ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。ムツキが四天王化したことで多分ちょっと救われた、みんな大好きあの人がようやく登場。

今回はVSチャンプルジムジムリーダー。楽しんでいただけると幸いです。


VSネッコアラ

「私、強くなる!」

 

 

 悔し涙を流しながらもアイアールはナッペ山に向かって行き、その間に俺は勝ち取ったジムリーダーへの挑戦をすることに。ナッペ山は強豪ポケモンの生息地だが、アイアールならなんとかなるだろ。さてさて、アイアールから受け取ったヒントは……アイツ、自分が勝つと思って答えを書いとくのを忘れてたな?

 

 

「アイス屋台の仲間外れ【焼きおにぎり】階段に囲まれた暗闇【だいもんじ】それで青いとりポケモンの声……こいつか?」

 

「ニニンマエ!ニニンマエ!」

 

「ああ、【ニニンマエ】そして……常連さんの食べ方、か」

 

 

 街中にいた青いイキリンコからヒントの答えを手に入れ、宝食堂に向かう。ここの常連さんがヒントを知ってるらしい。えっと…常連常連……あのくたびれたサラリーマンがそれかな?

 

 

「失礼。お訊ねするがこの店の常連か?」

 

「ムシャムシャ……モグモグ……ハフハフ……ああ、ジムテスト挑戦者ですね。如何にも……自分はこの店によく来ています。レモンをしぼるとさっぱりして美味いですよ」

 

「なるほど…感謝するよ」

 

 

 しかし美味そうだったな。アイアールが戻ってきたら一緒に食べるか。そんなことを考えながら入り口の受付に向かう。ここで秘密のメニューを注文すればいいんだな。

 

 

「ジムテストのお客さんですね!宝食堂、秘密のメニュー。ヒントはお集まりで?」

 

「はい、頼みます」

 

「……それではご注文をお聞きしましょう」

 

「焼きおにぎりで」

 

「何人前ですか?」

 

「二人前」

 

「火加減にご希望は?」

 

「強火のだいもんじで」

 

「つけ合わせに何かお持ちしましょうか?」

 

「レモンを」

 

「かしこまりました。焼きおにぎり、二人前!強火:だいもんじ、レモン添え~!」

 

 

 受付がそう叫ぶと、奥の料理人が笑顔で反応する。正解みたいだな。

 

 

「あいよー!焼きおに2!だいもん、レモぞえ~!」

 

 

 するとゴゴゴゴゴッ!と音が鳴り響き、訳知り顔の座敷で食事していた人たちやポケモンが自分の頼んだ料理の乗ったお盆を手にそそくさと座敷の大広間から離れて行くと、ぐるりと大広間の床が回転。地盤ごと引っくり返ってバトルコートに早変わりしてしまう。ええええええ!?

 

 

「ば、バトルコートが街にないとは思ってたがこういう…」

 

「おめでとうございます!ジムテストクリアです!ジムリーダーと勝負する資格を得られましたラウラさんは早速ジムリーダーと戦う権利が与えられます!3VS3のシングルバトル。非凡サラリーマン、アオキに勝負を挑みますか?」

 

 

 答えは決まってる。準備もきっちりしてきた。

 

 

「はい…!」

 

「それでは。アオキさーん!出番だよー!」

 

 

 受付がそう呼びかけるとシーンと静まり返り、料理人に「ほらほら!」と呼びかけられて素早く食事を終えて立ち上がり近づいてきたのは先程のサラリーマン。え、マジで?

 

 

「どうも。自分がチャンプルジムに所属しているジムリーダー、アオキです。最近は業務の一部から解放されて普通に食事を楽しんでました、申し訳ない」

 

「あ、いやお気になさらず…?」

 

「私の見立てでは今回のジムテストは強者揃いだと見ていましたが貴方が勝ち残ったのですね。お疲れ様でした。えーと……この店は焼きおにぎり以外も美味いです。おすすめは街の名前にもなっているチャンプル……いえ、雑談ばかりしていると上司に怒られますので勝負を始めますか」

 

「はあ…」

 

 

 なんだこの人、マイペースながらすごい圧を感じる。ジムリーダーとかそんなレベルじゃない、それこそ四天王レベルの……。そんなことを思いながら揃ってバトルコートに上がると、ネモの言葉を思い出す。

 

 

――――ジム戦は街のバトルコートの立地とか材質とかあらかじめ知っておくことが大切!戦況を左右するフィールドを自分のものにするんだ!

