ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。各話に「勝負を仕掛けてきた!」の描写と、各章を追加しました。と言っても何の捻りもないものですが。

今回はハイダイ戦。楽しんでいただけると幸いです。


VSミガルーサ

「はい。たしかに。ジムテストクリアです」

 

 

 シガロコ改めベラカスを捕まえているうちにいつの間にか砂漠を抜けてマリナードタウンでスタンプをもらい、土震のヌシポケモンから隠れながらカラフシティに辿り着いた俺はさっそくジムに戻って報告していた。スタンプのついた用紙を見せて、クリアを言い渡される。やったぜ。

 

 

「3VS3、道具無しの勝負となりますが……激流料理人……ジムリーダー、ハイダイに挑みますか?」

 

「もちろんだ」

 

「それではバトルコートにご案内します。最下層となります」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 円形の水場に囲まれたバトルコートで待ってると、観客に出迎えられてやってきたのは特徴的な眉毛と髭の大男。料理人と言うよりは漁師みたいだ。

 

 

「悪いなみんな!これからまたジム仕事でな!オイラのジムテストを久々にクリアしやがったって言うんだよ。待たせとるもんでな、ここは引いてくれないかい!」

 

 

 そう言ってこちらにやってくるハイダイ。慕われているのが見て取れる。

 

 

「お前さんがオイラのジムテストを突破したツワモノかい!ヘイ、ラッシャイ!」

 

「お、おう…?」

 

「オイラのジムテストを突破するとは大したもんだ!感心はすれど、どっこい手は抜かんからな!――――売った買ったは(いち)の競り!切った張ったはジムの競り!技と駆け引き渦巻く海原(うなばら)!オイラ自慢の水のポケモンフルコース!さあさあドドンと召し上がれえ!」

 

 

▽ジムリーダーの ハイダイが 勝負を しかけてきた!

 

 

「叩き潰せジャック!」

 

「ラッシャイ!ミガルーサ!」

 

 

 こちらは最大戦力のジャック。ハイダイが繰り出したのはきりはなしポケモン、ミガルーサ。周囲の水場に飛び込みグルグルと泳いで旋廻する。いわタイプのこちらが不利だ、テラスタルするか。

 

 

「いくぞジャック!テラスタルだ!」

 

「見たこともないポケモン、相手にとって不足はないんだい!アクアカッター!」

 

 

 早速くさタイプにテラスタルして、水場から放たれた水の刃を受け止めるジャック。そのまま水場に突撃して岩斧を振るう。

 

 

「がんせきアックス!」

 

「きりさくだい!」

 

 

 岩斧と鋭い体が激突。岩の破片がばら撒かれ、ステルスロックとしてフィールドにばらまかれるが水場にいるミガルーサには関係ないらしい。地上に上がる牽制にはなるか?

 

 

「くさわけだ!」

 

「ついばむだい!」

 

 

 くさをかき分けるような動きで素早さを上げつつ斬撃を叩き込むジャックと、嘴の様な口で突いてくるミガルーサがぶつかり合い、ならばと出せば出すほど威力が上がる技を指示する。とくせいのきれあじで最初から威力は高いのがいいところだ。

 

 

「れんぞくぎりだ!」

 

「むっ、いい技を使うなあ!ヘイ、ラッシャイ!ならコイツはオイラのおごりだあ!みをけずる!」

 

「なっ!?」

 

 

 連続の斬撃で追い詰めていると、柏手を打ったハイダイの指示で壁にぶつかって自傷ダメージを受け、攻撃と特攻と素早さを2段階上昇させる技を使用するミガルーサ。普通にヤバいな、軽々とジャックの動きを避け始めた。追い付けない……!

 

 

「ジャック!つばめがえし!」

 

「遅い!ついばむだい!」

 

 

 そして効果抜群の攻撃が高速で連続で放たれ、全身をついばまれたジャックはテラスタルが解けて崩れ落ちてしまう。最初からかよ、最悪だ!

 

 

「初陣だ、行くぞベラカスもとい、ケプリべ!」

 

 

 戦闘不能になったジャックをボールに戻し、頭に浮かんだ名前「ケプリ」と、本体?が動こうとしないことから語り部をイメージして名付けたニックネームと共に新顔を繰り出す。その能力上昇、こっちにももらうぞ。

 

 

「こっちも上げてけ!じこあんじ!」

 

「なんてこった!本当にごちそうしてしまったんだい!?」

 

 

 じこあんじ。相手の能力上昇を自分にも反映することができる技だ。ケプリべも攻撃と特攻と素早さを2段階上昇させる。喰らえ!

