ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。今回は多分待望のユウリ視点。ついでにムツキが四天王になった経緯も描きます。

一方其の頃ガラルの話。楽しんでいただけると幸いです。


VSデンチュラ sideユウリ

 数ヶ月前。――――のガラル地方。その日、私はキリエさんと、次のガラルスタートーナメントについて話し合っていた。

 

 

「それでですね?ご相談というか本題なのですがガラルのキルクスジムジムリーダー、ムツキさんをパルデア地方の四天王としてぜひお迎えしたいのです」

 

「話は分かりましたが……」

 

 

 隣の部屋で話していた会話が聞こえてくる。パルデア地方でポケモンジムを運営しているポケモンリーグ委員長でトップチャンピオンだというオモダカさんがガラル地方を訪れた。対応しているのはガラルのポケモンリーグ委員長をしているダンデさんだ。目の前のキリエさんは娘を他地方の四天王に据えたいと言われて困惑しているようで、私に断りを入れて入室する。

 

 

「失礼します。ダンデの秘書でムツキの母のキリエというものですが…」

 

「ああ、かつての最強のジムリーダーの!お噂はかねがね。何時か戦ってみたいものです」

 

「それは光栄ですが、ムツキちゃん…いえ、ムツキを四天王にとは?」

 

 

 四天王。ガラルにはないが、他の地方ではチャンピオンに続く最強の四人のトレーナーとして君臨する人たちのことだ。個人的にガラルの四天王に当たるのはラウラ、キバナ、ビート、ムツキだと思ってるけど、他地方からスカウトされるとはどういうことだろう。

 

 

「ダンデさんには説明しましたがもう一度説明いたします。現在我がパルデア地方ではじめんタイプ使いのチリ、はがねタイプ使いのポピー、ドラゴンタイプ使いのハッサク…そしてひこうタイプ使いのアオキで四天王を構成しているのですが、アオキは多忙のサラリーマンでさらにジムリーダーも兼任していまして……私は彼の負担を減らすべく他の地方で強力なトレーナーを探してまして……」

 

「なるほど」

 

 

 そのアオキさんという人すごいな。サラリーマンとして働きながらさらにジムリーダーや四天王まで兼任しているとか超人じゃなかろうか。戦ってみたいな。

 

 

「せっかくならと、できればひこうタイプ使いをそのまま担ってほしいだけでなく、パルデア地方独特のポケモンを使って戦ってほしいと考えまして。該当するトレーナーを探していましたところ、ひこうタイプだけでジムチャレンジを突破し、ジムトレーナーから短期間でメジャージムリーダーになり上がり、さらにはポケモンの育成にも長けているというムツキさんのことを知ってこうしてスカウトしに来たわけです。本人に直接お伺いしたのですが、そういうことはリーグ委員長を通してほしいと言われてこうして直接出向いたわけです」

 

「ムツキはなんと?」

 

「なんでも母親……キリエさんを越えたいという目的に合致するので是非にと言っていました。確認を取ってくれても結構です。どうでしょう?」

 

「…本人が乗り気なら、メジャージムリーダーを交代すればこちらとしても問題はないと思うが…キリエさん、どうだろう?」

 

「…娘が大成するのです。応援しない親がどこにいますか?」

 

「許可をいただけて大変嬉しいです」

 

 

 どうやらムツキはパルデア地方の四天王になるということで決まりらしい。寂しくなるな、とちょっと思った。ラウラだったら全力で止めてたけど、ムツキの夢は知っているし友達として応援しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから、せっかくなのでオモダカさんとポケモンバトルの手合わせをしたりしたあの日から数日後。私はカンムリ雪原を自転車に乗って走り回っていた。

 

 

「ああもう、どこにいるんだろう。各町にワイルドエリア、ヨロイ島も捜したけどいなかったし、ガラルから出た形跡がないからここしかもうないんだけど……こんな時にムツキもモコウも他の地方に行くし……」

 

 

 パルデア地方に旅立ったムツキはともかく、モコウまで「新しい友達に会いに行く!」と旅立ったタイミングでラウラが「出かける」と言ってから一日経っても帰ってこなくて捜索している私。プラズマ団の一件もあるし心配だ。ドラピオンを捕まえた時みたいに熱中しているだけだと信じたい。

 

 

「うーん、GPSも反応ないし…雪のせいかなあ」

 

 

 スマホロトムを眺めながら全力で漕ぐ。一応ダイマックスアドベンチャーも確認したけど、挑戦はしたらしいけど何も捕まえずに出たらしくいなかった。つまりカンムリ雪原には来てたわけで。もしかしたら遭難してるかもしれない。

 

 

「うん?」

 

 

 山を登っていると、眼下に見覚えのあるものを見つけた。デンチュラだ。ここら辺には野生のデンチュラは生息していなかったはず。ラウラのデンチュラかな?と思って全速力で下山、歩いていたデンチュラに近づくと、こちらを見るなり放電してきた。

 

 

「いきなりどうしたの!?私だよ、デンチュラ!ユウリ!」

 

 

 放電を受けた自転車から飛び降りて受け身を取りながら主張するもデンチュラは敵意の目を向けながら糸を飛ばしてきた。

 

 

「シュバルゴ!」

 

 

 シュバルゴを繰り出して糸を斬り裂いて防ぐ。どうしたんだろう?あの背中に糸で括っているの、もしかしてモンスターボールかな?五つあるけど……ラウラの手持ち!?

 

 

「とにかく落ち着かせないと!シュバルゴ、つるぎのまいで斬り裂きながら近づいて!アイアンヘッド!」

 

 

 糸を次々と飛ばしてくるデンチュラに、シュバルゴは両手の槍を振るって斬り裂きながら近づいていき、渾身の頭突きを叩き込む。デンチュラは目を回して崩れ落ちた。ラウラの相棒ポケモンだけど、主人の指示が無いならそんなに怖くない。

 

 

「…やっぱり」

 

 

 ドラピオン。ウルガモス。ゲノセクト。フェローチェ。マッシブーン。…そしてデンチュラ。ラウラの手持ちだ。不安げな顔でボールの中から私を見てきている。これを持ってデンチュラが彷徨っていたってことはラウラは……?

 

 

「どこに行ったの、ラウラ…?」

 

 

 途方に暮れるしかない私は空を仰ぐ。この青空の下のどこかにラウラがいるはずだから。




オモダカさん直々のスカウトでムツキ四天王入りでした。割と急務だと思うのよねアオキさん問題。意外性合っていいけど現実なら、ね?

そして出かけたっきり行方不明になってたラウラ。デンチュラはいきなり主人がいなくなって錯乱してました。現在ラウラに本来の手持ちがいない理由も、デンチュラになんらかの理由で預けていたからとなります。久々に書いて並べてみましたけど殺意高いですねラウラの手持ち。

次回はラウラ視点に戻ります。次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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