ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。大晦日ですね、今年最後の更新となります。だから特別な回ってわけじゃないですがよいお年を。

ラウラVSオレア、蟲好き対決を制するのは…?楽しんでいただけると幸いです。


VSビークイン

 蟲使いを名乗ったオレンジアカデミーの学生にしてチャンプルジム挑戦者、オレアと勃発した、互いのジムテストのヒント、そしてオレアのネットボールを賭けた2VS2の勝負は俺の一勝で有利に進んでいた。しかし繰り出されたのは、いわタイプだと既に知っているジャックに対していわタイプが四倍弱点のビークイン。何が狙いなのかと警戒する。

 

 

「ジャック!相手は女王(クイーン)だ、下剋上しようか!」

 

「グラッシャー!」

 

 

 いるだけでとてつもないプレッシャーを与えてくるビークインに怖気づいていたジャックを元気づける。下剋上と言う言葉に目立てると思ったのかやる気マシマシのジャック。お前の扱い方にも慣れてきたよ。

 

 

「いわタイプが四倍弱点を出したのは、采配ミスじゃないよな?」

 

「失敬な。ボクの選択は完璧さ。ビークイン、しもべを」

 

「気を付けろジャック」

 

 

 下腹部の複数の巣穴からいくつもの光球「しもべ」を呼び出し、統率させて攻撃してくるビークイン。しもべたちはビークインの周囲をグルグルと回り、加速していく。まずい、ジャックに様子見させたのは間違いだった。

 

 

「くさわけで接近しろ!」

 

「もう遅い。こうげきしれい」

 

 

 草をかき分けるような動きで突撃するジャックだったが、阻止すること叶わずギュギュギュンッ!と加速した勢いのまま一斉に突撃してくるしもべたち。ジャックの装甲を貫き、さらにしもべの群れは形を変えてまるでドリルの様に編成を変えて突撃、ギャリギャリギャリと次々と削って行き衝撃でジャックは動くこともままならない。

 

 

「がんせきアックス!」

 

「ぼうぎょしれい!」

 

 

 なんとかしもべたちを突破し、攻撃を与えようとするジャックだったが散らされたしもべがまた集まって今度は強固な盾を形成。受け止められて不発に終わる。

 

 

「蜂の巣になれ。パワージェムだ」

 

 

 ぼうぎょしれいによりしもべたちに岩斧を空中に拘束され、身動きが取れないジャックへ容赦なく、六角形の光を並べる様に複数形成して発射してくるビークイン。

 

 

「グラッシャ……」

 

「ジャック!?よく頑張った…」

 

 

 ジャックは意地なのか立ったまま戦闘不能となり、俺はその生き様(死んでない)に頷きながらボールに戻した。

 

 

「タイプ相性を物ともしないしもべの猛攻、ってことか…」

 

「ボクの女王様は気難しくてね。相性で負けることをよしとしないんだ。さあどうする、ボクと同じ蟲で頂点に立とうと志す者よ!そんなものじゃないだろう?」

 

 

 …むし・ひこうのビークインはそもそもほとんどの蟲タイプに有利なポケモンだ、ジャック以外では不利でしかない。レクス、エクスレッグは技の相性も不利。ダーマはそもそも物理に対するカウンターがメインだから相性最悪。ケプリべはエスパー複合故にこうげきしれいになにもできずに落とされるだろう。なら、俺が出すべきは……!

 

 

「進化したお前の力を見せてくれ、レイン!」

 

 

 同じむし・ひこう複合タイプのレイン…アメモースを繰り出す。大きな顔の様にも見える触角を広げていかくし、小さな翅四つを羽ばたかせて浮かぶレイン。…なんか物足りないな。オレアみたいな前口上考えてみるか?

