ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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あけましておめでとうございます。どうも、放仮ごです。正月からいろいろあって遅くなりました。

今回はラウラVSアイアール。一緒に旅に出て初めてのガチバトル。楽しんでいただけると幸いです。


VSアチゲータ

 【階段に囲まれた暗闇】に隠されていた「だいもんじ」という言葉を見つけ、ポケモンセンターで回復した後にネモとバトルした街道の脇で、ポケモンたちを一度解放してからネットボールに入れ直す作業をしながら待っていると、アイアールが駆け寄ってきた。

 

 

「ごめんラウラ、待った?イキリンコが中々ヒントのワードを言ってくれなくて……」

 

「イキリンコまでヒントに使ってるのかここのジム……で、宝食堂の秘密のメニューの合言葉二つ、わかったのか?」

 

「もちろん!そっちは?」

 

「ばっちりだ。いい出会いもあったしな」

 

「あ、ネットボールだ。どうしたの?」

 

「バトルに勝ったらもらった」

 

「へえ、いい人だね」

 

 

 そう言いながらネットボール6つにレクス、ダーマ、レイン、ジャック、ケプリべ、ウカを入れ終えると、アイアールが対面に移動するので俺も配置につく。言わなくてもやることはひとつだ。それぞれ5匹+α持ってるのは承知済み、六匹じゃないが5VS5のフルバトル。

 

 

▽ライバルの アイアールが 勝負を しかけてきた!

 

 

「それぞれのヒントを賭けて!シング!」

 

「いざ、バトルだ!レクス!」

 

 

 アイアールはシング…アチゲータを、俺はレクス…エクスレッグを繰り出す。相棒対決だ。

 

 

「蟲ポケモン相手なら私の相棒が火を噴くよ!文字通り!」

 

「炎なんぞ相手に負けてる程度じゃトップチャンピオン打破なんて夢もまた夢だ!レクス、こうそくいどう!」

 

 

 後ろ足を展開し、素早い動きでシングの周りを走って翻弄するレクス。素早い動きに動きが遅いシングでは追い切れていない。

 

 

「足元に向けてやきつくす!」

 

「とびかかる!」

 

 

 するとアイアールは足元に向けて炎を放射することで炎の円陣を形成。炎の壁を広げてきたので、レクスにそれを飛び越えさせて突撃させる。

 

 

「ほのおのキバ!」

 

「にどげり!」

 

 

 炎を纏った牙の噛み付きを後ろ足の蹴りで受け止め、続けざまに顎を蹴り上げるレクス。驚異的な脚力による蹴りで顎を蹴り上げられて打ち上げられるシングだったが、諦めずに歯を食いしばり咆哮を上げて口を大きく開いて急降下してくる。

 

 

「やきつくす!」

 

「フェイント!」

 

 

 口から炎を放ちながら落ちてくるシングの攻撃が完全に放たれる前に跳躍、拳を叩き込むレクス。それでもシングが浴びせてくる炎を受けながらもレクスは着地してから足を振り上げ追撃を試みたのを見て、頷く。その意思に応えるべきだろう。

 

 

「にどげり!」

 

 

 腹部に一撃加えて打ち上げてから、跳躍して追い越し背中から一撃。蹴鞠の様に空中で振り回されたシングは地面に叩きつけられ、目を回す。すると何時の間に観客がいたのか歓声が上がる。勝負に集中していて気付かなかった…。だがレクスに歓声を浴びせられるのはいい気分だな。

 

 

「何時の間に…いや、お疲れレクス。一度戻れ」

 

「シング、よく頑張ったね。ありがとう。出番だよ、ツムヅム!」

 

「押し流せ!レイン!」

 

 

 シングを戻したアイアールが繰り出したツムヅム…ジオヅムに対し、俺はレクスを戻してからレイン…アメモースを繰り出す。いわタイプのツムヅムで来るのは分かっていたよ。…偶然なんだろうがつくづく蟲ポケモンの天敵ばかりパーティに入れてるんだよなアイアール。

 

 

「こいつの特性はいかくだ、いわ技だろうが一撃は耐えるぞ。バブルこうせん!」

 

「うん、だろうね!戻れツムヅム!」

 

「なに!?」

 

 

 むし・ひこうタイプであるレインに対して突っ張ってくると思ったらまさかの交代。ボールに戻ったツムヅムの代わりにバブルこうせんを受けたのはドーちゃん……ドオー。じめんタイプにも関わらず泡の奔流を受けて気持ちよさそうにしている

 

 

「この子はちょすい!みず技を受けると回復するよ!」

 

「そいつは厄介、だなあ!でんこうせっか!」

 

「ヘドロウェーブ!」

 

 

 でんこうせっかで周りを飛ぶことで翻弄しようと試みるが、ドーちゃんを中心に全方位に放たれた毒の波を受けて押し流されるレイン。物理特化のはずなのに特殊技を覚えてるだと…!?