 

 

 …だったな。地盤を確かめる。地面と言うかゴム質のコートだが、結構しっかりしている。室内ながらも暴れて問題なさそうだ。

 

 

「…お世話になります、アオキです。何とぞよろしくお願いします」

 

 

▽ジムリーダーの アオキが 勝負を しかけてきた!

 

 

 持っていたカバンを下ろすとネクタイを締め直し、モンスターボールを構えると綺麗なフォームで投げてくるアオキさん。俺もネットボールを構えて投げつける。

 

 

「眠りながらでも働いてください。ネッコアラ」

 

「いくぞ、ダーマ!」

 

 

 アオキさんが繰り出してきたのはネッコアラ。たしかぜったいねむりの特性を持つ、ずっと眠っていて夢うつつであるが故に状態異常が効かないポケモンだ。

 

 

「食後の腹ごなしも兼ねて、程々にいきたいところですが…あなたは強いですね。ちょっとばかし本気で行きましょう。あくびです」

 

「スレッドトラップ!」

 

 

 あくびを防御して防ぐ。初手防御は安定。なるほど、眠りを撒いてくるタイプか。だがこれであくびを使おうにも使えない心理状態に追い込めたはずだ。

 

 

「ふいうち」

 

「カウンター!」

 

 

 しまっ。多分ノーマルの一致技で来ると思ったからカウンターを選んだわけだが、カウンターは受けた技のダメージを倍返しにする技。いまひとつのふいうちじゃそんなにダメージが出ない。偶然ながらやられた…いや、偶然じゃないのか?

 

 

「やはり覚えていましたか。スレッドトラップ、カウンター。相手の攻撃を利用する型ですね。ならば、これはカウンターできますか?ころがる」

 

「いとをはく…速い!?」

 

 

 ゴロゴロゴロと、根っこを抱えたまま転がってくるネッコアラ。いとをはくで動けなくしようと試みたのだが、あっさり避けられ周りを転がられて逆に翻弄されるダーマ。蟲に刺さる技、覚えていたか。最初から使ってこなかったのはカウンター対策か、この人…強い。

 

 

「交代だジャック!」

 

 

 さすがに捉えきれないやつにダーマを出したままにもいかず、ジャックと交代する。するとグルングルンと勢いを強めたネッコアラが跳躍、勢いよく根っこを叩きつけてきた。

 

 

「たたきつける」

 

「がんせきアックス!」

 

 

 がんせきアックスで受け止めるも、ころがるを利用してか威力を増していたたたきつけるに押され、吹き飛ばされるジャック。なんて威力だ。

 

 

「もう一回ころがる。…む?」

 

「…さすがに、パルデア以外のポケモンの事は知らないみたいだな」

 

 

 再び転がったかと思えば、フィールドに散乱したステルスロックを受けてダメージを受けたことに眉をしかめるアオキさん。

 

 

「これでスピードは出せない!れんぞくぎり!」

 

「ふいうち」

 

 

 とくせいのきれあじで威力が増し、高速で動けるジャックならではの連続れんぞくぎりが炸裂。切り刻まれるネッコアラだが、ふいうちでしっかりダメージを与えてから戦闘不能となり、ジャックが勝鬨を上げると観客から歓声が上がる。最後に仕事していったな。あくびにしなかったのは……交代されたくなかったからか?いや深読みさせてってのもあるか。

 

 

「やりますね。何時の間にステルスロックを撒くとは。…いや、先ほどのがんせきアックスと言う技にその効果があるのでしょうか?では真正面から突き破りましょう、ノココッチ」

 

 

 次に繰り出されたのはノコッチに酷似しているがなんか違うポケモン。なにそれ知らない。




某面接で即決で選ぶぐらいアオキさん好きです。歴代ノーマルジムリーダーばりに強いのもいい。

調べたら基本技でころがるを覚えるみたいで、アオキのネッコアラは三つしか覚えてないみたいなので覚えさせてみたら結構凶悪になった。

初見殺しできるバサギリ。伊達にラウラの現切札ではありません。前作で言うドラピオンポジですね。頼れる兄貴分(目立ちたがり屋)。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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