 

 

「アメモース。いいポケモンだ。進化したばかりなのかな?感動的だな。だが無意味さ。ボクの女王様には敵わない!拝謁することすらできずに蜂の巣となれ!パワージェム!」

 

「ああ、蟲だけの力じゃお前の女王様には敵わないさ。だが、俺が力を貸すことで勝てる可能性を作ることはできる!テラスタルだレイン!」

 

 

 オレアの指示を受けてしもべを一度下腹部の巣穴に戻すと六角形の光を並べる様に複数形成、発射してくるビークイン。それに対して俺はテラスタルオーブを取り出しテラスタル、レインをみずテラスタイプに変えてパワージェムを受け止めさせる。

 

 

「なっ……そうか、アメタマの時から引き継いだのか!ならこちらもテラスタルだ!こうげきしれい!」

 

「バブルこうせん!」

 

 

 すると呼応してむしテラスタイプに変えたビークインにしもべを放たせるオレア。しもべは複雑な陣形を取って襲いかかってくるも、強化されたバブルこうせんの泡にしもべ全部を捕らえて遠くに押し流させる。

 

 

「そんな、しもべが…!?」

 

「これでしもべはもう使えない!バブルこうせんにはこういう使い方もあるってことだ!エアカッター!」

 

「エアスラッシュ!」

 

 

 むし単体になったのならと容赦なくエアカッターを指示すると、ビークインは上位互換わざであるエアスラッシュで防いできた。ならエアカッターの利点を使わせてもらおう。

 

 

「でんこうせっかで回り込みながらエアカッター!」

 

「もう一度エアスラッシュ!」

 

 

 直角移動でカクカクとした動きで高速で移動し、ビークインを翻弄するレイン。エアカッターとエアスラッシュはあらぬ方向に飛んでいく。しかしエアカッターはブーメランの様に軌道を変えてビークインに殺到。次々と浴びせて切り刻んで行った。

 

 

「なっ…!?」

 

「同じ風の刃でもまっすぐ飛ぶのと弧を描いて飛ぶ違いがあるんだ!バブルこうせん!」

 

「ぼうぎょしれい!」

 

 

 咄嗟に指示するオレアだったが無駄だと笑う。しかし次の瞬間絶句する羽目になった。バブルこうせんで遠くに飛ばしたはずのしもべが集まって隙間の無い盾となりバブルこうせんを防いだのだ。

 

 

「んなっ!?」

 

「今度はそっちが驚く羽目となったね。さっきのエアスラッシュは攻撃の為じゃない、泡に囚われたしもべを解放するのが目的さ!」

 

「なるほど、ね!だが集まってくれてありがとうよ!ねばねばネット!」

 

 

 口からねばねばネットを放出、しもべの盾を絡め取るレイン。口から糸で繋がったままのねばねばネットを振り回し、加速させていく。

 

 

「しまっ…エアスラッシュ!」

 

「遅い!でんこうせっか!」

 

 

 そのまま一度上に飛び、直角に曲がってビークインの頭上を取るとそのまま直角に急降下。勢いよくしもべの囚われた糸の塊をビークインに叩きつけるレイン。ビークインは翅を糸で無力化された上にでんこうせっかの勢いも上乗せられて地面に叩きつけられ、目を回す。戦闘不能だ。

 

 

「俺の勝ちだ」

 

beautiful(美しい)……!蟲の利点を上手に使った美しい戦い方だった!」

 

 

 すると拍手して称賛してくるオレア。お、おう。ありがとな?

 

 

「もちろんフルバトルだったらボクも負けるつもりはないけど完敗だ!約束だ、ジムテストのヒントと…このネットボールを渡そう!」

 

 

 そう言って封筒とネットボール10個の入った袋を差し出してくるオレア。ありがたい、正直手持ちは六匹+ウカの七匹でいいが、予備はあった方がいいからな。あとで入れ替えとこう。

 

 

「ボクは今回のジムテストに負けたから次の機会を待つべく別のジムから行くことにするよ。だからラウラ、同じ蟲好きとして応援しているよ!じゃあまた会おう!次は負けないよ!」

 

 

 そう言うだけ言って走り去っていくオレア。…騒がしい奴だったな。ヒントでも見るか。

 

 

「階段に囲まれた暗闇、か。捜すか…」

 

 

 しかし男だったのかアイツ、気が合いそうな男性は珍しいな。…あれ、なんだろ寒気が。浮気じゃないぞ。…何言ってんだ俺。




※蟲好き的には最高らしいけど実際は奇抜なファッション

実はラウラのビークインと同じ技の構成なんだけど「しもべ特化型」というのが違う点となります。

そしてオレア「くん」でした。中性的な王子様系です。珍しく男キャラです。ラウラがイケメン枠だったから実は男オリキャラが少ないポケ蟲。小さい頃はむしとり少年だったんじゃないかな。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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