今回はラウラVSネモ。楽しんでいただけると幸いです。
「うわっ、見たことないポケモン!いいね!3VS3!道具はなし!でいい?」
「上等だ。行くぞジャック!」
チャンプルタウンの街道で始まったポケモンバトル。ネモはヌメラ、俺はジャックことバサギリ。ヌメラは確か複合タイプではないがドラゴンタイプの打たれ強さと水タイプを思わせる技を多く使うのが特徴だったはずだ。
「実りある勝負にしようねラウラ!ここは違うけど、ジム戦は街のバトルコートの立地とか材質とかあらかじめ知っておくことが大切!戦況を左右するフィールドを自分のものにするんだ!ということで、あまごい!」
「ご教授痛み入る。ならまずは下準備だ!がんせきアックス!」
ネモはあまごいを選択。雨を降らし、自分に有利なフィールドにしてくるがそれはこちらも同じ。ジャックが岩斧で攻撃すると同時にステルスロックをばら撒く。これでヌメラと後続のポケモンが動きにくくなったぞ。
「ステルスロックをばら撒きながら攻撃するなんていいポケモンだなあ!みずのはどう!」
「ステルスロックを利用して避けろ!」
あまごいにより威力が増した水の塊が発射されるも、ステルスロックを盾に防ぐジャック。こう使うこともできる。水の塊を受けたステルスロックは砕け散ったがまだまだあるぞ。
「そのまま起点にしてしまえ!くさわけでスピードを上げろ!」
「残念!この子のとくせいはそうしょく!くさタイプの攻撃を受けて攻撃力を上げるよ!」
「なに!?」
やられた。くさわけのダメージを無効化して攻撃力を上げられてしまった。だが確か特殊攻撃がメインだったはず、攻撃力を上げられても痛くもかゆくも……。
「せっかく上がった攻撃力を利用しちゃえ!じたばた!」
「……忘れてたよ、お前はバトルの天才だったな」
その場でじたばたする衝撃波でステルスロックを全部破壊されてしまった。よくそんな発想できるな。
「りゅうのはどうで追い込んじゃえ!」
「ジャック、周りを走ってれんぞくぎり!」
ろくに動かないヌメラの周りを走ることで翻弄し、りゅうのはどうを避けながら次々と斬撃を叩き込んでいくジャック。れんぞくぎりは使えば使うほど威力が上がって行く技だ。いくら耐久があろうと何時か倒せるダメージに変動する。がんばりやなむしタイプらしい技だ。
「近づきすぎたね!みずのはどう!」
「れんぞくぎり!」
真ん前に来た瞬間放たれたみずのはどうと、岩斧が激突。突き破り、大ダメージを与えてヌメラを戦闘不能にする。よし!前は負けてばっかりだったが今は違うぞ!
「技のチョイスいいね!どんどん実って行く……いや、ラウラの場合戻ってる、のかな?」
「お褒めに預かり光栄だ。次、来いよ」
「勝ったつもりはまだ早い!この子で逆転させてもらうから!ニャローテ!」
ニャローテ?聞き慣れない名前と共に繰り出されたのは、緑色の猫ポケモン。ニャオハと似ているが顔つきが凛々しくなり、なにより二本足で立っている。……もう立ちやがった!?
「ニャオハの進化系か?くさタイプで蟲ポケモン使いの俺に挑むのはなめすぎてないか?」
「そんなことないよ!この子は私の新しい相棒!強いんだから!」
「なら俺も進化した相棒を見せてやる。いけ、レクス!」
ニャローテを相棒だというネモに合わせて、俺も旅の相棒であるレクス…エクスレッグを繰り出す。互いの進化した姿に思うところがあるのか威嚇し合う両者。勝負だ。
「レクス!真っ向勝負だ、とびかかる!」
「宙返りで避けて!惑わせ!マジカルリーフ!」
レクスのとびかかるを宙返りで回避し、葉っぱをいくつか周囲にばら撒くニャローテ。油断を誘う気だな。
「気を付けろレクス、それは追尾するぞ!こうそくいどう!」
「アハハ!よく知ってるねラウラ!でもこの量はどう!ニャローテ!」
ネモの呼びかけと共に、まるでトランプの様に葉っぱを取り出し大量にばら撒くニャローテ。凄まじい数が、こうそくいどうで回避するレクスに追従する。
「こうそくいどうしながら連続でにどげり!全部撃ち落とせ!」
素早さを二段階上げつつ後ろ足を展開、にどげりを連発でマジカルリーフを撃墜していく。するとその隙を突いて積み技を行うネモ。
「つめとぎしながらでんこうせっか!」
「フェイントだ!」
