何度も使って、ようやく皆伝できたんだ。フレアソングだけだけど……いや、逆にフレアソングだとかなり強いよね!」
「くっ……ツンベアー!」
負けじと苦しげな顔でグルーシャがツンベアーを繰り出すも、時すでに遅し。三段階とくこうが上がったシングはもう止められない。アクアジェットで急所に当たればどうかってレベルだ。しかも、アイアールはまだテラスタルを残している。
「アクアジェット!」
「テラスタル!力強く!かえんほうしゃ!」
先程のチルタリスのそれを優に超える、今出せる最大火力のかえんほうしゃが水を纏って突撃したツンベアーを飲み込んで、白い毛並みが黒焦げとなって、ツンベアーは目を回して崩れ落ちた。
「……きぜつ。かくにん。しょうぶあり。しょうしゃ。アイアール」
サニアがツンベアーの気絶を確認し、アイアールの右手を握って上げさせる。……タイプ相性もあったとはいえ、二体だけで、俺より容易くグルーシャに勝利を納めるなんて。本当に、いつかユウリにも完全に勝てるかもしれないポテンシャルを持っているな、アイアール……。
「私は強くなる。親友も信用できなかった己の弱さから脱却するんだ…!」
「……参ったよ。ここまで完膚なきまでに負けたのはネモとサニア以来だ。八つ目かな?バッジをあげよう。ラウラ、君もだ」
ツンベアーを戻し、両手を上げて降参の意を示したグルーシャはバッジを取りだしてアイアールに差し出し、俺にも手渡してくれた。これで八つ目……チャンピオンランクになるための、最終試験を受ける権利を得たわけだ。
「オモダカさんと君の仲間達がポケモンリーグで待ってると思うけど…これからどうするんだい?」
「その前に、まずスター団最後のボスを倒す。ナッペ山を下りてすぐのところにいるんだ。ここから近いな」
「カシオペアもだいぶ待たせちゃったしね」
「あ。じゃあ。わたしも。いく。いい?」
「「え?」」
▼チャンピオンランクの サニアが 仲間に くわわった!
実はラウラやユウリをも超えるかもしれない鬼才アイアール。これにはネモもにっこり。ソルトアーマーとか普通にラウラやネモより前に編み出してたんだよねこの子。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。