 

 

「私はラウラの手持ちを、ラウラの次に一番身近で見てきた!どうやって攻略すればいいのか、いつも考えてた!水技を覚えているレインにはツムヅムで水技を誘発してちょすいのドーちゃん、でもいかくで得意の物理攻撃が効かないから覚えさせたのがこの技だ!」

 

「…なるほど、ね。ねばねばネットで拘束しろ!」

 

「押し流せ、もう一発ヘドロウェーブ!」

 

 

 レインがねばねばネットを放つと毒の波を再び放ち押し流してくるドーちゃん。だが、その技の欠点はドーちゃん自身の視点が低いせいでヘドロウェーブの向こう側が見えないことだ。

 

 

「斬り裂けレイン!エアカッター!」

 

「っ!? ドーちゃん、マッドショット!」

 

 

 咄嗟にマッドショットで打ち消そうと試みるアイアールだがしかし、弧を描いて背後から回り込んできたエアカッターは対処できず直撃。怯むドーちゃん。

 

 

「直上からでんこうせっか!」

 

 

 そこに、直角に曲がって頭上からレインが襲いかかる。すると、アイアールがにやりと笑ったのが見えて。

 

 

「どくづき!」

 

「なあ!?」

 

 

 直上から急降下してきたレインの目の前で、ドオーの背中に六本の角が生えて毒を纏ってレインに突き刺さる。自分の勢いも合わせて致命傷だ。レインは崩れ落ち、俺は慌ててボールに戻す。

 

 

「驚いた?ドーちゃん…ドオーは敵に襲われると退化した手足の代わりに、背中から毒トゲを生やして反撃するんだよ。身を切る覚悟の危険な技だけど…蟲ポケモン以外の生態も無視できないでしょ!蟲だけに!」

 

「それを利用したどくづきか。完全にしてやられた」

 

「今のはツッコんでほしかったな……このまま突っ張ろうドーちゃん!」

 

 

 恥ずかしがるアイアール。なんでだ。いいギャグだったじゃないか。まあ突っ張るなら、やることはひとつだ。

 

 

「確かにお前は俺の蟲ポケモンたちの事を熟知しているみたいだがな?それはお前だけじゃない。ダーマ!」

 

 

 俺が繰り出したのはダーマ…ワナイダー。本当はケプリべを出したかったが、交代されるのも嫌だったので物理に滅法強いコイツで勝負だ。

 

 

「全てを飲み込め!ヘドロウェーブ!」

 

「いとをはくで避けて近づけ!」

 

 

 放たれた毒の波を、糸を飛ばして傍の建物の壁に引っ付くことで回避。跳躍して上から近づくダーマ。こうすればお前はきっと!

 

 

「どくづき!」

 

「カウンター!」

 

 

 そう来るだろうな。ニョキッと再度生えた毒のトゲの間に拳を叩き込み、器用に長い手足でトゲの間の背中に着地するダーマ。地面に叩きつけられたドーちゃんは目を回し、戦闘不能となる。ボールに戻し、悔しそうにするアイアール。

 

 

「いくよツムヅム!しおづけ!」

 

「いとをはくで壁にくっつけ!」

 

 

 再びツムヅムを繰り出してきたので、糸を飛ばして壁にくっついて塩の塊を回避するダーマ。そのまま壁を這って移動していく。

 

 

「うちおとす!」

 

「スレッドトラップ!」

 

 

 岩を飛ばして迎撃せんとするアイアールだが、当たりそうになった物は糸の盾で跳ね返す。

 

 

「壁があるところならダーマは無敵だ!」

 

「なら……のろい!」

 

 

 ダーマが攻撃しないことをいいことに、のろいですばやさを下げて代わりに攻撃力・防御力を上げるツムヅム。そうだ、お前は知っている。カウンターしかダーマに対抗策が無いことを。だから俺はそれを利用する。

 

 

「もう一回、のろい!」

 

「交代、ケプリべ!じこあんじ!」

 

「しまっ…」

 

 

 すばやさががくっと下がり、攻撃力と防御力が二段階上がった状態を、出るなりコピーし自分に反映させるケプリべ…ベラカス。積む相手ならこいつの出番だ。

 

 

「ミガルーサの時もやってたのに失念してた…しおづけ!」

 

「防御力をプレゼント、ありがとな。サイケこうせん!」

 

 

 すばやい動きができない故に固定砲台になるしかないツムヅムがしおづけを当てる前に、サイケこうせんを当てて混乱させる。勝負はここからだ。




観客も湧くガチバトル勃発。一進一退、勝利はどちらの手に。

現在の状況
・ラウラ:レクス(エクスレッグ)、大ダメージを受けたものの健在。レイン(アメモース)、戦闘不能。ダーマ(ワナイダー)、どくづきが掠るもほぼ無傷。ケプリべ(ベラカス)、無傷で能力上昇コピー。ジャック(バサギリ)、無傷。

・アイアール:シング(アチゲータ)、戦闘不能。ツムヅム(ジオヅム)、のろいを二回積むも混乱状態。ドーちゃん(ドオー)、戦闘不能。ヒナ(ヒラヒナ)、無傷。リプル(ウミトリオ)、無傷。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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