先行技は優先度がある。でんこうせっかは優先度+1。フェイントは優先度+2。こちらの方が速い。フェイントによる一撃が素早く目の前に移動してきたニャローテに炸裂、怯ませる。
「とびかかる!」
そのまま展開した後ろ足で跳躍し、飛び蹴りを叩き込むレクス。ニャローテは直撃を受けて戦闘不能となった。楽しそうにニャローテを戻し、最後の一匹であろうボールを取り出し下手くそなフォームで投げつけるネモ。出てきたのはイワンコ。メイド時代に何度もやられた因縁の相手だ。にどげりがあるから変えなくていいな。
「ラウラもテタスタルオーブ持ってるから、今回はフェアにテラスタル!」」
「…すっかり忘れてた、テラスタルあったな」
テラスタルオーブを取り出してイワンコをいわテラスタルにするネモを見てぽつりと呟き冷や汗を流す。なんか知らんけどテラスタルが無いバトルが当たり前な感じがして忘れてた。
「新しい技行って見よう!イワンコ、いわなだれ!」
「こうそくいどうで避けろ!」
にどげりする暇もなく、いわなだれを使ってくるネモ。いわなだれ。高威力のいわタイプの技。最大の特徴は、ダブルバトルやトリプルバトルで二体以上を同時に狙うことができる広範囲の技ということだ。避けきれず、効果抜群な上にテラスタルで威力と範囲の上がったいわなだれに耐えることもできずに打ちのめされ戦闘不能になるレクス。なんて威力だ。
「よく頑張ったレクス。じゃあまた倒してやれ、ダーマ!」
「ワナイダー!タマンチュラが進化したんだね!うん、いいよすごくいい!」
ダーマを繰り出すと興奮した声を出すネモ。怖いって。俺もテラスタルオーブを取り出し構える。
「テラスタル行くぞダーマ!」
むしテラスタル。蟲の触角の様なリボンの様な結晶を頭に付けて結晶化したダーマが咆哮する。可愛いぞかっこいいぞ!
「テラスタルしようがタイプが変わらないなら関係ない!リベンジだイワンコ!いわなだれ!」
「スレッドトラップ!」
放たれたいわなだれに対し、両手から糸を噴出し、範囲も上がった巨大な蜘蛛の巣を形成して受け止めるダーマ。利用させてもらうぞ!
「カウンターで跳ね返せ!」
「えっ、嘘!?」
そのまま岩の溜まったスレッドトラップの裏面を殴りつけ、大量の岩をそのまま打ち返すダーマ。大量の岩に押し潰されたイワンコはなんとか下から這い出してくる。
「かげぶんしん!」
「もう遅い!決めろ!むしのていこう!」
影分身で増えて避けようと試みるネモだが、攻撃を続けるべきだったな。そのまま威力の上がったむしのていこうで全てのイワンコを撃ち抜き戦闘不能。崩れ落ちたイワンコに、信じられないという表情を浮かべるネモ。いわテラスタルで勝てると思ったんだろうな。まあダーマが負けていても効果抜群を突けるくさわけを持つジャックが控えていたわけだが。ダーマでまた勝ててよかった。
「アハハ!どんどん実って行く!蟲ポケモンでいわテラスタルを倒すなんて、あの時の覚悟は伊達じゃないね!ラウラが記憶を取り戻した時が楽しみだよ!」
「その笑い方やめた方がいいぞ、怖い」
俺が勝ったはずなのに相手が喜んでいるのは不思議な気分だな。あ、そういや忘れてた。
「あ、そうだ。ネモ、お前確かトップチャンピオンと面識があったな」
「オモダカさんのこと?」
「ああそうだ。頼む、ポケモンリーグに連絡してくれ。もしくは青装束、もしくはエスプリを名乗るボディスーツの不審者に俺とアイアールが襲われたってな」
「なにそれ強いの!?私も戦いたい!」
知ってた。お前ならそう言うよな。
「いやお前なら大丈夫だろうが連絡はしてくれ」
「うん、アイアールと戦った後ならいいよ!」
「もうそれでいいよ……」
とりあえずこれでよし。エスプリと青装束はこれで何とかなるだろう。青サングラスは……襲われてからだな、オーリム博士のウソの可能性もあるし。そんなことを考えながらアイアールとバトンタッチするのだった。
本当ならこのタイミングだとヌメラじゃなくてパモなんだけどそうしょくじたばた書きたかったので「育ててる一匹」として出すことに。
ニャローテいいよね。二周目だとメスのニャオハ引き当てたので愛用してます。
ネモを介してリーグに連絡。とりあえず、ということで。なおエスプリはネモに目を付けられた模様。会ってもないのに不運。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。