 

 

「サイケこうせんしながらむしのていこう!」

 

「きりさくんだい、ミガルーサ!」

 

 

 黄緑色の光の群れに包まれたピンク色の光線と、水場から飛び出してきたミガルーサが激突。ダメージレースに勝利しなんとか撃破する。

 

 

「よく頑張ったケプリべ、戻れ」

 

 

 能力上昇は惜しいがここは仕切り直しだ。ケプリべをボールに戻して次の手持ちを取り出す。3VS3なため実質最後のポケモンだ。

 

 

「頼むぞダーマ!」

 

「ラッシャイ!ウミトリオ!」

 

 

 俺が繰り出したのはダーマ。さすがに未進化のレクスとレインに任せるのは少し不安だった。蟲はとにかく耐久が低い。進化してないとなおさらだ。ジャックとダーマ、そして新入りのケプリべがまともに戦える面子だった。ハイダイが繰り出したのはウミトリオ。恐らくアイアールも持ってるウミディグダの進化系か。ステルスロックでダメージを受ける。いいね。

 

 

「気勢を殺いでいくんだい!ひやみず!」

 

「スレッドトラップ!」

 

 

 水を飛ばしてきたがスレッドトラップで防ぐ。あぶねえ。どんな技か分からないが受けたら駄目な気がする。

 

 

「みずのはどう!」

 

「ぶん回せ!いとをはく!」

 

 

 みずのはどうを繰り出してきたウミトリオに対し、腕から伸ばした糸を振り回して相殺するダーマ。しかしいつの間にかウミトリオがいない。地面に潜ったのか?

 

 

「ずつきだい!」

 

 

 ダーマの背後から飛び出し、三連続で頭突きを繰り出してくるウミトリオ。物理で来るのを待っていた!

 

 

「なんと!?」

 

 

 ウミトリオの頭突きの一発と、ダーマの一撃がクロスカウンター。どちらも共に殴り飛ばされ戦闘不能となる。三連続で来たから返しきれなかったか。

 

 

「潮は引いて満ちるもの!こっから怒涛の追い込み漁よ!どちらも共に一匹、でもオイラの最後の一匹は一味(ひとあじ)二味(ふたあじ)も違うんだい!」

 

「そうか、奇遇だな?俺のケプリべも最後の切札があるんだよ」

 

 

 俺はケプリべを、ハイダイはケケンカニを繰り出す。いやみずタイプじゃなくてこおり・かくとうタイプ……テラスタルしてくるのか、慣れないなこれ。

 

 

「そろそろぶっこみ大変身!水も滴るいいポケモン!テラスタルだい!ケケンカニ!」

 

 

 そう言ってケケンカニをテラスタルするハイダイ。噴水みたいな青い結晶、みずタイプだ。対して俺はテラスタルできない、このままいくぞ!

 

 

「サイケこうせん!」

 

「男ハイダイの技さばき!流されんようしがみつけよ!クラブハンマーだい!」

 

 

 ピンク色の光線を水を纏った拳で受け止めながら突撃してくるケケンカニ。ダメージは入っているが物ともしない。まずい、ケプリべの防御は堅いが確かケケンカニの攻撃力は高い上にテラスタイプの技だ。耐えきれない…!?

 

 

「さいきのいのりだ!」

 

 

 咄嗟に指示。ケプリべが光り輝き、その光が俺のボールに伝達。そのままケプリべはクラブハンマーの直撃を受けて戦闘不能となってしまう。よくやった。いい初陣だったぞ。

 

 

「これでオイラの……ん?」

 

 

 勝利したと油断しているハイダイだが、審判から勝利宣誓が聞こえないことに眉をひそめる。そんなハイダイの隙を突き、俺はジャックの入ったボールを投げつけた。

 

 

「ジャック!くさわけ!」

 

「なっ!?」

 

 

 直撃を受け、吹っ飛ばされて戦闘不能となるケケンカニ。倒したはずのジャックが復活したことに困惑するハイダイ。

 

 

「げんきのかけらとかを使ったわけじゃないぞ。さいきのいのり。手持ちの一匹を蘇生する技だ…!」

 

「ウオッウオーッ!?これはしてやられたんだい!」

 

 

 笑うハイダイ。お気に召したらしい。よかった。ケプリべが進化と同時に覚えたこの技、役にやってよかったよ。

 

 

「朝の市場の様なさわやかな敗北だった!油断したオイラの完敗だい!ミガルーサのみをけずるも利用されてもう腹いっぱいだい!ガッハッハ!お前さんはいいトレーナーだい!お手上げ水揚げ!大量だい大量だい!ジムバッジを受け取ってくれ!」

 

「あんたも強かったよ、負けるかと思った」

 

 

 こうして俺はカラフジムを突破したのだった。




じこあんじのシーンをやりたいがためにミガルーサに原作でハイダイが使わない技を追加しました。周りの水場を使うのはだいぶ理にかなってるかなと思います。


・ケプリべ(ベラカス)♂
とくせい:シンクロ
わざ:むしのていこう
   サイケこうせん
   じこあんじ
   さいきのいのり
もちもの:なし
テラスタルタイプ:エスパー
備考:れいせいな性格。イタズラが好き。シガロコの時ラウラに追いかけられた上にボールを叩きつけられた末なんか進化してた。ネーミングはスカラベの象徴とされる神と語り部から。


次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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